2020年08月06日 [動物のこと]
サルモネラプラント
お疲れ様です。院長です。
8月6日の木曜日でございます。
さすが8月、毎日暑いですね。
やはり、梅雨が長かった分、取り戻すかのよう暑い日々ですな。
きっと、この暑さ、9月になっても続くんやろうなぁ…。
そして続くと言えば、コロナ禍ですが、これはもう収束するイメージすらわきません(笑)
なんでも、イギリスでワクチンが開発されそうって噂もありますが、これもまだどうなるか分かりませんし、日本に届くにはかなり時間がかかるんではないかと…。
世界が元通りに戻るには相当時間がかかりそうです。
そして、その間にコロナも新しいタイプが出たりしないかとそれも心配ですね。
ウイルスや細菌ってつねに変化してますから、耐性をもったり変異したりと姿を変えますから、ひとつのワクチンでは対応出来ないなんてことが起こります。
インフルエンザなんかもそうですよね。
A型だの香港型だの、コロコロ変わりますし毎年新しいタイプになったりしますしね。
そこで今日は、ウイルスではありませんが、恐るべき最近の変異についてお話ししてみようかと思います。
その細菌は「サルモネラ菌」でございます。
「サルモネラ菌」とは、卵や食肉なんかに寄生し、それをヒトが食すといわゆる「食中毒」ってやつに罹ります。
食中毒は毎年10人に1人がかかっているとされる私たちの身近にある脅威で、「サルモネラ菌」は、日本では食中毒の1〜3割の原因であるとされ、世界的には4大原因疾患にも数えられている危険なヤツです。
本来は動物の消化管に常在する腸内細菌なんですが、その一部が植物に感染する能力を獲得してしまったってのが今日のネタでございます。
今までは、卵や肉にしか入りこまなかった、サルモネラ菌が、レタスやほうれん草の防衛メカニズムを潜り抜け、「気孔」という植物が呼吸や水分を放出するために使う孔から葉の内部に滑り込むということが分かりました。
そうして内部に侵入してしまえば、水洗いしても化学処理をしても除去することができないという、私たちの食の安全を脅かす由々しき事態となりつつあるんですよ。
そりゃ、野菜食って食中毒って聞かないですもんね。
卵や肉にしたって、ちょっと古いとか暖かいところに出しッぱだったとか、何らか理由があり、新鮮なものは基本安全って認識ですもんね。
植物細菌なら気孔の入り口を力づくで押し通ってしまうことが知られていますが、人間や動物に感染するサルモネラ菌までそんな力を身につけてしまったようなんです。
デラウェア大学(アメリカ)のハーシュ・バイス氏は、「新しいのは、非宿主細菌が植物の免疫反応を迂回するよう進化した方法です」と述べています。
バイス氏らの研究は、細菌が植物を通じて人間に感染する新しいルートを見つける方法や、私たちがそれを防ぐ方法に関するもので、今回の事例では、ほうれん草とレタスの気孔がサルモネラ菌・リステリア菌・大腸菌にどのように反応するのか調べたところ、どの菌も痕跡を残さずそれらに感染できることが分かったそうなんです。
人間の病原菌が植物の病原菌と同じようなことを試みているわけで、私たちの食の安全という点でも油断ならない事態です。
バイス氏らによると、収穫高が高まるよう繁殖されてきた作物は、その免疫系を犠牲にしているのだといいます。
あるいはあまりにも家畜に近いところで育てられているケースもあるとのこと。
作物が畑から食卓に届けられる途中、人間が触れることも当然ありますし、結果として、植物に細菌が感染するリスクが高まってしまいます。
葉の内部に侵入してしまった細菌は、水で洗ったり、化学的な処理を施しても取り除くことはできません。
最近では高層建築物などの高さを有効活用した「垂直農法」が研究されていたりもしますが、この場合、給水システムや人間との接触を通じて、簡単に感染が広まる可能性があるんだとか…。
こうなると、想像するだけでも恐ろしいことですが、リスクに対処するためには正しい理解が大切となります。
灌漑(潅漑、かんがい)農地に外部から人工的に水を供給すること。)や洗浄システムなどに徹底した安全管理を施せば、食の安全を保つことができると研究グループは言うておりますが、やはり脅威ですよね。
作物は当然ながら外で育てられているので、微生物を媒介する野生生物や風、ほこりや水といったものに触れてしまいますし、完全にクリーンにするのはかなり難しいでしょう。
ここでなんとか食い止めないと、細菌達はさらに進化するでしょう。
そうなると、「生野菜」の入ったサラダなんてのもが食べられなくなる日が来るかもしれません。
えらいこってす。
細菌もウイルスも必死で進化してるわけですから、我々ヒトも順応していかなきゃいけないんでしょうね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月6日の木曜日でございます。
さすが8月、毎日暑いですね。
やはり、梅雨が長かった分、取り戻すかのよう暑い日々ですな。
きっと、この暑さ、9月になっても続くんやろうなぁ…。
そして続くと言えば、コロナ禍ですが、これはもう収束するイメージすらわきません(笑)
なんでも、イギリスでワクチンが開発されそうって噂もありますが、これもまだどうなるか分かりませんし、日本に届くにはかなり時間がかかるんではないかと…。
世界が元通りに戻るには相当時間がかかりそうです。
そして、その間にコロナも新しいタイプが出たりしないかとそれも心配ですね。
ウイルスや細菌ってつねに変化してますから、耐性をもったり変異したりと姿を変えますから、ひとつのワクチンでは対応出来ないなんてことが起こります。
インフルエンザなんかもそうですよね。
A型だの香港型だの、コロコロ変わりますし毎年新しいタイプになったりしますしね。
そこで今日は、ウイルスではありませんが、恐るべき最近の変異についてお話ししてみようかと思います。
その細菌は「サルモネラ菌」でございます。
「サルモネラ菌」とは、卵や食肉なんかに寄生し、それをヒトが食すといわゆる「食中毒」ってやつに罹ります。
食中毒は毎年10人に1人がかかっているとされる私たちの身近にある脅威で、「サルモネラ菌」は、日本では食中毒の1〜3割の原因であるとされ、世界的には4大原因疾患にも数えられている危険なヤツです。
本来は動物の消化管に常在する腸内細菌なんですが、その一部が植物に感染する能力を獲得してしまったってのが今日のネタでございます。
今までは、卵や肉にしか入りこまなかった、サルモネラ菌が、レタスやほうれん草の防衛メカニズムを潜り抜け、「気孔」という植物が呼吸や水分を放出するために使う孔から葉の内部に滑り込むということが分かりました。
そうして内部に侵入してしまえば、水洗いしても化学処理をしても除去することができないという、私たちの食の安全を脅かす由々しき事態となりつつあるんですよ。
そりゃ、野菜食って食中毒って聞かないですもんね。
卵や肉にしたって、ちょっと古いとか暖かいところに出しッぱだったとか、何らか理由があり、新鮮なものは基本安全って認識ですもんね。
植物細菌なら気孔の入り口を力づくで押し通ってしまうことが知られていますが、人間や動物に感染するサルモネラ菌までそんな力を身につけてしまったようなんです。
デラウェア大学(アメリカ)のハーシュ・バイス氏は、「新しいのは、非宿主細菌が植物の免疫反応を迂回するよう進化した方法です」と述べています。
バイス氏らの研究は、細菌が植物を通じて人間に感染する新しいルートを見つける方法や、私たちがそれを防ぐ方法に関するもので、今回の事例では、ほうれん草とレタスの気孔がサルモネラ菌・リステリア菌・大腸菌にどのように反応するのか調べたところ、どの菌も痕跡を残さずそれらに感染できることが分かったそうなんです。
人間の病原菌が植物の病原菌と同じようなことを試みているわけで、私たちの食の安全という点でも油断ならない事態です。
バイス氏らによると、収穫高が高まるよう繁殖されてきた作物は、その免疫系を犠牲にしているのだといいます。
あるいはあまりにも家畜に近いところで育てられているケースもあるとのこと。
作物が畑から食卓に届けられる途中、人間が触れることも当然ありますし、結果として、植物に細菌が感染するリスクが高まってしまいます。
葉の内部に侵入してしまった細菌は、水で洗ったり、化学的な処理を施しても取り除くことはできません。
最近では高層建築物などの高さを有効活用した「垂直農法」が研究されていたりもしますが、この場合、給水システムや人間との接触を通じて、簡単に感染が広まる可能性があるんだとか…。
こうなると、想像するだけでも恐ろしいことですが、リスクに対処するためには正しい理解が大切となります。
灌漑(潅漑、かんがい)農地に外部から人工的に水を供給すること。)や洗浄システムなどに徹底した安全管理を施せば、食の安全を保つことができると研究グループは言うておりますが、やはり脅威ですよね。
作物は当然ながら外で育てられているので、微生物を媒介する野生生物や風、ほこりや水といったものに触れてしまいますし、完全にクリーンにするのはかなり難しいでしょう。
ここでなんとか食い止めないと、細菌達はさらに進化するでしょう。
そうなると、「生野菜」の入ったサラダなんてのもが食べられなくなる日が来るかもしれません。
えらいこってす。
細菌もウイルスも必死で進化してるわけですから、我々ヒトも順応していかなきゃいけないんでしょうね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院