2020年07月31日 [からだのこと]
肺移植の未来。
お疲れ様です。院長です。
7月31日の金曜日でございます。
いよいよ明日から8月ですな〜。
ま、なにがいよいよなんやねんって感じもしますが、7月より、8月の方がやはり夏感は倍増しますよね。
今年は、梅雨がやたらに長かったですから、夏を心待ちしてた方も多いことでしょう。
夏と純粋に呼べるのは、やはり8月いっぱいでしょうし、今から1ヶ月は夏を満喫いたしましょう。
と言うても、9月も暑いんやけどね。
なんなら、10月でも暑いんやけどね。
年々、暑さがひどくなってますし、暑い時期が長期化してる気がします。
今年の夏も暑いんでしょうなぁ…。
ってことで、今日もネタに突入するわけですが、今日のネタも、最先端のサイエンステクノロジーをお送りしたいと思います。
どういう分野のサイエンステクノロジーかと言いますと、臓器移植にかんするお話しでございます。
アメリカで、死亡後に摘出した損傷の激しい人間の肺を、なんとブタに移植して再生することに成功したってお話です。
人間の肺をブタにねぇ…
ま、今回の経緯は置いといて、臓器移植技術は日進月歩の勢いを見せています。
肺は摘出後、すぐに傷んでしまうため保存が難しいとされていますが、移植するには傷みすぎてしまった人間の肺を、生きたブタにつなげて再生させることに成功したわけです。
この技術が確立すれば、将来的には移植に使える肺を3倍にも増やせる可能性があるって事のようなんです。
人が死ねば、その体の中に収まっている臓器は当然ながら傷み始めます。
ですから、ある人が自分の臓器を移植用に提供するという意思表示を生前にしていたとしても、それを実際に使えるかどうかは時間との戦いとなるわけです。
特に肺は非常にデリケートで、保存が難しい臓器とされています。
摘出されて数時間もすれば、傷んでしまい移植には使えなくなってしまうんです。
アメリカ肺協会によれば、米国で移植基準を満たす肺は、提供されたもののうちたったの28%しかないのだということです。
「体外肺灌流」という方法で人工的に酸素と液体を送り込み、肺の再生を試みることはできるそうなんですが、成功率はそれほど高くありません。
そこでコロンビア大学(アメリカ)のゴルダナ・ヴァンジャク・ノヴァコヴィッチ氏らは、肺を生体につなぎ、その栄養補給機能や有害物質の除去機能を利用して、状態を保つことはできないものかと考えました。
このアイデアを検証するために目をつけられた生体とは、生きたブタでした。
今回の研究では、移植用に提供されたが安全基準を満たさなかった人間の肺を生身のブタにつなぐという実験が行われています。
具体的には、チューブを経由して麻酔をかけたブタの首の血管と肺のそれをつなぎ、血液を供給しつつ、呼吸器によって酸素を送り込みます。
さらに拒絶反応を防ぐために、免疫抑制剤も投与します。
なお実験に使われた肺は6人分で、左右揃っているものも、片方だけのものもあったそうです。
肺の1つは体外肺灌流装置に5時間つないだが不合格となったもので、摘出されてから研究チームが受け取るまでに24時間が経過していたもので、完全に不適合な肺なわけです。
実験前、どの肺にも白い部分が広がっていました。
これは、組織が死にかけており、酸素を血液の中に取り込む機能が失われつつあったことを示した状態なんですね。
しかしブタにつないでから24時間経過後、肺の見た目は大きく変わったとのこと。
これらの肺でテストを行なってみたところ、細胞・組織構造・酸素の供給能力が改善されていることが確認されたそうで、体外に摘出されてほぼ2日が経過した肺ですら、回復したように見えたといいます。
もちろん、100%正常というわけではありませんが、十分それに近い状態だと、研究チームは言うてます。
今回の研究では、肺からブタの白血球が見つかっており、これが肺移植を受けた患者に免疫反応を引き起こす恐れもあるそうで、将来的には、移植を受ける患者が、自分の血液で肺の再生を行えるようにもしたいとのことです。
こうした技術によって傷んだ肺のすべてが回復するわけではありませんが、「4つのうち2つを再生できれば、移植に利用できる肺は3倍」になると研究チームは話しています。
ちなみに過去の研究では、ブタに長期間残るような副作用が出ないだろうことも確認されていて、血液を提供するブタは、その間自由に動き回り、おもちゃで遊んだり、エサを食べたりもできたそうです。
この技術がどこまで飛躍するか分かりませんが、移植術、または再生医療にまた新しい道が出来たことは間違いありません。
今はコロナ禍の真っ只中、中国では重症化し、不可逆的に進行する肺繊維症により呼吸困難に陥った患者に対して両肺の移植手術を実施し、見事成功させたってな例もございます。
この研究が、さらに進んで肺を再生する術が、増えることは人類を救う事になるかもしれません。
ま、その前に重症化しない薬とかワクチンとかを開発してくれた方が助かりますけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月31日の金曜日でございます。
いよいよ明日から8月ですな〜。
ま、なにがいよいよなんやねんって感じもしますが、7月より、8月の方がやはり夏感は倍増しますよね。
今年は、梅雨がやたらに長かったですから、夏を心待ちしてた方も多いことでしょう。
夏と純粋に呼べるのは、やはり8月いっぱいでしょうし、今から1ヶ月は夏を満喫いたしましょう。
と言うても、9月も暑いんやけどね。
なんなら、10月でも暑いんやけどね。
年々、暑さがひどくなってますし、暑い時期が長期化してる気がします。
今年の夏も暑いんでしょうなぁ…。
ってことで、今日もネタに突入するわけですが、今日のネタも、最先端のサイエンステクノロジーをお送りしたいと思います。
どういう分野のサイエンステクノロジーかと言いますと、臓器移植にかんするお話しでございます。
アメリカで、死亡後に摘出した損傷の激しい人間の肺を、なんとブタに移植して再生することに成功したってお話です。
人間の肺をブタにねぇ…
ま、今回の経緯は置いといて、臓器移植技術は日進月歩の勢いを見せています。
肺は摘出後、すぐに傷んでしまうため保存が難しいとされていますが、移植するには傷みすぎてしまった人間の肺を、生きたブタにつなげて再生させることに成功したわけです。
この技術が確立すれば、将来的には移植に使える肺を3倍にも増やせる可能性があるって事のようなんです。
人が死ねば、その体の中に収まっている臓器は当然ながら傷み始めます。
ですから、ある人が自分の臓器を移植用に提供するという意思表示を生前にしていたとしても、それを実際に使えるかどうかは時間との戦いとなるわけです。
特に肺は非常にデリケートで、保存が難しい臓器とされています。
摘出されて数時間もすれば、傷んでしまい移植には使えなくなってしまうんです。
アメリカ肺協会によれば、米国で移植基準を満たす肺は、提供されたもののうちたったの28%しかないのだということです。
「体外肺灌流」という方法で人工的に酸素と液体を送り込み、肺の再生を試みることはできるそうなんですが、成功率はそれほど高くありません。
そこでコロンビア大学(アメリカ)のゴルダナ・ヴァンジャク・ノヴァコヴィッチ氏らは、肺を生体につなぎ、その栄養補給機能や有害物質の除去機能を利用して、状態を保つことはできないものかと考えました。
このアイデアを検証するために目をつけられた生体とは、生きたブタでした。
今回の研究では、移植用に提供されたが安全基準を満たさなかった人間の肺を生身のブタにつなぐという実験が行われています。
具体的には、チューブを経由して麻酔をかけたブタの首の血管と肺のそれをつなぎ、血液を供給しつつ、呼吸器によって酸素を送り込みます。
さらに拒絶反応を防ぐために、免疫抑制剤も投与します。
なお実験に使われた肺は6人分で、左右揃っているものも、片方だけのものもあったそうです。
肺の1つは体外肺灌流装置に5時間つないだが不合格となったもので、摘出されてから研究チームが受け取るまでに24時間が経過していたもので、完全に不適合な肺なわけです。
実験前、どの肺にも白い部分が広がっていました。
これは、組織が死にかけており、酸素を血液の中に取り込む機能が失われつつあったことを示した状態なんですね。
しかしブタにつないでから24時間経過後、肺の見た目は大きく変わったとのこと。
これらの肺でテストを行なってみたところ、細胞・組織構造・酸素の供給能力が改善されていることが確認されたそうで、体外に摘出されてほぼ2日が経過した肺ですら、回復したように見えたといいます。
もちろん、100%正常というわけではありませんが、十分それに近い状態だと、研究チームは言うてます。
今回の研究では、肺からブタの白血球が見つかっており、これが肺移植を受けた患者に免疫反応を引き起こす恐れもあるそうで、将来的には、移植を受ける患者が、自分の血液で肺の再生を行えるようにもしたいとのことです。
こうした技術によって傷んだ肺のすべてが回復するわけではありませんが、「4つのうち2つを再生できれば、移植に利用できる肺は3倍」になると研究チームは話しています。
ちなみに過去の研究では、ブタに長期間残るような副作用が出ないだろうことも確認されていて、血液を提供するブタは、その間自由に動き回り、おもちゃで遊んだり、エサを食べたりもできたそうです。
この技術がどこまで飛躍するか分かりませんが、移植術、または再生医療にまた新しい道が出来たことは間違いありません。
今はコロナ禍の真っ只中、中国では重症化し、不可逆的に進行する肺繊維症により呼吸困難に陥った患者に対して両肺の移植手術を実施し、見事成功させたってな例もございます。
この研究が、さらに進んで肺を再生する術が、増えることは人類を救う事になるかもしれません。
ま、その前に重症化しない薬とかワクチンとかを開発してくれた方が助かりますけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院