2020年03月18日 [からだのこと]
ランゲルハンス島の冒険
お疲れ様です。院長です。
3月18日の水曜日でございます。
3月も後半戦に入り、日々春感が増してきてる気がします。
わたくし院長的には、今年は真冬ってあったっけ?位に暖かかったですが、それでも春の足音を感じますな。
このウキウキな季節に水を差す、新型コロナは相変わらず、ジワジワと感染者数を増やしていってますが、感染者が増えれば増えるほど感染率って上がるんじゃないんですかね?
今のところ、周りにそういった話も聞かないんで楽観してる部分はあるんですが、こう毎日数十人単位で増え続けられると、そのうちくるやろなぁ〜って不安感は日々募ります。
世界規模で見れば、数千人単位で毎日感染者が増えてますし、死亡者も数百人単位で出ていますからねぇ。
まぁ、この話をし出すとキリがないんですが、いつになったら落ち着くのかねぇ…。
マスクとアルコールもいつまでたっても手に入りませんし、備蓄してるヤツも底をつきそうじゃん。
悲観してばっかりってのもアレなんですが、明るい兆しがまだ見えませんからねぇ…。
ってな感じで、毎日同じような出だしですが、今日も元気にネタにいきましょう。
今日のネタは、そう珍しい病気でもないですが、重症化すると大変なことになる比較的身近な病気、「糖尿病」の治療に関するお話でございます。
アメリカ、セントルイス・ワシントン大学医学部の研究グループは、人間の幹細胞を使ってマウスの糖尿病をほんの数週間のうちに治癒できることを実証したんだそうです。
この新しい糖尿病の治療法は、人体の中であらゆる細胞に変化することができる「ヒト多能性幹細胞(iPS細胞)」を使ったものでございます。
まず、糖尿病の原因の1つは、膵臓が血糖値をきちんとコントロールできるだけのインスリンを十分に作れないことがあげられます。
ですから、今までの治療としては、このインスリンを外部から補給するというやり方が行われていたわけですね。
ちなみに初歩的なことですが、インスリンというホルモンは主に、血糖値を下げる働きがあります。
で、ヒトの体にはいくつもホルモンがあり、(正確には分泌される)色々な役割を持っているんですが、この血糖値を下げる作用があるのがインスリンだけなんですね。
逆に「血糖値を上げる」作用があるホルモンは、複数あります。
なので、ひとつのホルモン分泌がうまくいかなくても、致命的なダメージと言う事にはなりにくいわけです。
ですが、インスリンの場合、それがなくなると血糖値を下げることが出来なくなるため、最終的には死に至ることもあるわけです。
で、このインスリンを分泌するのが、膵臓内にあるβ細胞ってとこなんです。
つまり、この膵臓内のβ細胞がうまく働かなくなることで、糖尿病は深刻化していくわけですね。
ならば上手く働かなくなった膵臓に新しい細胞を補給してその機能を回復してやれば、病気は治るということになります。
そこで、研究グループは、人間のiPS細胞からインスリンを分泌する「膵臓β細胞」を作り出すというところに着目したわけですね。
実験では、β細胞への毒性を持つ「ストレプトゾトシン」を投与して重度の糖尿病にしたマウスに、ヒトiPS細胞を移植しました。
その結果、マウスは再び血糖値をきちんとコントロールできるようになり、病気が治ったことが確認されたそうなんです。
研究グループによると、マウスの血糖値は500ミリグラムを超えており、人間ならば生命を落としてもおかしくはないほど病気が進行した状態だったといいますから、ここから回復したとなるとかなりすごいことでしょうね。
この成果のキモとなるのは、β細胞の生産方法だと研究グループは話しています。
まず、iPS細胞を特定の細胞に変化させようとすると、必要のない細胞まで作られてしまうことがあります。
β細胞の場合なら、それを作ることで、ほかの膵臓細胞や肝細胞までが一緒に作られてしまうんだそうです。
そう、膵臓って臓器は、インスリンを含む、ホルモンを分泌する細胞がゴチャゴチャ色々あるんですよね。
インスリンを分泌するのがβ細胞(B細胞)なんですが、他にもα細胞(A細胞)、δ(デルタ)細胞(D細胞)、PP細胞などがあります。
そして、α細胞はグルカゴン、δ細胞はソマトスタチン、PP細胞は膵ポリペプチドを分泌する細胞なんです。
で、これらの細胞まで作られてしまうと、そうした細胞は有害ではないですが、不適切であり、治療法の全体的な価値を低下させてしまうことが確認されました。
つまり、インスリンを作るβ細胞以外は出来ちゃうとマズイわけですわ。
そこで研究グループは、「アクチン細胞骨格」という細胞の足場を利用して、細胞に生化学的な合図を出しつつ、必要なβ細胞だけを作り出す方法を模索しました。
この研究では、アクチン細胞骨格の状態と膵臓転写因子の発現とのリンクを確立し、膵臓の系統仕様をうながしたと研究論文には記述がありますが、ちょっと意味が分かりません(笑)
まぁ、今はまだ研究の初期段階であって、人体に対してもiPS細胞を利用した糖尿病治療を行えるようになるのはもう少し先のことでしょう。
それでも、今糖尿病に苦しむ人の新たな希望となるため、研究は進められていきます。
このヒトiPS細胞なら、この治療もうまくいく気がします。
もちろん、理論上のことですが、理論上うまくいくと言う事は、うまくいくんですよ(笑)
後は、いかに正確にその効果を出すかと言う事だけですから…。
これからの研究に期待しましょう。
ですが、糖尿病の場合、生活習慣からおこることがほとんどです。
まずは、病気にならないように注意すること。
これが一番大事ですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月18日の水曜日でございます。
3月も後半戦に入り、日々春感が増してきてる気がします。
わたくし院長的には、今年は真冬ってあったっけ?位に暖かかったですが、それでも春の足音を感じますな。
このウキウキな季節に水を差す、新型コロナは相変わらず、ジワジワと感染者数を増やしていってますが、感染者が増えれば増えるほど感染率って上がるんじゃないんですかね?
今のところ、周りにそういった話も聞かないんで楽観してる部分はあるんですが、こう毎日数十人単位で増え続けられると、そのうちくるやろなぁ〜って不安感は日々募ります。
世界規模で見れば、数千人単位で毎日感染者が増えてますし、死亡者も数百人単位で出ていますからねぇ。
まぁ、この話をし出すとキリがないんですが、いつになったら落ち着くのかねぇ…。
マスクとアルコールもいつまでたっても手に入りませんし、備蓄してるヤツも底をつきそうじゃん。
悲観してばっかりってのもアレなんですが、明るい兆しがまだ見えませんからねぇ…。
ってな感じで、毎日同じような出だしですが、今日も元気にネタにいきましょう。
今日のネタは、そう珍しい病気でもないですが、重症化すると大変なことになる比較的身近な病気、「糖尿病」の治療に関するお話でございます。
アメリカ、セントルイス・ワシントン大学医学部の研究グループは、人間の幹細胞を使ってマウスの糖尿病をほんの数週間のうちに治癒できることを実証したんだそうです。
この新しい糖尿病の治療法は、人体の中であらゆる細胞に変化することができる「ヒト多能性幹細胞(iPS細胞)」を使ったものでございます。
まず、糖尿病の原因の1つは、膵臓が血糖値をきちんとコントロールできるだけのインスリンを十分に作れないことがあげられます。
ですから、今までの治療としては、このインスリンを外部から補給するというやり方が行われていたわけですね。
ちなみに初歩的なことですが、インスリンというホルモンは主に、血糖値を下げる働きがあります。
で、ヒトの体にはいくつもホルモンがあり、(正確には分泌される)色々な役割を持っているんですが、この血糖値を下げる作用があるのがインスリンだけなんですね。
逆に「血糖値を上げる」作用があるホルモンは、複数あります。
なので、ひとつのホルモン分泌がうまくいかなくても、致命的なダメージと言う事にはなりにくいわけです。
ですが、インスリンの場合、それがなくなると血糖値を下げることが出来なくなるため、最終的には死に至ることもあるわけです。
で、このインスリンを分泌するのが、膵臓内にあるβ細胞ってとこなんです。
つまり、この膵臓内のβ細胞がうまく働かなくなることで、糖尿病は深刻化していくわけですね。
ならば上手く働かなくなった膵臓に新しい細胞を補給してその機能を回復してやれば、病気は治るということになります。
そこで、研究グループは、人間のiPS細胞からインスリンを分泌する「膵臓β細胞」を作り出すというところに着目したわけですね。
実験では、β細胞への毒性を持つ「ストレプトゾトシン」を投与して重度の糖尿病にしたマウスに、ヒトiPS細胞を移植しました。
その結果、マウスは再び血糖値をきちんとコントロールできるようになり、病気が治ったことが確認されたそうなんです。
研究グループによると、マウスの血糖値は500ミリグラムを超えており、人間ならば生命を落としてもおかしくはないほど病気が進行した状態だったといいますから、ここから回復したとなるとかなりすごいことでしょうね。
この成果のキモとなるのは、β細胞の生産方法だと研究グループは話しています。
まず、iPS細胞を特定の細胞に変化させようとすると、必要のない細胞まで作られてしまうことがあります。
β細胞の場合なら、それを作ることで、ほかの膵臓細胞や肝細胞までが一緒に作られてしまうんだそうです。
そう、膵臓って臓器は、インスリンを含む、ホルモンを分泌する細胞がゴチャゴチャ色々あるんですよね。
インスリンを分泌するのがβ細胞(B細胞)なんですが、他にもα細胞(A細胞)、δ(デルタ)細胞(D細胞)、PP細胞などがあります。
そして、α細胞はグルカゴン、δ細胞はソマトスタチン、PP細胞は膵ポリペプチドを分泌する細胞なんです。
で、これらの細胞まで作られてしまうと、そうした細胞は有害ではないですが、不適切であり、治療法の全体的な価値を低下させてしまうことが確認されました。
つまり、インスリンを作るβ細胞以外は出来ちゃうとマズイわけですわ。
そこで研究グループは、「アクチン細胞骨格」という細胞の足場を利用して、細胞に生化学的な合図を出しつつ、必要なβ細胞だけを作り出す方法を模索しました。
この研究では、アクチン細胞骨格の状態と膵臓転写因子の発現とのリンクを確立し、膵臓の系統仕様をうながしたと研究論文には記述がありますが、ちょっと意味が分かりません(笑)
まぁ、今はまだ研究の初期段階であって、人体に対してもiPS細胞を利用した糖尿病治療を行えるようになるのはもう少し先のことでしょう。
それでも、今糖尿病に苦しむ人の新たな希望となるため、研究は進められていきます。
このヒトiPS細胞なら、この治療もうまくいく気がします。
もちろん、理論上のことですが、理論上うまくいくと言う事は、うまくいくんですよ(笑)
後は、いかに正確にその効果を出すかと言う事だけですから…。
これからの研究に期待しましょう。
ですが、糖尿病の場合、生活習慣からおこることがほとんどです。
まずは、病気にならないように注意すること。
これが一番大事ですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院