2020年02月13日 [動物のこと]
カニ殻キチンキトサン
お疲れ様です。院長です。
2月13日の木曜日でございます。
2月もボチボチ中盤に差し掛かってきましたが、まだまだ寒いだけの冬でございます。
あとどれ位ですかねぇ…。
3月半ばなんてまだまだ寒いですし、やはり後2ヶ月は寒いでしょうね。
4月の半ばまでくるとかなり暖かく、そしてすぐに暑くなります。
去年なんかもそうでしたが、暖かくなったかと思うと、すぐ暑くなりましたもんね。
ほんと、光熱費がバカにならんのよね。
常に冷房か暖房がついてる状態ですからねぇ…。
うららかな春や、爽やかな秋はどこへいっちゃったんでしょう。
今年も、温暖化から寒くなるのが、ちと遅かったですがやはり寒いもんは寒い。
ま、それでも例年に比べたらマシな気もしますし、やはり地球規模でややこしい事が起こってるんでしょうねぇ…。
その温暖化の原因の一つに、大気に排出される二酸化炭素があります。
今日はその二酸化炭素が、温暖化以外に起こしてる大変な事についてのお話でございます。
大気中に含まれる二酸化炭素の増加は、海洋の酸性化も進めているんです。
そしてこのほど、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の研究グループによって、太平洋の酸性化により、アメリカイチョウガニの殻が侵食されていることが明らかにされたそうなんです。
こんなにも早く、カニに影響が出るとは誰も予測していなかったようで、将来の海産物の確保や海洋生物全般の健康へ向けて鳴らされた警鐘ととらえられる状況となっています。
カニですら深刻な影響を受けているのだとすれば、食物連鎖の中の他の生物たちも、何らかの影響を受けている可能性が濃厚となってきたわけですよ。
「すでにカニに影響が出ているというのなら、手遅れになる前に食物連鎖の各要素に注意を向けさせるよう手はずを整える必要が大いにあります。」と、研究グループのニナ・ベドナーセク博士は語っておられます。
北アメリカ西海岸に生息するアメリカイチョウガニ(学名 Cancer magister)は、重要な食用種で、年間200億円を超える水揚げ量があると推定されるカニでございます。
今回の調査では、海水の酸性化が進んだせいで、カニの殻がとけ、欠けてしまっていることが判明したんです。
海洋酸性化は、二酸化炭素が海水に吸収されてpHが低下することで起き、これが連鎖的な化学反応の引き金となります。
その帰結として、水素イオンが増え、炭酸イオンが減ってしまいます。
サンゴや他の甲殻類と同様に、アメリカイチョウガニもまた炭酸イオンを利用して頑丈な殻を作っているんですね。
その材料が不足すれば適切に殻を育てることができず、外敵への抵抗力も弱くなってしまうわけです。
産業革命以降、世界の海の平均pHは8.2から8.1へ低下し、酸性度は26パーセントも上昇したと言われています。
調査で捕獲されたアメリカイチョウガニの殻には、傷やへりの異常といった、カニの泳ぐ力や浮揚する力を低下させるはっきりとした跡が確認されています。
そうした殻にダメージのあるカニの多くには、通常よりも小さく、成長が遅れているらしき兆候も見られたそうですから、これはもうかなり深刻と言わざるを得ないでしょう。
成長が遅れて、しかも殻が上手く形成されず泳ぐ力や浮揚する力が低下してるって、もはや種の保全すら危ぶまれる状態ですよ。
こういう変異した成体が繁殖をしていくことにより、キチンと遺伝子が受け継がれなくなる可能性はかなり高いでしょう。
そして、いつかはそういった魚介類を口にすることで、我々人間にも問題がおこるかもしれませんしねぇ。
また酸性化はカニの幼生の機械的受容器を不安定にしており、重要な感覚機能や運動機能の欠損につながるリスクを生じさせてもいます。
以前、海洋酸性化が西海岸の翼足類(軟体動物・プランクトン等)の生息数に影響を与えているという報告がありました。
これらはアメリカイチョウガニの主食であって、海洋の食物連鎖全体が重大な影響を受けているであろうことを示唆するものです。
ちょっとシャレにならん状態なわけですね。
まぁですが、こうした調査結果自体は、そこまで意外なものではありませんでした。
問題は、そうした影響が数年後ではなく、現時点ですでに確認されてしまったということで、もう今すぐ手を打たないと手遅れになるってトコまできてるんですよね。
研究グループは今後さらに調査を進め、アメリカイチョウガニをはじめとする海洋生物が海洋酸性化にどのように対応するのか予測したいとのことですが、並行して海洋酸性化に歯止めをかけないと、いつかは海が死んでしまうかもしれません。
もう、今すぐ行動しないといけません。
世界が一丸とならなきゃねぇ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月13日の木曜日でございます。
2月もボチボチ中盤に差し掛かってきましたが、まだまだ寒いだけの冬でございます。
あとどれ位ですかねぇ…。
3月半ばなんてまだまだ寒いですし、やはり後2ヶ月は寒いでしょうね。
4月の半ばまでくるとかなり暖かく、そしてすぐに暑くなります。
去年なんかもそうでしたが、暖かくなったかと思うと、すぐ暑くなりましたもんね。
ほんと、光熱費がバカにならんのよね。
常に冷房か暖房がついてる状態ですからねぇ…。
うららかな春や、爽やかな秋はどこへいっちゃったんでしょう。
今年も、温暖化から寒くなるのが、ちと遅かったですがやはり寒いもんは寒い。
ま、それでも例年に比べたらマシな気もしますし、やはり地球規模でややこしい事が起こってるんでしょうねぇ…。
その温暖化の原因の一つに、大気に排出される二酸化炭素があります。
今日はその二酸化炭素が、温暖化以外に起こしてる大変な事についてのお話でございます。
大気中に含まれる二酸化炭素の増加は、海洋の酸性化も進めているんです。
そしてこのほど、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の研究グループによって、太平洋の酸性化により、アメリカイチョウガニの殻が侵食されていることが明らかにされたそうなんです。
こんなにも早く、カニに影響が出るとは誰も予測していなかったようで、将来の海産物の確保や海洋生物全般の健康へ向けて鳴らされた警鐘ととらえられる状況となっています。
カニですら深刻な影響を受けているのだとすれば、食物連鎖の中の他の生物たちも、何らかの影響を受けている可能性が濃厚となってきたわけですよ。
「すでにカニに影響が出ているというのなら、手遅れになる前に食物連鎖の各要素に注意を向けさせるよう手はずを整える必要が大いにあります。」と、研究グループのニナ・ベドナーセク博士は語っておられます。
北アメリカ西海岸に生息するアメリカイチョウガニ(学名 Cancer magister)は、重要な食用種で、年間200億円を超える水揚げ量があると推定されるカニでございます。
今回の調査では、海水の酸性化が進んだせいで、カニの殻がとけ、欠けてしまっていることが判明したんです。
海洋酸性化は、二酸化炭素が海水に吸収されてpHが低下することで起き、これが連鎖的な化学反応の引き金となります。
その帰結として、水素イオンが増え、炭酸イオンが減ってしまいます。
サンゴや他の甲殻類と同様に、アメリカイチョウガニもまた炭酸イオンを利用して頑丈な殻を作っているんですね。
その材料が不足すれば適切に殻を育てることができず、外敵への抵抗力も弱くなってしまうわけです。
産業革命以降、世界の海の平均pHは8.2から8.1へ低下し、酸性度は26パーセントも上昇したと言われています。
調査で捕獲されたアメリカイチョウガニの殻には、傷やへりの異常といった、カニの泳ぐ力や浮揚する力を低下させるはっきりとした跡が確認されています。
そうした殻にダメージのあるカニの多くには、通常よりも小さく、成長が遅れているらしき兆候も見られたそうですから、これはもうかなり深刻と言わざるを得ないでしょう。
成長が遅れて、しかも殻が上手く形成されず泳ぐ力や浮揚する力が低下してるって、もはや種の保全すら危ぶまれる状態ですよ。
こういう変異した成体が繁殖をしていくことにより、キチンと遺伝子が受け継がれなくなる可能性はかなり高いでしょう。
そして、いつかはそういった魚介類を口にすることで、我々人間にも問題がおこるかもしれませんしねぇ。
また酸性化はカニの幼生の機械的受容器を不安定にしており、重要な感覚機能や運動機能の欠損につながるリスクを生じさせてもいます。
以前、海洋酸性化が西海岸の翼足類(軟体動物・プランクトン等)の生息数に影響を与えているという報告がありました。
これらはアメリカイチョウガニの主食であって、海洋の食物連鎖全体が重大な影響を受けているであろうことを示唆するものです。
ちょっとシャレにならん状態なわけですね。
まぁですが、こうした調査結果自体は、そこまで意外なものではありませんでした。
問題は、そうした影響が数年後ではなく、現時点ですでに確認されてしまったということで、もう今すぐ手を打たないと手遅れになるってトコまできてるんですよね。
研究グループは今後さらに調査を進め、アメリカイチョウガニをはじめとする海洋生物が海洋酸性化にどのように対応するのか予測したいとのことですが、並行して海洋酸性化に歯止めをかけないと、いつかは海が死んでしまうかもしれません。
もう、今すぐ行動しないといけません。
世界が一丸とならなきゃねぇ。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院