2018年10月01日 [からだのこと]
トランス脂肪酸な話。
お疲れ様です。院長です。
10月1日の月曜日でございます。
ついに10月ですわ。
昨日の夕方より、台風がなかなかの猛威を振るってくれましたが、前回からの今回でしたから、みなさん防災意識は高かった様ですね。
日曜日って事もあり、特に何もなく無事に過ごせました。
そして、台風一過、今日は爽やかな秋晴れですな。
そして、これからだんだん寒くなりますよね。
今年は、酷暑に大雨に台風と、なかなか天災が猛威を振るってますから、冬は大雪とかないやろなぁ…。
と、冬の心配をしてますが、まぁしばらく過ごしやすい秋ですな。
秋と言えば、やはり美味しいものが多いですし、食べ過ぎ注意です。
天高く馬肥ゆる秋とか言いますしね。
ってことで、今日のネタは食べ物つながりでいきたいなぁと…
馬肥ゆるってことで、食べ過ぎるとどうしても気になるのが脂肪です。
皮下脂肪、内臓脂肪と食べ過ぎとは密接な関わりをもってますが、脂肪にも、良いもの悪いものがあるんです。
ご存知のように脂肪は三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)のひとつで、最も効率の良いエネルギー源です。
で、この脂質は、大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられ、それぞれの性質はまったくといっていいほど違うんです。
飽和脂肪酸を多く含んでいるのは、バター、ラード、牛脂などの動物性といわれている脂質で、常温で固まるのが特徴です。
摂りすぎると中性脂肪やコレステロールを増加させてしまい、高脂血症や動脈硬化をまねく危険もありますし、なにより太ります。
いわゆる「悪い脂肪」って考えて下さい。
一方、不飽和脂肪酸は、まぐろ、いわし、さんま、さばなどの魚類やオリーブ油、ゴマ油、シソ油、グレープシード油などの植物油に多く含まれている脂質です。
常温で固まりにくく、体内で液体であるというのが特徴で、血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する働きがあるといわれています。
ま、もちろん摂りすぎはいけませんが、こちらが「良い脂肪」というわけです。
で、今日はダイエットな話ではなく、この悪い脂肪の中でも、さらに悪い加工品のお話をしたいと思います。
今日の主役は「人工トランス脂肪酸」と呼ばれるもので、油脂を加工・精製する工程で作られます。
この人工トランス酸脂肪は、マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などに含まれます。
で、この人工トランス酸脂肪は、健康に悪影響を及ぼす可能性があるとして度々話題に上がっていたんですが、2018年9月17日より、カナダ国内で、人工トランス脂肪酸の使用が正式に禁止されたいうことなんです。
カナダでは、この規制の実施によって、トランス脂肪酸を多く含んでいる部分硬化油が、「汚染物質その他不純物質リスト」に加えられたそうなんですよ
お、汚染物質…
今後、カナダでは、食品製造業者が加工・精製によって作られるトランス脂肪酸を製品に入れることは違法となるわけです。
カナダ国内で販売されるあらゆる食品が対象で、輸入品や加工食品、飲食店などで出される料理にも使用が禁止される徹底ぶりです。
で、このトランス脂肪酸には、天然に食品中に含まれているものと、油脂を加工・精製する工程でできるものがあるんです。
牛肉や羊肉、牛乳や乳製品の中には微量ながら天然のトランス脂肪酸が含まれているわけですが、こちらの方は問題になっていません。
つまり、加工品の中に決して入れるなってことなわけです。
マーガリンやショートニングなどとして販売されており、菓子パンや焼き菓子などの食感改善や賞味期限を延ばしたりする目的でも使われますから、基本的には我々が日常的に口にするものの中に入ってるわけです。
で、このトランス脂肪酸、何がどう悪いかと言いますと、血液中の低密度リポタンパク質(いわゆる悪玉コレステロール)を増加させ、高密度リポタンパク質(善玉コレステロール)を減らすということがわかってきたそうなんです。
このために心臓疾患のリスクと強い相関にあることが以前から指摘されていましたが、その辺が最近の研究で明らかになったそうなんです。
カナダでは2006年にトランス脂肪酸に対する規制が早急に必要である旨を述べた報告書が提出され、少なくともカナダ人の平均摂取量を55パーセント減らさなければならないと提案されていました。
そしてついに、導入に踏み切ったというわけなんですよ。
ただし今回の規制においても、規制実施前に生産されたものについては対象外とされており、お店の食品売り場からすぐにトランス脂肪酸入りの製品が消えるわけではありません。
そして販売店などは在庫から規制対象の食品を一掃するまでに、2年間の猶予期間を与えられているということです。
今回の禁止措置によって、カナダでは20年の間に1万2000件の心臓発作を予防するだろうと推定されてますから、まぁ今までが摂取し過ぎやったんですよね。
因みに日本では、WHOが勧告する人工トランス脂肪酸が占める摂取カロリー中の割合が1パーセント未満なんですよ。
なので、そもそも規制とかった話にはならず、削減は企業側の自主的な取り組みに委ねられているんですが、まぁそんなに食べられていないというのが現状のようです。
が、決して国内にそういったものがないかというと、そうでもないわけなんですよね。
ですから中には、そういった悪いと言われるものを好んで食ってる人もいるわけです。
考えれば、国を挙げて排除しようとするような「汚染物質」を平気で口にしてるんですからねぇ…。
しかも、日本は食文化の欧米化が進んでいると言われているわけで、今より口にする機会が増えるかもしれません。
まぁ、確かに悪いものって言いだせば、「美味しいもの」には大体、悪いものは入っています。
それらを全て排除するってことは無理でしょうけど、こういった「人工物」は絶対排除すべきでしょ。
わたくし院長も、最近ちょっと気になることがあって、できるだけ「添加物」を避ける様にはしています。
で、よく食品表示を読むんですが、それがめんどくさい(笑)
いちいち考えるもの面倒なんで、全部規制してくれたら楽なのになぁと…。
そうはならないでしょうが、少なくとも悪いものを悪いと分かっておく必要は、もうちょっとあるかもしれませんね。
ここでもよく言ってます、「健康寿命」を延ばすために考えていかなきゃね。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月1日の月曜日でございます。
ついに10月ですわ。
昨日の夕方より、台風がなかなかの猛威を振るってくれましたが、前回からの今回でしたから、みなさん防災意識は高かった様ですね。
日曜日って事もあり、特に何もなく無事に過ごせました。
そして、台風一過、今日は爽やかな秋晴れですな。
そして、これからだんだん寒くなりますよね。
今年は、酷暑に大雨に台風と、なかなか天災が猛威を振るってますから、冬は大雪とかないやろなぁ…。
と、冬の心配をしてますが、まぁしばらく過ごしやすい秋ですな。
秋と言えば、やはり美味しいものが多いですし、食べ過ぎ注意です。
天高く馬肥ゆる秋とか言いますしね。
ってことで、今日のネタは食べ物つながりでいきたいなぁと…
馬肥ゆるってことで、食べ過ぎるとどうしても気になるのが脂肪です。
皮下脂肪、内臓脂肪と食べ過ぎとは密接な関わりをもってますが、脂肪にも、良いもの悪いものがあるんです。
ご存知のように脂肪は三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)のひとつで、最も効率の良いエネルギー源です。
で、この脂質は、大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられ、それぞれの性質はまったくといっていいほど違うんです。
飽和脂肪酸を多く含んでいるのは、バター、ラード、牛脂などの動物性といわれている脂質で、常温で固まるのが特徴です。
摂りすぎると中性脂肪やコレステロールを増加させてしまい、高脂血症や動脈硬化をまねく危険もありますし、なにより太ります。
いわゆる「悪い脂肪」って考えて下さい。
一方、不飽和脂肪酸は、まぐろ、いわし、さんま、さばなどの魚類やオリーブ油、ゴマ油、シソ油、グレープシード油などの植物油に多く含まれている脂質です。
常温で固まりにくく、体内で液体であるというのが特徴で、血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する働きがあるといわれています。
ま、もちろん摂りすぎはいけませんが、こちらが「良い脂肪」というわけです。
で、今日はダイエットな話ではなく、この悪い脂肪の中でも、さらに悪い加工品のお話をしたいと思います。
今日の主役は「人工トランス脂肪酸」と呼ばれるもので、油脂を加工・精製する工程で作られます。
この人工トランス酸脂肪は、マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などに含まれます。
で、この人工トランス酸脂肪は、健康に悪影響を及ぼす可能性があるとして度々話題に上がっていたんですが、2018年9月17日より、カナダ国内で、人工トランス脂肪酸の使用が正式に禁止されたいうことなんです。
カナダでは、この規制の実施によって、トランス脂肪酸を多く含んでいる部分硬化油が、「汚染物質その他不純物質リスト」に加えられたそうなんですよ
お、汚染物質…
今後、カナダでは、食品製造業者が加工・精製によって作られるトランス脂肪酸を製品に入れることは違法となるわけです。
カナダ国内で販売されるあらゆる食品が対象で、輸入品や加工食品、飲食店などで出される料理にも使用が禁止される徹底ぶりです。
で、このトランス脂肪酸には、天然に食品中に含まれているものと、油脂を加工・精製する工程でできるものがあるんです。
牛肉や羊肉、牛乳や乳製品の中には微量ながら天然のトランス脂肪酸が含まれているわけですが、こちらの方は問題になっていません。
つまり、加工品の中に決して入れるなってことなわけです。
マーガリンやショートニングなどとして販売されており、菓子パンや焼き菓子などの食感改善や賞味期限を延ばしたりする目的でも使われますから、基本的には我々が日常的に口にするものの中に入ってるわけです。
で、このトランス脂肪酸、何がどう悪いかと言いますと、血液中の低密度リポタンパク質(いわゆる悪玉コレステロール)を増加させ、高密度リポタンパク質(善玉コレステロール)を減らすということがわかってきたそうなんです。
このために心臓疾患のリスクと強い相関にあることが以前から指摘されていましたが、その辺が最近の研究で明らかになったそうなんです。
カナダでは2006年にトランス脂肪酸に対する規制が早急に必要である旨を述べた報告書が提出され、少なくともカナダ人の平均摂取量を55パーセント減らさなければならないと提案されていました。
そしてついに、導入に踏み切ったというわけなんですよ。
ただし今回の規制においても、規制実施前に生産されたものについては対象外とされており、お店の食品売り場からすぐにトランス脂肪酸入りの製品が消えるわけではありません。
そして販売店などは在庫から規制対象の食品を一掃するまでに、2年間の猶予期間を与えられているということです。
今回の禁止措置によって、カナダでは20年の間に1万2000件の心臓発作を予防するだろうと推定されてますから、まぁ今までが摂取し過ぎやったんですよね。
因みに日本では、WHOが勧告する人工トランス脂肪酸が占める摂取カロリー中の割合が1パーセント未満なんですよ。
なので、そもそも規制とかった話にはならず、削減は企業側の自主的な取り組みに委ねられているんですが、まぁそんなに食べられていないというのが現状のようです。
が、決して国内にそういったものがないかというと、そうでもないわけなんですよね。
ですから中には、そういった悪いと言われるものを好んで食ってる人もいるわけです。
考えれば、国を挙げて排除しようとするような「汚染物質」を平気で口にしてるんですからねぇ…。
しかも、日本は食文化の欧米化が進んでいると言われているわけで、今より口にする機会が増えるかもしれません。
まぁ、確かに悪いものって言いだせば、「美味しいもの」には大体、悪いものは入っています。
それらを全て排除するってことは無理でしょうけど、こういった「人工物」は絶対排除すべきでしょ。
わたくし院長も、最近ちょっと気になることがあって、できるだけ「添加物」を避ける様にはしています。
で、よく食品表示を読むんですが、それがめんどくさい(笑)
いちいち考えるもの面倒なんで、全部規制してくれたら楽なのになぁと…。
そうはならないでしょうが、少なくとも悪いものを悪いと分かっておく必要は、もうちょっとあるかもしれませんね。
ここでもよく言ってます、「健康寿命」を延ばすために考えていかなきゃね。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院