2018年09月25日 [日々のこと]
疲れた疲れた言うても疲れた疲れたなぁ
お疲れ様です。院長です。
9月25日の火曜日でございます。
もう9月もラストスパートやんかいさ…
2回も連休があったので、なんだか9月が好きになりそうですが、今日は生憎の雨ですが、秋も深まってきて良い季節ですよねぇ。
もう一月もすれば、寒さが勝ってきますんで、本当に良い季節は今だけですよね。
紅葉ってのもありますけど、実は一番良い時分だと寒いしねぇ…。
わたくし院長、前にも言ったかもしれませんが、暑いのも寒いのも嫌いなんですよ。
もう、どっちも大嫌いです。
でも、夏も冬も好きって言う変わり者(笑)
今から冬が楽しみだったりします。
ですが、この季節の変わり目、特に秋口は夏の疲れが出る頃でもあります。
今年の夏は特に酷暑でしたから、疲れが出ぬようにして下さいね。
ってことで、今日もネタに入ってくんですが、今日の話はそんな「疲れ」についてでございます。
身体が疲れるという現象には、もちろん使い過ぎての疲労というものがありますよね。
これは分かりやすく、筋肉が疲れたり心肺機能が疲れたりするわけですが、ではこう言った症状がないのに疲れたと感じるのは何故ですか?
例えば、デスクワーク。
身体を使うという観点で言えば、下手したら全く動いてませんよね。
ジッと座って、一日中パソコン操作をしてる人は疲れないのか?
そんなはずはありません。
そりゃ疲れますよね。
ですが、今日やったことといえば、ほんの少し指先の筋肉を動かしただけと…
では、このデスクワークの疲労ってどこからくるんでしょう?
例えば眼精疲労。
ずっとパソコンを眺めてますから、当然疲れるとは思います。
ですが、こういう経験はないでしょうか…
休日、朝起きて今日は何も予定がないと。
で、テレビをつけて眺めてるわけですわ。
で、ふと気づきます。
ああ、そういえばずっと連続ドラマを録画したまま、観てなかったなーと…
で、観だしたら面白くて、最後まで観てしまうと。
気付けば、夜までずっとテレビ鑑賞してました。
って一日。
連続ドラマ一気見ですから、なんだかんだで10時間位テレビを観続けてたわけですが、さぁこの時、いつもの激務後ほどの疲れが出てるでしょうか?
いや、そうでもないですな。
ドラマを観た充実感と、多少の疲れはありますがそれといつものデスクワークとでは、疲労感がまるで違います。
では、何故デスクワークでは、あそこまで疲れが出るんでしょう?
肉体を酷使しているわけでもないのに、多大なる疲労感を感じるこの現象は、専門家でも正確な原因はわからないってのが本当らしいんです。
が、それを解く手がかりはいくつかあり、主に2つの仮説が提唱されてます。
1つ目の仮説は、リソースが減るからと考えられています。
つまりデスクワークをやることで限られた精神エネルギーが空っぽになってしまうことが原因という見方ですね。
精神エネルギーは自制心や自己統制とも言うことができますし、自制心が使い果たされると、どっと疲れが出てきます。
要はピンと張った糸が切れるようなものですかね。
みなさんも経験あると思いますが、いわゆる「気合い」が入ってて集中してる時は、そこまで疲れたとは思わないんですが、一旦切れるともうダメってヤツですな。
この仮説は「自己消耗説」と呼ばれてて、まぁ字で読んだ方がピンとくるかもしれませんね。
しかし自己消耗が本当に起きているのかどうか、専門家が行った研究ではその確証を得られていないのも事実で、仮説の域をでておりません。
ある研究によれば、懸命に作業に励んでいる脳が自制心を働かせるために利用するグルコースの消費量は、休憩中の脳と比較しても大した差がないという説もあります。
これについても、色々論議があって、実際脳は大量のグルコースを使うという話は聞いたことがあります。
ですが、それなら、メッチャ「頭を使う」作業だけでも、カロリー消費がされるということですよね?
つまり、すんごくデスクワークする人も、運動してるのと同じってことになりますから、やはり少し無理があるかもしれませんね。
カロリーの観点から見たエネルギーのほとんどは、心臓・脳・その他臓器を活動させるための裏方作業に費やされています。
「難しい数学の問題に取り組むときと、ぼーっとテレビを観ているときで、脳のエネルギー消費に違いはあるのか? 」
この疑問に取り組んだ科学者の誰もが「違いはない」と答えているそうですから、考えるとか作業するから特別エネルギーを使うとは思えません。
こうなると、この「自己消耗説」は微妙になってきます。
ではもう1つの仮説ですが、やる気が関係するというもの。
先ほどの自己消耗説とも一部かぶるんですが、何か仕事を進めるうちにだんだんと嫌になってきて、やがてはそれに対する興味を失ってしまうわけですね。
やる気が失くなると…
基本的に我々人間は、やらなくてはならない事よりも、やりたい事の方に関心が向くのが当たり前です。
この両者の間に生じる緊張が、疲労の原因だという考え方ですな。
これについては最近発表された研究論文に、間接的な証拠が提示されています。
研究では看護師100人に協力を請い、12時間シフトの勤務中、定期的に疲労感について申告してもらいました。
また勤務中は体の活動量を計測できる機器も着用してもらってその相関を調べます。
自己申告と機器のデータからは、労働時間が長くなると、疲労感も増すという、ごく当たり前の結果が得られましたが、データを詳しく調べると面白いことが分かったそうです。
なんと、看護師の体の活動量と疲労感とには相関がなかったそうなんです。
んん?
つまり、簡単に言うと活動量が増えたことが、必ずしも疲労感が増すばかりではなかったということなんですね。
体を動かすことで疲れる人もいますが、逆に元気になる人もいるってことなんですよ。
これは、何となく分かりますね。
わたくし共のような仕事の場合、どうしても患者さんがたてこんでしまってバタバタする時があります。
あんまりバタつき過ぎるとイラついてきますが(笑)適度に忙しいと、時間経過も早く感じますし、疲れも出にくいって感覚、分かります?
逆に、なんだか暇でグダグダしてると、余計に疲れたり、ミスしたりってことがあったりなかったり(笑)
この感覚は、おそらく誰にでもあると思いますが、充実して仕事してる時って疲れが出にくかったりしますよね。
じゃ、本題のデスクワークは何故疲れるのかって問題に当てはめると、デスクワークの方は、みな充実した仕事をしてないのかってことになりますよね。
なので、これも必ずしも正解とは言えないかもしれません。
他にもトロント大学とカールトン大学の研究チームが行った研究によりますと、1週間にわたり大学生に、その瞬間瞬間に「誘惑されること」「やりたいこと」「自分を自制しながら行っていること」「疲れているかどうか」といったことを定期的にメールで学生に質問して調査を行いました。
すると学生の疲労に一番関係していたのは、何かをやる際に自制心を発揮して強制的に行っているかどうかではなく、誘惑の多さだったそうなんです。
たとえばパソコンワークをしている時、お気に入りのサイトを開いたり、ツイッターを眺めてみたりと、いくつもの誘惑に駆られますよね。
これらが仕事のやる気を失わせ、疲労につながるという考えなんですね。
じつはこれ、進化上の理由があるそうなんですよ。
基本的に人間に限らず、生物というもの、生きるために何か1つのことだけをやればいいわけではありません。
人間でも、仕事をしたり、勉強したり、楽しい事をしたり、辛くてもしなきゃいけない事があったりと大変です。
このために、「これはもういい、別のことをしよう」というサインを出す仕組みが必要なんです。
それが疲労というわけなんですね。
このように考えると、仕事に対するやる気を出させてあげれば、疲労を感じにくいということにもなるわけです。
で、実際疲れが見えたら報酬をあげると、人は働き続けることができるという研究結果もあるそうです。
結局、最初に述べたように、専門家も疲労について完全にはまだ理解していないわけなんですね。
っていうオチで終わったんでは、この長文なんやってんと思われてしまうかもしれませんが、ここまで読んで疲れました?(笑)
疲れたと感じる人もいれば、面白かったと思って下さる方もいるはず。多分…(笑)
てことで、それが答えやな。
ではまた〜(笑)
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月25日の火曜日でございます。
もう9月もラストスパートやんかいさ…
2回も連休があったので、なんだか9月が好きになりそうですが、今日は生憎の雨ですが、秋も深まってきて良い季節ですよねぇ。
もう一月もすれば、寒さが勝ってきますんで、本当に良い季節は今だけですよね。
紅葉ってのもありますけど、実は一番良い時分だと寒いしねぇ…。
わたくし院長、前にも言ったかもしれませんが、暑いのも寒いのも嫌いなんですよ。
もう、どっちも大嫌いです。
でも、夏も冬も好きって言う変わり者(笑)
今から冬が楽しみだったりします。
ですが、この季節の変わり目、特に秋口は夏の疲れが出る頃でもあります。
今年の夏は特に酷暑でしたから、疲れが出ぬようにして下さいね。
ってことで、今日もネタに入ってくんですが、今日の話はそんな「疲れ」についてでございます。
身体が疲れるという現象には、もちろん使い過ぎての疲労というものがありますよね。
これは分かりやすく、筋肉が疲れたり心肺機能が疲れたりするわけですが、ではこう言った症状がないのに疲れたと感じるのは何故ですか?
例えば、デスクワーク。
身体を使うという観点で言えば、下手したら全く動いてませんよね。
ジッと座って、一日中パソコン操作をしてる人は疲れないのか?
そんなはずはありません。
そりゃ疲れますよね。
ですが、今日やったことといえば、ほんの少し指先の筋肉を動かしただけと…
では、このデスクワークの疲労ってどこからくるんでしょう?
例えば眼精疲労。
ずっとパソコンを眺めてますから、当然疲れるとは思います。
ですが、こういう経験はないでしょうか…
休日、朝起きて今日は何も予定がないと。
で、テレビをつけて眺めてるわけですわ。
で、ふと気づきます。
ああ、そういえばずっと連続ドラマを録画したまま、観てなかったなーと…
で、観だしたら面白くて、最後まで観てしまうと。
気付けば、夜までずっとテレビ鑑賞してました。
って一日。
連続ドラマ一気見ですから、なんだかんだで10時間位テレビを観続けてたわけですが、さぁこの時、いつもの激務後ほどの疲れが出てるでしょうか?
いや、そうでもないですな。
ドラマを観た充実感と、多少の疲れはありますがそれといつものデスクワークとでは、疲労感がまるで違います。
では、何故デスクワークでは、あそこまで疲れが出るんでしょう?
肉体を酷使しているわけでもないのに、多大なる疲労感を感じるこの現象は、専門家でも正確な原因はわからないってのが本当らしいんです。
が、それを解く手がかりはいくつかあり、主に2つの仮説が提唱されてます。
1つ目の仮説は、リソースが減るからと考えられています。
つまりデスクワークをやることで限られた精神エネルギーが空っぽになってしまうことが原因という見方ですね。
精神エネルギーは自制心や自己統制とも言うことができますし、自制心が使い果たされると、どっと疲れが出てきます。
要はピンと張った糸が切れるようなものですかね。
みなさんも経験あると思いますが、いわゆる「気合い」が入ってて集中してる時は、そこまで疲れたとは思わないんですが、一旦切れるともうダメってヤツですな。
この仮説は「自己消耗説」と呼ばれてて、まぁ字で読んだ方がピンとくるかもしれませんね。
しかし自己消耗が本当に起きているのかどうか、専門家が行った研究ではその確証を得られていないのも事実で、仮説の域をでておりません。
ある研究によれば、懸命に作業に励んでいる脳が自制心を働かせるために利用するグルコースの消費量は、休憩中の脳と比較しても大した差がないという説もあります。
これについても、色々論議があって、実際脳は大量のグルコースを使うという話は聞いたことがあります。
ですが、それなら、メッチャ「頭を使う」作業だけでも、カロリー消費がされるということですよね?
つまり、すんごくデスクワークする人も、運動してるのと同じってことになりますから、やはり少し無理があるかもしれませんね。
カロリーの観点から見たエネルギーのほとんどは、心臓・脳・その他臓器を活動させるための裏方作業に費やされています。
「難しい数学の問題に取り組むときと、ぼーっとテレビを観ているときで、脳のエネルギー消費に違いはあるのか? 」
この疑問に取り組んだ科学者の誰もが「違いはない」と答えているそうですから、考えるとか作業するから特別エネルギーを使うとは思えません。
こうなると、この「自己消耗説」は微妙になってきます。
ではもう1つの仮説ですが、やる気が関係するというもの。
先ほどの自己消耗説とも一部かぶるんですが、何か仕事を進めるうちにだんだんと嫌になってきて、やがてはそれに対する興味を失ってしまうわけですね。
やる気が失くなると…
基本的に我々人間は、やらなくてはならない事よりも、やりたい事の方に関心が向くのが当たり前です。
この両者の間に生じる緊張が、疲労の原因だという考え方ですな。
これについては最近発表された研究論文に、間接的な証拠が提示されています。
研究では看護師100人に協力を請い、12時間シフトの勤務中、定期的に疲労感について申告してもらいました。
また勤務中は体の活動量を計測できる機器も着用してもらってその相関を調べます。
自己申告と機器のデータからは、労働時間が長くなると、疲労感も増すという、ごく当たり前の結果が得られましたが、データを詳しく調べると面白いことが分かったそうです。
なんと、看護師の体の活動量と疲労感とには相関がなかったそうなんです。
んん?
つまり、簡単に言うと活動量が増えたことが、必ずしも疲労感が増すばかりではなかったということなんですね。
体を動かすことで疲れる人もいますが、逆に元気になる人もいるってことなんですよ。
これは、何となく分かりますね。
わたくし共のような仕事の場合、どうしても患者さんがたてこんでしまってバタバタする時があります。
あんまりバタつき過ぎるとイラついてきますが(笑)適度に忙しいと、時間経過も早く感じますし、疲れも出にくいって感覚、分かります?
逆に、なんだか暇でグダグダしてると、余計に疲れたり、ミスしたりってことがあったりなかったり(笑)
この感覚は、おそらく誰にでもあると思いますが、充実して仕事してる時って疲れが出にくかったりしますよね。
じゃ、本題のデスクワークは何故疲れるのかって問題に当てはめると、デスクワークの方は、みな充実した仕事をしてないのかってことになりますよね。
なので、これも必ずしも正解とは言えないかもしれません。
他にもトロント大学とカールトン大学の研究チームが行った研究によりますと、1週間にわたり大学生に、その瞬間瞬間に「誘惑されること」「やりたいこと」「自分を自制しながら行っていること」「疲れているかどうか」といったことを定期的にメールで学生に質問して調査を行いました。
すると学生の疲労に一番関係していたのは、何かをやる際に自制心を発揮して強制的に行っているかどうかではなく、誘惑の多さだったそうなんです。
たとえばパソコンワークをしている時、お気に入りのサイトを開いたり、ツイッターを眺めてみたりと、いくつもの誘惑に駆られますよね。
これらが仕事のやる気を失わせ、疲労につながるという考えなんですね。
じつはこれ、進化上の理由があるそうなんですよ。
基本的に人間に限らず、生物というもの、生きるために何か1つのことだけをやればいいわけではありません。
人間でも、仕事をしたり、勉強したり、楽しい事をしたり、辛くてもしなきゃいけない事があったりと大変です。
このために、「これはもういい、別のことをしよう」というサインを出す仕組みが必要なんです。
それが疲労というわけなんですね。
このように考えると、仕事に対するやる気を出させてあげれば、疲労を感じにくいということにもなるわけです。
で、実際疲れが見えたら報酬をあげると、人は働き続けることができるという研究結果もあるそうです。
結局、最初に述べたように、専門家も疲労について完全にはまだ理解していないわけなんですね。
っていうオチで終わったんでは、この長文なんやってんと思われてしまうかもしれませんが、ここまで読んで疲れました?(笑)
疲れたと感じる人もいれば、面白かったと思って下さる方もいるはず。多分…(笑)
てことで、それが答えやな。
ではまた〜(笑)
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院