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2016年09月25日 [色々なこと]

天気とこころ。

サンデーカヨです。

先週は『気象病』についてお話しました。今日は天気と『こころ』の問題について。

天気と心の関係について話を進める前に、天気が悪くなる時、上空でどんな状況になっているのかを簡単に説明します。

日中、太陽の下で温められた海水や地上の空気は、ドンドン上にあがっていきます。そして薄く冷たい上空で冷やされて、水滴になって落ちてきます。

これが雨です。この現象が非常に強い勢いで発生し、地球の自転の力も加わわって『渦』となった状態が『台風』です。

地面の空気が上にあがってしまったあとは、当然地上の低いところは、相対的に空気の量が少なくなります。すなわち「気圧が低い」状態になります。

こうして、「天気が悪い=気 圧が低くなる」という図式になるのです。実際には他のややこしい要素もありますが、簡単に言えば、こんなイメージといえるでしょう。

人間は、地球の重力下で生きています。常に「重力」という大きな圧力を受けている私たちは、こういった「大気圧」の変化に非常に大きな影響を受けます。

筋肉、関節、血管、神経といったあらゆるものが物理的に影響をうけます。

中でも、自律神経は非常に敏感に反応します。たとえば肺が「今日は空気が薄く酸素が少ない」という情報が送られてきます。

また目から「今日は曇りで暗い」、また内耳から「今日は気圧が低い」という情報が送られてきます。

すると、自律神経は「今日は積極的に活動する日じゃないなぁ」と判断します。

そして、「副交感神 経」を優位に働かせ、体全体を「今日はゆっくりお休みモード」に切り替えます。

血圧を下げて、血糖値を下げて、心拍数を下げ、やる気が出るホルモンであるアドレナリンを減らします。

低気圧になると「だるい、疲れる」「気分があがらない」という症状を感じるのはこのためです。

「今は活動には適さない。じっとしていなさい」という体からの指令ということです。

しかし台風の接近のようにいきなり急に気圧が低下し始めると、自律神経が極端にぶれるので、体がついていかずに「だるい」と感じてしまうのです。

ところが社会生活を営む上はで、気圧の低い高いは関係ありません。どんな天気だろうと、いつもどおり出勤して、いつもどおり働かねばなりません。

体は低血圧、低血糖、心拍低下 になっているところを、無理やり「攻撃モード」へと上げていかねばならないのです。

そのギャップが余計に「気分が落ち込む」につながってしまうのですね…


以上、天気の変化と「こころ」の関係についてお話しました。

来週も、ひきつづいて『気象病』の話をしていきます。





hina





京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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