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2024年12月05日 [色々なこと]

試験会場と成績の関係

お疲れ様です。院長です。

12月5日の木曜日でございます。

今日は、国際ボランティア・デーなんだそうです。

では今日も元気にネタいきましょう。

なんでも、天井の高い試験会場は筆記試験の得点の低下につながるという調査結果が出たんだとか…。

オーストラリアの研究で、広い試験会場だと集中力が低下することがわかっていましたが、新たな研究によると、天井が高い試験会場も学生の成績が低下することが判明したんだそうです。

この事実は、試験の公平性に疑義を突きつけるだけでなく、普段の勉強や仕事などを効率よく進めるうえで建物の空間デザインが重要であることを示しています。

入試や資格試験のような筆記試験は、人類にとっては伝統的であり一般的な評価方法と言えるでしょう。

受験者が多い場合には、効率的な監督とスペースの有効利用の為、体育館や講堂、展示会場やホールなどの広大な場所で行われることがあります。

南オーストラリア大学のイザベラ・バウアー氏率いる研究チームは2022年、これに関連して興味深いことを明らかにしています。

部屋が広いとなぜか集中力などの脳の活動が低下するようなのです。

もしどこの試験会場で受験したかによって成績に影響するのなら、試験の公平性にかかわる由々しき問題といえるかもしれません。。

そこで今回、イザベラ・バウアー氏らは新たに様々なサイズの部屋で、生徒の試験結果を比較してみることにしたそうです。

調査されたのは、2011〜19年にオーストラリアのある大学の3つのキャンパスで行われた心理学部の大学生15,400人分の試験の成績です。

試験会場の広さは、天井高2.79m〜9.50m、床面積38m2〜1,562m2と場所によって違いがありました。

この広さと試験の得点を照合してみるわけです。

試験は実験ではなく、実際の試験だったため、成績に影響すると考えられるほかの要素も考慮されました。

例えば、授業中の成績・性別・年齢・過去の受験経験・学習単位・地理的な条件といったものです。

これを統計学的に分析してみると、まずわかったのは普段の授業での成績が試験の得点に強く関係しているということです。

これはごく当たり前のことです。

ですが意外だったのは、部屋の広さだけでなく、天井の高さもまた得点に影響するということでした。

偶然でもなんでもなく、天井が高ければ高いほど、現実に学生の試験の点数が下がるんだそうです。

つまり試験でいい結果を残そうと思えば、普段からの勉強の習慣が重要なのはもちろんこと、試験会場の選択も重要であるということのようなんです。

ですがいったいなぜ、天井の高い試験会場では成績が落ちるのでしょう?

今のところ確かなことはわかっていないそうです。

バウアー氏はそれを解明するために以下のことを調べる必要があるといってます。


部屋の断熱性や空調管理

部屋の湿度や温度が人間の認知に影響することは以前から知られていますが、それが部屋の天井の高さや広さと関係しているのか?


部屋の本来の使用目的

大勢の学生が試験を受けられるよう、会場はホールや体育館といった大きな会場が使われがちです。

ですがそこは本来スポーツなど別の目的のために設計された場所なので、それが受験者の居心地を悪くしているのではないか?。


人口密度

近くに大勢の人が座っている空間は、不正行為が発生しやすくなります。

この状況が心理的に影響しているかもしれないと…。


まぁ、慣れ親しんだ自宅での試験は、試験会場よりリラックスできるため有利になるかもしれませんし、反対に集中しにくく不利になる可能性もあります。

こうした研究は、試験会場にとどまらず、建物の設計が脳に与える影響というより広い文脈での意味合いがあるとのことです。

今回のものも含め、これまでの研究は、空間のデザインが人間の思考や実行能力に影響を与えるらしいことを伝えていますが、こうした知見は学校での学習や仕事など、試験以外のさまざまな分野に応用できるかもしれません。

ま、何であろうと居心地がいい空間の方がいいですもんね。

ではまた〜。











京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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