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2024年11月08日 [からだのこと]

宇宙と老化

お疲れ様です。院長です。

11月8日の金曜日でございます。

今日は良い歯の日だそうです。

では今日も元気にネタいきましょう。

宇宙の微小重力では筋肉の老化が加速すると言われています。

そしてその理由が判明したそうなんです。

培養された人間の筋肉細胞「筋肉チップ」が国際宇宙ステーションへと打ち上げられました。

宇宙環境が人間の筋肉に与える影響を調べるためです。

その結果、微小重力下で1週間過ごした筋肉細胞は、地球上の数年分のとても速いペースで筋力が老化したことが明らかとなりました。

重力に乏しい環境では、遺伝子や代謝の働きが「筋肉より脂肪を作るようにシフト」してしまいます。

そのせいで老化よりもずっと速いペースで筋肉細胞が衰えるということのようです。

ですが最新の研究では、少なくとも部分的には薬によって筋肉の低下を予防できることも報告しています。

スタンフォード大学のンガン・ファン准教授は、「宇宙は老化に関連する物事を加速させ、健康なプロセスを邪魔する独特な環境です」と説明しています。

宇宙から地球に帰ってきた宇宙飛行士は、筋力が弱まることが知られていました。

地上よりもずっと弱い重力しかない環境では、筋肉があまり使われなくなるから、ある程度は当然のことですが、あまりにも筋力の低下が激しいのが不思議なことでした。

これまで宇宙はごく一握りの限られた人間しか行くことができませんでしたが、近い将来、一般人にとってももっと身近な場所になるかもしれません。

ですから微重力が筋肉にどのような影響を与えるのか詳しく理解するのはとても大切なことです。

そこでファン准教授のチームは、国際宇宙ステーションに「筋肉チップ」を送り、微小重力環境が筋肉に与える影響を調べてみることにしたわけです。

筋肉チップは人間の筋肉細胞を培養して、チップの上に置いたもので、これを1週間(7日間)宇宙で育て地球上のものとどう違うのか比べてみました。

すると、筋線維がうまく形成されていないことがわかったわけなんです。

詳しく調べてみると、遺伝子の働きや発現(遺伝子活性)、さらにはタンパク質の種類や量などにも違いが出ることがわかりました。

筋肉は細胞内にあるミトコンドリアからエネルギーを得ています。

ところが宇宙で育った筋肉細胞では、このミトコンドリアに関連する遺伝子の働きが弱まり、かわりに脂肪形成に関連する遺伝子が働き始めるんです。

つまり遺伝子が筋肉モードから、脂肪モードに切り替わるわけです。

歳をとれば個人差はあれ、誰しも筋肉の量が少なくなっていきます。

こうした症状を「サルコペニア」と呼びますが、宇宙が筋肉に与える影響はこれにも似ているそうです。

ただし、ファン氏によれば、そのスピードは地球上よりもずっと速いということらしいです。

「サルコペニアは通常、数十年かけて進んでいきますが、微小重力はその進行を数日に加速させるかもしれません」と…。

数日はエグイな(笑)

宇宙に憧れる人にとっては嬉しくないニュースですが、希望はあります。

薬を使えば、筋肉の低下を多少なりとも予防できると考えられるからです。

実験として、筋肉チップにサルコペニアの治療薬や筋肉再生をうながす薬を投与したところ、部分的には筋肉の低下を防ぐことができたそうです。

また投薬された筋肉チップは、筋肉モードから脂肪モードへの遺伝子活性の変化も防止されていたそうです。

その遺伝子活性パターンを調べると、投薬した筋肉チップは、十分な重力のある地上のサンプルに近いものだったということです。

ただし今回の研究は、限られた数の実験サンプルを用いた、たった一度限りのものでしかありません。

宇宙での研究は、多大な労力とコストがかかるため、そう気軽に行うことはできないんですねぇ。

こうした制限を克服するために、研究チームは現在、微小重力を再現する装置を導入して、さらなる研究に励んでいるそうです。

また筋肉チップは、2025年に再び宇宙に打ち上げられ、宇宙での筋力低下を予防してくれる薬探しが行われる予定であるそうです。

まぁ、宇宙に憧れがある人ってのも一定数いますしねぇ。

わたくし院長、死んでも行きたくないですけどね(笑)

絶対、快適じゃないもん。

そんな思い出を作るなら、他にいきたいとこありますから…。

ではまた〜。








京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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