2024年06月24日 [からだのこと]
冷凍保存人間
お疲れ様です。院長です。
6月24日の月曜日でございます。
6月もラストの1週間となりました。
では今日も元気にネタいきましょう。
今日は超最先端のサイエンステクノロジーなお話です。
なんでも、冷凍した人間の脳組織を、解凍した後も正常に機能する技術開発に成功したんだとか…。
もう完全にSF映画の世界が現実になってきてますな。
どっかの天才科学者だかなんだかの脳だけ、薬品みたいのに漬けて保存してある画なんて、誰もが思い浮かぶもんね。
この技術がもっと進化すれば、ついに冷凍保存人間が可能になるでしょうね。
脳組織は従来、凍結と解凍の過程で機能を失いがちでしたが、新たな技術がその課題を克服したわけです。
人間の脳組織を冷凍保存する画期的な技術が開発されたわけです。
その技術は新たな化学混合物を使用するもので、その混合物の中で冷凍した脳組織は、解凍時もほぼ損傷なく元戻りにでき、さらに再び機能・成長させることもできるといいますから、こりゃもう冷凍人間も近いですな。
実際に研究チームも、この脳の冷凍保存技術は、医学的な脳研究の躍進に貢献するだけでなく、いずれは脳丸ごとの保存やコールドスリープなんて夢の技術にもつながるだろうと語っています。
食材なら冷凍することで長期保存が可能となり、解凍しても味が変わらないままおいしく食べられるものもあります。
ですが、これが複雑な脳の組織となるとそうはいきません。
これまで、脳細胞は冷凍に耐えられず、解凍しても元のようには機能してくれませんでした。
もしも脳も冷凍保存が可能となり、解凍しても同様に機能するのなら、脳の研究がグッとやりやすくなるはずでしょう。
そこで中国、復旦大学の研究チームは、ヒト胚性幹細胞(ES細胞)から4mmほどの大きさの脳オルガノイドを作り出し、これを実験台にどうにか脳の冷凍保存をする方法がないか探ってみました。
「オルガノイド」とは、人間の幹細胞から作られた本物のように機能するミニチュア臓器のことで、つまりミニ脳のことです。
脳オルガノイドなら脳そのままの構造や結合をもち、脳そのままに機能します。
ゆえにバイオコンピューターとしての利用も研究されています。
この研究ではまず、この脳オルガノイドを冷凍状態から守ってくれると予想されるさまざまな化学物質(たとえば糖や不凍液)に入れ、それから液体窒素で冷凍しました。
24時間以上保存してから解凍し、その後2週間における細胞の死や成長を観察しました。
こうした実験を繰り返し、作られたのがもっとも細胞が死ににくく、解凍後にも成長が保たれる化学物質のカクテル「MEDY」なんだそうです。
このMEDYは「メチルセルロース」「エチレングリコール」「DMSO」「Y27632」を混ぜたもので、その後の実験では素晴らしい保護能力が確認されたそうです。
研究チームは、発生から28〜100日が経過した脳オルガノイドをMEDYに漬けて凍結しました。
そして解凍後に最長150日間、脳オルガイドの経過を観察してみました。
するとたとえ18ヶ月冷凍保存されていたとしても、解凍された脳オルガノイドは外観・成長・機能ともに、冷凍されなかった脳オルガノイドとほとんど変わらなかったとのことです。
この結果は、脳の領域が違う脳オルガノイドであっても同じでした。
最後の実験では、てんかんを持つ生後9ヵ月の女児から採取された小さな脳組織(3mm)をMEDYに浸し、例のごとく凍結と解凍を行まいました。
すると、本物の脳組織でも冷凍前の構造が保たれており、少なくとも2週間は元気に機能することができたそうです。
こうした脳組織の冷凍保存技術は、脳の研究を大きく進めてくれると考えられます。
技術がさらに洗練されれば、やがて脳を丸ごと凍結させることも可能になると期待されていますしね。
そしてその先には…。
さらにSFでお馴染みのコールドスリープ技術が待っているでしょう。
実際に、冷凍保存されている遺体?もあるそうですしね。
ですが、今回の技術を考えれば、冷凍保存するときにもポイントがありそうですし、今、冷凍されている遺体?は果たして復活できるんでしょうか…。
この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月24日の月曜日でございます。
6月もラストの1週間となりました。
では今日も元気にネタいきましょう。
今日は超最先端のサイエンステクノロジーなお話です。
なんでも、冷凍した人間の脳組織を、解凍した後も正常に機能する技術開発に成功したんだとか…。
もう完全にSF映画の世界が現実になってきてますな。
どっかの天才科学者だかなんだかの脳だけ、薬品みたいのに漬けて保存してある画なんて、誰もが思い浮かぶもんね。
この技術がもっと進化すれば、ついに冷凍保存人間が可能になるでしょうね。
脳組織は従来、凍結と解凍の過程で機能を失いがちでしたが、新たな技術がその課題を克服したわけです。
人間の脳組織を冷凍保存する画期的な技術が開発されたわけです。
その技術は新たな化学混合物を使用するもので、その混合物の中で冷凍した脳組織は、解凍時もほぼ損傷なく元戻りにでき、さらに再び機能・成長させることもできるといいますから、こりゃもう冷凍人間も近いですな。
実際に研究チームも、この脳の冷凍保存技術は、医学的な脳研究の躍進に貢献するだけでなく、いずれは脳丸ごとの保存やコールドスリープなんて夢の技術にもつながるだろうと語っています。
食材なら冷凍することで長期保存が可能となり、解凍しても味が変わらないままおいしく食べられるものもあります。
ですが、これが複雑な脳の組織となるとそうはいきません。
これまで、脳細胞は冷凍に耐えられず、解凍しても元のようには機能してくれませんでした。
もしも脳も冷凍保存が可能となり、解凍しても同様に機能するのなら、脳の研究がグッとやりやすくなるはずでしょう。
そこで中国、復旦大学の研究チームは、ヒト胚性幹細胞(ES細胞)から4mmほどの大きさの脳オルガノイドを作り出し、これを実験台にどうにか脳の冷凍保存をする方法がないか探ってみました。
「オルガノイド」とは、人間の幹細胞から作られた本物のように機能するミニチュア臓器のことで、つまりミニ脳のことです。
脳オルガノイドなら脳そのままの構造や結合をもち、脳そのままに機能します。
ゆえにバイオコンピューターとしての利用も研究されています。
この研究ではまず、この脳オルガノイドを冷凍状態から守ってくれると予想されるさまざまな化学物質(たとえば糖や不凍液)に入れ、それから液体窒素で冷凍しました。
24時間以上保存してから解凍し、その後2週間における細胞の死や成長を観察しました。
こうした実験を繰り返し、作られたのがもっとも細胞が死ににくく、解凍後にも成長が保たれる化学物質のカクテル「MEDY」なんだそうです。
このMEDYは「メチルセルロース」「エチレングリコール」「DMSO」「Y27632」を混ぜたもので、その後の実験では素晴らしい保護能力が確認されたそうです。
研究チームは、発生から28〜100日が経過した脳オルガノイドをMEDYに漬けて凍結しました。
そして解凍後に最長150日間、脳オルガイドの経過を観察してみました。
するとたとえ18ヶ月冷凍保存されていたとしても、解凍された脳オルガノイドは外観・成長・機能ともに、冷凍されなかった脳オルガノイドとほとんど変わらなかったとのことです。
この結果は、脳の領域が違う脳オルガノイドであっても同じでした。
最後の実験では、てんかんを持つ生後9ヵ月の女児から採取された小さな脳組織(3mm)をMEDYに浸し、例のごとく凍結と解凍を行まいました。
すると、本物の脳組織でも冷凍前の構造が保たれており、少なくとも2週間は元気に機能することができたそうです。
こうした脳組織の冷凍保存技術は、脳の研究を大きく進めてくれると考えられます。
技術がさらに洗練されれば、やがて脳を丸ごと凍結させることも可能になると期待されていますしね。
そしてその先には…。
さらにSFでお馴染みのコールドスリープ技術が待っているでしょう。
実際に、冷凍保存されている遺体?もあるそうですしね。
ですが、今回の技術を考えれば、冷凍保存するときにもポイントがありそうですし、今、冷凍されている遺体?は果たして復活できるんでしょうか…。
この研究も今後に期待しましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院