2024年05月15日 [動物のこと]
犬の嗅覚とストレス
お疲れ様です。院長です。
5月15日の水曜日でございます。
5月も半分きましたねぇ。
では、今日も元気にネタいきましょう。
なんでも、犬は人のストレスを感知できるそうなんです。
人の息のニオイからPTSDの発症を予測できる可能性があるんだとか…。
嗅覚が非常に発達している犬は、発作や低血糖など、危険な状態の初期サインを嗅ぎ分けられるといわれています。
更に、人間のストレスを嗅ぎ分けることができることもわかっているそうなんです。
最新の研究によれば、犬は心的外傷後ストレス障害であるPTSD患者のフラッシュバックのニオイさえ嗅ぎ分けられる可能性があるそうなんです。
その力を利用すれば、飼い主のフラッシュバックの兆候を察知し、先回りして必要なサポートを与えるPTSD介助犬としても活躍できるようになるかもしれないとうことです。
普段どんなに清潔さに気をつけようとも、私たち人間はニオイを放っています。
それは汗などによって分泌される揮発性有機化合物です。
これらは遺伝のほか、年齢や現在の体の状態など、さまざまなことによって左右されます。
もちろんストレスを受ければ、それがニオイとなって現れます。
そしてこれまでの実験では、実際犬はそうしたストレス臭を感じられることが確かめられているそうです。
ではPTSD(心的外傷後ストレス障害)はどうでしょうか。
過去にトラウマとなる経験をした人は、突然その時のことが脳裏をよぎって苦しむことがあります。
もしも犬がその兆候を察知できるのなら、先回りして必要なサポートを与え、発作を予防したり、心の支えになったりできるかもしれません。
今回行われた、カナダ、ダルハウジー大学チームによる研究では、犬にPTSDの人たちの息を嗅がせて、ニオイからその兆候を感じ取れるかどうか確かめられています。
実験では、26人の人間に協力してもらい、"ニオイの素"として息を提供してもらいました。
参加者のうちおよそ半数はPTSDと診断される人たちで、彼らにマスクを着用してもらいながら、当時のトラウマ体験を思い出してもらいました。
そしてこのマスクのニオイを嗅いだのが、25匹の犬たちから選ばれた2匹の犬でアイビーとキャリーという名前です。
2匹はストレスによって出る化学物質のニオイを覚えたのち、マスクのニオイ当てに挑戦しました。
まずは、同じ人物がストレスを感じている時と感じていない時に着用していたマスクを嗅がせ、それがストレスを受けていた時のものか当てさせてみました。
そしてこのチャレンジでは、2匹とも90%の正確さで嗅ぎ分けることができたそうです。
今度は同じ人物のものだけでなく、さまざまな人たちのマスクを嗅いで、ストレスを受けた時のものかどうか当てさせました(これはストレス臭を一般化できるかどうかの実験だそうです)。
そしてこちらではアイビーは74%、キャリーは81%正解することができました。
面白いのは、2匹が必ずしも同じニオイに反応していたわけではない点でした。
ストレスに関係する化学物質というと、ストレスホルモンとして知られる「コルチゾール」がよく知られています。
ですが、それ以外にもストレスで分泌される化学物質はあります。
そしてアイビーは人間が「不安」を感じているときのニオイ、キャリーは「恥ずかしさ」を感じているときのニオイを特に嗅ぎ分けていたようなんです。
なお今回の研究は、参加した人間もわんちゃんもかなり少ないので、犬が本当にPTSDのニオイを嗅ぎ分けられると断定できるようなものではないそうです。
さら犬にも向き不向きはあるようで、アメリカン・ケンネル・クラブの主任獣医師であるジェリー・クライン博士は、「すべての犬が同じように才能があるわけではありません」と第三者の立場からコメントしています。
技術的なことだけでなく、そうしたことを性格的に好まない犬もいるそうです。
クライン博士によると、多くの場合、嗅ぎ分けが得意な犬種や家系といったものがあるのだそうです。
ですがすでに、セラピー犬や介助犬として訓練され、苦痛のサインや救助を求めるサインに対応できる犬たちはいます。
そんな子たちが活躍の場を広げて、PTSDの患者に寄り添えるような日が来るのだとしたら、素晴らしいことですな。
今回の研究結果は、犬たちの素敵な能力をさらに追求する研究者を後押ししてくれることでしょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月15日の水曜日でございます。
5月も半分きましたねぇ。
では、今日も元気にネタいきましょう。
なんでも、犬は人のストレスを感知できるそうなんです。
人の息のニオイからPTSDの発症を予測できる可能性があるんだとか…。
嗅覚が非常に発達している犬は、発作や低血糖など、危険な状態の初期サインを嗅ぎ分けられるといわれています。
更に、人間のストレスを嗅ぎ分けることができることもわかっているそうなんです。
最新の研究によれば、犬は心的外傷後ストレス障害であるPTSD患者のフラッシュバックのニオイさえ嗅ぎ分けられる可能性があるそうなんです。
その力を利用すれば、飼い主のフラッシュバックの兆候を察知し、先回りして必要なサポートを与えるPTSD介助犬としても活躍できるようになるかもしれないとうことです。
普段どんなに清潔さに気をつけようとも、私たち人間はニオイを放っています。
それは汗などによって分泌される揮発性有機化合物です。
これらは遺伝のほか、年齢や現在の体の状態など、さまざまなことによって左右されます。
もちろんストレスを受ければ、それがニオイとなって現れます。
そしてこれまでの実験では、実際犬はそうしたストレス臭を感じられることが確かめられているそうです。
ではPTSD(心的外傷後ストレス障害)はどうでしょうか。
過去にトラウマとなる経験をした人は、突然その時のことが脳裏をよぎって苦しむことがあります。
もしも犬がその兆候を察知できるのなら、先回りして必要なサポートを与え、発作を予防したり、心の支えになったりできるかもしれません。
今回行われた、カナダ、ダルハウジー大学チームによる研究では、犬にPTSDの人たちの息を嗅がせて、ニオイからその兆候を感じ取れるかどうか確かめられています。
実験では、26人の人間に協力してもらい、"ニオイの素"として息を提供してもらいました。
参加者のうちおよそ半数はPTSDと診断される人たちで、彼らにマスクを着用してもらいながら、当時のトラウマ体験を思い出してもらいました。
そしてこのマスクのニオイを嗅いだのが、25匹の犬たちから選ばれた2匹の犬でアイビーとキャリーという名前です。
2匹はストレスによって出る化学物質のニオイを覚えたのち、マスクのニオイ当てに挑戦しました。
まずは、同じ人物がストレスを感じている時と感じていない時に着用していたマスクを嗅がせ、それがストレスを受けていた時のものか当てさせてみました。
そしてこのチャレンジでは、2匹とも90%の正確さで嗅ぎ分けることができたそうです。
今度は同じ人物のものだけでなく、さまざまな人たちのマスクを嗅いで、ストレスを受けた時のものかどうか当てさせました(これはストレス臭を一般化できるかどうかの実験だそうです)。
そしてこちらではアイビーは74%、キャリーは81%正解することができました。
面白いのは、2匹が必ずしも同じニオイに反応していたわけではない点でした。
ストレスに関係する化学物質というと、ストレスホルモンとして知られる「コルチゾール」がよく知られています。
ですが、それ以外にもストレスで分泌される化学物質はあります。
そしてアイビーは人間が「不安」を感じているときのニオイ、キャリーは「恥ずかしさ」を感じているときのニオイを特に嗅ぎ分けていたようなんです。
なお今回の研究は、参加した人間もわんちゃんもかなり少ないので、犬が本当にPTSDのニオイを嗅ぎ分けられると断定できるようなものではないそうです。
さら犬にも向き不向きはあるようで、アメリカン・ケンネル・クラブの主任獣医師であるジェリー・クライン博士は、「すべての犬が同じように才能があるわけではありません」と第三者の立場からコメントしています。
技術的なことだけでなく、そうしたことを性格的に好まない犬もいるそうです。
クライン博士によると、多くの場合、嗅ぎ分けが得意な犬種や家系といったものがあるのだそうです。
ですがすでに、セラピー犬や介助犬として訓練され、苦痛のサインや救助を求めるサインに対応できる犬たちはいます。
そんな子たちが活躍の場を広げて、PTSDの患者に寄り添えるような日が来るのだとしたら、素晴らしいことですな。
今回の研究結果は、犬たちの素敵な能力をさらに追求する研究者を後押ししてくれることでしょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院