2020年11月11日 [からだのこと]
ポッキーの記憶
お疲れ様です。院長です。
11月11日の水曜日でございます。
1が4つでポッキー&プリッツの日じゃないですか。
この頃は、国民の休日も、ハッピーマンデーとかで何日かよく分からなくなってきてますが、このポッキー&プリッツの日は、みんな忘れないですよね。
そしてポッキーの知名度と言ったら、もう日本人なら誰でも知ってるんじゃないでしょうかね。
ですが、プリッツと言われれば、分からない人も何人かに1人はいますよねぇ…。
今日はそんなポッキーとプリッツにも関係しそうなお話しー。
オランダの研究で、人は高カロリー食品のある店を優先して記憶する科学的理由って論文が発表されました。
なに?
どゆこと?
って思われるでしょうけど、要するに、チョコレートケーキやチーズケーキなど濃厚なケーキが楽しめるスイーツ専門店と、新鮮な野菜と果物のしぼりたてのヘルシーなジュースを楽しめるスムージーの専門店、どちらの場所を記憶しやすいだろうか?ってな事のようなんです。
もちろん人の好みはそれぞれでが、科学的にはスイーツ専門店の方が覚えやすいことがわかっているそうなんです。
というのも、人間の空間記憶は高カロリー食品を思い出しやすいようにできているからなんだとか…。
人間をはじめ、生物は食べ物からエネルギーを得ることで生きています。
そして、いくぶん矛盾しているようですが、その食べ物を手に入れるためにエネルギーを消費しなければなりません。
これを踏まえると、できるだけ少ないエネルギーでできるだけ多くのエネルギーを獲得できるよう生物は進化してきたと考えるのが合理的ですわね。
これを「最適採餌理論」というんだそうです。
同理論は、さまざまな動物の採餌戦略を説明するために言及されてきました。
しかし、私たち人間もまた同じように効率的なエネルギー獲得戦略を採用しているのかどうかはきちんと検証されていません。
まぁ、人間は狩りをするわけでもないですし、採餌(さいじ)と言われてもねぇ…。
そこでオランダ・ワーゲニンゲン大学の研究グループは、このことを実験で確かめてみることにしたそうなんです。
ある部屋の中に食べ物8つか、食べ物のニオイ付きのコットン8つをバラバラに置きます。
参加者(512名)には、指定された進路にしたがって、それらサンプルを順に巡ってもらいます。
そして各サンプルに着いたら、それを食べるかニオイを嗅ぐかして、どのくらい好きか評価します。
なおサンプルの半数はチョコレートブラウニーやポテトチップなどの「高カロリー食品」、もう半数はチェリートマトやリンゴなどの「低カロリー食品」でした。
これが終わった後、参加者は部屋の見取り図を渡されて、サンプルが置かれていた場所を記入するわけです。
この実験の結果、味やニオイの好みとは関係なしに、高カロリー食品の方が30%ほど正答率が高いことが分かったそうです。
さらにニオイを嗅いだときよりも、実際の食品を目にしたときの方が243%正確に答えることができたんだとか…。
つまりここから分かる大切なことは、人の心は環境内にある高カロリー食品の場所を効率的に把握できるよう作られているらしいということです。
カロリーが豊富なリソースの場所を把握することは、初期人類にとってとても重要なことで、特にほとんどが氷河期だった更新世の時期には常に付きまとう問題でした。
カロリーの高い食料が手に入る場所と時期をよく覚えていられる人間は、生存や適応ということに関して高いアドバンテージを誇っていたと考えられます。
また、この実験は、人間の嗅覚がまだまだ健在であるという事実を再確認させてくれています。
人間の場合、一般的には視覚がよく発達した一方で、嗅覚はそれほどでもないというイメージがありますからねぇ。
実際、人間ほど鼻の効かない動物も珍しいと考えられます。
最小のエネルギーで最大のエネルギーを得られるよう進化してきた人間ですが、最近では思わぬ落とし穴にハマってしまっています。
それは私たちが想像以上に長生きするようになってしまったということです。
高々30年程度の寿命しかなかった頃ならば、どれほど高カロリー食品を食べたところで、糖尿病・高血圧といった生活習慣病や肥満などを気にする必要はそこまでありませんでした。
むしろ、食べられるだけ食べた方が生存率は高まったと考えられます。
しかし普通に80年以上を生きられるようなった現在、どんなにおいしくても甘いスイーツや油たっぷりのこってり食品ばかりを食べていたら、かえって健康を崩してしまうわけです。
今回の実験からも分かるように、私たちの心は相変わらず高カロリー食品を嗜好しており、状況の変化にうまく対応できていないとも言えるわけです。
健康的な食生活を送るとは、ある意味そうした本能に逆らう行為になりますのでやはりダイエットは難しいと言えるんでしょうねぇ。
ま、そもそも野生動物にダイエットなんて概念はありませんわね。
で、最初のポッキーんの話…
下記のように、やはりポッキーの方がカロリー高いです。
ポッキー、チョコ、1本
重さ:約2g カロリー:約10kcal
プリッツ、サラダ、1本
重さ:1.3g カロリー:6kcal
ですから、ポッキーの方が有名なのかなぁと…。
関係ないか(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月11日の水曜日でございます。
1が4つでポッキー&プリッツの日じゃないですか。
この頃は、国民の休日も、ハッピーマンデーとかで何日かよく分からなくなってきてますが、このポッキー&プリッツの日は、みんな忘れないですよね。
そしてポッキーの知名度と言ったら、もう日本人なら誰でも知ってるんじゃないでしょうかね。
ですが、プリッツと言われれば、分からない人も何人かに1人はいますよねぇ…。
今日はそんなポッキーとプリッツにも関係しそうなお話しー。
オランダの研究で、人は高カロリー食品のある店を優先して記憶する科学的理由って論文が発表されました。
なに?
どゆこと?
って思われるでしょうけど、要するに、チョコレートケーキやチーズケーキなど濃厚なケーキが楽しめるスイーツ専門店と、新鮮な野菜と果物のしぼりたてのヘルシーなジュースを楽しめるスムージーの専門店、どちらの場所を記憶しやすいだろうか?ってな事のようなんです。
もちろん人の好みはそれぞれでが、科学的にはスイーツ専門店の方が覚えやすいことがわかっているそうなんです。
というのも、人間の空間記憶は高カロリー食品を思い出しやすいようにできているからなんだとか…。
人間をはじめ、生物は食べ物からエネルギーを得ることで生きています。
そして、いくぶん矛盾しているようですが、その食べ物を手に入れるためにエネルギーを消費しなければなりません。
これを踏まえると、できるだけ少ないエネルギーでできるだけ多くのエネルギーを獲得できるよう生物は進化してきたと考えるのが合理的ですわね。
これを「最適採餌理論」というんだそうです。
同理論は、さまざまな動物の採餌戦略を説明するために言及されてきました。
しかし、私たち人間もまた同じように効率的なエネルギー獲得戦略を採用しているのかどうかはきちんと検証されていません。
まぁ、人間は狩りをするわけでもないですし、採餌(さいじ)と言われてもねぇ…。
そこでオランダ・ワーゲニンゲン大学の研究グループは、このことを実験で確かめてみることにしたそうなんです。
ある部屋の中に食べ物8つか、食べ物のニオイ付きのコットン8つをバラバラに置きます。
参加者(512名)には、指定された進路にしたがって、それらサンプルを順に巡ってもらいます。
そして各サンプルに着いたら、それを食べるかニオイを嗅ぐかして、どのくらい好きか評価します。
なおサンプルの半数はチョコレートブラウニーやポテトチップなどの「高カロリー食品」、もう半数はチェリートマトやリンゴなどの「低カロリー食品」でした。
これが終わった後、参加者は部屋の見取り図を渡されて、サンプルが置かれていた場所を記入するわけです。
この実験の結果、味やニオイの好みとは関係なしに、高カロリー食品の方が30%ほど正答率が高いことが分かったそうです。
さらにニオイを嗅いだときよりも、実際の食品を目にしたときの方が243%正確に答えることができたんだとか…。
つまりここから分かる大切なことは、人の心は環境内にある高カロリー食品の場所を効率的に把握できるよう作られているらしいということです。
カロリーが豊富なリソースの場所を把握することは、初期人類にとってとても重要なことで、特にほとんどが氷河期だった更新世の時期には常に付きまとう問題でした。
カロリーの高い食料が手に入る場所と時期をよく覚えていられる人間は、生存や適応ということに関して高いアドバンテージを誇っていたと考えられます。
また、この実験は、人間の嗅覚がまだまだ健在であるという事実を再確認させてくれています。
人間の場合、一般的には視覚がよく発達した一方で、嗅覚はそれほどでもないというイメージがありますからねぇ。
実際、人間ほど鼻の効かない動物も珍しいと考えられます。
最小のエネルギーで最大のエネルギーを得られるよう進化してきた人間ですが、最近では思わぬ落とし穴にハマってしまっています。
それは私たちが想像以上に長生きするようになってしまったということです。
高々30年程度の寿命しかなかった頃ならば、どれほど高カロリー食品を食べたところで、糖尿病・高血圧といった生活習慣病や肥満などを気にする必要はそこまでありませんでした。
むしろ、食べられるだけ食べた方が生存率は高まったと考えられます。
しかし普通に80年以上を生きられるようなった現在、どんなにおいしくても甘いスイーツや油たっぷりのこってり食品ばかりを食べていたら、かえって健康を崩してしまうわけです。
今回の実験からも分かるように、私たちの心は相変わらず高カロリー食品を嗜好しており、状況の変化にうまく対応できていないとも言えるわけです。
健康的な食生活を送るとは、ある意味そうした本能に逆らう行為になりますのでやはりダイエットは難しいと言えるんでしょうねぇ。
ま、そもそも野生動物にダイエットなんて概念はありませんわね。
で、最初のポッキーんの話…
下記のように、やはりポッキーの方がカロリー高いです。
ポッキー、チョコ、1本
重さ:約2g カロリー:約10kcal
プリッツ、サラダ、1本
重さ:1.3g カロリー:6kcal
ですから、ポッキーの方が有名なのかなぁと…。
関係ないか(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院