2020年05月14日 [動物のこと]
共存共栄の道のりへ。
お疲れ様です。院長です。
5月14日の木曜日でございます。
5月も2週間が過ぎ、もう初夏ですなぁ。
昼間はかなり暑い日が多いですし、このまま梅雨〜夏へと移行していきそうです。
ですが、朝晩はまだ冷える時もあるんで寒暖差で体調を崩しやすくなっております。
コロナももちろん気をつけなきゃいけませんが、まずは体調管理を十分行って、免疫力をマックスにしておきましょう。
ってなことでコロナは何となく、日本は新規感染者もジワジワ減ってきてますんで、今日、一部緊急事態宣言の解除があるようですな。
世界を見ても、経済活動を再開させようとする動きが見えますし、少しずつ日常が帰ってきてるような…
これを油断と言うんだぜ(笑)
まだまだコロナは収束しません。
少しずつ日常を取り戻しながらも警戒は怠っちゃいけませんぜ。
特に日本は諸外国と違い、おおがかりなロックダウンも行っていないにも関わらず、感染者数が減ってるのにはおそらく隠れ感染者が多く含まれてるはずですから…
ってことで、今日はそんな諸外国のロックダウンについてのちょっと変わったお話しでも一つ…−。
新型コロナの影響による都市封鎖のために人間が街から消えてしまったことで、野生生物が戻ってきたというニュースが世界各地で伝えられています。
ですが、最近アメリカのある動物保護団体から、餌を食べられずに痩せてしまったアカトビ(タカ科トビ属の猛禽類)を発見したという報告があったそうなんです。
人がいなくなり、野生動物にとって住みやすい環境があるはずなのに、痩せてしまっているとはどういうことでしょう?
もしかしたら、最近行われている人間の活動自粛は、アカトビにとっては好ましいことではない可能性もあると専門家はみています。。
都市閉鎖は必ずしも全ての野生で暮らす動物たちにとって朗報ではないようで、都市封鎖が野生生物に与える影響についてのメリットとデメリットを、考える必要があるようなんですな。
ヨーロッパ、北アフリカ、中近東に生息するアカトビは、かつて害鳥として狩られ、また農薬や近親交配の影響もあり、大きく数を減らしていたことがありました。
しかし1990年代に入って実施された保全政策のおかげで、今では順調に生息数を回復しつつあるそうです。
人間が消えた地域に野生生物が戻ってきたというニュースは、人々の関心を大いに引いており、SNSなどには街中に出現した動物たちの画像がたくさん投稿されています。
こうした生態系の帰還を見て、新型コロナは自然の復讐だと言いだす人もいたりして、野生動物には朗報となるはずだったんですが…。
そうした評価は、痩せこけたアカトビには当てはまらないようで、彼らにとって、人間の消失は自然の勝利などではなく、餌不足というのっぴきならない状況を作り出してしまっているようなんです。
かつてアカトビは人間のせいで大きく数を減らし、そして人間によって回復しました。
ですがそれは、人間との暮らしにうまく適応した多くの動物と同じように、アカトビもまた今はたまたま人間を利用すると都合がいいというだけのことに過ぎないわけなんですね。
利用価値ある人間が消えてしまったとしても、彼らは繁栄することができるわけです。
それは皮肉でもなんでもなく、私たちがいないという理由によって自然の形に戻り繁栄します。
ですが、動物たちへの人間の不在によって生じた利益の分配は、非常に偏ったもので、たとえばトルコでは、政府が予算を割いて都市の地域猫や犬に餌を与えてきましたが、都市封鎖のおかげで彼らは飢えることになります。
現在トルコ政府は、彼らが飢えることのないよう、更なる対策を講じているところだそうです。
当然、日本でも同様のことが起きていて、宮崎県宮崎市の商店街では、不妊・去勢手術をし、地域猫として、地元住民たちが餌をやっていた猫、約200匹が、ふだん餌をくれる飲食業者らが出勤しなくなったことで、飢えた状態で店の前で待ち続けている状態だというんです。
人間と動物のもつれあう運命は、都市にとどまることなく、生物多様性や、生態系を回復させようという保全努力が行われている場所にまで広がっています。
各地の自然保護区から人間が撤退してしまえば、極めて重要な生息地が外来種によって乗っ取られてしまう恐れや、不法投棄や密猟といった破壊的行為を取り締まる能力が損なわれる恐れが出てきます。
同様に、ケニアの絶滅危惧種の密猟を取り締まる人間がいなくなれば、目も当てられない事態になることは想像できますし、多くの自然保護区は観光客の減少の影響を受け、それは最終的には保全活動にも影響を与えるわけです。
つまり、もう元に戻せないところまできてるわけなんですね。
人間が自然を壊してきたことによって、一部の種は絶滅してしまいましたが、ある意味で人間と「共存」することによって生きながらえる術を得た動物たちもたくさんいるわけです。
今、我々人類が未曽有の危機に晒された時、彼らも同じ「仲間」として救済してやらないといけないんですよね。
そして、こんな事態が収まったら…
その時こそ、もう一度「自然」について考えてみましょう。
今はとりあえず、目の前の敵に打ち勝つことに集中ですな。
もう少し。
みんなで頑張りましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月14日の木曜日でございます。
5月も2週間が過ぎ、もう初夏ですなぁ。
昼間はかなり暑い日が多いですし、このまま梅雨〜夏へと移行していきそうです。
ですが、朝晩はまだ冷える時もあるんで寒暖差で体調を崩しやすくなっております。
コロナももちろん気をつけなきゃいけませんが、まずは体調管理を十分行って、免疫力をマックスにしておきましょう。
ってなことでコロナは何となく、日本は新規感染者もジワジワ減ってきてますんで、今日、一部緊急事態宣言の解除があるようですな。
世界を見ても、経済活動を再開させようとする動きが見えますし、少しずつ日常が帰ってきてるような…
これを油断と言うんだぜ(笑)
まだまだコロナは収束しません。
少しずつ日常を取り戻しながらも警戒は怠っちゃいけませんぜ。
特に日本は諸外国と違い、おおがかりなロックダウンも行っていないにも関わらず、感染者数が減ってるのにはおそらく隠れ感染者が多く含まれてるはずですから…
ってことで、今日はそんな諸外国のロックダウンについてのちょっと変わったお話しでも一つ…−。
新型コロナの影響による都市封鎖のために人間が街から消えてしまったことで、野生生物が戻ってきたというニュースが世界各地で伝えられています。
ですが、最近アメリカのある動物保護団体から、餌を食べられずに痩せてしまったアカトビ(タカ科トビ属の猛禽類)を発見したという報告があったそうなんです。
人がいなくなり、野生動物にとって住みやすい環境があるはずなのに、痩せてしまっているとはどういうことでしょう?
もしかしたら、最近行われている人間の活動自粛は、アカトビにとっては好ましいことではない可能性もあると専門家はみています。。
都市閉鎖は必ずしも全ての野生で暮らす動物たちにとって朗報ではないようで、都市封鎖が野生生物に与える影響についてのメリットとデメリットを、考える必要があるようなんですな。
ヨーロッパ、北アフリカ、中近東に生息するアカトビは、かつて害鳥として狩られ、また農薬や近親交配の影響もあり、大きく数を減らしていたことがありました。
しかし1990年代に入って実施された保全政策のおかげで、今では順調に生息数を回復しつつあるそうです。
人間が消えた地域に野生生物が戻ってきたというニュースは、人々の関心を大いに引いており、SNSなどには街中に出現した動物たちの画像がたくさん投稿されています。
こうした生態系の帰還を見て、新型コロナは自然の復讐だと言いだす人もいたりして、野生動物には朗報となるはずだったんですが…。
そうした評価は、痩せこけたアカトビには当てはまらないようで、彼らにとって、人間の消失は自然の勝利などではなく、餌不足というのっぴきならない状況を作り出してしまっているようなんです。
かつてアカトビは人間のせいで大きく数を減らし、そして人間によって回復しました。
ですがそれは、人間との暮らしにうまく適応した多くの動物と同じように、アカトビもまた今はたまたま人間を利用すると都合がいいというだけのことに過ぎないわけなんですね。
利用価値ある人間が消えてしまったとしても、彼らは繁栄することができるわけです。
それは皮肉でもなんでもなく、私たちがいないという理由によって自然の形に戻り繁栄します。
ですが、動物たちへの人間の不在によって生じた利益の分配は、非常に偏ったもので、たとえばトルコでは、政府が予算を割いて都市の地域猫や犬に餌を与えてきましたが、都市封鎖のおかげで彼らは飢えることになります。
現在トルコ政府は、彼らが飢えることのないよう、更なる対策を講じているところだそうです。
当然、日本でも同様のことが起きていて、宮崎県宮崎市の商店街では、不妊・去勢手術をし、地域猫として、地元住民たちが餌をやっていた猫、約200匹が、ふだん餌をくれる飲食業者らが出勤しなくなったことで、飢えた状態で店の前で待ち続けている状態だというんです。
人間と動物のもつれあう運命は、都市にとどまることなく、生物多様性や、生態系を回復させようという保全努力が行われている場所にまで広がっています。
各地の自然保護区から人間が撤退してしまえば、極めて重要な生息地が外来種によって乗っ取られてしまう恐れや、不法投棄や密猟といった破壊的行為を取り締まる能力が損なわれる恐れが出てきます。
同様に、ケニアの絶滅危惧種の密猟を取り締まる人間がいなくなれば、目も当てられない事態になることは想像できますし、多くの自然保護区は観光客の減少の影響を受け、それは最終的には保全活動にも影響を与えるわけです。
つまり、もう元に戻せないところまできてるわけなんですね。
人間が自然を壊してきたことによって、一部の種は絶滅してしまいましたが、ある意味で人間と「共存」することによって生きながらえる術を得た動物たちもたくさんいるわけです。
今、我々人類が未曽有の危機に晒された時、彼らも同じ「仲間」として救済してやらないといけないんですよね。
そして、こんな事態が収まったら…
その時こそ、もう一度「自然」について考えてみましょう。
今はとりあえず、目の前の敵に打ち勝つことに集中ですな。
もう少し。
みんなで頑張りましょう。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院