2020年03月12日 [動物のこと]
最強巨大ファージ
お疲れ様です。院長です。
3月12日の木曜日でございます。
3月も半ばに差し掛かり、だいぶ暖かくなってきましたかね。
体感的にはまだまだ寒いですが、日の出がドンドン早くなってますから、春ももうすぐですよ。
相変らず、新型コロナの話題は尽きませんが、収束に糸口はまだ見えてないようですねぇ。
日々、感染者が更新されてますし、ってよりまだまだ感染者はいるんでしょうね。
潜伏しているだけの状態なら、検査もクソも自分が感染してるとも思いませんからねぇ。
こんな予備軍がそこいらにウヨウヨいたら、いつまでたっても感染者は減らないんで、いっそ国民全員検査を受けさせるってのはどうですかね。
それで、陽性の者はとりあえず自宅療養か隔離措置を取るってくらいやらないと、一人でも放置の感染者がいたらまたどっかで流行りだしますしねぇ。
それと並行して、何年かかろうが早いとこワクチンなり、特効薬を作らないとこれまたいつ流行りだすか分かりません。
毎年、冬になったら大騒ぎってんじゃ大変すぎますからね。
って事で、毎日毎日コロナコロナですが、今日のネタはそんなコロナにも匹敵しそうな、恐ろしいお話しー。
アメリカの研究で、生物と非生物の境界を揺るがす、細菌感染性のウイルスが発見されたそうです。
なんだか、またややこしい物体のようですが、一体どんなウイルスなんでしょうか…。
ウイルスの中でも、細菌に感染するものを「バクテリオファージ(ファージ)」と総称するんですが、今回新たに発見された、ファージは、あまりにも巨大かつ複雑で、生命と非生命の境界を曖昧にしてしまったということなんです。
まずはこの生命と非生命ってなどういう事かと言いますと、まず一番大きな定義として自己での繁殖ができるかどうかってとこで、生物か否かが決定されます。
ですから、よく混同されがちな「細菌」と「ウイルス」ですが、細菌は細胞を持っていて、栄養を摂取し、そこからエネルギーを生産します。
そして細胞分裂を繰り返すことによって生存・増殖もおこなっていますので、「生物」と定義づけられます。
一方、ウィルスの場合、細胞をもちませんし、栄養を摂取したり、エネルギーを生産することもありません。
基本的には、自力で動くこともないですし、自力で増殖できません。
で、この新しく発見されたファージも、別の生物を利用しなければ生物学的プロセスを行えないために、一般には生物であるとはみなされないわけなんですが、このファージは、細菌を捕食し、その代謝を変化させ、抗生物質に対する耐性を広め、さらには動物や人間に病気を引き起こす化合物まで持っているそうなんです。
ですから、ウイルスなんですが、非生命であるとは思えないような存在だということなんです。
アメリカ、カリフォルニア大学バークレー校のグループが発表した研究では、その静かなる侵入者について詳しく調べるために、人間やヘラジカの腸内、あるいは南アフリカのバイオリアクター(生体触媒を用いて生化学反応を行う装置)やチベットの温泉など、世界中の30種近くの環境からサンプルを集め、そのDNAデータを分析しました。
その結果発見されたのが、平均的なファージの4倍以上大きなゲノムを持つ巨大ファージで、総数は351種にも上り、これらのうち最大のものはじつに73万3000の塩基対を持っていたそうなんです。
因みに、平均的なファージのほぼ15倍ほどの数で、人間の塩基対は30億あります。
研究グループのジル・バンフィールド教授によると、こうしたファージは従来考えられてきたウイルスと生物のハイブリッドではないかという事なんです。
何しろ、ファージでありながら、多くの細菌よりも大きなゲノムを持っているんですねぇ。
研究からは、タンパク質の情報が書き込まれたファージ遺伝子の多くが、未知のものであることも判明しているそうなんです。
なんか、今このタイミングで、未知のウイルスとか怖いですねぇ。
しかもこの巨大ファージは、一般にはウイルスではなく、細菌に見られる遺伝子をいくつも持っていたそうなんです。
奇妙なことに、それらは細菌がウイルスと戦うための遺伝子だといいますからわけが分かりません。
ちなみにこの遺伝子は、人間が「CRISPR-Cas9」という遺伝子編集ツールを開発するために利用しているものでもあるんだそうです。
はっきりとしたことはとにかく不明なんですが、巨大ファージがどこかの時点で自身の遺伝子編集ツール遺伝子を細菌に注入し、それによって細菌の遺伝子編集ツールが強化されたのではと、研究グループは考えているそうです。
自身の遺伝子編集ツール遺伝子を細菌に注入し、それによって細菌の遺伝子編集ツールが強化された…?
もう、意味がよく分かりませんが、極めつけは、一部のファージが「リボソーム」が機能するために必要不可欠なタンパク質を作る遺伝子をも持っていたことです。
中には、感染した細菌のリボソームを利用して、自分自身のタンパク質を作るファージもいたといいますから、もはやウイルスの定義からは完全に外れてしまいますね。
リボソームは遺伝物質をタンパク質に翻訳する機能を担っているものですが、一般に生命と非生命を分けるのは、リボソームとその翻訳を行う能力の有無なんですね。
つまり、リボソームを機能させるタンパク質は細菌にはあっても、普通のウイルスにはないわけです。
ところが、非生命であるはずのファージの中に、生命と非生命を分かつ特徴だったはずのリボソームのタンパク質を持つ仲間がいたってことなんです。
研究チーム曰く、これは生命と非生命の「境界線を少々曖昧」にする発見なのだそうですが、果たしてこれからの研究で何が解明されていくのでしょうか…。
さっきも書きましたが、新型コロナウイルスが猛威を振るってるこのタイミングで、未知のウイルスですもんねぇ。
しかも、メッチャ強そうやし(笑)
一部のファージは、感染した細菌を殺すため、細菌感染症に対する治療薬として応用する研究も行われていたりしますんで、この未知のウイルス達も人類にとって益となってくれたらいいんですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月12日の木曜日でございます。
3月も半ばに差し掛かり、だいぶ暖かくなってきましたかね。
体感的にはまだまだ寒いですが、日の出がドンドン早くなってますから、春ももうすぐですよ。
相変らず、新型コロナの話題は尽きませんが、収束に糸口はまだ見えてないようですねぇ。
日々、感染者が更新されてますし、ってよりまだまだ感染者はいるんでしょうね。
潜伏しているだけの状態なら、検査もクソも自分が感染してるとも思いませんからねぇ。
こんな予備軍がそこいらにウヨウヨいたら、いつまでたっても感染者は減らないんで、いっそ国民全員検査を受けさせるってのはどうですかね。
それで、陽性の者はとりあえず自宅療養か隔離措置を取るってくらいやらないと、一人でも放置の感染者がいたらまたどっかで流行りだしますしねぇ。
それと並行して、何年かかろうが早いとこワクチンなり、特効薬を作らないとこれまたいつ流行りだすか分かりません。
毎年、冬になったら大騒ぎってんじゃ大変すぎますからね。
って事で、毎日毎日コロナコロナですが、今日のネタはそんなコロナにも匹敵しそうな、恐ろしいお話しー。
アメリカの研究で、生物と非生物の境界を揺るがす、細菌感染性のウイルスが発見されたそうです。
なんだか、またややこしい物体のようですが、一体どんなウイルスなんでしょうか…。
ウイルスの中でも、細菌に感染するものを「バクテリオファージ(ファージ)」と総称するんですが、今回新たに発見された、ファージは、あまりにも巨大かつ複雑で、生命と非生命の境界を曖昧にしてしまったということなんです。
まずはこの生命と非生命ってなどういう事かと言いますと、まず一番大きな定義として自己での繁殖ができるかどうかってとこで、生物か否かが決定されます。
ですから、よく混同されがちな「細菌」と「ウイルス」ですが、細菌は細胞を持っていて、栄養を摂取し、そこからエネルギーを生産します。
そして細胞分裂を繰り返すことによって生存・増殖もおこなっていますので、「生物」と定義づけられます。
一方、ウィルスの場合、細胞をもちませんし、栄養を摂取したり、エネルギーを生産することもありません。
基本的には、自力で動くこともないですし、自力で増殖できません。
で、この新しく発見されたファージも、別の生物を利用しなければ生物学的プロセスを行えないために、一般には生物であるとはみなされないわけなんですが、このファージは、細菌を捕食し、その代謝を変化させ、抗生物質に対する耐性を広め、さらには動物や人間に病気を引き起こす化合物まで持っているそうなんです。
ですから、ウイルスなんですが、非生命であるとは思えないような存在だということなんです。
アメリカ、カリフォルニア大学バークレー校のグループが発表した研究では、その静かなる侵入者について詳しく調べるために、人間やヘラジカの腸内、あるいは南アフリカのバイオリアクター(生体触媒を用いて生化学反応を行う装置)やチベットの温泉など、世界中の30種近くの環境からサンプルを集め、そのDNAデータを分析しました。
その結果発見されたのが、平均的なファージの4倍以上大きなゲノムを持つ巨大ファージで、総数は351種にも上り、これらのうち最大のものはじつに73万3000の塩基対を持っていたそうなんです。
因みに、平均的なファージのほぼ15倍ほどの数で、人間の塩基対は30億あります。
研究グループのジル・バンフィールド教授によると、こうしたファージは従来考えられてきたウイルスと生物のハイブリッドではないかという事なんです。
何しろ、ファージでありながら、多くの細菌よりも大きなゲノムを持っているんですねぇ。
研究からは、タンパク質の情報が書き込まれたファージ遺伝子の多くが、未知のものであることも判明しているそうなんです。
なんか、今このタイミングで、未知のウイルスとか怖いですねぇ。
しかもこの巨大ファージは、一般にはウイルスではなく、細菌に見られる遺伝子をいくつも持っていたそうなんです。
奇妙なことに、それらは細菌がウイルスと戦うための遺伝子だといいますからわけが分かりません。
ちなみにこの遺伝子は、人間が「CRISPR-Cas9」という遺伝子編集ツールを開発するために利用しているものでもあるんだそうです。
はっきりとしたことはとにかく不明なんですが、巨大ファージがどこかの時点で自身の遺伝子編集ツール遺伝子を細菌に注入し、それによって細菌の遺伝子編集ツールが強化されたのではと、研究グループは考えているそうです。
自身の遺伝子編集ツール遺伝子を細菌に注入し、それによって細菌の遺伝子編集ツールが強化された…?
もう、意味がよく分かりませんが、極めつけは、一部のファージが「リボソーム」が機能するために必要不可欠なタンパク質を作る遺伝子をも持っていたことです。
中には、感染した細菌のリボソームを利用して、自分自身のタンパク質を作るファージもいたといいますから、もはやウイルスの定義からは完全に外れてしまいますね。
リボソームは遺伝物質をタンパク質に翻訳する機能を担っているものですが、一般に生命と非生命を分けるのは、リボソームとその翻訳を行う能力の有無なんですね。
つまり、リボソームを機能させるタンパク質は細菌にはあっても、普通のウイルスにはないわけです。
ところが、非生命であるはずのファージの中に、生命と非生命を分かつ特徴だったはずのリボソームのタンパク質を持つ仲間がいたってことなんです。
研究チーム曰く、これは生命と非生命の「境界線を少々曖昧」にする発見なのだそうですが、果たしてこれからの研究で何が解明されていくのでしょうか…。
さっきも書きましたが、新型コロナウイルスが猛威を振るってるこのタイミングで、未知のウイルスですもんねぇ。
しかも、メッチャ強そうやし(笑)
一部のファージは、感染した細菌を殺すため、細菌感染症に対する治療薬として応用する研究も行われていたりしますんで、この未知のウイルス達も人類にとって益となってくれたらいいんですけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院