2019年02月10日 [からだのこと]
(102)サンデーイルネス(仮)胆道閉鎖症について
お疲れ様です。院長です。
2月10日のサンデーイルネスでございます。
普通の月なら、2月も1/3終わりましたね〜なんて言うてるタイミングですが、2月は日数が少ないのでもう1/3切ってますねん。
ですが、まだ寒いですよね。
3月に近づいてもまだまだ寒さは厳しいままですねぇ。
寒いの飽きたよねぇ…。
って、冬の間に何回このブログで言うてるか…(笑)
きっと、春になるまでまだ何回も言うことでしょう。
ってことで、今日のイルネス辞典ですが、今日は「胆道閉鎖症」について解説していきたいと思います。
こいつはどんな病気かと言いますと、肝臓と十二指腸を結ぶ管が閉塞していまう病気です。
そして肝臓で作られた胆汁(たんじゅう)が十二指腸へ排泄できなくなり、黄疸(おうだん)が長引き、便が灰白色になり、肝機能障害を示すようになります。
原因は何かってことですが、先天性説、ウイルス感染説、血行障害説、胆汁酸障害説、免疫異常説などが指摘されていますが、はっきりとした原因はいまだにわかってない状態です。
つまり原因不明って事でございます。
原因不明なら、基本的に防ぎようがないっちゃないんですが、早期に治療開始するためにも、症状の現れ方は重要です。
正常な状態では、胆汁は肝臓で作られ、胆管を経由して胆嚢に貯蔵され、食物刺激などで十二指腸へ分泌されます。
胆管から十二指腸へ排泄される胆汁が、肝外胆管の閉塞により肝臓内に滞(とどこお)ると、黄疸、灰白色便、濃褐色の尿、肝脾腫(かんひしゅ)、肝機能障害などを示し、さらに進行すると肝硬変となります。
肝硬変へ進むと門脈圧亢進症(もんみゃくあつこうしんしょう)が起こり、食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)や痔(ぢ)から出血してきます。
胆汁中に含まれる胆汁酸は脂肪の吸収に必要ですが、胆汁の排泄障害が強いと脂肪吸収が障害され、脂溶性ビタミンの吸収も悪くなってビタミンK欠乏症を起こすほか、肝機能障害から血液凝固因子が作れなくなり、出血傾向が強くなります。
また、著しい肝機能障害に陥ると、蛋白質の合成が低下し、腹水がたまって横隔膜(おうかくまく)を圧迫したり、肺内の血行障害が起こって呼吸障害が生じることもあります。
その他、骨の発育不全、頭蓋内や消化管に出血を伴うこともあります。
とまぁ、進行しちゃうとかなりややこしい症状が出ちゃいますから、出来るだけ早期に治療開始したいところです。
では、実際の治療法ですが、胆道閉鎖症と診断されたら、早急に胆汁酸排泄を促して胆汁うっ滞を軽くし、手術を行います。
術後も胆汁排泄が認められないもの、上行性胆肝炎(じょうこうせいたんかんえん)を繰り返して肝障害が進行しているもの、腹水があるものなどに対しては、肝臓移植が適応になります。
もうこうなったら一筋縄でいきませんので、やはり早期に手を打つ必要があるわけです。
黄疸もしくは灰白色便があれば、すぐ病院へいきましょう。
この時点なら、まだ全然余地はありますので、まず疑わしい場合、躊躇せず診察をうけましょうね。
いかがでしたか?
どんな病気でもまずは早期発見からですからね。
では来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月10日のサンデーイルネスでございます。
普通の月なら、2月も1/3終わりましたね〜なんて言うてるタイミングですが、2月は日数が少ないのでもう1/3切ってますねん。
ですが、まだ寒いですよね。
3月に近づいてもまだまだ寒さは厳しいままですねぇ。
寒いの飽きたよねぇ…。
って、冬の間に何回このブログで言うてるか…(笑)
きっと、春になるまでまだ何回も言うことでしょう。
ってことで、今日のイルネス辞典ですが、今日は「胆道閉鎖症」について解説していきたいと思います。
こいつはどんな病気かと言いますと、肝臓と十二指腸を結ぶ管が閉塞していまう病気です。
そして肝臓で作られた胆汁(たんじゅう)が十二指腸へ排泄できなくなり、黄疸(おうだん)が長引き、便が灰白色になり、肝機能障害を示すようになります。
原因は何かってことですが、先天性説、ウイルス感染説、血行障害説、胆汁酸障害説、免疫異常説などが指摘されていますが、はっきりとした原因はいまだにわかってない状態です。
つまり原因不明って事でございます。
原因不明なら、基本的に防ぎようがないっちゃないんですが、早期に治療開始するためにも、症状の現れ方は重要です。
正常な状態では、胆汁は肝臓で作られ、胆管を経由して胆嚢に貯蔵され、食物刺激などで十二指腸へ分泌されます。
胆管から十二指腸へ排泄される胆汁が、肝外胆管の閉塞により肝臓内に滞(とどこお)ると、黄疸、灰白色便、濃褐色の尿、肝脾腫(かんひしゅ)、肝機能障害などを示し、さらに進行すると肝硬変となります。
肝硬変へ進むと門脈圧亢進症(もんみゃくあつこうしんしょう)が起こり、食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)や痔(ぢ)から出血してきます。
胆汁中に含まれる胆汁酸は脂肪の吸収に必要ですが、胆汁の排泄障害が強いと脂肪吸収が障害され、脂溶性ビタミンの吸収も悪くなってビタミンK欠乏症を起こすほか、肝機能障害から血液凝固因子が作れなくなり、出血傾向が強くなります。
また、著しい肝機能障害に陥ると、蛋白質の合成が低下し、腹水がたまって横隔膜(おうかくまく)を圧迫したり、肺内の血行障害が起こって呼吸障害が生じることもあります。
その他、骨の発育不全、頭蓋内や消化管に出血を伴うこともあります。
とまぁ、進行しちゃうとかなりややこしい症状が出ちゃいますから、出来るだけ早期に治療開始したいところです。
では、実際の治療法ですが、胆道閉鎖症と診断されたら、早急に胆汁酸排泄を促して胆汁うっ滞を軽くし、手術を行います。
術後も胆汁排泄が認められないもの、上行性胆肝炎(じょうこうせいたんかんえん)を繰り返して肝障害が進行しているもの、腹水があるものなどに対しては、肝臓移植が適応になります。
もうこうなったら一筋縄でいきませんので、やはり早期に手を打つ必要があるわけです。
黄疸もしくは灰白色便があれば、すぐ病院へいきましょう。
この時点なら、まだ全然余地はありますので、まず疑わしい場合、躊躇せず診察をうけましょうね。
いかがでしたか?
どんな病気でもまずは早期発見からですからね。
では来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院