2019年02月03日 [からだのこと]
(101)サンデーイルネス(仮)僧帽弁逸脱症について
お疲れ様です。院長です。
2月3日のサンデーイルネスでございます。
2月3日ってことで、今日は節分ですな。
ま、節分っつったら、毎年節分ネタをお送りしておりますが、今年も形だけはやっときます(笑)
節分とは、雑節の一つで、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことで、「季節を分ける」ってことも意味しています。
江戸時代以降は特に立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指す場合が多いってことで、本当は節分って、年に4回あるんですよね。
じゃこの「雑節」ってなにかってことですが、二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた、特別な暦日のことなんです。
では、節分の他にどんな雑節があるかと言いますと、「彼岸」、「社日」、「八十八夜」、「入梅」、「半夏生」、「土用」、「二百十日」、「二百二十日」などを指します。
ふんふん。
彼岸、八十八夜、土用なんかは、聞いたことありますよね。
ま、これを全部説明してたら、イルネス辞典のスペースが無くなるんで、来年の節分に全部説明します(笑)
覚えてますかね〜(笑)
ってことで、今週も始めていきますが、今日のイルネスは「僧帽弁逸脱症」について解説していきたいと思います。
まずどんな病気かってことですが、比較的頻繁に起る異常のひとつで、普通の健康診断なんかでも、心エコー(超音波)検査を行えば数%の確率で必ず見つかると言われています。
病気とはいえないわずかな異常から、手術が必要になるようなものまで、非常にさまざまな病態が含まれています。
女性に多い異常で、男性の約2倍の頻度といわれています。
僧帽弁が心臓の収縮期に左心房側に落ち込んでしまう異常で、このため僧帽弁閉鎖不全症や不整脈が起こりやすくなります。
ほとんどは僧帽弁逸脱症だけのことが多いのですが、なかには結合組織の病気(マルファン症候群など)や体形の異常(漏斗胸(ろうときょう)や直背(ちょくはい)症候群など)を合併します。
ではどんな症状が現れるかと言いますと、無症状でとても病気とはいえない状態から、重症の僧帽弁閉鎖不全症まであります。
一定しない胸痛や不整脈による動悸(どうき)、めまいや失神が起こることもあります。
また、現在は異常が軽度でも将来進行する可能性がありますが、自然経過はまだよくわかっていません。
最近の研究では、無症状であっても発見時に中等度以上の僧帽弁閉鎖不全症がある場合、心臓(左心室)の機能が低下している場合、心房細動の合併がある場合などでは、50歳以上の患者さんでは予後が悪く、また合併症が起こりやすいとされています。
僧帽弁閉鎖不全症が重症になれば心不全症状が起こりますが、そのほかに不整脈や脳梗塞などの塞栓症状が起こりやすくなるとも言われています。
僧帽弁逸脱症自体は、心エコー検査で診断しますが、より詳しく調べるためには経食道心エコー検査が必要になることもあります。
では、治療の方法ですが、ほとんど場合は無症状で、心機能も正常なのでとくに治療を必要としません。
重症の僧帽弁閉鎖不全症を合併している場合に手術するかどうかの判断は、僧帽弁閉鎖不全症と同じですが、最近では僧帽弁を修復して自己弁を温存する僧帽弁形成術がしばしば行われます。
この手術の場合は、人工弁置換術よりも早い時期に手術が行われることがあります。
また、腱策(けんさく)の断裂により逸脱がはなはだしい場合にも早期の手術がよいとされています。
ま、一応こういう病気もあるって事を知っておかないとね。
ですが、将来的な進行度なども含め、まだ分かっていない部分もありますので、特に治療を必要としないからと言って放置もいけません。
定期的な検診をうけ、常に注意する必要があることを付け加えておきます。
いかがでしたか?
それでは来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月3日のサンデーイルネスでございます。
2月3日ってことで、今日は節分ですな。
ま、節分っつったら、毎年節分ネタをお送りしておりますが、今年も形だけはやっときます(笑)
節分とは、雑節の一つで、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことで、「季節を分ける」ってことも意味しています。
江戸時代以降は特に立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指す場合が多いってことで、本当は節分って、年に4回あるんですよね。
じゃこの「雑節」ってなにかってことですが、二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた、特別な暦日のことなんです。
では、節分の他にどんな雑節があるかと言いますと、「彼岸」、「社日」、「八十八夜」、「入梅」、「半夏生」、「土用」、「二百十日」、「二百二十日」などを指します。
ふんふん。
彼岸、八十八夜、土用なんかは、聞いたことありますよね。
ま、これを全部説明してたら、イルネス辞典のスペースが無くなるんで、来年の節分に全部説明します(笑)
覚えてますかね〜(笑)
ってことで、今週も始めていきますが、今日のイルネスは「僧帽弁逸脱症」について解説していきたいと思います。
まずどんな病気かってことですが、比較的頻繁に起る異常のひとつで、普通の健康診断なんかでも、心エコー(超音波)検査を行えば数%の確率で必ず見つかると言われています。
病気とはいえないわずかな異常から、手術が必要になるようなものまで、非常にさまざまな病態が含まれています。
女性に多い異常で、男性の約2倍の頻度といわれています。
僧帽弁が心臓の収縮期に左心房側に落ち込んでしまう異常で、このため僧帽弁閉鎖不全症や不整脈が起こりやすくなります。
ほとんどは僧帽弁逸脱症だけのことが多いのですが、なかには結合組織の病気(マルファン症候群など)や体形の異常(漏斗胸(ろうときょう)や直背(ちょくはい)症候群など)を合併します。
ではどんな症状が現れるかと言いますと、無症状でとても病気とはいえない状態から、重症の僧帽弁閉鎖不全症まであります。
一定しない胸痛や不整脈による動悸(どうき)、めまいや失神が起こることもあります。
また、現在は異常が軽度でも将来進行する可能性がありますが、自然経過はまだよくわかっていません。
最近の研究では、無症状であっても発見時に中等度以上の僧帽弁閉鎖不全症がある場合、心臓(左心室)の機能が低下している場合、心房細動の合併がある場合などでは、50歳以上の患者さんでは予後が悪く、また合併症が起こりやすいとされています。
僧帽弁閉鎖不全症が重症になれば心不全症状が起こりますが、そのほかに不整脈や脳梗塞などの塞栓症状が起こりやすくなるとも言われています。
僧帽弁逸脱症自体は、心エコー検査で診断しますが、より詳しく調べるためには経食道心エコー検査が必要になることもあります。
では、治療の方法ですが、ほとんど場合は無症状で、心機能も正常なのでとくに治療を必要としません。
重症の僧帽弁閉鎖不全症を合併している場合に手術するかどうかの判断は、僧帽弁閉鎖不全症と同じですが、最近では僧帽弁を修復して自己弁を温存する僧帽弁形成術がしばしば行われます。
この手術の場合は、人工弁置換術よりも早い時期に手術が行われることがあります。
また、腱策(けんさく)の断裂により逸脱がはなはだしい場合にも早期の手術がよいとされています。
ま、一応こういう病気もあるって事を知っておかないとね。
ですが、将来的な進行度なども含め、まだ分かっていない部分もありますので、特に治療を必要としないからと言って放置もいけません。
定期的な検診をうけ、常に注意する必要があることを付け加えておきます。
いかがでしたか?
それでは来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院