アルコールに依存症。
2018年02月19日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
2月19日の月曜日でございます。
2月も残すところ10日ほど…
少しずつ春に向かってるとはいえ、まだまだ寒いよねぇ…。
この時期、寒いのももちろんなんですが、乾燥も辛いですよねぇ…
特に手がカサカサでもう、水分、油分ゼロですわ。
特にわたくしの場合、施術前後に、アルコールで手を消毒します。
これ、結構、クセになってて、院内の色んなところにアルコール液を配置してあるんですが、日に何度も噴射しております。
で、こいつがなかなか強力で、手の油分を持ってっちゃうんですよね。
で、手がカサカサになると…。
まぁ、その分消毒されてるんでしょうけど、このカサカサ加減はなかなか辛いもんがありますわ。
てことで、今日は珍しく書きだしから、そのままネタに突入していくんですが、今日のネタはこのアルコールに関してお話ししようかと…。
新年会も一通り終わったころですし、ちょっと落ち着きましたけど、年末年始は、お酒を飲む機会も多くなってましたよね。
で、お酒と言えばアルコール。
先ほどからお話ししている、消毒液もアルコール。
これらは同じ成分を含んでるわけですね。
で、かたや消毒する目的なわけで…
ゆえに、お酒を飲んだら消化器系の消毒効果があるんやろうか…
なんて、考える人がいても不思議ではないですな。
つまり、お酒を飲んで胃腸や喉の殺菌をすることはできるんか?
お酒の種類やアルコール濃度によって効果が違うのか?
アルコールが強いと抗菌できても体にダメージを与えないか?
とか…
これらの疑問をちょっと科学的に検証してみましょう。
例えば、ワインは昔から殺菌効果があることで知られてます。
3世紀のローマの将軍は、赤痢予防にワインを飲むよう兵士に推奨してたとかいう話もあるみたいですしね。
実際に、1988年にはワインをはじめとする飲み物の抗菌作用が調査されたことがあるそうです。
ワイン、炭酸飲料、ビール、スキムミルク、水にサルモネラ菌、シゲラ、大腸菌といった感染性腸内細菌を入れ、2日後に観察したところ、赤ワインの細菌はかなりの打撃を受けてたそうです。
ビールと炭酸飲料にもそうした効果が、多少認められたようなんですが、ワインほどではなかったそうです。
数年後、ワインの抗菌作用の源を探ろうとまた別の実験が実施されました。
研究者は赤ワインにサルモネラ菌を入れ、それをアルコール度数とpHを同様に調整した溶液と比較してみたそうです。
この実験で、赤ワインには、溶液以上の強力な抗菌作用があることが観察されました。
その抗菌作用の大部分はpHとアルコール度数に起因するものでだったようですが、それだけではないことも判明しました。
アルコール度数は、確かに抗菌作用において重要な要素となっています。
手を消毒するには、60〜80パーセントの高濃度アルコールが最適であると考えられています。
いわゆる、先ほどお話した、手にシュッてやるやつね。
アルコールの口内細菌に対する浸透度と殺菌効果を調査した研究では、40パーセント未満の度数になると細菌の繁殖を抑える効果がかなり弱まることが判明しているそうです。
そして、度数が10パーセントになると、ほとんど殺菌効果はないということです。
また暴露時間も重要な要素です。
40パーセントのアルコール(ウォッカと同じ度数)なら、15分以上暴露させれば、6分の時と比べて、細菌の繁殖抑制効果がかなり上昇します。
そして、この度数なら1分以上でも口内細菌を殺菌する作用が多少はあるという結果が出ました。
つまり、ウォッカで1分以上以上うがいしたら、殺菌効果があると…。
47名の健康なボランティアを対象とした実験では、胃カメラを飲んでもらっている最中、度数の異なるアルコール(4パーセント、10パーセント、40パーセント)と食塩水(対照群として)を胃の下部に直接噴霧して、その影響を観察した。
するとアルコール度数が高いほどに、胃にダメージが生じることが確認された。典型的なダメージは出血を伴う浸食である。
しかし小腸には同様のダメージは生じなかった。また高度数アルコール(10パーセント以上)によるダメージは回復まで24時間以上を要した。
理論上、十分度数の高いお酒を摂取した場合(あるいは口の中に1分以上含めた場合)、腸内および口内の細菌はかなりの数が死ぬってことですね。
ですが同時に、胃壁を痛める可能性も非常に高いということですね。
ですから、理論上、十分アルコール度数が高いお酒を、腸や口内の組織にきちんと暴露させれば、殺菌作用を得ることは可能ですが、同時にそれで胃腸を痛める可能性も高いと…。
て、実験するほどのことじゃないような(笑)
この実験のために、47名もの人に胃カメラ飲ませて酒噴射して(笑)
大変やったと思いますが、まぁこういった意味のなさそうな事の積み重ねが、新しい発見につながるんでしょうね。
でも、酒飲んで殺菌作用があるなら…
毎晩飲んでる人々は、滅菌処理みたいなもんですから、それもおそらく違うでしょう(笑)
アルコールを摂取すると、基本血中に回りますし、そこから体内には一切取りこまれない不要物がアルコールです。
昔は百薬の長なんて言いましたが、今はほとんど飲酒に利点はないと言われていますから…
少しでも飲む理由を探したかったのかもしれませんね(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月19日の月曜日でございます。
2月も残すところ10日ほど…
少しずつ春に向かってるとはいえ、まだまだ寒いよねぇ…。
この時期、寒いのももちろんなんですが、乾燥も辛いですよねぇ…
特に手がカサカサでもう、水分、油分ゼロですわ。
特にわたくしの場合、施術前後に、アルコールで手を消毒します。
これ、結構、クセになってて、院内の色んなところにアルコール液を配置してあるんですが、日に何度も噴射しております。
で、こいつがなかなか強力で、手の油分を持ってっちゃうんですよね。
で、手がカサカサになると…。
まぁ、その分消毒されてるんでしょうけど、このカサカサ加減はなかなか辛いもんがありますわ。
てことで、今日は珍しく書きだしから、そのままネタに突入していくんですが、今日のネタはこのアルコールに関してお話ししようかと…。
新年会も一通り終わったころですし、ちょっと落ち着きましたけど、年末年始は、お酒を飲む機会も多くなってましたよね。
で、お酒と言えばアルコール。
先ほどからお話ししている、消毒液もアルコール。
これらは同じ成分を含んでるわけですね。
で、かたや消毒する目的なわけで…
ゆえに、お酒を飲んだら消化器系の消毒効果があるんやろうか…
なんて、考える人がいても不思議ではないですな。
つまり、お酒を飲んで胃腸や喉の殺菌をすることはできるんか?
お酒の種類やアルコール濃度によって効果が違うのか?
アルコールが強いと抗菌できても体にダメージを与えないか?
とか…
これらの疑問をちょっと科学的に検証してみましょう。
例えば、ワインは昔から殺菌効果があることで知られてます。
3世紀のローマの将軍は、赤痢予防にワインを飲むよう兵士に推奨してたとかいう話もあるみたいですしね。
実際に、1988年にはワインをはじめとする飲み物の抗菌作用が調査されたことがあるそうです。
ワイン、炭酸飲料、ビール、スキムミルク、水にサルモネラ菌、シゲラ、大腸菌といった感染性腸内細菌を入れ、2日後に観察したところ、赤ワインの細菌はかなりの打撃を受けてたそうです。
ビールと炭酸飲料にもそうした効果が、多少認められたようなんですが、ワインほどではなかったそうです。
数年後、ワインの抗菌作用の源を探ろうとまた別の実験が実施されました。
研究者は赤ワインにサルモネラ菌を入れ、それをアルコール度数とpHを同様に調整した溶液と比較してみたそうです。
この実験で、赤ワインには、溶液以上の強力な抗菌作用があることが観察されました。
その抗菌作用の大部分はpHとアルコール度数に起因するものでだったようですが、それだけではないことも判明しました。
アルコール度数は、確かに抗菌作用において重要な要素となっています。
手を消毒するには、60〜80パーセントの高濃度アルコールが最適であると考えられています。
いわゆる、先ほどお話した、手にシュッてやるやつね。
アルコールの口内細菌に対する浸透度と殺菌効果を調査した研究では、40パーセント未満の度数になると細菌の繁殖を抑える効果がかなり弱まることが判明しているそうです。
そして、度数が10パーセントになると、ほとんど殺菌効果はないということです。
また暴露時間も重要な要素です。
40パーセントのアルコール(ウォッカと同じ度数)なら、15分以上暴露させれば、6分の時と比べて、細菌の繁殖抑制効果がかなり上昇します。
そして、この度数なら1分以上でも口内細菌を殺菌する作用が多少はあるという結果が出ました。
つまり、ウォッカで1分以上以上うがいしたら、殺菌効果があると…。
47名の健康なボランティアを対象とした実験では、胃カメラを飲んでもらっている最中、度数の異なるアルコール(4パーセント、10パーセント、40パーセント)と食塩水(対照群として)を胃の下部に直接噴霧して、その影響を観察した。
するとアルコール度数が高いほどに、胃にダメージが生じることが確認された。典型的なダメージは出血を伴う浸食である。
しかし小腸には同様のダメージは生じなかった。また高度数アルコール(10パーセント以上)によるダメージは回復まで24時間以上を要した。
理論上、十分度数の高いお酒を摂取した場合(あるいは口の中に1分以上含めた場合)、腸内および口内の細菌はかなりの数が死ぬってことですね。
ですが同時に、胃壁を痛める可能性も非常に高いということですね。
ですから、理論上、十分アルコール度数が高いお酒を、腸や口内の組織にきちんと暴露させれば、殺菌作用を得ることは可能ですが、同時にそれで胃腸を痛める可能性も高いと…。
て、実験するほどのことじゃないような(笑)
この実験のために、47名もの人に胃カメラ飲ませて酒噴射して(笑)
大変やったと思いますが、まぁこういった意味のなさそうな事の積み重ねが、新しい発見につながるんでしょうね。
でも、酒飲んで殺菌作用があるなら…
毎晩飲んでる人々は、滅菌処理みたいなもんですから、それもおそらく違うでしょう(笑)
アルコールを摂取すると、基本血中に回りますし、そこから体内には一切取りこまれない不要物がアルコールです。
昔は百薬の長なんて言いましたが、今はほとんど飲酒に利点はないと言われていますから…
少しでも飲む理由を探したかったのかもしれませんね(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院