Get Up, Stand Up
2017年11月02日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
11月2日の木曜日でございます。
そう。そして明日は文化の日でお休みです。
世間では3連休ってことで、観光地は賑わうんやろなぁ…。
月曜休みの3連休ってのは、ハッピーマンデー制度でチョコチョコありますが、金曜休みはあんまりない気がしますよね。
金曜休みだと、休みを先取りした感で、月曜休みだと、休みを1日得した気分ってのはわたしだけか?(笑)
まぁ、そんな感覚、人それぞれですが、今日のネタはそんな感覚的なものを科学してみりゃこうなるよ的なお話…。
座っているべきか、立っているべきか…。
ここ数年、健康に関して大きな注目を集めている議論の一つです。
単純に、身体に良いか悪いかと言うだけでなく、立っている方が情報処理速度が上がるとか、記憶力が上がるとか下がるとか…。
まことしやかに、情報は氾濫しておりますが、こういったお話に、そもそも根拠やエビデンスはあるんでしょうか…。
そんなわたしの疑問を、払拭するかのように、科学誌サイコロジカル・サイエンスに、「立っていることが思考に良い影響を及ぼし得る」という主張を科学的に裏付ける新たな研究結果がありました。
研究チームはボランティアで調査に参加した人たちを2つのグループに分け、一方には座って、もう一方には立ったまま、「ストループテスト」を受けてもらいました。
このテストは1930年代半ばに、心理学者ジョン・リドリー・ストループが報告した「ストループ効果」の計測のために考案されたものです。
ストループ効果とは、脳が異なる刺激を同時に受けたときに経験する判断の「遅れ」を説明するものであり、脳の処理能力を測る上で最も信頼されている方法の一つとされてるらしいんです。
言葉で書くとややこしいんですが、テスト自体は意外と単純で、色の名前を書いた紙を見せて、それを判断してもらうってだけなんです。
こう書くと簡単すぎますが、私たちは通常、色の名前をその色で書いた文字(赤いインクで「赤」青いインクで「青」とかね)を見たとき、それぞれに使われているインクの色を即座に述べることが当然、出来ます。
ですが、色の名前が別の色で書かれていた場合(赤のインクで「青」等)は、インクの色を特定するまでに、ごくわずかながら余計に時間がかかるってわけですよ。
この時間差が、脳の情報処理の速度と私たちの注意力の向け方における違いを示すっていう、テストなわけですね。
で、研究チームが行ったストループテストの結果では、座っていたグループと立っていたグループの間にわずかな差が確認されたそうです。
まず座っていたグループは、言葉が示す色と使われているインクの色が同じ場合と違う場合、インクの色を答えるのにかかった時間に120ミリ秒の差があったそうです。
一方、立ってたグループでは、時間差は100ミリ秒だったそうなんです。
100ミリ秒と120ミリ秒…
20ミリ秒の差って…
って思うでしょうが、僅差ではありますが、私たちの脳が1日のうちにどれだけ多くの情報を処理しなければならないかを考えれば、このわずかな影響は何倍にも増すことになるってことらしいです。
まぁ、20ミリ秒の差って考え方より、1.2倍早いって考えれば、確かに早い方がいいよね…。
って事で、立ってる方が情報処理の速度は早いって可能性なんですが、理由としてはまず、私たちにとっては立っている方が「負担が大きい」ってことが挙げられるそうです。
身体的にきついと感じられるだけでなく、脳が管理すべき事柄も増えるわけですから…。
「立つ」って行為を行うにあたり、脳は筋肉のわずかな収縮をコントロールしながら、体重のバランスを取らなくてはなりません。
ま、我々は、ほぼ無意識に立ってますが、これも「脳」が瞬時に命令を下し、筋肉のコントロールをしてるわけですよ。
ですから、立っているときに受ける、その他の複数の小さな負担は、脳の認知機能に対するストレスを高めることになると考えられるんですね。
ですが、圧倒されてしまうほど大きなストレスではなく、管理可能な小さなストレスは、私たちの認知能力をより高めるって研究は過去からありました。
つまり、ボーっとしてるより、少し緊張感があった方が、より脳は認知能力を上げるって事ですね。
で、今回の新たな研究結果が示すのは、立っていることが私たちの脳の情報処理能力を引き上げるのにちょうど適切なレベルのストレスになっているということだと研究者は言っとるわけです。
わずかに増すそのストレスが、私たちの注意力を高め、その時点で行っている作業への集中力を高めると見られるわけです。
ま、これだけでは、立っていることと座っていることの違いがどの程度のものかは、まだはっきりとは分かったわけではないですが、少なくとも情報処理能力の対決では、立ってる方がやや有利ってことでしょう。
この結果を利用しようと思うかどうかは、別ですが少なくとも、勉強にしろ仕事にしろ、ずっと座ったままの作業では、身体にも負担がかかりますし、情報処理能力も落ちてくるわけですから、たまに立って「休憩」させるのは良い事だと思います。
わたくし院長が、最近読んだアメリカ整形外科学会の論文では、ずっと座っている場合、45分に10分位の「歩行」を挟むことで、寿命が延びるという事もたしか書いてありました。
ま、ちょっとうろ覚えで申し訳ないんですが…(笑)
そもそも、人間という生き物の身体構造は、立位での活動を前提に造られていますから、ま、立って歩くという事は健康に良いのは、間違いないでしょう。
これを読まれた、座り時間の長い方、今日から少しでも休憩中は立って歩くようにしてみて下さい。
では、また〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月2日の木曜日でございます。
そう。そして明日は文化の日でお休みです。
世間では3連休ってことで、観光地は賑わうんやろなぁ…。
月曜休みの3連休ってのは、ハッピーマンデー制度でチョコチョコありますが、金曜休みはあんまりない気がしますよね。
金曜休みだと、休みを先取りした感で、月曜休みだと、休みを1日得した気分ってのはわたしだけか?(笑)
まぁ、そんな感覚、人それぞれですが、今日のネタはそんな感覚的なものを科学してみりゃこうなるよ的なお話…。
座っているべきか、立っているべきか…。
ここ数年、健康に関して大きな注目を集めている議論の一つです。
単純に、身体に良いか悪いかと言うだけでなく、立っている方が情報処理速度が上がるとか、記憶力が上がるとか下がるとか…。
まことしやかに、情報は氾濫しておりますが、こういったお話に、そもそも根拠やエビデンスはあるんでしょうか…。
そんなわたしの疑問を、払拭するかのように、科学誌サイコロジカル・サイエンスに、「立っていることが思考に良い影響を及ぼし得る」という主張を科学的に裏付ける新たな研究結果がありました。
研究チームはボランティアで調査に参加した人たちを2つのグループに分け、一方には座って、もう一方には立ったまま、「ストループテスト」を受けてもらいました。
このテストは1930年代半ばに、心理学者ジョン・リドリー・ストループが報告した「ストループ効果」の計測のために考案されたものです。
ストループ効果とは、脳が異なる刺激を同時に受けたときに経験する判断の「遅れ」を説明するものであり、脳の処理能力を測る上で最も信頼されている方法の一つとされてるらしいんです。
言葉で書くとややこしいんですが、テスト自体は意外と単純で、色の名前を書いた紙を見せて、それを判断してもらうってだけなんです。
こう書くと簡単すぎますが、私たちは通常、色の名前をその色で書いた文字(赤いインクで「赤」青いインクで「青」とかね)を見たとき、それぞれに使われているインクの色を即座に述べることが当然、出来ます。
ですが、色の名前が別の色で書かれていた場合(赤のインクで「青」等)は、インクの色を特定するまでに、ごくわずかながら余計に時間がかかるってわけですよ。
この時間差が、脳の情報処理の速度と私たちの注意力の向け方における違いを示すっていう、テストなわけですね。
で、研究チームが行ったストループテストの結果では、座っていたグループと立っていたグループの間にわずかな差が確認されたそうです。
まず座っていたグループは、言葉が示す色と使われているインクの色が同じ場合と違う場合、インクの色を答えるのにかかった時間に120ミリ秒の差があったそうです。
一方、立ってたグループでは、時間差は100ミリ秒だったそうなんです。
100ミリ秒と120ミリ秒…
20ミリ秒の差って…
って思うでしょうが、僅差ではありますが、私たちの脳が1日のうちにどれだけ多くの情報を処理しなければならないかを考えれば、このわずかな影響は何倍にも増すことになるってことらしいです。
まぁ、20ミリ秒の差って考え方より、1.2倍早いって考えれば、確かに早い方がいいよね…。
って事で、立ってる方が情報処理の速度は早いって可能性なんですが、理由としてはまず、私たちにとっては立っている方が「負担が大きい」ってことが挙げられるそうです。
身体的にきついと感じられるだけでなく、脳が管理すべき事柄も増えるわけですから…。
「立つ」って行為を行うにあたり、脳は筋肉のわずかな収縮をコントロールしながら、体重のバランスを取らなくてはなりません。
ま、我々は、ほぼ無意識に立ってますが、これも「脳」が瞬時に命令を下し、筋肉のコントロールをしてるわけですよ。
ですから、立っているときに受ける、その他の複数の小さな負担は、脳の認知機能に対するストレスを高めることになると考えられるんですね。
ですが、圧倒されてしまうほど大きなストレスではなく、管理可能な小さなストレスは、私たちの認知能力をより高めるって研究は過去からありました。
つまり、ボーっとしてるより、少し緊張感があった方が、より脳は認知能力を上げるって事ですね。
で、今回の新たな研究結果が示すのは、立っていることが私たちの脳の情報処理能力を引き上げるのにちょうど適切なレベルのストレスになっているということだと研究者は言っとるわけです。
わずかに増すそのストレスが、私たちの注意力を高め、その時点で行っている作業への集中力を高めると見られるわけです。
ま、これだけでは、立っていることと座っていることの違いがどの程度のものかは、まだはっきりとは分かったわけではないですが、少なくとも情報処理能力の対決では、立ってる方がやや有利ってことでしょう。
この結果を利用しようと思うかどうかは、別ですが少なくとも、勉強にしろ仕事にしろ、ずっと座ったままの作業では、身体にも負担がかかりますし、情報処理能力も落ちてくるわけですから、たまに立って「休憩」させるのは良い事だと思います。
わたくし院長が、最近読んだアメリカ整形外科学会の論文では、ずっと座っている場合、45分に10分位の「歩行」を挟むことで、寿命が延びるという事もたしか書いてありました。
ま、ちょっとうろ覚えで申し訳ないんですが…(笑)
そもそも、人間という生き物の身体構造は、立位での活動を前提に造られていますから、ま、立って歩くという事は健康に良いのは、間違いないでしょう。
これを読まれた、座り時間の長い方、今日から少しでも休憩中は立って歩くようにしてみて下さい。
では、また〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院