迷子の迷子のクジラちゃんなわけ。
2017年10月10日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
10月10日の火曜日でございます。
な。体育の日っぽいやろ?
ですが、ハッピーマンデー的に昨日体育の日は終了しておりますので、今日はただの10日でございます。
ですが、元体育の日って位ですから、この時期そこかしこで運動会なんかが開催されています。
みなさん、張り切ってケガしないでね(笑)
毎年、何人か必ずやっちゃう患者さんがいるからね〜。
てことで、今日はそんなやっちゃったネタをお送りしたいと思います。
でも、やっちゃったのはヒトではありません。
なんと海の王者クジラなんですねぇ〜。
クジラが浜辺に乗り上げ、自力で泳いで脱出できない状態になることってチョコチョコあるようなんですね。
しかも、単体だけでなく、数百頭ものクジラの群れが大量死していることもあるそうなんです。
そしてこの現象、かなり昔から確認はされていたんですが、その理由はずっと謎のままでした。
一説には、海の何かがクジラを狂わすとか、または群れの数が増えすぎていわゆる自殺をしてんじゃないかとか…
仮説はたくさんたっていましたが、どれも推測の域を出なかったんですね。
ですが、最近の研究によるとクジラの座礁は、太陽と関係があるんじゃないかってとこまで解明されてきたようなんです。
2016日1月の午後、ドイツ・ヴァンガーオーゲ島に2つの黒い物体が打ち上げられました。
これを皮切りに、さらに4日後、付近の島で2頭のマッコウクジラの死体が浮かんでいるのが発見されました。
同日、さらに5頭がオランダのテセルで見つかり、すぐに別の2頭が打ち上げられ、翌週にはイギリスでも死体があがり、結局北海に面する海岸では数週間のうちに30頭のマッコウクジラの死体が発見されるという事態がおこりました。
いずれも比較的若いオスで、ノルウェー海でイカを食べていた若いオスクジラの群れに属する仲間だったと思われます。
マッコウクジラは方向感覚に優れ、極地から赤道の海まで移動しますが、このグループは何らかの理由で水深が浅く、イカがあまりいない北海に紛れ込んでしまったようなんですね。
海岸に打ち上げられたクジラの死体についてはずっと前から記録が残っていましたが、理由はすべて謎のままって訳なんです。
こうして打ち上げられた、クジラの死体の健康状態は良好な傾向があり、病気や栄養失調の兆候は見られませんでした。
また死因を臭わせるような特定のパターンも見受けられなかったといいますから、全く理由が見当たらなかったわけですが、ここにやっと光が差したわけですね。
ずっと昔からこうした現象があることを考えると、それを人間のせいにするのも難しい。
8月に『International Journal of Astrobiology』に掲載された論文によると、北海で打ち上げられるクジラの死体は太陽嵐が原因だと特定しています。
太陽が吐き出すエネルギーと粒子は地球の磁場を混乱させると言われています。
それが地球に命中し、磁気が乱れるとクジラは方向を見失い、最悪の運命を辿ることになるのだと…。
そしてもう一つ不思議な事が、北海で打ち上げられたマッコウクジラは全てオスだったそうなんです
これも解明へのひとつの手がかりとなった訳なんですが、その理由はオスとメスの生態の違いだそうです。
マッコウクジラは赤道の海で繁殖し、子供は母親と数年はそこで暮らします。
そして母親の許を離れたオスは、グループを形成し、生まれ故郷の海から遠く離れ、イカを求めて北上します。
クジラが北海で迷子になるのは南へと戻る途中だと考えられ、北海に迷い込んでパニックに陥ったクジラが目撃されています。
それはジタバタして、完全に間違った方向へと進んでしまい、混乱のあまり浜辺に乗り上げると、もはや逃げることは叶わないと…。
これと同じような話に、伝書鳩のお話があります。
鳩は、目的地にむかって飛ぶわけですが、その道中の大半に磁場を利用している事が分かっています。
ですから、太陽嵐が発生していると、伝書鳩が家にたどり着く確率が下がることが明らかにされています。
この鳩の事例から、研究者達はクジラの打ち上げと太陽サイクルの相関を研究し、打ち上げられるマッコウクジラと太陽サイクルが概ね一致していることを突き止めたそうです。
まぁ、ここまでは辻褄が合うとしても、これがほんとの理由かどうかには、まだ確固たる確証が必要だそうでまだ研究は続いていくんですが、クジラも迷子になるんやね。
そして偶然にも磁場により、方向感覚を狂わされた時、浅瀬につかまって打ち上げられてしまうと…。
さらに続いて泳いでいたクジラも、同じく方向感覚が狂ってるわけですから、前をいくヤツに着いてっちゃって大量死になると…。
ちょっとした偶然が招く悲劇ですが、自然のなせる業ってのは、本当にスゴイ力なんやな〜と改めて驚かされました。
研究がすすんで、クジラが迷子にならない様になったら良いのにね。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月10日の火曜日でございます。
な。体育の日っぽいやろ?
ですが、ハッピーマンデー的に昨日体育の日は終了しておりますので、今日はただの10日でございます。
ですが、元体育の日って位ですから、この時期そこかしこで運動会なんかが開催されています。
みなさん、張り切ってケガしないでね(笑)
毎年、何人か必ずやっちゃう患者さんがいるからね〜。
てことで、今日はそんなやっちゃったネタをお送りしたいと思います。
でも、やっちゃったのはヒトではありません。
なんと海の王者クジラなんですねぇ〜。
クジラが浜辺に乗り上げ、自力で泳いで脱出できない状態になることってチョコチョコあるようなんですね。
しかも、単体だけでなく、数百頭ものクジラの群れが大量死していることもあるそうなんです。
そしてこの現象、かなり昔から確認はされていたんですが、その理由はずっと謎のままでした。
一説には、海の何かがクジラを狂わすとか、または群れの数が増えすぎていわゆる自殺をしてんじゃないかとか…
仮説はたくさんたっていましたが、どれも推測の域を出なかったんですね。
ですが、最近の研究によるとクジラの座礁は、太陽と関係があるんじゃないかってとこまで解明されてきたようなんです。
2016日1月の午後、ドイツ・ヴァンガーオーゲ島に2つの黒い物体が打ち上げられました。
これを皮切りに、さらに4日後、付近の島で2頭のマッコウクジラの死体が浮かんでいるのが発見されました。
同日、さらに5頭がオランダのテセルで見つかり、すぐに別の2頭が打ち上げられ、翌週にはイギリスでも死体があがり、結局北海に面する海岸では数週間のうちに30頭のマッコウクジラの死体が発見されるという事態がおこりました。
いずれも比較的若いオスで、ノルウェー海でイカを食べていた若いオスクジラの群れに属する仲間だったと思われます。
マッコウクジラは方向感覚に優れ、極地から赤道の海まで移動しますが、このグループは何らかの理由で水深が浅く、イカがあまりいない北海に紛れ込んでしまったようなんですね。
海岸に打ち上げられたクジラの死体についてはずっと前から記録が残っていましたが、理由はすべて謎のままって訳なんです。
こうして打ち上げられた、クジラの死体の健康状態は良好な傾向があり、病気や栄養失調の兆候は見られませんでした。
また死因を臭わせるような特定のパターンも見受けられなかったといいますから、全く理由が見当たらなかったわけですが、ここにやっと光が差したわけですね。
ずっと昔からこうした現象があることを考えると、それを人間のせいにするのも難しい。
8月に『International Journal of Astrobiology』に掲載された論文によると、北海で打ち上げられるクジラの死体は太陽嵐が原因だと特定しています。
太陽が吐き出すエネルギーと粒子は地球の磁場を混乱させると言われています。
それが地球に命中し、磁気が乱れるとクジラは方向を見失い、最悪の運命を辿ることになるのだと…。
そしてもう一つ不思議な事が、北海で打ち上げられたマッコウクジラは全てオスだったそうなんです
これも解明へのひとつの手がかりとなった訳なんですが、その理由はオスとメスの生態の違いだそうです。
マッコウクジラは赤道の海で繁殖し、子供は母親と数年はそこで暮らします。
そして母親の許を離れたオスは、グループを形成し、生まれ故郷の海から遠く離れ、イカを求めて北上します。
クジラが北海で迷子になるのは南へと戻る途中だと考えられ、北海に迷い込んでパニックに陥ったクジラが目撃されています。
それはジタバタして、完全に間違った方向へと進んでしまい、混乱のあまり浜辺に乗り上げると、もはや逃げることは叶わないと…。
これと同じような話に、伝書鳩のお話があります。
鳩は、目的地にむかって飛ぶわけですが、その道中の大半に磁場を利用している事が分かっています。
ですから、太陽嵐が発生していると、伝書鳩が家にたどり着く確率が下がることが明らかにされています。
この鳩の事例から、研究者達はクジラの打ち上げと太陽サイクルの相関を研究し、打ち上げられるマッコウクジラと太陽サイクルが概ね一致していることを突き止めたそうです。
まぁ、ここまでは辻褄が合うとしても、これがほんとの理由かどうかには、まだ確固たる確証が必要だそうでまだ研究は続いていくんですが、クジラも迷子になるんやね。
そして偶然にも磁場により、方向感覚を狂わされた時、浅瀬につかまって打ち上げられてしまうと…。
さらに続いて泳いでいたクジラも、同じく方向感覚が狂ってるわけですから、前をいくヤツに着いてっちゃって大量死になると…。
ちょっとした偶然が招く悲劇ですが、自然のなせる業ってのは、本当にスゴイ力なんやな〜と改めて驚かされました。
研究がすすんで、クジラが迷子にならない様になったら良いのにね。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院