食べられないなんて辛いとかのレベルじゃないよ。
2017年10月06日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
10月6日の金曜日でございますです。
そんで、世間では明日から体育の日を絡めた、ハッピーマンデー的な3連休ですやん。
当院も土曜はやってますけど、連休させて頂くわけです。
なんか、連休多いなぁ…
嬉しような悲しいような…
ま、休むんだけどね(笑)
ってな金曜日ですが、今日のネタに入っていきましょう。
今日は、このブログにもちょいちょい出てくる「恐怖症」についてのお話…
食べることは、生命活動を維持していくうえでとても重要なものの1つです。
中にはおいしいものを食べてる時が至福の幸せという人もいるでしょう。
ですが、その反対に食べることが恐怖の対象になっている人も存在しています。
特定の食べ物にただならぬ恐怖を感じ、生活するのが困難になることもあるということですから、これは大ごとです。
誰しも何かに対し多少の恐怖感はあるものです。
例えば、高所であったり、閉所であったり、前にもご紹介したトライポフォビアなんてのもありますよね。
で、なんか恐怖を感じちゃう、嫌な感じやな。位なら当たり前に誰でもあるんですが、それが日常生活に支障をきたすほどの「恐怖症」となってしまうと対処するのが難しくなってきます。
食べ物恐怖症とは社会的ストレスを生み、その人の幸せを破壊する可能性があるかなり厄介なものだといえるでしょう。
そこで今日は、「食欲の秋」だけにそんな食べ物、食べることに関する、ちょっと珍しい恐怖症をご紹介したいと思います。
「会食恐怖症」
気の置けない人と一緒に食事をすることは楽しみの一つという人は多いと思います。
そして好きな食べ物が同じならその楽しさも倍増するってもんですよね。
ですが、人と食事をすることが悪夢になってしまう人もいるんですねぇ…。
会食恐怖症の人は、静かに食事をすることを好むため、たいていはひとりで食事します。
彼らにとって家族との食事や、友人・恋人との会食は相当な試練となってしまうわけです。
これは、過去にディナーデートで大失敗したとか、ビジネスランチでへまをしたといったトラウマが原因であることが多いんですが、子供時代の躾が厳しすぎたということもあるようです。
この恐怖症は、対人恐怖症の一種なので遺伝的な要素もあるそうなんですが、そこに子供時代の厳しすぎる躾や、社会経験での失敗という環境的要因が加わり発症するらしいんですね。
ひどくなると、一人でしか食事出来ないって事になり、社会生活を営む上でかなりの不都合が生じますから、選択的セロトニン再取り込み阻害薬や認知療法で治療する必要があるんですって。
「ワイン恐怖症」
ワイン好きな人には考えられないかもしれませんが、ワイン恐怖症というのが存在するそうです。
まぁ、院長もワインは好きではないので、分からなくもないですが、この恐怖症は一味違います。
まず、飲まなきゃええやんって話だと分かりやすいんですが、そう簡単にいかないのが恐怖症。
彼らにとってワインの存在そのものが恐怖対象なんだとか…
まわりにワインを飲んでる人がいる可能性があるため、外食するのが難しくなり、ワインやスピリッツが棚いっぱいにずらりと並ぶスーパーに行くのも恐ろしくなるんだとか…
ワイン文化の浸透した欧米では、その場にふさわしいワインを選ぶことができないことが原因で発症する場合もあるんだそうで、この恐怖症に苦しんでいる人は、パーティに間違ったワインを選ぶとホストのせいにされることを恐れているんだとか…
なんとなく分からんでもないな…。
なんか格式ばった食事会とかに参加しなきゃと思うだけでストレスやもんねぇ…。
重症な場合は、ワインの香りを嗅いだだけで、吐いてしまうこともあるようで、治療には行動療法や認知療法が用いられるそうです。
「野菜恐怖症」
子供たちの多くが、野菜恐怖症だと主張するかもしれませんが、これははただ嫌いなだけで恐怖症ではありまへん。
本物の野菜恐怖症の人は、スーパーでの買い物や外食が相当な試練となるわけで、野菜を見ただけで、呼吸が苦しくなったり、吐き気をもよおす場合もあるそうですからこれもかなり大変ですわ。
まぁ、最悪食べないってことで起こる栄養障害は、この発達した時代ですから、サプリメントで補えるとしても、見ちゃダメってんならもうスーパーには行けないし、コンビニとかでも避けて歩かないといけませんから、かなり不便でしょうね…。
「調理恐怖症」
料理恐怖症の人は、キッチンに入ること自体が悪夢になってしまうので、キッチンに立てないだけでなく、料理することを考えただけでパニックや不安になるってもう大変な状態。
この料理恐怖症も、さまざまな形で現われる対人恐怖症の一種だと考えられています。
食中毒を起こしたらどうしようとか、まずい料理を出してしまうのではないかと考えて恐怖に陥ったり、コース料理の問題を心配しすぎる人もいるんだとか…。
ひどい料理を出して相手を閉口させてしまうのでは…と思っただけで、料理ができなくなってしまい、キッチンごと怖くなると…
まぁ、これも何となく分からんでもないですけど、当然対象は常にキッチンにいる可能性のある人でしょうから、日々のストレスといえば計り知れないものでしょうねぇ…。
「オルトレキシア」(健康食品しか受けつけない神経症)
誰でも、体に良い食べ物を摂取しようと思うでしょう。ですが、それが度を越してしまうと病んでしまうというわけですな。
これは正確には摂食障害というより、いわゆる神経症の一種と考えられています。
体に良い食べ物に、異様なまでにとらわれている人たちの数は増え続けているそうなんですよね。
1997年にある医師が、自身の食べ物とのこうした関係を表現して初めてこのオルトレキシアという名前をつけたそうです。
この神経症の人たちは極端で、脂肪や砂糖、塩の摂りすぎが良くないと聞けばそれらを完全に避けてしまいます。
「精神障害の診断と統計マニュアル」にもまだ認識されていない強迫行動で、多くの症状が神経性食欲不振と同じですが、食欲不振の人たちが食べる量を心配するのに対して、この神経症の人たちは食べ物の質を異様に気にするわけです。
食べ物の新鮮さや清潔さ、農薬などをとても気にして、そうではない食べ物を拒絶し、乳製品や穀物も排除しようとしてしまいます。
こうした極端な線引きは、徐々にほかの食べ物も不潔だとみなすようになる傾向があり、こうした神経症をもつ人たちは「純粋な」食べ物を見つけることにとりつかれる様になっていき、やがてオーガニックフードしか受けつけなくなってしまい、その食べ物も適切な方法で準備しなくてはいられないという大変面倒な状態になってしまいます。
まぁ残酷な話ですが、極端に健康的な食品を追い求める行動は、実際には非常に不健康といえなくもないわけです。
重要な食品群を摂取しないことが原因で栄養不良になり、最終的に体が空腹のシグナルを感じなくなり、認識しなくなってしまうとこまでいってしまう、この障害もなかなか根が深そうです。
「恐食症」
では最後に、これぞ究極の摂食障害「恐食症」をご紹介しましょう。
食べ物、水、薬だけでなく、自分の唾液ですら飲み込むのを恐れるようになってしまうのが「恐食症」です。
窒息することを恐れるあまりにこういったことになるそうなんですが、重症度を増すと命にかかわる恐怖症です。
この恐怖症の人たちは、できるだけ口になにも入れないようにするため、必然的に栄養不良、脱水症状になってしまいます。
どうしても食べなくてはならないときは、必要以上にやたら噛み続けて、食べ物の舌触りを避けることで対処するらしいです。
この恐食症は、対処するのが難しく、多くの場合、喉になにかが突き刺さっているような感じがすると訴えるようです。
ですが当然、医者に診てもらってもなにも異常はないわけですよね。
で、この喉の違和感がずっと続くわけですが、実際には感覚だけだのものなんで、根本を何とかしないと改善するわけがないんですね。
現実に喉になにかがあるわけではないですから…。
これは、拒食症などとは違い、水分も栄養のないものも、何もかもを拒否してしまいます。
モノを口に入れる行為自体に恐怖があるわけですから、もうこれは重症化すれば点滴等で栄養を確保するしかないわけで、それだけにただの恐怖症と片づけられない恐ろしさがありますね。
だって、気付かずにほっといたら、餓死いやそれ以前に、水分も取れないわけですからおそらく脱水が先でしょうね…。
どちらにしろ生命の危機にさらされるわけですから、慎重に治療する必要があると言えるでしょう。
いかがでしたか?
比較的、日本には罹患者が少ないようなので、あまりメジャーじゃないですがこういった恐怖症も実際に存在するんです。
しかも、きっかけは実は些細なことなんですよね。
つまり、誰にでも起こる可能性があるってことです。
まぁ、気をつけることは特にないですけど、あまり過度のこだわりは、何事も毒って事かもしれませんね。
せっかく、食欲の秋を迎えてるんですから、美味しいものを食べたいもんね〜
ではまた〜
京都 中京区 円町弘泉堂鍼灸接骨院
10月6日の金曜日でございますです。
そんで、世間では明日から体育の日を絡めた、ハッピーマンデー的な3連休ですやん。
当院も土曜はやってますけど、連休させて頂くわけです。
なんか、連休多いなぁ…
嬉しような悲しいような…
ま、休むんだけどね(笑)
ってな金曜日ですが、今日のネタに入っていきましょう。
今日は、このブログにもちょいちょい出てくる「恐怖症」についてのお話…
食べることは、生命活動を維持していくうえでとても重要なものの1つです。
中にはおいしいものを食べてる時が至福の幸せという人もいるでしょう。
ですが、その反対に食べることが恐怖の対象になっている人も存在しています。
特定の食べ物にただならぬ恐怖を感じ、生活するのが困難になることもあるということですから、これは大ごとです。
誰しも何かに対し多少の恐怖感はあるものです。
例えば、高所であったり、閉所であったり、前にもご紹介したトライポフォビアなんてのもありますよね。
で、なんか恐怖を感じちゃう、嫌な感じやな。位なら当たり前に誰でもあるんですが、それが日常生活に支障をきたすほどの「恐怖症」となってしまうと対処するのが難しくなってきます。
食べ物恐怖症とは社会的ストレスを生み、その人の幸せを破壊する可能性があるかなり厄介なものだといえるでしょう。
そこで今日は、「食欲の秋」だけにそんな食べ物、食べることに関する、ちょっと珍しい恐怖症をご紹介したいと思います。
「会食恐怖症」
気の置けない人と一緒に食事をすることは楽しみの一つという人は多いと思います。
そして好きな食べ物が同じならその楽しさも倍増するってもんですよね。
ですが、人と食事をすることが悪夢になってしまう人もいるんですねぇ…。
会食恐怖症の人は、静かに食事をすることを好むため、たいていはひとりで食事します。
彼らにとって家族との食事や、友人・恋人との会食は相当な試練となってしまうわけです。
これは、過去にディナーデートで大失敗したとか、ビジネスランチでへまをしたといったトラウマが原因であることが多いんですが、子供時代の躾が厳しすぎたということもあるようです。
この恐怖症は、対人恐怖症の一種なので遺伝的な要素もあるそうなんですが、そこに子供時代の厳しすぎる躾や、社会経験での失敗という環境的要因が加わり発症するらしいんですね。
ひどくなると、一人でしか食事出来ないって事になり、社会生活を営む上でかなりの不都合が生じますから、選択的セロトニン再取り込み阻害薬や認知療法で治療する必要があるんですって。
「ワイン恐怖症」
ワイン好きな人には考えられないかもしれませんが、ワイン恐怖症というのが存在するそうです。
まぁ、院長もワインは好きではないので、分からなくもないですが、この恐怖症は一味違います。
まず、飲まなきゃええやんって話だと分かりやすいんですが、そう簡単にいかないのが恐怖症。
彼らにとってワインの存在そのものが恐怖対象なんだとか…
まわりにワインを飲んでる人がいる可能性があるため、外食するのが難しくなり、ワインやスピリッツが棚いっぱいにずらりと並ぶスーパーに行くのも恐ろしくなるんだとか…
ワイン文化の浸透した欧米では、その場にふさわしいワインを選ぶことができないことが原因で発症する場合もあるんだそうで、この恐怖症に苦しんでいる人は、パーティに間違ったワインを選ぶとホストのせいにされることを恐れているんだとか…
なんとなく分からんでもないな…。
なんか格式ばった食事会とかに参加しなきゃと思うだけでストレスやもんねぇ…。
重症な場合は、ワインの香りを嗅いだだけで、吐いてしまうこともあるようで、治療には行動療法や認知療法が用いられるそうです。
「野菜恐怖症」
子供たちの多くが、野菜恐怖症だと主張するかもしれませんが、これははただ嫌いなだけで恐怖症ではありまへん。
本物の野菜恐怖症の人は、スーパーでの買い物や外食が相当な試練となるわけで、野菜を見ただけで、呼吸が苦しくなったり、吐き気をもよおす場合もあるそうですからこれもかなり大変ですわ。
まぁ、最悪食べないってことで起こる栄養障害は、この発達した時代ですから、サプリメントで補えるとしても、見ちゃダメってんならもうスーパーには行けないし、コンビニとかでも避けて歩かないといけませんから、かなり不便でしょうね…。
「調理恐怖症」
料理恐怖症の人は、キッチンに入ること自体が悪夢になってしまうので、キッチンに立てないだけでなく、料理することを考えただけでパニックや不安になるってもう大変な状態。
この料理恐怖症も、さまざまな形で現われる対人恐怖症の一種だと考えられています。
食中毒を起こしたらどうしようとか、まずい料理を出してしまうのではないかと考えて恐怖に陥ったり、コース料理の問題を心配しすぎる人もいるんだとか…。
ひどい料理を出して相手を閉口させてしまうのでは…と思っただけで、料理ができなくなってしまい、キッチンごと怖くなると…
まぁ、これも何となく分からんでもないですけど、当然対象は常にキッチンにいる可能性のある人でしょうから、日々のストレスといえば計り知れないものでしょうねぇ…。
「オルトレキシア」(健康食品しか受けつけない神経症)
誰でも、体に良い食べ物を摂取しようと思うでしょう。ですが、それが度を越してしまうと病んでしまうというわけですな。
これは正確には摂食障害というより、いわゆる神経症の一種と考えられています。
体に良い食べ物に、異様なまでにとらわれている人たちの数は増え続けているそうなんですよね。
1997年にある医師が、自身の食べ物とのこうした関係を表現して初めてこのオルトレキシアという名前をつけたそうです。
この神経症の人たちは極端で、脂肪や砂糖、塩の摂りすぎが良くないと聞けばそれらを完全に避けてしまいます。
「精神障害の診断と統計マニュアル」にもまだ認識されていない強迫行動で、多くの症状が神経性食欲不振と同じですが、食欲不振の人たちが食べる量を心配するのに対して、この神経症の人たちは食べ物の質を異様に気にするわけです。
食べ物の新鮮さや清潔さ、農薬などをとても気にして、そうではない食べ物を拒絶し、乳製品や穀物も排除しようとしてしまいます。
こうした極端な線引きは、徐々にほかの食べ物も不潔だとみなすようになる傾向があり、こうした神経症をもつ人たちは「純粋な」食べ物を見つけることにとりつかれる様になっていき、やがてオーガニックフードしか受けつけなくなってしまい、その食べ物も適切な方法で準備しなくてはいられないという大変面倒な状態になってしまいます。
まぁ残酷な話ですが、極端に健康的な食品を追い求める行動は、実際には非常に不健康といえなくもないわけです。
重要な食品群を摂取しないことが原因で栄養不良になり、最終的に体が空腹のシグナルを感じなくなり、認識しなくなってしまうとこまでいってしまう、この障害もなかなか根が深そうです。
「恐食症」
では最後に、これぞ究極の摂食障害「恐食症」をご紹介しましょう。
食べ物、水、薬だけでなく、自分の唾液ですら飲み込むのを恐れるようになってしまうのが「恐食症」です。
窒息することを恐れるあまりにこういったことになるそうなんですが、重症度を増すと命にかかわる恐怖症です。
この恐怖症の人たちは、できるだけ口になにも入れないようにするため、必然的に栄養不良、脱水症状になってしまいます。
どうしても食べなくてはならないときは、必要以上にやたら噛み続けて、食べ物の舌触りを避けることで対処するらしいです。
この恐食症は、対処するのが難しく、多くの場合、喉になにかが突き刺さっているような感じがすると訴えるようです。
ですが当然、医者に診てもらってもなにも異常はないわけですよね。
で、この喉の違和感がずっと続くわけですが、実際には感覚だけだのものなんで、根本を何とかしないと改善するわけがないんですね。
現実に喉になにかがあるわけではないですから…。
これは、拒食症などとは違い、水分も栄養のないものも、何もかもを拒否してしまいます。
モノを口に入れる行為自体に恐怖があるわけですから、もうこれは重症化すれば点滴等で栄養を確保するしかないわけで、それだけにただの恐怖症と片づけられない恐ろしさがありますね。
だって、気付かずにほっといたら、餓死いやそれ以前に、水分も取れないわけですからおそらく脱水が先でしょうね…。
どちらにしろ生命の危機にさらされるわけですから、慎重に治療する必要があると言えるでしょう。
いかがでしたか?
比較的、日本には罹患者が少ないようなので、あまりメジャーじゃないですがこういった恐怖症も実際に存在するんです。
しかも、きっかけは実は些細なことなんですよね。
つまり、誰にでも起こる可能性があるってことです。
まぁ、気をつけることは特にないですけど、あまり過度のこだわりは、何事も毒って事かもしれませんね。
せっかく、食欲の秋を迎えてるんですから、美味しいものを食べたいもんね〜
ではまた〜
京都 中京区 円町弘泉堂鍼灸接骨院