(続)Voynich Manuscript(ヴォイニッチ手稿)
2017年09月18日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
9月18日の月曜日でございます。
本日は敬老の日ってことで、祝日休診を頂いております。
連休ってことですが、昨日は台風の影響で、なかなかな雨でしたねぇ…
今日は何とか大丈夫そうな感じですので、普通にジムには行きます(笑)
でもいつもより遅くまで寝てられますから、元気です。
余ったエネルギーをジム内に発散して帰って来てから、とりあえずゆっくりします。
今日は、そんなのんびりムードの休日にふさわしい、ファンタジーなお話…
かれこれ1年前になりますが、去年の9月にこんな記事を書きました。
そう。ヴォイニッチ手稿のお話。
去年の記事を読んでくれたら分かるんですけど、読まないめんどくさがり屋のために簡単におさらいすると、人類の興味と妄想を掻き立てるヴォイニッチ手稿ですが、これは15世紀頃に作成されたと考えられており、1912年にイタリアで発見された古文書です。
そこには多数の奇妙な絵と解読不能な文字が記されており、これまで様々な研究者がこの文字の解読を試みたが成功に至らなかったって話ね。
で、去年のブログではその精巧な複製を作る的な話でしたが、このほど、イギリスの中世の文献の専門家であるニコラス・ギブズ氏が解読に成功したというからそりゃ驚きです。
で、彼曰く、そこには、婦人病に関する治療法が描かれていたというから二度びっくりやろ?
そもそも、15世紀頃に書かれたとされるこの手稿は、1912年、イタリアで古書収集家ウィルフリッド・ヴォイニッチによって発見された。
あまりの奇妙さに中世の暗号によって記されていると考えられていましたが、暗号解読の専門家も解読することはできなかったわけですよ。
しかし最近、イギリスの中世の文献の専門家であるニコラス・ギブズ氏が3年間をかけて解析を試みた結果、これは暗号ではなく、ラテン語の変わり種の略語であることが判明しといいます。
ラテン語の変わり種の略語?
なにそれ?(笑)
「問題は暗号の専門家が歴史家ではなく、中世の手稿のことをまるで知らなかったこと」とギブズ氏はタイムズ紙のインタビューで答えているそうです。
手稿に裸の女性、星座のシンボル、異国風の植物などの挿絵が記載されていることから、かつて発見者のヴォイニッチは黒魔術に言及していると考えていたようですが、実際には婦人病の治療法を説明したものだったようだと…。
タイムズ紙でギブズ氏は、ヴォイニッチ手稿に記されているシンボルとトロトゥーラの著作など中世の医学関連書籍のシンボルとの類似点に気づいた経緯を説明しています。
それらの文献にはいずれも磁鉄鉱(磁力を帯びた天然の鉱物)について同じ記述があったとの事。
磁鉄鉱は当時婦人病の治療に用いられていたと考えられているものだそうです。
また女性の入浴姿が繰り返し登場するのもヒントになったようで、これもまた中世において人気の健康法だったそうなんですね。
各星座の意匠には裸の女性の絵が添えられていますが、これは座浴あるいは身体運動の古典的な伝統だというからもうどやねんな。
で、このヴォイニッチ手稿、実は目次が紛失されていたらしいんですね。
それがさらに解読を困難にしていた要因でもあったそうなんです。
ヴォイニッチ手稿には植物の名前や病気の名称が一切記載されていません。
ギブズ氏の発見によれば、その理由は本来あったはずの目次に記載されていたからだということ。
簡潔にまとめるため、目次がページ数と一致していれば、あえてそれらを記す必要はなかったという事なんです。
まぁ、確かにそう言われればねぇ…
当時の健康関連の文献の多くには目次があり、病気、主訴、植物の名称、ページ数を相互に参照できるようになっていたと…
ヴォイニッチ手稿の目次が紛失することがなければ、1世紀ものあいだ怪文書扱いされることはなかったかもしれないってお話なんだって。
とんでもなくロマンたっぷりなお話だったのに本当にこれが正解なのか?
で、ラテン語の変わり種の略語ってなんなのよ(笑)
わたし的には、これが正解!って思いたくない気が満載なんですが、どうもこれがファイナルアンサーとなるようなんですねぇ…。
ってことで、最後に、この「ヴォイニッチ手稿」の全ページを無料で閲覧、ダウンロードできるページがあるので紹介ときます。
バイネッケ稀少図書・書簡図書館のページで、ここで「Export as PDF」というボタンを押し、現れた「Entire Set」という表示をクリックすると、ヴォイニッチ手稿のフルカラーPDFのページが表示されます。(ダウンロードは上部のボタンを押す。容量は100MB)
ま、どんな謎でもいつかは解明されるって良い例なのかもしれませんね。
日はまた昇る。雨はいつかあがる。台風も過ぎ去る。みたいな(笑)
そして解明されてしまえば、どってことない事だったり…
夢やロマンはそのまま置いておいた方がいいかもねってお話でした。
では、今日も夢やロマンは置いておいて、現実と戦いましょう(笑)
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月18日の月曜日でございます。
本日は敬老の日ってことで、祝日休診を頂いております。
連休ってことですが、昨日は台風の影響で、なかなかな雨でしたねぇ…
今日は何とか大丈夫そうな感じですので、普通にジムには行きます(笑)
でもいつもより遅くまで寝てられますから、元気です。
余ったエネルギーをジム内に発散して帰って来てから、とりあえずゆっくりします。
今日は、そんなのんびりムードの休日にふさわしい、ファンタジーなお話…
かれこれ1年前になりますが、去年の9月にこんな記事を書きました。
そう。ヴォイニッチ手稿のお話。
去年の記事を読んでくれたら分かるんですけど、読まないめんどくさがり屋のために簡単におさらいすると、人類の興味と妄想を掻き立てるヴォイニッチ手稿ですが、これは15世紀頃に作成されたと考えられており、1912年にイタリアで発見された古文書です。
そこには多数の奇妙な絵と解読不能な文字が記されており、これまで様々な研究者がこの文字の解読を試みたが成功に至らなかったって話ね。
で、去年のブログではその精巧な複製を作る的な話でしたが、このほど、イギリスの中世の文献の専門家であるニコラス・ギブズ氏が解読に成功したというからそりゃ驚きです。
で、彼曰く、そこには、婦人病に関する治療法が描かれていたというから二度びっくりやろ?
そもそも、15世紀頃に書かれたとされるこの手稿は、1912年、イタリアで古書収集家ウィルフリッド・ヴォイニッチによって発見された。
あまりの奇妙さに中世の暗号によって記されていると考えられていましたが、暗号解読の専門家も解読することはできなかったわけですよ。
しかし最近、イギリスの中世の文献の専門家であるニコラス・ギブズ氏が3年間をかけて解析を試みた結果、これは暗号ではなく、ラテン語の変わり種の略語であることが判明しといいます。
ラテン語の変わり種の略語?
なにそれ?(笑)
「問題は暗号の専門家が歴史家ではなく、中世の手稿のことをまるで知らなかったこと」とギブズ氏はタイムズ紙のインタビューで答えているそうです。
手稿に裸の女性、星座のシンボル、異国風の植物などの挿絵が記載されていることから、かつて発見者のヴォイニッチは黒魔術に言及していると考えていたようですが、実際には婦人病の治療法を説明したものだったようだと…。
タイムズ紙でギブズ氏は、ヴォイニッチ手稿に記されているシンボルとトロトゥーラの著作など中世の医学関連書籍のシンボルとの類似点に気づいた経緯を説明しています。
それらの文献にはいずれも磁鉄鉱(磁力を帯びた天然の鉱物)について同じ記述があったとの事。
磁鉄鉱は当時婦人病の治療に用いられていたと考えられているものだそうです。
また女性の入浴姿が繰り返し登場するのもヒントになったようで、これもまた中世において人気の健康法だったそうなんですね。
各星座の意匠には裸の女性の絵が添えられていますが、これは座浴あるいは身体運動の古典的な伝統だというからもうどやねんな。
で、このヴォイニッチ手稿、実は目次が紛失されていたらしいんですね。
それがさらに解読を困難にしていた要因でもあったそうなんです。
ヴォイニッチ手稿には植物の名前や病気の名称が一切記載されていません。
ギブズ氏の発見によれば、その理由は本来あったはずの目次に記載されていたからだということ。
簡潔にまとめるため、目次がページ数と一致していれば、あえてそれらを記す必要はなかったという事なんです。
まぁ、確かにそう言われればねぇ…
当時の健康関連の文献の多くには目次があり、病気、主訴、植物の名称、ページ数を相互に参照できるようになっていたと…
ヴォイニッチ手稿の目次が紛失することがなければ、1世紀ものあいだ怪文書扱いされることはなかったかもしれないってお話なんだって。
とんでもなくロマンたっぷりなお話だったのに本当にこれが正解なのか?
で、ラテン語の変わり種の略語ってなんなのよ(笑)
わたし的には、これが正解!って思いたくない気が満載なんですが、どうもこれがファイナルアンサーとなるようなんですねぇ…。
ってことで、最後に、この「ヴォイニッチ手稿」の全ページを無料で閲覧、ダウンロードできるページがあるので紹介ときます。
バイネッケ稀少図書・書簡図書館のページで、ここで「Export as PDF」というボタンを押し、現れた「Entire Set」という表示をクリックすると、ヴォイニッチ手稿のフルカラーPDFのページが表示されます。(ダウンロードは上部のボタンを押す。容量は100MB)
ま、どんな謎でもいつかは解明されるって良い例なのかもしれませんね。
日はまた昇る。雨はいつかあがる。台風も過ぎ去る。みたいな(笑)
そして解明されてしまえば、どってことない事だったり…
夢やロマンはそのまま置いておいた方がいいかもねってお話でした。
では、今日も夢やロマンは置いておいて、現実と戦いましょう(笑)
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院