腸脳花畑
2017年09月13日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
9月13日水曜日でございます。
まだ、日中は少々暑いですが、かなり秋を感じる時間が出てきて、何となく過ごしやすくなると頭もスッキリしませんか?
よく言ってますが脳は熱に弱いんで、やはり暑いと思考も定まりにくくなると考えられます。
つまり、頭が涼しい方が良い考えが浮かんだりするって事で、これからの季節は勉強にはもってこいだね。
そう言えば日本の場合、受験とか冬ですし何となく寒い時の方が勉強のイメージありますよね。
ってな感じで、今日はこの勉強にも超関連する「脳」についてのお話でもいってみましょう。
脳と腸内細菌に密接な関係があるって話は前にもブログで書きました
ここ何十年かでとりあげられるようになってきたことなんですが、実際に、神経伝達物質セロトニンのうち90%以上が腸で生産されているということが80年代に発見されました。
それをうけ、腸は「第二の脳」とも呼びうる独立した神経ネットワークを持ち、脳と相互に作用し合う存在であることが明らかになってきています。
ただ、その関係がどのようにして成り立っているのかについてはちょっとした謎だったんですね。
ですが近年、その中でも腸のはたらきを支える陰の立役者として「腸内細菌」の存在がクローズアップされてきおりました。
腸のひだの間にびっしりと棲みつき、宿主私たちの食べたものを養分とするかわり、私たちの免疫機能や消化機能のみならず、脳と通信し精神状態にいたるまで、あらゆる面で重要な役割を果たしていることが分かってきています。
で、今回は特に脳との密接な関係がどのようにして成り立っているのかについての発見でございます。
それは、一部の腸内細菌と脳の通信チャンネルらしきものが発見され、その経路の働きは自閉症の発症メカニズムを説明できるかもしれないというお話です。
米イリノイ大学の神経科学者オースティン・マッド氏らは、腸内細菌と血液および脳内の化合物との関連を調査するために、MRスペクトロスコピー(MRIの手法の一つでMRSと略される)で24ヶ月の子豚の神経代謝物を測定しました。
子豚は腸と脳の発達の点で、人間の幼児と強い類似性を有しているんだそうですよ。
その狙いは、子豚の糞の中から血液と脳の化合物に関連する細菌を発見することだったそうです。
そして解析からはいくつもの関連性が浮かび上がりました。
まぁ、色んなことを研究している人がいるんだねぇ…。
こういった記事を目の当たりにするたびに感じることですけど、人間の探求心に底はないんでしょうね。
あらゆることを深く掘り下げ、何でも知ろうとしちゃうんだから…。
研究の結果、コルチゾルという副腎皮質ホルモンが間接的にその関係に影響を与えていることが明らかになりました。
すなわち結果として、腸内細菌はステロイドホルモンを利用して脳とコミュニケーションを図っているということのようなんですね。
ですが、まだまだ謎が多く、この間接的なコルチゾルがいかにして脳に信号を送っているかなど、これからの研究が待たれるわけなんですが、今まで全てが謎だったところへ今後の研究の枠組みにもなりそうな発見があったわけですね。
ですがまだ、この研究はあくまで子豚を用いた統計解析であって、人体で発生しているプロセスを臨床的に実証したものではありませんから、まだまだこれからなんですが…
それでもこの類の経路は、脳梗塞、パーキンソン病、過敏性腸症候群、慢性疲労症候群など、いくつもの症状に腸内細菌が作用するメカニズムをやがては説明することになると考えられていますので、今回の発見は素晴らしい一歩といえるでしょう。
得てして、この第一歩からは意外とスルスル謎が解けるってこともあるようですし、今後この「腸内細菌」と「脳」との関係については目が離せないとこですな。
わたしはあんまり乳製品が得意ではないので、きっと腸内細菌なんてあんまりおらんやろなぁ…
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月13日水曜日でございます。
まだ、日中は少々暑いですが、かなり秋を感じる時間が出てきて、何となく過ごしやすくなると頭もスッキリしませんか?
よく言ってますが脳は熱に弱いんで、やはり暑いと思考も定まりにくくなると考えられます。
つまり、頭が涼しい方が良い考えが浮かんだりするって事で、これからの季節は勉強にはもってこいだね。
そう言えば日本の場合、受験とか冬ですし何となく寒い時の方が勉強のイメージありますよね。
ってな感じで、今日はこの勉強にも超関連する「脳」についてのお話でもいってみましょう。
脳と腸内細菌に密接な関係があるって話は前にもブログで書きました
ここ何十年かでとりあげられるようになってきたことなんですが、実際に、神経伝達物質セロトニンのうち90%以上が腸で生産されているということが80年代に発見されました。
それをうけ、腸は「第二の脳」とも呼びうる独立した神経ネットワークを持ち、脳と相互に作用し合う存在であることが明らかになってきています。
ただ、その関係がどのようにして成り立っているのかについてはちょっとした謎だったんですね。
ですが近年、その中でも腸のはたらきを支える陰の立役者として「腸内細菌」の存在がクローズアップされてきおりました。
腸のひだの間にびっしりと棲みつき、宿主私たちの食べたものを養分とするかわり、私たちの免疫機能や消化機能のみならず、脳と通信し精神状態にいたるまで、あらゆる面で重要な役割を果たしていることが分かってきています。
で、今回は特に脳との密接な関係がどのようにして成り立っているのかについての発見でございます。
それは、一部の腸内細菌と脳の通信チャンネルらしきものが発見され、その経路の働きは自閉症の発症メカニズムを説明できるかもしれないというお話です。
米イリノイ大学の神経科学者オースティン・マッド氏らは、腸内細菌と血液および脳内の化合物との関連を調査するために、MRスペクトロスコピー(MRIの手法の一つでMRSと略される)で24ヶ月の子豚の神経代謝物を測定しました。
子豚は腸と脳の発達の点で、人間の幼児と強い類似性を有しているんだそうですよ。
その狙いは、子豚の糞の中から血液と脳の化合物に関連する細菌を発見することだったそうです。
そして解析からはいくつもの関連性が浮かび上がりました。
まぁ、色んなことを研究している人がいるんだねぇ…。
こういった記事を目の当たりにするたびに感じることですけど、人間の探求心に底はないんでしょうね。
あらゆることを深く掘り下げ、何でも知ろうとしちゃうんだから…。
研究の結果、コルチゾルという副腎皮質ホルモンが間接的にその関係に影響を与えていることが明らかになりました。
すなわち結果として、腸内細菌はステロイドホルモンを利用して脳とコミュニケーションを図っているということのようなんですね。
ですが、まだまだ謎が多く、この間接的なコルチゾルがいかにして脳に信号を送っているかなど、これからの研究が待たれるわけなんですが、今まで全てが謎だったところへ今後の研究の枠組みにもなりそうな発見があったわけですね。
ですがまだ、この研究はあくまで子豚を用いた統計解析であって、人体で発生しているプロセスを臨床的に実証したものではありませんから、まだまだこれからなんですが…
それでもこの類の経路は、脳梗塞、パーキンソン病、過敏性腸症候群、慢性疲労症候群など、いくつもの症状に腸内細菌が作用するメカニズムをやがては説明することになると考えられていますので、今回の発見は素晴らしい一歩といえるでしょう。
得てして、この第一歩からは意外とスルスル謎が解けるってこともあるようですし、今後この「腸内細菌」と「脳」との関係については目が離せないとこですな。
わたしはあんまり乳製品が得意ではないので、きっと腸内細菌なんてあんまりおらんやろなぁ…
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院