Endangered species(絶滅危惧種) human
2017年07月28日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
7月28日金曜日でございます。
今週もここまできましたね〜。
毎日、暑さと戦っておりますが、やはり太陽には敵いません。
参りました(笑)
と、ここんところ毎日気候ネタからスタートしてますが、内容にはいつも関係ないんだよね〜。
では、今日のネタなんですが、昨日の話の流れから派生した「絶滅」の話いってみましょう。
絶滅とは、基本的にはその種が地球上から抹消してしまうことですね。
ってこう書くと、なんだかとんでもない事のように聞こえるでしょうけど、実はこれまで地球上に登場した生物のうち、99パーセントがすでに絶滅しているって知ってました?
そのほとんどは背景絶滅という期間にひっそりと消えていったそうです。少数の種がおよそ10万年の間隔で絶滅するんだって。
まぁ、今も「絶滅危惧種」として指定され、ひそかに危機と戦ってる種も、数々おりますしね。
でも、こういう「絶滅」とは一線を画し、短期的に絶滅速度が急激に速まり、地上の生命の大部分を一掃してしまう事態ってのがあるそうなんですよ。
これが「大量絶滅」と呼ばれるものだそうです。
これは生命の歴史に甚大な影響を及ぼしてきています。
で、今日の核心部分、今、専門家が指摘するのは、現在が新たな大量絶滅に当たるのではないかということなんです。
なんと恐ろしい(^^;
てことで、こうした見解が正しいのかどうか確かめるのに、まず過去の事例をご紹介しときましょう。
「ビッグファイブ」と呼ばれる「大量絶滅」がかつて5回あったそうなんです。
最も有名なものは、白亜紀末に巨大な隕石が衝突し、恐竜を消し去った絶滅なんだって。
噂には聞いてたけど、これもほんまなんかなぁ〜感はぬぐえない(笑)
でも、それ以外の大量絶滅については、完全に「地球」に起因する現象が原因となっているんで、以下にそれらの事例を紹介します。
1. オルドビス紀末
4億4,500万年前、南半球における氷床の前進と後退に関連する気候変動を原因とする2度の大量絶滅。
地球寒冷化に起因する大量絶滅としては唯一のものとされています。三葉虫、腕足動物、コノドントなど、海生の属の57パーセントが絶滅したそうです。
2. デボン紀後期
2,000万年以上にわたる絶滅の「脈動」として知られており、3億8,000万年前に始まりました。
サンゴ、三葉虫、板皮類など、海生の属の実に50パーセントが絶滅したそう。
3. ペルム紀中期
最近発見された、2億6,200万年前の大量絶滅。現在の中国峨眉山の噴火と重なっており、熱帯と高緯度地域において絶滅を引き起こしたとされています。
絶滅率が80パーセントと非常に高いのも特徴だそうです。
4. ペルム紀末
他の絶滅イベントが霞んでしまうような大量絶滅で、2億5,200万年前に発生。
三葉虫やサンゴから陸生動物まで、種の96パーセント!!が絶滅してしまったようです。
96%て、もうクマムシくらいしか生き残ってなかったんやろなぁ…(^^;
この絶滅の原因は、シベリアトラップの大規模な噴火によって、連鎖反応的な環境変化が現れたこととされています。
大気では急激な温室効果が起こり、海では酸化と酸素の低下が進んだんだそうです。
オゾン層も部分的に破壊され、紫外線レベルが上昇し、回復までには1,000万年近くかかっており、それでもなお、これに起因する環境の不安定さが後の三畳紀の絶滅イベントをさらに大規模なものにしたんだって。
5. 三畳紀末
2億0,100万年前に起きた絶滅イベントは、ペルム紀末のものといくつもの類似点があるとされています。
中央大西洋マグマ分布域での大規模な噴火が引き金であり、超大陸パンゲアを分裂させ、後の大西洋となる開口部の誕生の先触れとなったんだと…
ペルム紀末と同様に連鎖反応的な環境変化が起こり、全属の47パーセントが絶滅。コノドントは完全に姿を消し、イシサンゴ目においても知られている中では最も広範な絶滅となりました。
陸生の爬虫類や両生類もかなりの数が減少しており、これがジュラ紀の恐竜の多様化につながったとされています。
では話を戻して、専門家が指摘するように、現在、我々は大量絶滅の最中にあるのだろうかってことですよね。
仮にそうであれば、今回のその原因は隕石の衝突や火山の噴火ではないとしています。この原因を作っているのは、他ならぬホモ・サピエンスの仕業とされています。
生息域の破壊や二酸化炭素レベルの上昇による気候変動は、絶滅速度を太古の大量絶滅に匹敵するレベルにまで加速させていると言われてますし、現在と過去の類似は不気味なほど多いんだそうですよ。
かつての大量絶滅の多くは、火山噴火による二酸化炭素とそれによる急激な地球温暖化、ならびに環境の連鎖反応に関連していました。
原因こそ違えど、結果は同じなんですわ。
しかし現在は最後の大量絶滅から6,600万年が経過しています。
地球の生態系はまるで異なっており、最後のイベントから経過した期間を考えると、おそらくはより安定していると考えられます。
大陸の位置も変化してますし、大気と海洋の循環が異なるわけですが…
現在の絶滅率は背景絶滅において想定されるものよりも50倍高く、新たな大量絶滅が進行していることを示唆しているそうです。
んん〜…
さっきの絶滅イベント、さらっと読んだら気付かないかもしれませんが、単位が凄いのね。
つまり、ペルム紀末〜三畳紀末まで、実に5100万年経過しています。
ペルム紀末のダメージが回復するのに、1000万年かかったとされてますから、そこから換算しても4100万年後です。
つまり、今日、明日どうのこうのって意味じゃなく、今、我々が生存してること(環境を破壊しながらって意味ね)自体が、次の絶滅への着実な道のりとしてしまってるわけですよ。
近い将来、我々が環境保全に努め、生物多様性の低下を食い止めることができるなら、大量絶滅もまた逃れることができるかもしれないですが…
しかし人類が、ここまで続けた人為的な生物圏への負荷は、もう次のイベントの爪痕となってるかもしれんのよ。
どう?
なかなかな話やったでしょ?
みなさんも、気付いてますよね?
最近、ほんとに気候の変動が激しいし、つい何日か前も、このクソ暑いのに関東地方で、バカでかい雹(ひょう)が降ってきたりしてたでしょ?
明らかにおかしいですわ。
現在、約23000種が絶滅危惧種として、ハッキリ言って近い将来絶滅します。
これの全ての原因とは言いませんが、ほとんどが我々の責任やもんねぇ…
人一人が考えることなんて大したことないでしょうが、ちょっとは考えてみてもいいかもね。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月28日金曜日でございます。
今週もここまできましたね〜。
毎日、暑さと戦っておりますが、やはり太陽には敵いません。
参りました(笑)
と、ここんところ毎日気候ネタからスタートしてますが、内容にはいつも関係ないんだよね〜。
では、今日のネタなんですが、昨日の話の流れから派生した「絶滅」の話いってみましょう。
絶滅とは、基本的にはその種が地球上から抹消してしまうことですね。
ってこう書くと、なんだかとんでもない事のように聞こえるでしょうけど、実はこれまで地球上に登場した生物のうち、99パーセントがすでに絶滅しているって知ってました?
そのほとんどは背景絶滅という期間にひっそりと消えていったそうです。少数の種がおよそ10万年の間隔で絶滅するんだって。
まぁ、今も「絶滅危惧種」として指定され、ひそかに危機と戦ってる種も、数々おりますしね。
でも、こういう「絶滅」とは一線を画し、短期的に絶滅速度が急激に速まり、地上の生命の大部分を一掃してしまう事態ってのがあるそうなんですよ。
これが「大量絶滅」と呼ばれるものだそうです。
これは生命の歴史に甚大な影響を及ぼしてきています。
で、今日の核心部分、今、専門家が指摘するのは、現在が新たな大量絶滅に当たるのではないかということなんです。
なんと恐ろしい(^^;
てことで、こうした見解が正しいのかどうか確かめるのに、まず過去の事例をご紹介しときましょう。
「ビッグファイブ」と呼ばれる「大量絶滅」がかつて5回あったそうなんです。
最も有名なものは、白亜紀末に巨大な隕石が衝突し、恐竜を消し去った絶滅なんだって。
噂には聞いてたけど、これもほんまなんかなぁ〜感はぬぐえない(笑)
でも、それ以外の大量絶滅については、完全に「地球」に起因する現象が原因となっているんで、以下にそれらの事例を紹介します。
1. オルドビス紀末
4億4,500万年前、南半球における氷床の前進と後退に関連する気候変動を原因とする2度の大量絶滅。
地球寒冷化に起因する大量絶滅としては唯一のものとされています。三葉虫、腕足動物、コノドントなど、海生の属の57パーセントが絶滅したそうです。
2. デボン紀後期
2,000万年以上にわたる絶滅の「脈動」として知られており、3億8,000万年前に始まりました。
サンゴ、三葉虫、板皮類など、海生の属の実に50パーセントが絶滅したそう。
3. ペルム紀中期
最近発見された、2億6,200万年前の大量絶滅。現在の中国峨眉山の噴火と重なっており、熱帯と高緯度地域において絶滅を引き起こしたとされています。
絶滅率が80パーセントと非常に高いのも特徴だそうです。
4. ペルム紀末
他の絶滅イベントが霞んでしまうような大量絶滅で、2億5,200万年前に発生。
三葉虫やサンゴから陸生動物まで、種の96パーセント!!が絶滅してしまったようです。
96%て、もうクマムシくらいしか生き残ってなかったんやろなぁ…(^^;
この絶滅の原因は、シベリアトラップの大規模な噴火によって、連鎖反応的な環境変化が現れたこととされています。
大気では急激な温室効果が起こり、海では酸化と酸素の低下が進んだんだそうです。
オゾン層も部分的に破壊され、紫外線レベルが上昇し、回復までには1,000万年近くかかっており、それでもなお、これに起因する環境の不安定さが後の三畳紀の絶滅イベントをさらに大規模なものにしたんだって。
5. 三畳紀末
2億0,100万年前に起きた絶滅イベントは、ペルム紀末のものといくつもの類似点があるとされています。
中央大西洋マグマ分布域での大規模な噴火が引き金であり、超大陸パンゲアを分裂させ、後の大西洋となる開口部の誕生の先触れとなったんだと…
ペルム紀末と同様に連鎖反応的な環境変化が起こり、全属の47パーセントが絶滅。コノドントは完全に姿を消し、イシサンゴ目においても知られている中では最も広範な絶滅となりました。
陸生の爬虫類や両生類もかなりの数が減少しており、これがジュラ紀の恐竜の多様化につながったとされています。
では話を戻して、専門家が指摘するように、現在、我々は大量絶滅の最中にあるのだろうかってことですよね。
仮にそうであれば、今回のその原因は隕石の衝突や火山の噴火ではないとしています。この原因を作っているのは、他ならぬホモ・サピエンスの仕業とされています。
生息域の破壊や二酸化炭素レベルの上昇による気候変動は、絶滅速度を太古の大量絶滅に匹敵するレベルにまで加速させていると言われてますし、現在と過去の類似は不気味なほど多いんだそうですよ。
かつての大量絶滅の多くは、火山噴火による二酸化炭素とそれによる急激な地球温暖化、ならびに環境の連鎖反応に関連していました。
原因こそ違えど、結果は同じなんですわ。
しかし現在は最後の大量絶滅から6,600万年が経過しています。
地球の生態系はまるで異なっており、最後のイベントから経過した期間を考えると、おそらくはより安定していると考えられます。
大陸の位置も変化してますし、大気と海洋の循環が異なるわけですが…
現在の絶滅率は背景絶滅において想定されるものよりも50倍高く、新たな大量絶滅が進行していることを示唆しているそうです。
んん〜…
さっきの絶滅イベント、さらっと読んだら気付かないかもしれませんが、単位が凄いのね。
つまり、ペルム紀末〜三畳紀末まで、実に5100万年経過しています。
ペルム紀末のダメージが回復するのに、1000万年かかったとされてますから、そこから換算しても4100万年後です。
つまり、今日、明日どうのこうのって意味じゃなく、今、我々が生存してること(環境を破壊しながらって意味ね)自体が、次の絶滅への着実な道のりとしてしまってるわけですよ。
近い将来、我々が環境保全に努め、生物多様性の低下を食い止めることができるなら、大量絶滅もまた逃れることができるかもしれないですが…
しかし人類が、ここまで続けた人為的な生物圏への負荷は、もう次のイベントの爪痕となってるかもしれんのよ。
どう?
なかなかな話やったでしょ?
みなさんも、気付いてますよね?
最近、ほんとに気候の変動が激しいし、つい何日か前も、このクソ暑いのに関東地方で、バカでかい雹(ひょう)が降ってきたりしてたでしょ?
明らかにおかしいですわ。
現在、約23000種が絶滅危惧種として、ハッキリ言って近い将来絶滅します。
これの全ての原因とは言いませんが、ほとんどが我々の責任やもんねぇ…
人一人が考えることなんて大したことないでしょうが、ちょっとは考えてみてもいいかもね。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院