睡眠×4 睡眠不足。
2017年07月18日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
7月18日火曜日です。
昨日、夕方にビビる位雨が降りましたが、ちょうど外にいた運のいい雨男院長です(笑)
昨日の雷で梅雨明けでしょうかね〜。
これからますます暑くなると思うと、なかなかすでにバテ気味な人にとってはキツイですが、もうちょっと暑くなるよねぇ…
こう暑くなると、夜なんかとんでもなく寝苦しいですがみなさんちゃんと寝れてますかね?
わたしは冷房をつけたまま寝るタイプで、まぁ起きた時の乾燥感はハンパないですが、暑いとどうもねぇ…
寝汗をかいたりしても気持ち悪いですし、なにより途中で起きちゃうとなかなか次が寝付けないんで、エアコンに頼ってしまいます。
そんな熱帯夜の中、みなさんも寝不足気味になっちゃうことあると思います。
で、今日のネタは、そんな寝不足を甘く見てると恐ろしい事になるよ的なお話…
睡眠はエネルギーを回復するためだけのものではありません。
起きている間に溜まった神経活動の毒素をきれいにするという作用もあるのだそうです。
ところが睡眠不足が常態化すると神経細胞やシナプスの接続が消えてしまうらしいのです。
ちょっと言葉がややこしいかもしれませんが、簡単にいうと神経って、1本に繋がってるんですけど、本当に1本だったら、どこかで切れたら終わりでしょ?
なので厳密には、細かく分かれてて、その一つ一つを接続させて神経をつなげてるってイメージしてもらえたら分かりやすいかと…
で、そのつなぎ目を神経細胞といい、接続してる部分をシナプス(ちょっと違うけどイメージね)と呼んでるって感じに理解して下さい。
つまり、睡眠不足が続くと、神経をつないでる大切な部分がダメになるってことですわ。
そして、そのダメージは、もう睡眠では回復しないかもしれないと…
詳しくは、専門的になり過ぎるのですっとばしますが、基本的に人間は活動することによって、神経細胞を傷付けます。
そして、それを修復する神経細胞が大きく2つあります。
一つは、ボロボロになって使い物にならなくなった細胞を食作用(食べちゃうわけですな)により一掃する「ミクログリア」って名前の神経細胞。
もう一つは、ミクログリアが一掃したなかから、不要物(食べかす等)を取り除き、接続を再構築する「アストロサイト」って名前の2種類です。
で、この2つのグリア達が、壊れた神経を睡眠中に修復していくわけです。
この一連の作業が、睡眠不足時にも行われているようなんですが、これがどうもデタラメな作業のようで、逆に脳にダメージを与えてる可能性があると…
睡眠中に行われる作業を掃除に例えたとするなら、睡眠不足時には、逆に散らかしていってるようなものってことらしいのです。
で、必ず何かしらの疑問が見つかると、それを調査する人がいるわけで、今回はイタリアのマルチェ工科大学のミケーレ・ベレッシ氏の研究チームです。
ま、もちろん知らんけど(笑)
この研究チームは、これらの動きを調査するために、次の4グループのマウスの脳をスキャンしました。
・6〜8時間眠ったままにされたグループ(休息グループ)
・睡眠中、定期的に起きていたグループ(自発覚醒グループ)
・通常より8時間長く起きていたグループ(睡眠不足グループ)
・5日間眠っていないグループ(慢性的睡眠不足グループ)
まず、これらの各グループのミクログリアの活動を見てみると、(慢性的睡眠不足グループ)での活動が多少活発になってた程度でそんなに違いはないようでした。
これは、簡単に寝不足の方が、使い物にならなくなった細胞が増えるという事なんで、普通に納得できる結果かなと…
で、次のアストロサイトの活動を比較すると、ちょっとへんな結果が出たようなんです。
(睡眠不足グループ)、(慢性的睡眠不足グループ)ともにかなりアストロサイトが活性化していたらしいのです。
本来、ミクログリアとアストロサイトは連動して活動しますから、ミクログリアの活動が活性化していないのに、アストロサイトは何をしてんでしょ?
と、ここを詳しく調べると、なんとアストロサイトが、ミクログリアが行う「食作用」つまり、貪食する行為を、シナプスに対して行っているんではないかと…
つまり、ミクログリアが廃棄細胞なんかを食べるのと同じように、シナプスを食べていると…
この恐ろし気な結果に対して、まだ明確な答えは出ていない様なんですが、睡眠不足により誤作動がおこってるのか、それともこれも細胞を再生させるひとつの手段なのか…
しかし、もし誤作動なら脳に損傷を与えてる可能性も否定できないわけですし、非常に恐ろしい。
少なくとも、睡眠不足という行為自体に、健全性がない事は明白なわけでアストロサイトが誤作動じゃないにしろ、普段と違った行動を取っている時点で何らかの無理がかかってるわけですもんねぇ…
ですが、こうした現象がそもそも人間の脳でも起きるのか、また睡眠によってダメージが回復するのかどうかなど、不明な点はまだまだ多いです。
まず、睡眠という行為自体が謎であり、全て解明されることはないとまで言われています。
実際、人の睡眠時間の適正時間も、人によるって答えしか出ませんし、7〜8時間睡眠が理想とする答えも、なんらかの医学的根拠があるわけではなく、簡単に言えば聞き取り調査からの適正時間割り出しみたいな感じなので、結局は「人による」ってことなんですよね。
ですから、実際に5時間で十分という人もいます。
ですが、いつも5時間睡眠の人が、1時間睡眠を減らしたら、とんでもない眠気に誘われるというのも事実としてあるようで、8時間睡眠の人の1時間とはわけが違います。
では、5時間睡眠を何か月大丈夫かとなると、これもまた違って数週間〜数か月以内に、数回は10時間程度の睡眠を取っているという事も明らかとなってるようです。
って、こうなると根拠も何もないですよね。
ですが、今回のアストロサイトの異常行動に限って言えば、調べれば「何時間」という答えが出る可能性はあります。
つまり、睡眠時間が何時間を切るとアストロサイトが異常行動を起こすと…
この「時間」こそが、睡眠の適正時間である可能性もありますよね。
眠いだの、大丈夫だの関係なく、神経細胞の働きに合わせるんですから信憑性もあるでしょ?
今まで、「睡眠時間」というものを、人の感覚による自己申告にたよってたわけですから、これは今後「睡眠」という分野に新しい何かが生まれるかもしれない期待感はあります。
ま、その結果適正時間8時間と出たからと言って、わたしの今の生活からじゃ8時間の睡眠時間を確保するのは無理やけど(笑)
逆に、実は適正時間5時間とかいう答えが出て、みんな今まで寝すぎてたや〜んとかなるかもしれんしね。
わたしは年中眠いですけど。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月18日火曜日です。
昨日、夕方にビビる位雨が降りましたが、ちょうど外にいた運のいい雨男院長です(笑)
昨日の雷で梅雨明けでしょうかね〜。
これからますます暑くなると思うと、なかなかすでにバテ気味な人にとってはキツイですが、もうちょっと暑くなるよねぇ…
こう暑くなると、夜なんかとんでもなく寝苦しいですがみなさんちゃんと寝れてますかね?
わたしは冷房をつけたまま寝るタイプで、まぁ起きた時の乾燥感はハンパないですが、暑いとどうもねぇ…
寝汗をかいたりしても気持ち悪いですし、なにより途中で起きちゃうとなかなか次が寝付けないんで、エアコンに頼ってしまいます。
そんな熱帯夜の中、みなさんも寝不足気味になっちゃうことあると思います。
で、今日のネタは、そんな寝不足を甘く見てると恐ろしい事になるよ的なお話…
睡眠はエネルギーを回復するためだけのものではありません。
起きている間に溜まった神経活動の毒素をきれいにするという作用もあるのだそうです。
ところが睡眠不足が常態化すると神経細胞やシナプスの接続が消えてしまうらしいのです。
ちょっと言葉がややこしいかもしれませんが、簡単にいうと神経って、1本に繋がってるんですけど、本当に1本だったら、どこかで切れたら終わりでしょ?
なので厳密には、細かく分かれてて、その一つ一つを接続させて神経をつなげてるってイメージしてもらえたら分かりやすいかと…
で、そのつなぎ目を神経細胞といい、接続してる部分をシナプス(ちょっと違うけどイメージね)と呼んでるって感じに理解して下さい。
つまり、睡眠不足が続くと、神経をつないでる大切な部分がダメになるってことですわ。
そして、そのダメージは、もう睡眠では回復しないかもしれないと…
詳しくは、専門的になり過ぎるのですっとばしますが、基本的に人間は活動することによって、神経細胞を傷付けます。
そして、それを修復する神経細胞が大きく2つあります。
一つは、ボロボロになって使い物にならなくなった細胞を食作用(食べちゃうわけですな)により一掃する「ミクログリア」って名前の神経細胞。
もう一つは、ミクログリアが一掃したなかから、不要物(食べかす等)を取り除き、接続を再構築する「アストロサイト」って名前の2種類です。
で、この2つのグリア達が、壊れた神経を睡眠中に修復していくわけです。
この一連の作業が、睡眠不足時にも行われているようなんですが、これがどうもデタラメな作業のようで、逆に脳にダメージを与えてる可能性があると…
睡眠中に行われる作業を掃除に例えたとするなら、睡眠不足時には、逆に散らかしていってるようなものってことらしいのです。
で、必ず何かしらの疑問が見つかると、それを調査する人がいるわけで、今回はイタリアのマルチェ工科大学のミケーレ・ベレッシ氏の研究チームです。
ま、もちろん知らんけど(笑)
この研究チームは、これらの動きを調査するために、次の4グループのマウスの脳をスキャンしました。
・6〜8時間眠ったままにされたグループ(休息グループ)
・睡眠中、定期的に起きていたグループ(自発覚醒グループ)
・通常より8時間長く起きていたグループ(睡眠不足グループ)
・5日間眠っていないグループ(慢性的睡眠不足グループ)
まず、これらの各グループのミクログリアの活動を見てみると、(慢性的睡眠不足グループ)での活動が多少活発になってた程度でそんなに違いはないようでした。
これは、簡単に寝不足の方が、使い物にならなくなった細胞が増えるという事なんで、普通に納得できる結果かなと…
で、次のアストロサイトの活動を比較すると、ちょっとへんな結果が出たようなんです。
(睡眠不足グループ)、(慢性的睡眠不足グループ)ともにかなりアストロサイトが活性化していたらしいのです。
本来、ミクログリアとアストロサイトは連動して活動しますから、ミクログリアの活動が活性化していないのに、アストロサイトは何をしてんでしょ?
と、ここを詳しく調べると、なんとアストロサイトが、ミクログリアが行う「食作用」つまり、貪食する行為を、シナプスに対して行っているんではないかと…
つまり、ミクログリアが廃棄細胞なんかを食べるのと同じように、シナプスを食べていると…
この恐ろし気な結果に対して、まだ明確な答えは出ていない様なんですが、睡眠不足により誤作動がおこってるのか、それともこれも細胞を再生させるひとつの手段なのか…
しかし、もし誤作動なら脳に損傷を与えてる可能性も否定できないわけですし、非常に恐ろしい。
少なくとも、睡眠不足という行為自体に、健全性がない事は明白なわけでアストロサイトが誤作動じゃないにしろ、普段と違った行動を取っている時点で何らかの無理がかかってるわけですもんねぇ…
ですが、こうした現象がそもそも人間の脳でも起きるのか、また睡眠によってダメージが回復するのかどうかなど、不明な点はまだまだ多いです。
まず、睡眠という行為自体が謎であり、全て解明されることはないとまで言われています。
実際、人の睡眠時間の適正時間も、人によるって答えしか出ませんし、7〜8時間睡眠が理想とする答えも、なんらかの医学的根拠があるわけではなく、簡単に言えば聞き取り調査からの適正時間割り出しみたいな感じなので、結局は「人による」ってことなんですよね。
ですから、実際に5時間で十分という人もいます。
ですが、いつも5時間睡眠の人が、1時間睡眠を減らしたら、とんでもない眠気に誘われるというのも事実としてあるようで、8時間睡眠の人の1時間とはわけが違います。
では、5時間睡眠を何か月大丈夫かとなると、これもまた違って数週間〜数か月以内に、数回は10時間程度の睡眠を取っているという事も明らかとなってるようです。
って、こうなると根拠も何もないですよね。
ですが、今回のアストロサイトの異常行動に限って言えば、調べれば「何時間」という答えが出る可能性はあります。
つまり、睡眠時間が何時間を切るとアストロサイトが異常行動を起こすと…
この「時間」こそが、睡眠の適正時間である可能性もありますよね。
眠いだの、大丈夫だの関係なく、神経細胞の働きに合わせるんですから信憑性もあるでしょ?
今まで、「睡眠時間」というものを、人の感覚による自己申告にたよってたわけですから、これは今後「睡眠」という分野に新しい何かが生まれるかもしれない期待感はあります。
ま、その結果適正時間8時間と出たからと言って、わたしの今の生活からじゃ8時間の睡眠時間を確保するのは無理やけど(笑)
逆に、実は適正時間5時間とかいう答えが出て、みんな今まで寝すぎてたや〜んとかなるかもしれんしね。
わたしは年中眠いですけど。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院