麒麟落雷
2017年07月17日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
7月17日月曜日。
なんと今日は海の日なんですね〜。
必殺のハッピーマンデーですが、今年のこのパターンは山鉾巡行と重なるため、一昨日の宵々山、昨日宵山と、祇園祭には最適な日程でしたね〜。
そして、梅雨明けた?
まだ?
夏やな。夏。
夏と言えば夏休み。
ほんと、小学生の頃は楽しみやったなぁ…
最近じゃ、8月いっぱい夏休みってこともないようなんですが、わたしの時代で約1ヶ月半ほど夏休みはありましたね。
この間、ほんとに永遠かって思う位、長かった気がしたんですが、最近じゃ1ヶ月が早すぎて…(笑)
そんな夏休みの思い出って訳じゃないですけど、夏休みと言えば自由研究とかってあったやろ?
わたくし院長は、この手の宿題を正直提出したことはないです。(笑)
自信もって、1回もないです。
あと、絵もまともに提出したことないです。
ってなことを自慢してる場合じゃなくて、今日は何となく夏休みの自由研究っぽいネタがあったんで、それをいこうかなぁと…
って事で、今日のお題は「キリンは他の動物よりカミナリが落ちやすいのか?」
これをいってみたいと思います。
そう。この軽くどうでもいい感こそが、夏休みの自由研究っぽい(笑)
ってことで、考えていきたいんですが、まずキリンと言えば背が高いですよね。
調べてみると、大人のキリンの平均身長(体高)は4.2〜5.8メートルってことで、ま、街中だと、2階から3階程度の高さなんで、そこまで高くもないですが、彼らが住んでるサバンナでは、周りは木位しかありません。
ですから、木の周囲にいればいいですが、それ以外の平原にキリンが立った場合、あきらかに高い建物になっちゃいますよね。
もちろん、カミナリがいつもその区域で一番高いものに落ちるとは限りませんが、より高いものほど落ちやすいことは確かといえます。
それは対象物とカミナリの発生点との距離が短いからに他ならないわけで、そうなると直感的にはキリンって他の動物にくらべてカミナリに打たれやすい感じはしますよねぇ…。
そこで記録として残っているカミナリ事故では、1996年から1999年の間に、南アフリカのクリューガーズドルプ近くのサイとライオンの保護区で、3頭のキリンのうち2頭がカミナリにうたれて死に、残りの1頭は子どもだったせいか、カミナリにうたれたが生き延びたという事故があったそうです。
2003年には、フロリダにあるディズニー・アニマル・キングダムで、やはりキリンがカミナリにうたれて死んだ記録が残っています。
ていうような記録はあるんですが、それはそれとして、キリンへの落カミナリに関して具体的な数字は特に見当たりません。
つまり、比較したものがなくて、特別落ちやすいかどうかは分からないってことなんですね…。
ですが、的を得た論文が少なくとも一件は発表されています。
これは2011年、落カミナリの危険防止についての第一人者であるマレーシア・プトラ大学の電気技術者が、動物への落カミナリに関して科学論文として決定的といえるものを発表しています。
彼は前脚と後脚の間の隔たりが大きい動物ほど、カミナリにうたれやすいことに着目したんだそうです。
近くでカミナリが鳴っている場合、脚の間に危険な電位差ができる可能性があるため、落雷の影響を受けやすいからだということなんですね。
つまり大きい動物ほど前脚と後脚は離れていくわけで、キリンのような動物にとって、危険な電流が生命維持に不可欠な臓器の間をかけめぐってしまう可能性があるということですね。
さらに、ゾウやキリンのような背の高い動物は、近くの木などに落ちたカミナリがはね返ってきて、動物の頭を直撃するサイドフラッシュの犠牲になる可能性もあるということで、直接的ではないにしろ雷と縁はあるわけですわ。
カミナリが落ちた木に直接体が触れる接触電位で、木の枝から動物に致命的な電流が流れることもあるそうで、まぁこの場合も背の高い、身体の大きな動物の方が確率はあがるわけですね。
ですが、この結果も結局のところ、ほかの動物と比較したデータがないので、実際のところはよくわかっていません。
ですが、前脚と後脚の間隔といい、高さといい、キリンが雷に打たれやすいのは明白なわけで、これから研究者はキッチリデータを取っていきたいとのことです。
データを取るということは、まずキリンが雷に打たれて死んでいる状態を発見する必要があるわけなんですが、これがそもそも困難極まりない事で、まず広いサバンナのどこでキリンが死んでるか分かりません。
まぁ、雨の日の次の日とか雷がなった次の日とか、広いサバンナを死体を求めて探すわけです。
見つかれば幸運ですが…
ちなみにケニア南西部にあるマサイマラ国立保護区だけでも、総面積約1800km²と大阪府と同じくらいの広さがあります。野生動物の多さではケニア随一ですから、ここを探し回れば雷に打たれたキリンに出くわせるかもしれません。
ですが、もともと頻繁に起る事故じゃないしね。落雷なんて…
しかも、この保護区だけで大阪府っすよ?
そりゃ、キリンが倒れてたら大きくて目立つけど、広すぎることともうひとつ厄介なことは仮に落雷であれなんであれ、そんな死体を周りの肉食獣たちがほっとかないって事ですよね。
つまり、死体なんかあった日にゃ、それこそハイエナだのリカオンだのが群れで集まり、アッちゅうまに骨だけにしちゃうよ。
そうなったら、もう発見すら困難ですし、仮に見つけれても死因は特定出来なくなってるんじゃないっすか…。
てことで、エビデンス的には謎を残したままってことですが、ま、夏休みの自由研究なんてこれ位で十分だよね〜
という終わり方(笑)
野生動物の神秘は、こんなもんじゃないでしょうけど、ちょっとおもしろかったやろ?
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月17日月曜日。
なんと今日は海の日なんですね〜。
必殺のハッピーマンデーですが、今年のこのパターンは山鉾巡行と重なるため、一昨日の宵々山、昨日宵山と、祇園祭には最適な日程でしたね〜。
そして、梅雨明けた?
まだ?
夏やな。夏。
夏と言えば夏休み。
ほんと、小学生の頃は楽しみやったなぁ…
最近じゃ、8月いっぱい夏休みってこともないようなんですが、わたしの時代で約1ヶ月半ほど夏休みはありましたね。
この間、ほんとに永遠かって思う位、長かった気がしたんですが、最近じゃ1ヶ月が早すぎて…(笑)
そんな夏休みの思い出って訳じゃないですけど、夏休みと言えば自由研究とかってあったやろ?
わたくし院長は、この手の宿題を正直提出したことはないです。(笑)
自信もって、1回もないです。
あと、絵もまともに提出したことないです。
ってなことを自慢してる場合じゃなくて、今日は何となく夏休みの自由研究っぽいネタがあったんで、それをいこうかなぁと…
って事で、今日のお題は「キリンは他の動物よりカミナリが落ちやすいのか?」
これをいってみたいと思います。
そう。この軽くどうでもいい感こそが、夏休みの自由研究っぽい(笑)
ってことで、考えていきたいんですが、まずキリンと言えば背が高いですよね。
調べてみると、大人のキリンの平均身長(体高)は4.2〜5.8メートルってことで、ま、街中だと、2階から3階程度の高さなんで、そこまで高くもないですが、彼らが住んでるサバンナでは、周りは木位しかありません。
ですから、木の周囲にいればいいですが、それ以外の平原にキリンが立った場合、あきらかに高い建物になっちゃいますよね。
もちろん、カミナリがいつもその区域で一番高いものに落ちるとは限りませんが、より高いものほど落ちやすいことは確かといえます。
それは対象物とカミナリの発生点との距離が短いからに他ならないわけで、そうなると直感的にはキリンって他の動物にくらべてカミナリに打たれやすい感じはしますよねぇ…。
そこで記録として残っているカミナリ事故では、1996年から1999年の間に、南アフリカのクリューガーズドルプ近くのサイとライオンの保護区で、3頭のキリンのうち2頭がカミナリにうたれて死に、残りの1頭は子どもだったせいか、カミナリにうたれたが生き延びたという事故があったそうです。
2003年には、フロリダにあるディズニー・アニマル・キングダムで、やはりキリンがカミナリにうたれて死んだ記録が残っています。
ていうような記録はあるんですが、それはそれとして、キリンへの落カミナリに関して具体的な数字は特に見当たりません。
つまり、比較したものがなくて、特別落ちやすいかどうかは分からないってことなんですね…。
ですが、的を得た論文が少なくとも一件は発表されています。
これは2011年、落カミナリの危険防止についての第一人者であるマレーシア・プトラ大学の電気技術者が、動物への落カミナリに関して科学論文として決定的といえるものを発表しています。
彼は前脚と後脚の間の隔たりが大きい動物ほど、カミナリにうたれやすいことに着目したんだそうです。
近くでカミナリが鳴っている場合、脚の間に危険な電位差ができる可能性があるため、落雷の影響を受けやすいからだということなんですね。
つまり大きい動物ほど前脚と後脚は離れていくわけで、キリンのような動物にとって、危険な電流が生命維持に不可欠な臓器の間をかけめぐってしまう可能性があるということですね。
さらに、ゾウやキリンのような背の高い動物は、近くの木などに落ちたカミナリがはね返ってきて、動物の頭を直撃するサイドフラッシュの犠牲になる可能性もあるということで、直接的ではないにしろ雷と縁はあるわけですわ。
カミナリが落ちた木に直接体が触れる接触電位で、木の枝から動物に致命的な電流が流れることもあるそうで、まぁこの場合も背の高い、身体の大きな動物の方が確率はあがるわけですね。
ですが、この結果も結局のところ、ほかの動物と比較したデータがないので、実際のところはよくわかっていません。
ですが、前脚と後脚の間隔といい、高さといい、キリンが雷に打たれやすいのは明白なわけで、これから研究者はキッチリデータを取っていきたいとのことです。
データを取るということは、まずキリンが雷に打たれて死んでいる状態を発見する必要があるわけなんですが、これがそもそも困難極まりない事で、まず広いサバンナのどこでキリンが死んでるか分かりません。
まぁ、雨の日の次の日とか雷がなった次の日とか、広いサバンナを死体を求めて探すわけです。
見つかれば幸運ですが…
ちなみにケニア南西部にあるマサイマラ国立保護区だけでも、総面積約1800km²と大阪府と同じくらいの広さがあります。野生動物の多さではケニア随一ですから、ここを探し回れば雷に打たれたキリンに出くわせるかもしれません。
ですが、もともと頻繁に起る事故じゃないしね。落雷なんて…
しかも、この保護区だけで大阪府っすよ?
そりゃ、キリンが倒れてたら大きくて目立つけど、広すぎることともうひとつ厄介なことは仮に落雷であれなんであれ、そんな死体を周りの肉食獣たちがほっとかないって事ですよね。
つまり、死体なんかあった日にゃ、それこそハイエナだのリカオンだのが群れで集まり、アッちゅうまに骨だけにしちゃうよ。
そうなったら、もう発見すら困難ですし、仮に見つけれても死因は特定出来なくなってるんじゃないっすか…。
てことで、エビデンス的には謎を残したままってことですが、ま、夏休みの自由研究なんてこれ位で十分だよね〜
という終わり方(笑)
野生動物の神秘は、こんなもんじゃないでしょうけど、ちょっとおもしろかったやろ?
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院