大洋ホエールズ
2017年06月26日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
6月26日月曜日でございます。
6月も最後の月曜日でございます。
来週は7月ってことですから、いよいよ夏やんかいさ。
梅雨もあと2週間ほどかね…
ってことで、夏と言えば海(笑)
海と言えば…
クジラ(笑)
いや、強引すぎるやろ(笑)
って事で、今日の主役はなんと「クジラ(鯨)」でございます。
クジラはデカい。相当デカい。圧倒的にデカい。
シロナガスクジラはあらゆる既知の動物の中で最大の種であり、記録では体長34メートルのものまで確認されています。
その体重は190トンにもおよび、ホッキョククジラでも100トン超級です。
驚嘆すべき大きさですが、彼らは一体なぜそれほどまでに大きくなったのか?なる必要があったんか?
的な話に迫ってみましょう。
ヒゲクジラ亜目の巨大化について調べた研究によれば、彼らがここまで大きくなったのは450万年以内と比較的最近のことらしいんです。
ま、比較的ね(笑)
その原因は、気候変動によって食料が豊富になったことによると考えられています。
クジラはご存知の通り、海中で生活してますが立派な哺乳類です。5,000万年前は地上で暮らす有蹄哺乳類だったんですねぇ〜。
有蹄哺乳類って言えば、馬とか牛とかの仲間ってことですな。
そこから2,000〜3,000万年前に海中に住むようになり、ろ過食の能力を発達させたクジラの祖先は、一飲みで小さな餌を大量に飲み込めるようになったんですね。
それでもしばらくは常識的な範囲の大型動物だったようなんです。
しかし突然ミニバンサイズのクジラから、スクールバス2台分よりも大きな体へと変わったわけです。
米国立自然史博物館のニック・パイエンソン博士らは140体のクジラの化石を調べ、それを統計モデルに当てはめたところ…
ヒゲクジラ亜目の特に大きないくつかの種は、ほぼ同時期に巨大化していることが判明したんだそうです。
そしてそれはおよそ450万年前のことなんだってさ。
んじゃ、450万年前に一体何があったんや??
これはおそらく当時の環境的な変化が原因であると推測されています。
調査からは、この時期は北半球で氷床(氷河より大きな氷の塊)が増えていた時期と重なることが分かったそうなんですよね。
氷河から流出した水は鉄などの栄養分を沿岸に流し、また激しい季節的な噴出サイクルによって冷たい水が深いところから湧き上がり、有機物を海面に押し上げたと…
こういった生態系的効果が、大量の栄養を海に与え、海洋の食物系に連鎖反応を引き起こしたと考えられています。
海面に押し上げられた有機物を、動物プランクトンとオキアミが貪りに集まります。
すると長さ数キロ、厚さ数十メートルに及ぶ局地的に密集した、オキアミ達の帯が出来上がったわけですな。
これはもう、クジラにとって食べ放題のレストランが登場したようなもの(笑)
口を開けとけば、エサがガンガン入ってくるわけですから、こりゃたまらんですなぁ〜。
ヒゲクジラの仲間たちは大量の餌を好きなだけ食べられるようになり、体はどんどんと大きくなっていったと。
しかしこれはあくまで、部分的な答えでしかありません。
そりゃ、いくらなんでも豊富な食料だけで巨大になれるわけはないですわな。
オキアミや動物プランクトンの大発生は季節的なものですから、それ以外の時はクジラは餌を求めて何千キロも旅しなければならなかったそうなんです。
このとき体が大きいクジラほど燃料タンクが大きく、長旅における生存に有利だったと考えられます。長距離の移動は大きな体のほうが得だと…
したがって餌の帯が遠く離れていなければ、クジラの巨大化はその環境に相応しいサイズで止まっていたはずだという推察に至っておるようなんです。
その場合、こんにちに見られるような圧倒的な大きさを誇るクジラは出現しなかったであろうと推測されるわけですな。
とは言えそこまでデカくなくても!
っていうくらいクジラは大きい。いくらエサが豊富になったって、そこまでデカくなるもんかね?
まぁ、陸上生物の場合、極端に大きいのは大体、草食獣なんですよね。
これは、肉食獣なら獲物をしとめるわけですから、俊敏に動かなくちゃいけません。
しかも、象程デカけりゃ、目立って仕方ない。
なので、肉食獣にはある程度、大きさの制限がなされるわけです。
逆に草食獣のばあい、のろくても草は逃げませんから、飢えることはない。
でも、肉食獣に襲われる危険があると…
こうなると、身体がデカい方が圧倒的に有利なわけですから、巨大化していったっていう背景があります。
ので、地球上で最大の大きさを誇るクジラもそう言った意味でも、サメやシャチなんかから身を守るため、出来るだけ大きくなろうとしたんかなぁ〜とか…
奴らを肉食と例えるなら、クジラは口開けてオキアミやプランクトンを水と一緒に食べるだけやし、草食チックやもんね。
にしても30m、100トンオーバーって、ちょっと規格外ですよねぇ…
その巨体を維持するのに、結局たくさんエサもいるわけやし…。
進化の方向を決めるものは、一つの要因じゃないやろうけど、この決定をどこでどのように行うのか、これについては永遠の謎なのかもしれません。
ヒトはこれからも進化するんでしょうか…
ま、わたしはもはや、退化の方向ですが次世代型のヒトってどうなるのか見てみたいもんです。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月26日月曜日でございます。
6月も最後の月曜日でございます。
来週は7月ってことですから、いよいよ夏やんかいさ。
梅雨もあと2週間ほどかね…
ってことで、夏と言えば海(笑)
海と言えば…
クジラ(笑)
いや、強引すぎるやろ(笑)
って事で、今日の主役はなんと「クジラ(鯨)」でございます。
クジラはデカい。相当デカい。圧倒的にデカい。
シロナガスクジラはあらゆる既知の動物の中で最大の種であり、記録では体長34メートルのものまで確認されています。
その体重は190トンにもおよび、ホッキョククジラでも100トン超級です。
驚嘆すべき大きさですが、彼らは一体なぜそれほどまでに大きくなったのか?なる必要があったんか?
的な話に迫ってみましょう。
ヒゲクジラ亜目の巨大化について調べた研究によれば、彼らがここまで大きくなったのは450万年以内と比較的最近のことらしいんです。
ま、比較的ね(笑)
その原因は、気候変動によって食料が豊富になったことによると考えられています。
クジラはご存知の通り、海中で生活してますが立派な哺乳類です。5,000万年前は地上で暮らす有蹄哺乳類だったんですねぇ〜。
有蹄哺乳類って言えば、馬とか牛とかの仲間ってことですな。
そこから2,000〜3,000万年前に海中に住むようになり、ろ過食の能力を発達させたクジラの祖先は、一飲みで小さな餌を大量に飲み込めるようになったんですね。
それでもしばらくは常識的な範囲の大型動物だったようなんです。
しかし突然ミニバンサイズのクジラから、スクールバス2台分よりも大きな体へと変わったわけです。
米国立自然史博物館のニック・パイエンソン博士らは140体のクジラの化石を調べ、それを統計モデルに当てはめたところ…
ヒゲクジラ亜目の特に大きないくつかの種は、ほぼ同時期に巨大化していることが判明したんだそうです。
そしてそれはおよそ450万年前のことなんだってさ。
んじゃ、450万年前に一体何があったんや??
これはおそらく当時の環境的な変化が原因であると推測されています。
調査からは、この時期は北半球で氷床(氷河より大きな氷の塊)が増えていた時期と重なることが分かったそうなんですよね。
氷河から流出した水は鉄などの栄養分を沿岸に流し、また激しい季節的な噴出サイクルによって冷たい水が深いところから湧き上がり、有機物を海面に押し上げたと…
こういった生態系的効果が、大量の栄養を海に与え、海洋の食物系に連鎖反応を引き起こしたと考えられています。
海面に押し上げられた有機物を、動物プランクトンとオキアミが貪りに集まります。
すると長さ数キロ、厚さ数十メートルに及ぶ局地的に密集した、オキアミ達の帯が出来上がったわけですな。
これはもう、クジラにとって食べ放題のレストランが登場したようなもの(笑)
口を開けとけば、エサがガンガン入ってくるわけですから、こりゃたまらんですなぁ〜。
ヒゲクジラの仲間たちは大量の餌を好きなだけ食べられるようになり、体はどんどんと大きくなっていったと。
しかしこれはあくまで、部分的な答えでしかありません。
そりゃ、いくらなんでも豊富な食料だけで巨大になれるわけはないですわな。
オキアミや動物プランクトンの大発生は季節的なものですから、それ以外の時はクジラは餌を求めて何千キロも旅しなければならなかったそうなんです。
このとき体が大きいクジラほど燃料タンクが大きく、長旅における生存に有利だったと考えられます。長距離の移動は大きな体のほうが得だと…
したがって餌の帯が遠く離れていなければ、クジラの巨大化はその環境に相応しいサイズで止まっていたはずだという推察に至っておるようなんです。
その場合、こんにちに見られるような圧倒的な大きさを誇るクジラは出現しなかったであろうと推測されるわけですな。
とは言えそこまでデカくなくても!
っていうくらいクジラは大きい。いくらエサが豊富になったって、そこまでデカくなるもんかね?
まぁ、陸上生物の場合、極端に大きいのは大体、草食獣なんですよね。
これは、肉食獣なら獲物をしとめるわけですから、俊敏に動かなくちゃいけません。
しかも、象程デカけりゃ、目立って仕方ない。
なので、肉食獣にはある程度、大きさの制限がなされるわけです。
逆に草食獣のばあい、のろくても草は逃げませんから、飢えることはない。
でも、肉食獣に襲われる危険があると…
こうなると、身体がデカい方が圧倒的に有利なわけですから、巨大化していったっていう背景があります。
ので、地球上で最大の大きさを誇るクジラもそう言った意味でも、サメやシャチなんかから身を守るため、出来るだけ大きくなろうとしたんかなぁ〜とか…
奴らを肉食と例えるなら、クジラは口開けてオキアミやプランクトンを水と一緒に食べるだけやし、草食チックやもんね。
にしても30m、100トンオーバーって、ちょっと規格外ですよねぇ…
その巨体を維持するのに、結局たくさんエサもいるわけやし…。
進化の方向を決めるものは、一つの要因じゃないやろうけど、この決定をどこでどのように行うのか、これについては永遠の謎なのかもしれません。
ヒトはこれからも進化するんでしょうか…
ま、わたしはもはや、退化の方向ですが次世代型のヒトってどうなるのか見てみたいもんです。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院