(15)サンデーイルネス(仮)腎不全について(後編)
2017年06月11日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
6月11日の日曜日でございます。
さぁ、いよいよ梅雨入りってことで、これから雨&湿気天国。
なはずですが、今日もなかなかの快晴(笑)
ですが、確実にこれから湿度が上がってきますです。
ジメジメした湿度の中、体調が良くなるはずはございません。
湿度もですが、徐々に気温も上昇していきますし、どうもこうも辛い季節でございます。
そんな不調の中、今週もイルネス辞典(仮)いってみましょうか…
先週は「腎不全」の中でも比較的予後の良い、「急性腎不全」について解説していきました。
まぁ、予後が良いと言いましたが、これはあくまでも比較的って話で、今日解説する「慢性腎不全」に比べてと言うだけで決して楽観できる疾病じゃありませんのことよ。
では、予後が非常によろしくない、「慢性腎不全」について解説していきましょうか。
前回のイルネスで、腎不全の分類、「腎前性」「腎性」「腎後性」についてはお話いたしました。
ちょっとおさらい的に簡単に解説していきますと、そもそも腎臓とは血液を濾過し、不純物を取り除き、それを尿として排出し、クリーンな血液をまた体内に戻すっていう器官となります。
ですから、この一連の濾過装置全ての部分に不具合が生じると、血液を濾過できなくなり血液中にいわゆる不純物や、毒素がまわり人体は通常の生理機能を損なわれるわけです。
で、この濾過装置そのものといえる「腎臓」を中心に、その濾過器に血液が入るまえの部分を「腎前性」といい、濾過装置そのもの腎臓に問題が生じた場合を「腎性」、そして腎臓以後の器官に問題がでた場合「腎後性」と呼ぶわけです。
では、今日の本題、「慢性腎不全」について解説していきましょう。
まず、慢性の腎不全の原因のほとんどが腎臓の病気からです。腎臓疾患が悪化すると、腎不全が起こります。
つまり「腎性」ってことですね。
病気が原因の場合は、慢性腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症、嚢胞腎(のうほうじん)などになると腎不全になりやすくなります。
最近の傾向では糖尿病性腎症が増えてきています。
慢性腎炎は菌による感染、糖尿病性腎症は食生活と運動不足、腎硬化症は高血圧が主な原因で、腎嚢胞のはっきりした原因は不明といわれています。
なので糖尿病や高血圧にならないようにする生活習慣こそが、腎不全の予防と言えるわけですな。
ここでも「糖尿病」に「高血圧」…
このワードは、意外とというか、あらゆる人に起こり得る疾患ですよね。
つまり、血糖値が高い、血圧が高いって状況、もし自覚してる方がいらっしゃったら、なめてたら命落とすよ(笑)
笑い事じゃなくね。
つまり、腎不全は生活習慣がもっとも大きな要因とされているわけです。
また、喫煙も腎障害を進め、腎不全のリスクを高める要因なんですね。
その他塩分の取りすぎ、加齢、極度のストレスなどが重なれば、それだけ腎臓の疾患にかかる可能性が上がります。
こう書くと、こういった症状のこと「生活習慣病」っていいますよね。ほんと、万病の元なんで気をつけましょ。マジで…。
で、この「慢性腎不全」なんですが、基本的に自覚症状がほとんどありません。
つまりは、ジワジワと症状が悪化し、気付いた時には手遅れってことになりかねないわけです。
実際に腎機能が70%に低下しても、ほぼ自覚症状は出ないと言われています。
自覚症状が出るのは腎機能が30%位になってから出だします。
こうなってはもう完治させることは難しくなります。
でも、全くなにも症状がでないわけではないんです。
よく言われているのは、何となく身体がダルイ…とか、疲れやすい…、食欲がないなど。
これからの季節、誰にでも出てくる症状ですよね。
それだけにほんとに分かりにくいわけです。
じゃ、どうすることも出来ないのかというと、もちろんそうではありません。
一番いいのは、定期的な検査でしょう。
つまり病院に行くって事です。
幸いにも、この腎不全に関しては、癌などの疾病に比べ、簡単な血液検査でも所見が現れます。
というのも、このわたし、院長も先月ふとしたキッカケで、血液検査をうけました。
その中にちゃんと「クレアチニン測定値」というものがあり、これの上昇だけでもかなり有益に症状を発見出来ると思います。
細かく説明するとややこしいですけど、このクレアチニンってのは、簡単に言うと血液中に、必要のない不純物です。
つまり、腎臓で限りなくゼロに近く濾過されるものなんですよね。
これが、少しでも血液中に存在するってことは、腎臓の濾過機能に問題があるんでないのと…
そういう指針になる数値なわけですよ。
わたしも少々この「クレアチニン測定値」が高く、3ヶ月後にまたおいでってお医者様に言われてしまいました(^^;
まぁ、面倒なんですが、これで3ヶ月後、また血液検査をするわけで、そういう習慣も必要かなと…
慢性というだけに、急に症状が悪化するわけではない、つまりは、日常的に症状を把握することも可能なわけです。
これは、特に血圧の高い方、糖尿の気のある方は注意すべきだと思います。
腎不全は治ることは期待出来ません。移植以外では一生透析療法を受けなければならなくなります。
こうなるともう健常生活は難しくなると言わざるを得ませんからね…
ですから、ほんとに定期的な検査を受けましょうね。
いかがでしたか?
なったが最後、治らないわけですから何が何でもならないこと。
これしかありません。
では、来週のイルネスをお楽しみに〜
みなさん、素敵な日曜日をお過ごし下さい。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月11日の日曜日でございます。
さぁ、いよいよ梅雨入りってことで、これから雨&湿気天国。
なはずですが、今日もなかなかの快晴(笑)
ですが、確実にこれから湿度が上がってきますです。
ジメジメした湿度の中、体調が良くなるはずはございません。
湿度もですが、徐々に気温も上昇していきますし、どうもこうも辛い季節でございます。
そんな不調の中、今週もイルネス辞典(仮)いってみましょうか…
先週は「腎不全」の中でも比較的予後の良い、「急性腎不全」について解説していきました。
まぁ、予後が良いと言いましたが、これはあくまでも比較的って話で、今日解説する「慢性腎不全」に比べてと言うだけで決して楽観できる疾病じゃありませんのことよ。
では、予後が非常によろしくない、「慢性腎不全」について解説していきましょうか。
前回のイルネスで、腎不全の分類、「腎前性」「腎性」「腎後性」についてはお話いたしました。
ちょっとおさらい的に簡単に解説していきますと、そもそも腎臓とは血液を濾過し、不純物を取り除き、それを尿として排出し、クリーンな血液をまた体内に戻すっていう器官となります。
ですから、この一連の濾過装置全ての部分に不具合が生じると、血液を濾過できなくなり血液中にいわゆる不純物や、毒素がまわり人体は通常の生理機能を損なわれるわけです。
で、この濾過装置そのものといえる「腎臓」を中心に、その濾過器に血液が入るまえの部分を「腎前性」といい、濾過装置そのもの腎臓に問題が生じた場合を「腎性」、そして腎臓以後の器官に問題がでた場合「腎後性」と呼ぶわけです。
では、今日の本題、「慢性腎不全」について解説していきましょう。
まず、慢性の腎不全の原因のほとんどが腎臓の病気からです。腎臓疾患が悪化すると、腎不全が起こります。
つまり「腎性」ってことですね。
病気が原因の場合は、慢性腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症、嚢胞腎(のうほうじん)などになると腎不全になりやすくなります。
最近の傾向では糖尿病性腎症が増えてきています。
慢性腎炎は菌による感染、糖尿病性腎症は食生活と運動不足、腎硬化症は高血圧が主な原因で、腎嚢胞のはっきりした原因は不明といわれています。
なので糖尿病や高血圧にならないようにする生活習慣こそが、腎不全の予防と言えるわけですな。
ここでも「糖尿病」に「高血圧」…
このワードは、意外とというか、あらゆる人に起こり得る疾患ですよね。
つまり、血糖値が高い、血圧が高いって状況、もし自覚してる方がいらっしゃったら、なめてたら命落とすよ(笑)
笑い事じゃなくね。
つまり、腎不全は生活習慣がもっとも大きな要因とされているわけです。
また、喫煙も腎障害を進め、腎不全のリスクを高める要因なんですね。
その他塩分の取りすぎ、加齢、極度のストレスなどが重なれば、それだけ腎臓の疾患にかかる可能性が上がります。
こう書くと、こういった症状のこと「生活習慣病」っていいますよね。ほんと、万病の元なんで気をつけましょ。マジで…。
で、この「慢性腎不全」なんですが、基本的に自覚症状がほとんどありません。
つまりは、ジワジワと症状が悪化し、気付いた時には手遅れってことになりかねないわけです。
実際に腎機能が70%に低下しても、ほぼ自覚症状は出ないと言われています。
自覚症状が出るのは腎機能が30%位になってから出だします。
こうなってはもう完治させることは難しくなります。
でも、全くなにも症状がでないわけではないんです。
よく言われているのは、何となく身体がダルイ…とか、疲れやすい…、食欲がないなど。
これからの季節、誰にでも出てくる症状ですよね。
それだけにほんとに分かりにくいわけです。
じゃ、どうすることも出来ないのかというと、もちろんそうではありません。
一番いいのは、定期的な検査でしょう。
つまり病院に行くって事です。
幸いにも、この腎不全に関しては、癌などの疾病に比べ、簡単な血液検査でも所見が現れます。
というのも、このわたし、院長も先月ふとしたキッカケで、血液検査をうけました。
その中にちゃんと「クレアチニン測定値」というものがあり、これの上昇だけでもかなり有益に症状を発見出来ると思います。
細かく説明するとややこしいですけど、このクレアチニンってのは、簡単に言うと血液中に、必要のない不純物です。
つまり、腎臓で限りなくゼロに近く濾過されるものなんですよね。
これが、少しでも血液中に存在するってことは、腎臓の濾過機能に問題があるんでないのと…
そういう指針になる数値なわけですよ。
わたしも少々この「クレアチニン測定値」が高く、3ヶ月後にまたおいでってお医者様に言われてしまいました(^^;
まぁ、面倒なんですが、これで3ヶ月後、また血液検査をするわけで、そういう習慣も必要かなと…
慢性というだけに、急に症状が悪化するわけではない、つまりは、日常的に症状を把握することも可能なわけです。
これは、特に血圧の高い方、糖尿の気のある方は注意すべきだと思います。
腎不全は治ることは期待出来ません。移植以外では一生透析療法を受けなければならなくなります。
こうなるともう健常生活は難しくなると言わざるを得ませんからね…
ですから、ほんとに定期的な検査を受けましょうね。
いかがでしたか?
なったが最後、治らないわけですから何が何でもならないこと。
これしかありません。
では、来週のイルネスをお楽しみに〜
みなさん、素敵な日曜日をお過ごし下さい。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院