自閉症スペクトラム障害がね。
2017年04月21日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
4月21日金曜日でございます。
今週もここまでたどり着きました。
あと一息、頑張りましょうぜ。
ここ2日ほど、何故か飲酒関連のネタをお届けしてしまい、何となく仕事気分じゃ無くなったり(笑)
しかしそんな事も言うとられへんので、今日はちょっとシリアスなネタでも…
みなさんは、「自閉症」って名前位は、当然聞いたことはあると思います。
では、自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)というのはどうですか?
何となく、聞いたことあるような無いような…
そんな感じだと思います。
今日はこの「自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)」(このブログでは自閉症スペクトラム障害で統一します)のお話をしていきたいと思います。
で、最初に出てきた「自閉症」とか「アスペルガー症候群」とか「広汎性発達障害」とか少しづつ違う症状の病気があったんですが、2013年発表のアメリカ精神医学会の新しい診断基準で、自閉症、広汎性発達障害やアスペルガー症候群は「自閉症スペクトラム障害」という名称で統一されることになりました。
つまり、「それらの」疾患はすべて「自閉症スペクトラム障害」という疾患になったわけです。
まぁ、今日は個々の細かい症状まではなすと、大変なのでおおまかなお話をしていきたいと思います。
では、この自閉症スペクトラム障害とは、どのような状態をさすのでしょう?
これは、社会的交流・コミュニケーションに関する障害や知覚過敏を特徴とする症状ということになります。
これらの人は環境にうまく対応できないことから、変わった行動を見せます。
その行動は千差万別なんですが、決まったやり方にこだわり、繰り返し行動を示します。
こういった行動は、環境における不確実性を減らすためと考えられます。
あることに対して異常なまでに強い関心を示したり、ドライヤーや掃除機などの音や砂などの感覚を嫌うといった感覚過敏を示したりすることもあるのだそうで…
みなさんが、何となくイメージ出来る症状を持つ人を、総称してこう呼ぶわけですから、大体の想像通りという事で間違いないと思います。
ですが、調査からは自閉症スペクトラム障害と診断されていない人の多くにも自閉症的な特徴があることが判明しています。
ま、人それぞれ「拘り」って絶対ありますから、その度合いによっちゃこういった疾患となってしまうわけですが…
基本的に、こういった精神的な部分が大きい疾患については、「社会生活」を営むレベルで判断されることが多いです。
つまり、拘りがあり過ぎもはや社会生活が満足に営めないようでは、自閉症スペクトラム障害と呼ばれても仕方ありませんが、そこまでではないレベルの方はかなりいるって事ですね。
そうした人々は自分の特性に気がついていませんし、もちろん不幸と感じているわけでもありません。むしろその特性を利点だと感じる傾向にあるんですよね。
名前は列挙できませんが、世界的に有名な芸術家やスポーツ選手にも、この疾患をもった人はたくさんいると言われています。
つまり、一つの事に集中し過ぎるあまり、結果的にその分野で素晴らしい功績を収められるので問題視されないだけなのかもしれません。
例に出すと、とある世界的に有名な野球選手が、この病気だという話は真偽はともかく割りと有名です。
その選手は、自分の決めた行動パターンを崩す事を極端に嫌い、毎日同じことを繰り返し、結果大選手と呼ばれていますし、世界中から羨望と尊敬の眼を向けられています。
で、この場合たまたま「野球」というスポーツが変な話、人気がある種目でしかもお金になったからいいようなものの…
一般的に「どうでもいいこと」に強い拘りを示してしまい、それにより社会生活が成り立たなくなってしまったら大変でしょ?
ですから、意外とこの疾患は罹患者が多いと言われています。
この自閉症スペクトラム障害は、大抵が遺伝性のものであることが判明しています。
その3分の1はランダムに発生する遺伝子の突然変異が原因である一方で、特定の家系に出現する率が非常に高いのも特徴です。
そして、そうした家系の多くがある種の恩恵を得ていたというデータもあります。
最近の研究によれば、自閉症を持つ祖先は、人類の進化史を通じて、その独自のスキルや才能によって社会グループの中で重要な役割を果たしていたことが示されている。
実は数千年前の社会では、自閉症的特性を持つ者は単に受け入れられていただけでなく、大いに尊敬されていた可能性があるらしいんですね。
自閉症的特性を持つ人の多くは、桁外れの記憶力、鋭い視覚・味覚・嗅覚、動物の行動をはじめとする自然体系についての優れた理解力を有しているという点が考えられています。
こうした能力をコミュニティの中で発揮させることが、専門家の発達に決定的な役割を果たしたと考えられているわけです。
そして、おそらくこの専門家は、そのコミュニティの生存に関して、極めて重要な役割を担っていたということですな。
参考資料で、トナカイ飼育民を題材としたある人類学的研究で「非常に年老いた祖父が、2,600頭の群れの1匹1匹の血統・健康・気分といった詳細な知識を有していた」という報告があります。
彼は人間よりトナカイと一緒にいることを好み、人から離れたところでテントを張り、生活していたそうです。
または、壁画と才能ある自閉症の芸術家との関連を示す証拠も見つかっています。
フランスのショーヴェ洞窟に描かれている壁画は、その類のものとしては世界でも有数の保存状態を誇っています。
その壁画からは並外れたリアリズム・記憶力・細部への注意力を窺うことができます。
つまり、写真のない時代に、そこから見えない、遠くの物を描くには、並外れた記憶力がないと描けないだろうということですね。そしてそれは全体ではなく、細かい部分に注がれたものなんだそうです。
そしてこの時代、こういった特殊な能力を持つ人を、異端とするより、この能力を崇められた可能性の方が高いということですね。
そりゃ、そうでしょうね。
そして、こういった自閉症スペクトラム障害をもった先祖たちが、ある時代までは人類を進化に導いたと…
言語も文字もない時代に、眼で観たことを全て記憶し描ける能力…
この能力のおかげで、文明の一歩は踏み出されたんじゃないかと言う学者も存在するくらいです。
全人類の進化は自閉症スペクトラム障害や軽度の自閉症の人々によって促されたと…
こういった学者は、そうでなければ、人類は今でも洞窟の周りに座っておしゃべりをしていたことだろうと話しているそうです。
なるほどねぇ…
真相は当然今となっては、分かろうはずもないですが、色んな事に着目し考える人がいるんやなぁと…
でも、説得力ありますよね。
特殊能力により、その時代、神のように崇められた村長的な男が、実は自閉症スペクトラム障害だった…
そしてその能力により、人類は進化の道を歩めたと…
いかがでしたか?
今日はなかなか奥の深いお話だったでしょ?
わたしも割と色々拘りはあるほうなんですが、ただそれだけで特殊能力ほどのことは何もありませんから、厄介なだけですよね(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月21日金曜日でございます。
今週もここまでたどり着きました。
あと一息、頑張りましょうぜ。
ここ2日ほど、何故か飲酒関連のネタをお届けしてしまい、何となく仕事気分じゃ無くなったり(笑)
しかしそんな事も言うとられへんので、今日はちょっとシリアスなネタでも…
みなさんは、「自閉症」って名前位は、当然聞いたことはあると思います。
では、自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)というのはどうですか?
何となく、聞いたことあるような無いような…
そんな感じだと思います。
今日はこの「自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)」(このブログでは自閉症スペクトラム障害で統一します)のお話をしていきたいと思います。
で、最初に出てきた「自閉症」とか「アスペルガー症候群」とか「広汎性発達障害」とか少しづつ違う症状の病気があったんですが、2013年発表のアメリカ精神医学会の新しい診断基準で、自閉症、広汎性発達障害やアスペルガー症候群は「自閉症スペクトラム障害」という名称で統一されることになりました。
つまり、「それらの」疾患はすべて「自閉症スペクトラム障害」という疾患になったわけです。
まぁ、今日は個々の細かい症状まではなすと、大変なのでおおまかなお話をしていきたいと思います。
では、この自閉症スペクトラム障害とは、どのような状態をさすのでしょう?
これは、社会的交流・コミュニケーションに関する障害や知覚過敏を特徴とする症状ということになります。
これらの人は環境にうまく対応できないことから、変わった行動を見せます。
その行動は千差万別なんですが、決まったやり方にこだわり、繰り返し行動を示します。
こういった行動は、環境における不確実性を減らすためと考えられます。
あることに対して異常なまでに強い関心を示したり、ドライヤーや掃除機などの音や砂などの感覚を嫌うといった感覚過敏を示したりすることもあるのだそうで…
みなさんが、何となくイメージ出来る症状を持つ人を、総称してこう呼ぶわけですから、大体の想像通りという事で間違いないと思います。
ですが、調査からは自閉症スペクトラム障害と診断されていない人の多くにも自閉症的な特徴があることが判明しています。
ま、人それぞれ「拘り」って絶対ありますから、その度合いによっちゃこういった疾患となってしまうわけですが…
基本的に、こういった精神的な部分が大きい疾患については、「社会生活」を営むレベルで判断されることが多いです。
つまり、拘りがあり過ぎもはや社会生活が満足に営めないようでは、自閉症スペクトラム障害と呼ばれても仕方ありませんが、そこまでではないレベルの方はかなりいるって事ですね。
そうした人々は自分の特性に気がついていませんし、もちろん不幸と感じているわけでもありません。むしろその特性を利点だと感じる傾向にあるんですよね。
名前は列挙できませんが、世界的に有名な芸術家やスポーツ選手にも、この疾患をもった人はたくさんいると言われています。
つまり、一つの事に集中し過ぎるあまり、結果的にその分野で素晴らしい功績を収められるので問題視されないだけなのかもしれません。
例に出すと、とある世界的に有名な野球選手が、この病気だという話は真偽はともかく割りと有名です。
その選手は、自分の決めた行動パターンを崩す事を極端に嫌い、毎日同じことを繰り返し、結果大選手と呼ばれていますし、世界中から羨望と尊敬の眼を向けられています。
で、この場合たまたま「野球」というスポーツが変な話、人気がある種目でしかもお金になったからいいようなものの…
一般的に「どうでもいいこと」に強い拘りを示してしまい、それにより社会生活が成り立たなくなってしまったら大変でしょ?
ですから、意外とこの疾患は罹患者が多いと言われています。
この自閉症スペクトラム障害は、大抵が遺伝性のものであることが判明しています。
その3分の1はランダムに発生する遺伝子の突然変異が原因である一方で、特定の家系に出現する率が非常に高いのも特徴です。
そして、そうした家系の多くがある種の恩恵を得ていたというデータもあります。
最近の研究によれば、自閉症を持つ祖先は、人類の進化史を通じて、その独自のスキルや才能によって社会グループの中で重要な役割を果たしていたことが示されている。
実は数千年前の社会では、自閉症的特性を持つ者は単に受け入れられていただけでなく、大いに尊敬されていた可能性があるらしいんですね。
自閉症的特性を持つ人の多くは、桁外れの記憶力、鋭い視覚・味覚・嗅覚、動物の行動をはじめとする自然体系についての優れた理解力を有しているという点が考えられています。
こうした能力をコミュニティの中で発揮させることが、専門家の発達に決定的な役割を果たしたと考えられているわけです。
そして、おそらくこの専門家は、そのコミュニティの生存に関して、極めて重要な役割を担っていたということですな。
参考資料で、トナカイ飼育民を題材としたある人類学的研究で「非常に年老いた祖父が、2,600頭の群れの1匹1匹の血統・健康・気分といった詳細な知識を有していた」という報告があります。
彼は人間よりトナカイと一緒にいることを好み、人から離れたところでテントを張り、生活していたそうです。
または、壁画と才能ある自閉症の芸術家との関連を示す証拠も見つかっています。
フランスのショーヴェ洞窟に描かれている壁画は、その類のものとしては世界でも有数の保存状態を誇っています。
その壁画からは並外れたリアリズム・記憶力・細部への注意力を窺うことができます。
つまり、写真のない時代に、そこから見えない、遠くの物を描くには、並外れた記憶力がないと描けないだろうということですね。そしてそれは全体ではなく、細かい部分に注がれたものなんだそうです。
そしてこの時代、こういった特殊な能力を持つ人を、異端とするより、この能力を崇められた可能性の方が高いということですね。
そりゃ、そうでしょうね。
そして、こういった自閉症スペクトラム障害をもった先祖たちが、ある時代までは人類を進化に導いたと…
言語も文字もない時代に、眼で観たことを全て記憶し描ける能力…
この能力のおかげで、文明の一歩は踏み出されたんじゃないかと言う学者も存在するくらいです。
全人類の進化は自閉症スペクトラム障害や軽度の自閉症の人々によって促されたと…
こういった学者は、そうでなければ、人類は今でも洞窟の周りに座っておしゃべりをしていたことだろうと話しているそうです。
なるほどねぇ…
真相は当然今となっては、分かろうはずもないですが、色んな事に着目し考える人がいるんやなぁと…
でも、説得力ありますよね。
特殊能力により、その時代、神のように崇められた村長的な男が、実は自閉症スペクトラム障害だった…
そしてその能力により、人類は進化の道を歩めたと…
いかがでしたか?
今日はなかなか奥の深いお話だったでしょ?
わたしも割と色々拘りはあるほうなんですが、ただそれだけで特殊能力ほどのことは何もありませんから、厄介なだけですよね(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院