バステトドン
2025年04月15日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
4月15日の火曜日でございます。
何でも今日は「ヘリコプターの日」なんだそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
今から3000万年前、現代のエジプトにあたる地域では大型ネコ科のような姿をした肉食動物が頂点捕食者として君臨していたんだそうです。
砂漠で発見されたほぼ完ぺきな頭蓋骨の化石からは、鋭い歯と強力なアゴで、進化を始めたばかりの私たちの遠い祖先、原始的な類人猿を狩っていただろうことが明らかになっています。
今回の発見で初めて確認されたこの新種は、古代エジプトの神話に登場する、猫の頭を持つ女神「バステト」にちなみ、「バステトドン(Bastetodon)」と名付けられました。
エジプト、マンスーラ大学をはじめとする古生物学者によって「バステトドン」のほぼ完全な頭蓋骨の化石が発見されたのは、カイロ南西にある「ファユム低地」の3000万年前の地層でした。
現在は砂漠ですが、当時は豊かな森林で、さまざまな生き物が生きていたとされています。
そのため、ファユム低地はアフリカ大陸における哺乳類1500万年の進化を伝える重要な場所として知られています。
発掘された頭蓋骨の化石から、バステトドンは鋭い歯と強力なアゴの筋肉を持っていたことが判明しています。
大きさは現代のヒョウほどで、そのマズルや歯はネコにも似ています。
ちなみにバステトドンは、「ヒアエノドン科」という絶滅した肉食哺乳類のグループの仲間です。
ヒアエノドンは、ハイエナ・イヌ・ネコといった現代の肉食動物が出現するよりずっと前に進化したグループで、ハイエナに似た歯(ヒアエノドンは「ハイエナの歯」という意味)を持ちます。
ヒアエノドン科には、ほかにもエジプト神話の神の名を関する動物がいます。
ライオン頭の女神「セクメト」にちなんで命名された「セクメトプス(Sekhmetops)」です。
これまでセクメトプスは、ヨーロッパに起源を持つヒアエノドン科の仲間とされてきました。
ですが今回の研究によって、バステトドンとセクメトプスはどちらもアフリカが起源であることが示されています。
古代エジプトでは、バステトとセクメトは同一視されることもありましたが、今回の調査ではその名の冠した古代の動物たちにも関係があることが判明しました。
またバステトドンとセクメトプスの仲間は、いく度かにわけてアフリカを飛び出し、やがてアジア・ヨーロッパ・インド・北アメリカに広まっただろうこともわかっています。
1800万年前までには、こうしたヒアエノドン科の一部は、哺乳類としては地上最大級の肉食動物へと進化しました。
ですが、やがて気候変動やアフリカのプレート活動の影響で環境が大きく変わると、ヒアエノドンはだんだんと数を減らし、ついに絶滅してしまいました。
エジプトのファユム低地はこうした哺乳類たちの盛衰の物語を伝えてくれています。
研究チームの1人、米国デューク大学のマット・ボース博士はニュースリリースで次のように語っています。
ファユム低地は、アフリカでもっとも重要な化石発掘地の一つです。
これがなければ、アフリカの生態系の起源や、ゾウ・霊長類・ヒアエノドンのようなアフリカ哺乳類の進化について、私たちはほとんどわからなかったでしょう(マット・ボース博士)
ファユム低地は100年以上にわたり研究が行われてきましたが、ここにはまだまだ新発見が眠っているのかもしれません。
まぁ、歴史というものは分からない部分があってこそって気もしますが、真実が紐解かれる過程にこそロマンがあるのも事実ですよね。
現代のようにすべてをデータとして記録できるようになってしまっては、ロマンもマロンもないもんね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月15日の火曜日でございます。
何でも今日は「ヘリコプターの日」なんだそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
今から3000万年前、現代のエジプトにあたる地域では大型ネコ科のような姿をした肉食動物が頂点捕食者として君臨していたんだそうです。
砂漠で発見されたほぼ完ぺきな頭蓋骨の化石からは、鋭い歯と強力なアゴで、進化を始めたばかりの私たちの遠い祖先、原始的な類人猿を狩っていただろうことが明らかになっています。
今回の発見で初めて確認されたこの新種は、古代エジプトの神話に登場する、猫の頭を持つ女神「バステト」にちなみ、「バステトドン(Bastetodon)」と名付けられました。
エジプト、マンスーラ大学をはじめとする古生物学者によって「バステトドン」のほぼ完全な頭蓋骨の化石が発見されたのは、カイロ南西にある「ファユム低地」の3000万年前の地層でした。
現在は砂漠ですが、当時は豊かな森林で、さまざまな生き物が生きていたとされています。
そのため、ファユム低地はアフリカ大陸における哺乳類1500万年の進化を伝える重要な場所として知られています。
発掘された頭蓋骨の化石から、バステトドンは鋭い歯と強力なアゴの筋肉を持っていたことが判明しています。
大きさは現代のヒョウほどで、そのマズルや歯はネコにも似ています。
ちなみにバステトドンは、「ヒアエノドン科」という絶滅した肉食哺乳類のグループの仲間です。
ヒアエノドンは、ハイエナ・イヌ・ネコといった現代の肉食動物が出現するよりずっと前に進化したグループで、ハイエナに似た歯(ヒアエノドンは「ハイエナの歯」という意味)を持ちます。
ヒアエノドン科には、ほかにもエジプト神話の神の名を関する動物がいます。
ライオン頭の女神「セクメト」にちなんで命名された「セクメトプス(Sekhmetops)」です。
これまでセクメトプスは、ヨーロッパに起源を持つヒアエノドン科の仲間とされてきました。
ですが今回の研究によって、バステトドンとセクメトプスはどちらもアフリカが起源であることが示されています。
古代エジプトでは、バステトとセクメトは同一視されることもありましたが、今回の調査ではその名の冠した古代の動物たちにも関係があることが判明しました。
またバステトドンとセクメトプスの仲間は、いく度かにわけてアフリカを飛び出し、やがてアジア・ヨーロッパ・インド・北アメリカに広まっただろうこともわかっています。
1800万年前までには、こうしたヒアエノドン科の一部は、哺乳類としては地上最大級の肉食動物へと進化しました。
ですが、やがて気候変動やアフリカのプレート活動の影響で環境が大きく変わると、ヒアエノドンはだんだんと数を減らし、ついに絶滅してしまいました。
エジプトのファユム低地はこうした哺乳類たちの盛衰の物語を伝えてくれています。
研究チームの1人、米国デューク大学のマット・ボース博士はニュースリリースで次のように語っています。
ファユム低地は、アフリカでもっとも重要な化石発掘地の一つです。
これがなければ、アフリカの生態系の起源や、ゾウ・霊長類・ヒアエノドンのようなアフリカ哺乳類の進化について、私たちはほとんどわからなかったでしょう(マット・ボース博士)
ファユム低地は100年以上にわたり研究が行われてきましたが、ここにはまだまだ新発見が眠っているのかもしれません。
まぁ、歴史というものは分からない部分があってこそって気もしますが、真実が紐解かれる過程にこそロマンがあるのも事実ですよね。
現代のようにすべてをデータとして記録できるようになってしまっては、ロマンもマロンもないもんね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院