ブタインプラント
2025年04月03日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
4月3日の木曜日でございます。
何でも今日は「日本橋開通記念日」なんだそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
いつの日か、虫歯になったらブタの口で成長させた歯をインプラントにする、そんな治療が常識になるかもしれません。
米国タフツ大学の研究チームは、ブタの口の中で人間の歯の細胞を培養することに成功しました。
この成功により、いずれは現在の人工物で作られた歯科インプラントにかわり、バイオ工学で作られた天然のインプラントが利用できるようになるだろうと期待されています。
ブタの口で人間の歯を育てるには、まず人間の歯髄(しずい:歯の神経)から細胞を採取し、それをブタの歯のエナメル質の細胞と混ぜ合わせます。
これを”足場”でサポートしながら、バイオリアクター内で1週間ほど培養し、細胞を増殖させるわけです。
こうして作られた”歯の芽”をブタの下顎に移植。
それから数ヶ月後にブタの口内を覗き込んでみると、きちんと人間の歯のような組織に成長していることが確認されました。
ではなぜブタの口で人間の歯を培養する必要があるのでしょう?
それは現在の歯科インプラントに問題があることが関係しています。
一般的なインプラントは純チタンやチタン合金で作られており、これをアゴの骨にネジで固定します。
ですが取り付けに不備があると、繰り返し噛むことでアゴの骨が損傷し、最終的にはインプラントが取れてしまいます。
またインプラントに付着した細菌も大敵で、これによってアゴの骨が溶けてしまうこともあるそうなんです。
一方、天然の歯なら骨にネジどめする必要はなく、歯根膜の組織を介して顎骨に自然に固定されるため、骨への負担を軽くすることができます。
だからこそ、天然の歯が求められるわけなんですね。
今回の実験では、2歳のミニブタ6匹が使われました。
ミニブタが実験台に選ばれたのは、そのアゴが人間のものとよく似ているからだそうです。
研究チームは、ミニブタたちの第三切歯と第一小臼歯を抜き、ここに先ほど紹介した歯の芽を移植。
それから2か月と4か月後に検査してみると、およそ半数のブタで歯がきちんと成長していたそうです。
ちなみに以前、生後2ヶ月の子ブタで同じ実験が行われましたが、そのときに比べ今回の実験は成功率が大幅にアップしたそうです。
その理由はすでに歯がそろったブタを利用したことでした。
子ブタの場合、移植した歯の芽の下から大人の歯が生えてきて、これが実験の失敗につながりましたが、大人のブタではそのようなことがないので、歯の芽は健やかに成長してくれます。
ブタの口で成長した歯はかなり小さなものです。
そのため人間の口に移植してもあまり役に立たず、現時点で実用的なものではないそうです。
また、ただ歯を育てるのと、それを実際に移植するのはまったく別の問題ではあるんですが、この点について今回の研究はまったく触れてません。
したがって、ブタ・バイオインプラントの実用化にはまだまだ時間がかかると思われます。
ですが少なくとも今回、バイオ工学的に作った歯の細胞をきちんと育てられることが証明されました。
これは将来的な実用化へ向けた基礎的な技術になると期待されています。
なお、今回の歯に限らず、人間以外の動物の体で移植用の臓器や組織を培養しようという試みは以前からありました。
たとえば、2021年にはブタの腎臓を人体に移植するという試験的な実験が行われています。
疑問に思うのは、こうした動物の体内で作られた移植用の臓器が、本当に社会に受け入れられるのかという点です。
ですが、案外人々はそれほど抵抗を示さないかもしれません。
あくまで米国での調査(2018年)ですが、アメリカ人成人の57%が、遺伝子工学的に動物の体内で育てた臓器や組織を使用することは問題ないと考えているらしいです。
まぁ、仕方ないならそういう選択肢を選ばざるを得ないってだけでしょう。
ヒト由来かブタ由来かを問われ、どっちでも良いよっていう人はいないでしょうし、こういう調査に意味はないと思いますけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月3日の木曜日でございます。
何でも今日は「日本橋開通記念日」なんだそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
いつの日か、虫歯になったらブタの口で成長させた歯をインプラントにする、そんな治療が常識になるかもしれません。
米国タフツ大学の研究チームは、ブタの口の中で人間の歯の細胞を培養することに成功しました。
この成功により、いずれは現在の人工物で作られた歯科インプラントにかわり、バイオ工学で作られた天然のインプラントが利用できるようになるだろうと期待されています。
ブタの口で人間の歯を育てるには、まず人間の歯髄(しずい:歯の神経)から細胞を採取し、それをブタの歯のエナメル質の細胞と混ぜ合わせます。
これを”足場”でサポートしながら、バイオリアクター内で1週間ほど培養し、細胞を増殖させるわけです。
こうして作られた”歯の芽”をブタの下顎に移植。
それから数ヶ月後にブタの口内を覗き込んでみると、きちんと人間の歯のような組織に成長していることが確認されました。
ではなぜブタの口で人間の歯を培養する必要があるのでしょう?
それは現在の歯科インプラントに問題があることが関係しています。
一般的なインプラントは純チタンやチタン合金で作られており、これをアゴの骨にネジで固定します。
ですが取り付けに不備があると、繰り返し噛むことでアゴの骨が損傷し、最終的にはインプラントが取れてしまいます。
またインプラントに付着した細菌も大敵で、これによってアゴの骨が溶けてしまうこともあるそうなんです。
一方、天然の歯なら骨にネジどめする必要はなく、歯根膜の組織を介して顎骨に自然に固定されるため、骨への負担を軽くすることができます。
だからこそ、天然の歯が求められるわけなんですね。
今回の実験では、2歳のミニブタ6匹が使われました。
ミニブタが実験台に選ばれたのは、そのアゴが人間のものとよく似ているからだそうです。
研究チームは、ミニブタたちの第三切歯と第一小臼歯を抜き、ここに先ほど紹介した歯の芽を移植。
それから2か月と4か月後に検査してみると、およそ半数のブタで歯がきちんと成長していたそうです。
ちなみに以前、生後2ヶ月の子ブタで同じ実験が行われましたが、そのときに比べ今回の実験は成功率が大幅にアップしたそうです。
その理由はすでに歯がそろったブタを利用したことでした。
子ブタの場合、移植した歯の芽の下から大人の歯が生えてきて、これが実験の失敗につながりましたが、大人のブタではそのようなことがないので、歯の芽は健やかに成長してくれます。
ブタの口で成長した歯はかなり小さなものです。
そのため人間の口に移植してもあまり役に立たず、現時点で実用的なものではないそうです。
また、ただ歯を育てるのと、それを実際に移植するのはまったく別の問題ではあるんですが、この点について今回の研究はまったく触れてません。
したがって、ブタ・バイオインプラントの実用化にはまだまだ時間がかかると思われます。
ですが少なくとも今回、バイオ工学的に作った歯の細胞をきちんと育てられることが証明されました。
これは将来的な実用化へ向けた基礎的な技術になると期待されています。
なお、今回の歯に限らず、人間以外の動物の体で移植用の臓器や組織を培養しようという試みは以前からありました。
たとえば、2021年にはブタの腎臓を人体に移植するという試験的な実験が行われています。
疑問に思うのは、こうした動物の体内で作られた移植用の臓器が、本当に社会に受け入れられるのかという点です。
ですが、案外人々はそれほど抵抗を示さないかもしれません。
あくまで米国での調査(2018年)ですが、アメリカ人成人の57%が、遺伝子工学的に動物の体内で育てた臓器や組織を使用することは問題ないと考えているらしいです。
まぁ、仕方ないならそういう選択肢を選ばざるを得ないってだけでしょう。
ヒト由来かブタ由来かを問われ、どっちでも良いよっていう人はいないでしょうし、こういう調査に意味はないと思いますけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院