ジャガイモからチーズ
2025年03月27日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
3月27日の木曜日でございます。
何でも今日は「世界演劇の日」なんだそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
イスラエルの分子農業企業が、乳搾りができるジャガイモを開発したそうです。
正確には、乳製品に含まれるタンパク質の一種「カゼイン」を含んだジャガイモなんだそうです。
AIによる遺伝子解析で開発されたこの技術が実用化されれば、牛を必要としないチーズやヨーグルトが作れる可能性があるそうです。
これは、酪農から排出される温室効果ガスを減らしつつ、これまでと同じ美味しさの乳製品を食卓に提供するための秘策となりますか。
近い将来、牛乳やチーズと言ったら、ジャガイモ乳製品を意味するようになるかもしれません。
動物の乳は大昔から人類にとって大切な食糧でした。
栄養価が高く、チーズやバターなどに加工すれば、保存食としても利用できます。
その歴史は古く、動物の家畜化とともはじまったと考えられています。
例えば、日本の食卓でもお馴染みの牛乳は、6000年前の現在のイギリスにあたる地域で人々に飲まれていたことを示す証拠が見つかっています。
そんな大切な食材である牛乳ですが、まったく問題がないわけでもありません。
というのも、酪農からは大量の温室効果ガスが排出されるからです。
その排出量は世界全体の4%を占めるといいますからかなりの量です。
そこでイスラエルの分子農業企業「Finally Foods(ファイナリー・フーズ)」は、その解決策として奇抜な方法を考案しました。
ジャガイモから牛乳を作ろうと…。
正確には、ジャガイモから牛乳の主要なタンパク質である「カゼイン」を作ろうと考えました。
これによって、従来の酪農による牛乳よりもずっと環境に優しい代替乳製品を生産できるようになると考えられます。
カゼインは牛乳のタンパク質の約80%を占めるタンパク質で、消化に良く、必須アミノ酸のバランスもいい、優れた栄養素です。
チーズやヨーグルトなどにも豊富に含まれており、特にチーズの場合、びろーんと伸びるあの独特の食感はカゼインによるものです。
牛乳のタンパク質をイースト菌などによる発酵で作る方法も研究されています。
ですが、ファイナリー・フーズ社のジャガイモベースのカゼインは、ずっとよりシンプルかつ安価に大量生産することができます。
現在の酪農によるものより環境に優しい牛乳やチーズを、お手頃価格で作れるということです。
カゼインを作り出すジャガイモは、ごく普通のジャガイモと同じように栽培され、収穫されます。
カゼインはそれから抽出され、乳製品に利用されます。
同じことをするのに必ずしもジャガイモである必要はないようですが、ジャガイモはさまざまな気候でもよく育ち、たくさん収穫できます。
またタンパク質の抽出も大豆などより楽に行えるそうです。
そのため、カゼイン作物としてぴったりだったようです。
なおファイナリー・フーズ社にはもう1つ重要な技術があります。
それは1つのジャガイモでカゼイン全種を作る技術でした。
一口にカゼインと言っても、アルファ1・アルファ2・ベータ・カッパーの4種類があります。
発酵によるカゼイン合成法では、4種類のカゼインすべてを同時に作ることが難しく、それぞれに専用の菌株が必要でした。
ですがカゼイン・ジャガイモは、それらすべてを一度に作ってくれるそうなんです。
これらのカゼインは、例えばチーズ作りでは、固まりやすさ・溶けやすさ・伸びやすさなどに影響するために、乳製品の品質という点では大切なものです。
ですから、それらすべてを含むジャガイモ・カゼインは、これまで通りの乳製品とまったく同じものを作れるようです。
ファイナリー・フーズ社のCEO、ダフナ・ガバイ氏は、「市場にカゼインとその他の植物由来タンパク質を混ぜて供給するつもりはありません」と語っえいます。
また同氏は、ジャガイモ・カゼインは遺伝子組み換え製品ではないとも述べています。
DNAなしで、クリーンで純粋なカゼイン・タンパク質を生産するシステムを開発しています。
ですから最終的にできる製品は、遺伝子組み換えではありません(ガバイ氏)
こうした合成乳製品はきわめて新しい分野です。
ですが最近の報告によると、米国では合成発酵技術が2035年までに100万人の雇用を生み出す可能性があり、乳製品もその重要な領域になると予測されるそうです。
ジャガイモ・カゼインは環境に優しく、安価で、大量生産に向いているという特徴があります。
一方で、遺伝子組み換え作物に対しては厳しい規制が課されることが多く、またもう1つの合成発酵技術に使われる微生物ならば数日で済むのに対し、ジャガイモの栽培には数週間から数ヶ月かかるという弱点もあります。
ですが一番の難関は、不自然な作物から作られる乳製品を消費者に受け入れてもらえるかどうかでしょう。
ファイナリー・フーズ社は現時点で消費者に直接販売するのではなく、まずは企業への販売を念頭に置いているそうです。
ですが、こうした企業もそれを消費者に受け入れてもらわねばならないことに変わりはありません。
さて、未来の食卓はどうなっているのでしょうか?
ファイナリー・フーズ社による本物の畑での栽培は、まずイスラエル南部で行われるそうです。
これに成功し次第、イスラエルと米国での承認を求める予定であるそうです。
まぁ、品質的に劣らないなら問題ない気はしますが…。
アジト栄養価が近ければ、そのチーズは乳製品でも、ジャガイモでも消費者は受け入れると思いますけど、最終は値段かな。
普通の乳製品より安くないと厳しいかも…。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
3月27日の木曜日でございます。
何でも今日は「世界演劇の日」なんだそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
イスラエルの分子農業企業が、乳搾りができるジャガイモを開発したそうです。
正確には、乳製品に含まれるタンパク質の一種「カゼイン」を含んだジャガイモなんだそうです。
AIによる遺伝子解析で開発されたこの技術が実用化されれば、牛を必要としないチーズやヨーグルトが作れる可能性があるそうです。
これは、酪農から排出される温室効果ガスを減らしつつ、これまでと同じ美味しさの乳製品を食卓に提供するための秘策となりますか。
近い将来、牛乳やチーズと言ったら、ジャガイモ乳製品を意味するようになるかもしれません。
動物の乳は大昔から人類にとって大切な食糧でした。
栄養価が高く、チーズやバターなどに加工すれば、保存食としても利用できます。
その歴史は古く、動物の家畜化とともはじまったと考えられています。
例えば、日本の食卓でもお馴染みの牛乳は、6000年前の現在のイギリスにあたる地域で人々に飲まれていたことを示す証拠が見つかっています。
そんな大切な食材である牛乳ですが、まったく問題がないわけでもありません。
というのも、酪農からは大量の温室効果ガスが排出されるからです。
その排出量は世界全体の4%を占めるといいますからかなりの量です。
そこでイスラエルの分子農業企業「Finally Foods(ファイナリー・フーズ)」は、その解決策として奇抜な方法を考案しました。
ジャガイモから牛乳を作ろうと…。
正確には、ジャガイモから牛乳の主要なタンパク質である「カゼイン」を作ろうと考えました。
これによって、従来の酪農による牛乳よりもずっと環境に優しい代替乳製品を生産できるようになると考えられます。
カゼインは牛乳のタンパク質の約80%を占めるタンパク質で、消化に良く、必須アミノ酸のバランスもいい、優れた栄養素です。
チーズやヨーグルトなどにも豊富に含まれており、特にチーズの場合、びろーんと伸びるあの独特の食感はカゼインによるものです。
牛乳のタンパク質をイースト菌などによる発酵で作る方法も研究されています。
ですが、ファイナリー・フーズ社のジャガイモベースのカゼインは、ずっとよりシンプルかつ安価に大量生産することができます。
現在の酪農によるものより環境に優しい牛乳やチーズを、お手頃価格で作れるということです。
カゼインを作り出すジャガイモは、ごく普通のジャガイモと同じように栽培され、収穫されます。
カゼインはそれから抽出され、乳製品に利用されます。
同じことをするのに必ずしもジャガイモである必要はないようですが、ジャガイモはさまざまな気候でもよく育ち、たくさん収穫できます。
またタンパク質の抽出も大豆などより楽に行えるそうです。
そのため、カゼイン作物としてぴったりだったようです。
なおファイナリー・フーズ社にはもう1つ重要な技術があります。
それは1つのジャガイモでカゼイン全種を作る技術でした。
一口にカゼインと言っても、アルファ1・アルファ2・ベータ・カッパーの4種類があります。
発酵によるカゼイン合成法では、4種類のカゼインすべてを同時に作ることが難しく、それぞれに専用の菌株が必要でした。
ですがカゼイン・ジャガイモは、それらすべてを一度に作ってくれるそうなんです。
これらのカゼインは、例えばチーズ作りでは、固まりやすさ・溶けやすさ・伸びやすさなどに影響するために、乳製品の品質という点では大切なものです。
ですから、それらすべてを含むジャガイモ・カゼインは、これまで通りの乳製品とまったく同じものを作れるようです。
ファイナリー・フーズ社のCEO、ダフナ・ガバイ氏は、「市場にカゼインとその他の植物由来タンパク質を混ぜて供給するつもりはありません」と語っえいます。
また同氏は、ジャガイモ・カゼインは遺伝子組み換え製品ではないとも述べています。
DNAなしで、クリーンで純粋なカゼイン・タンパク質を生産するシステムを開発しています。
ですから最終的にできる製品は、遺伝子組み換えではありません(ガバイ氏)
こうした合成乳製品はきわめて新しい分野です。
ですが最近の報告によると、米国では合成発酵技術が2035年までに100万人の雇用を生み出す可能性があり、乳製品もその重要な領域になると予測されるそうです。
ジャガイモ・カゼインは環境に優しく、安価で、大量生産に向いているという特徴があります。
一方で、遺伝子組み換え作物に対しては厳しい規制が課されることが多く、またもう1つの合成発酵技術に使われる微生物ならば数日で済むのに対し、ジャガイモの栽培には数週間から数ヶ月かかるという弱点もあります。
ですが一番の難関は、不自然な作物から作られる乳製品を消費者に受け入れてもらえるかどうかでしょう。
ファイナリー・フーズ社は現時点で消費者に直接販売するのではなく、まずは企業への販売を念頭に置いているそうです。
ですが、こうした企業もそれを消費者に受け入れてもらわねばならないことに変わりはありません。
さて、未来の食卓はどうなっているのでしょうか?
ファイナリー・フーズ社による本物の畑での栽培は、まずイスラエル南部で行われるそうです。
これに成功し次第、イスラエルと米国での承認を求める予定であるそうです。
まぁ、品質的に劣らないなら問題ない気はしますが…。
アジト栄養価が近ければ、そのチーズは乳製品でも、ジャガイモでも消費者は受け入れると思いますけど、最終は値段かな。
普通の乳製品より安くないと厳しいかも…。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院