人か山か
2025年03月14日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
3月14日の金曜日でございます。
今日は「ホワイトデー」じゃないですか。
では元気にネタいきましょう。
ニュージーランド北島にある聖なる山「タラナキ・マウンガ」とその周辺の山々が、法的な「人」として認められたそうです。
この決定により、この山は人間と同じ法的権利を持つことになるんだとか…。
この法律は、ニュージーランドが植民地化された際にマオリの土地が入植者に奪われた事実を認め、政府がマオリに対して行う補償の一つなんだそうです。
では、山が人になるとはどういうことなのでしょう?
タラナキ・マウンガは、ニュージーランド北島で2番目に高い標高2,518mの休火山であり、山頂を含む周辺地域はエグモント国立公園に指定されています。
ここは、観光客や登山者、ウィンタースポーツを楽しむ人に人気のスポットでもあります。
2025年1月30日にニュージーランド議会で全会一致で可決された法案によってタラナキ・マウンガは「テ・カーフィ・トゥプア(Te Kāhui Tupua)」という法的な人格を持つ存在として承認されました。
これは単なる象徴ではなく、「生きた存在」として法律上の権利や責任を持つことを意味します。
この法的人格には、タラナキ・マウンガの本体だけでなく、その周囲の山々や土地も含まれます。
さらに、物理的な存在だけでなく、精神的・文化的な側面も認められており、単なる自然保護ではなく、マオリの価値観に基づいた扱いを受けることになるんだそうです。
タラナキ・マウンガの「声」となるのは、新たに設立される管理組織です。
この組織には、マオリの地元部族から4名、そしてニュージーランド政府の環境保護大臣によって任命される4名の計8名が、山の管理と保護を担当することになっています。
タラナキ・マウンガは、マオリにとって祖先そのものであり、生活の拠り所であり、死後の魂が帰る場所だと考えられてきました。
今回の法案を推進したポール・ゴールドスミス氏は、国会でこう語っています。
この山は長い間、敬われる祖先であり、物理的・文化的・精神的な糧であり、最期の安息の地なのです(ゴールドスミス氏)
しかし、ニュージーランドがイギリスの植民地となったことで、タラナキ・マウンガの運命は大きく変わることになります。
ですが、18世紀と19世紀にニュージーランドがイギリスの植民地となったことで、タラナキという名前を抹消し、山そのものを自分たちのものにしてしまいました。
1770年、英国の探検家ジェームズ・クック船長が船からこの山を見つけ、勝手にエグモント山と名づけたそうです。
1840年、マオリ族と英国王室代表は、ニュージーランド建国文書、ワイタンギ条約に署名しました。
この条約ではイギリスの統治を認める一方で、マオリの土地権利を保証するとされましたが、マオリ語版と英語版の条約内容が違っており、すぐに英国は条約違反をし始めました。
1865年、マオリ族が英王室に反抗した罰として、タラナキ山と周辺の広大な土地が没収されてしまったんです。
その後の1世紀にわたって、英国の狩猟やスポーツ団体が山の管理に発言権を持つようになり、マオリ族は口出しできなくなりました。
「観光業が促進されるにつれ、マオリ族の慣習が禁止されたのです」ゴールドスミス議員は語ります。
ですが、1970〜80年代にマオリ族の抗議運動が盛んになり、ニュージーランドの法律でマオリの言語、文化、権利が急速に認められていくようになります。
賠償事項には、2023年に署名されたタラナキの8部族との合意のほか、ワイタンギ条約の和解金数十億ドルが含まれているそうです。
まぁ、こういった民族の保全と言う事も非常に大事ですよね。
やはりそこにルーツのある人々の気持ちを考えると、これはすごいことだなと感じます。
逆にそこまで民族愛を持てること自体に驚きもありますけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨
3月14日の金曜日でございます。
今日は「ホワイトデー」じゃないですか。
では元気にネタいきましょう。
ニュージーランド北島にある聖なる山「タラナキ・マウンガ」とその周辺の山々が、法的な「人」として認められたそうです。
この決定により、この山は人間と同じ法的権利を持つことになるんだとか…。
この法律は、ニュージーランドが植民地化された際にマオリの土地が入植者に奪われた事実を認め、政府がマオリに対して行う補償の一つなんだそうです。
では、山が人になるとはどういうことなのでしょう?
タラナキ・マウンガは、ニュージーランド北島で2番目に高い標高2,518mの休火山であり、山頂を含む周辺地域はエグモント国立公園に指定されています。
ここは、観光客や登山者、ウィンタースポーツを楽しむ人に人気のスポットでもあります。
2025年1月30日にニュージーランド議会で全会一致で可決された法案によってタラナキ・マウンガは「テ・カーフィ・トゥプア(Te Kāhui Tupua)」という法的な人格を持つ存在として承認されました。
これは単なる象徴ではなく、「生きた存在」として法律上の権利や責任を持つことを意味します。
この法的人格には、タラナキ・マウンガの本体だけでなく、その周囲の山々や土地も含まれます。
さらに、物理的な存在だけでなく、精神的・文化的な側面も認められており、単なる自然保護ではなく、マオリの価値観に基づいた扱いを受けることになるんだそうです。
タラナキ・マウンガの「声」となるのは、新たに設立される管理組織です。
この組織には、マオリの地元部族から4名、そしてニュージーランド政府の環境保護大臣によって任命される4名の計8名が、山の管理と保護を担当することになっています。
タラナキ・マウンガは、マオリにとって祖先そのものであり、生活の拠り所であり、死後の魂が帰る場所だと考えられてきました。
今回の法案を推進したポール・ゴールドスミス氏は、国会でこう語っています。
この山は長い間、敬われる祖先であり、物理的・文化的・精神的な糧であり、最期の安息の地なのです(ゴールドスミス氏)
しかし、ニュージーランドがイギリスの植民地となったことで、タラナキ・マウンガの運命は大きく変わることになります。
ですが、18世紀と19世紀にニュージーランドがイギリスの植民地となったことで、タラナキという名前を抹消し、山そのものを自分たちのものにしてしまいました。
1770年、英国の探検家ジェームズ・クック船長が船からこの山を見つけ、勝手にエグモント山と名づけたそうです。
1840年、マオリ族と英国王室代表は、ニュージーランド建国文書、ワイタンギ条約に署名しました。
この条約ではイギリスの統治を認める一方で、マオリの土地権利を保証するとされましたが、マオリ語版と英語版の条約内容が違っており、すぐに英国は条約違反をし始めました。
1865年、マオリ族が英王室に反抗した罰として、タラナキ山と周辺の広大な土地が没収されてしまったんです。
その後の1世紀にわたって、英国の狩猟やスポーツ団体が山の管理に発言権を持つようになり、マオリ族は口出しできなくなりました。
「観光業が促進されるにつれ、マオリ族の慣習が禁止されたのです」ゴールドスミス議員は語ります。
ですが、1970〜80年代にマオリ族の抗議運動が盛んになり、ニュージーランドの法律でマオリの言語、文化、権利が急速に認められていくようになります。
賠償事項には、2023年に署名されたタラナキの8部族との合意のほか、ワイタンギ条約の和解金数十億ドルが含まれているそうです。
まぁ、こういった民族の保全と言う事も非常に大事ですよね。
やはりそこにルーツのある人々の気持ちを考えると、これはすごいことだなと感じます。
逆にそこまで民族愛を持てること自体に驚きもありますけどね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨