3週間で習慣が身につく?
2025年03月13日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
3月13日の木曜日でございます。
何でも今日は「新選組の日」なんだそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
「3週間で習慣が身につく」という言説を聞いたことがあるでしょうか?
これは、1950年代の整形外科医の著書が由来だとされ、多くの人が未だにこの説を信じています。
ですこれには注意が必要なようです。
新年を迎え、今年こそは新たな健康的習慣を身に着けようとがんばっている人も多いと思いますが、新たな研究によると、習慣を身につけるには予想以上に時間がかかることがわかったそうです。
3週間(21日)ではちょっと無理かもしれないんだとか…。
サウスオーストラリア大学は、過去の研究を集めて分析する「体系的なレビュー」を行い、更に新たな実験を行ないました。
その結果、習慣が身につくまでには平均59〜66日、人によっては1年近くかかることが判明したそうなんです。
「3週間(21日)で習慣が身につく」という考え方は、1950年代にアメリカの整形外科医マクスウェル・モルツ(Maxwell Maltz)が出版した著書『サイコ・サイバネティクス(Psycho-Cybernetics)』が由来とされています。
この本は、心理学や自己啓発分野で多くの影響を与えた一冊なんだそうです。
モルツ医師は、整形手術を受けた患者が新しい外見に「慣れる」までに21日ほどかかることを観察しました。
このことから、「人が変化に順応するのに3週間必要だ」と述べたそうなんです。
この記述が、後に「新しい習慣を作るのに21日必要だ」という誇張された形で広まったと考えられているわけです。
しかし、モルツ医師が述べたのはあくまで手術後の特定の行動や患者の心理的な変化に関する観察であり、習慣形成のプロセスについて科学的なデータを基にしたものではありませんでした。
にもかかわらず、この説は自己啓発の分野で強調され、広く信じられるようになりました。
短期間で成功を求める風潮と結びつき、「3週間」という数字は独り歩きしてしまったようなんです。
そこで、サウスオーストラリア大学の研究チームは、「習慣形成の期間」について調べるため、2つのことを行ないました。
・過去の研究を集めて分析する「体系的なレビュー」
過去に発表されたたくさんの研究結果をまとめて調べ、全体として何がわかるかを分析する「体系的レビュー」という手法を使って、新しい習慣が身につく平均期間を調べました。
・2600人以上を対象にした新たなデータ分析
さらに、2600人以上を対象に、新しい行動がどのくらいの期間で習慣として定着するかを調査しました。
その結果、習慣形成に必要な期間は平均で59〜66日(約2カ月)であることがわかりました。
ただし、個人差が大きく、最短で4日、最長で335日(約1年)かかる場合もあるそうです。
個人差が大きすぎてびっくりですが、平均的には2カ月ということで、想像以上に長い時間が必要であることが科学的に示されたことになります。
研究を主導したベン・シン博士は、「新たな習慣を作ることは多くの人にとって簡単なことではなく時間がかかります。
3週間でうまくいかなくても諦める必要はありません。
2か月以上を目安に続けることが大切です」と述べています。
また、習慣形成が成功するまでのプロセスは人によって異なるため、焦らず進めることが大切だと博士は強調しています。
シン博士たちの研究は、健康的な行動を習慣化するためのヒントも教えてくれています。
以下の3つのポイントを押さえることで、成功率を高めることができるそうです。
@行動を日常のルーティンに組み込む
朝起きたら体操をする、夜ご飯の後に散歩をするなど、行動を毎日の決まった流れに組み込むと成功しやすくなります。
A楽しみながら続ける
好きな音楽を聴きながら運動をするとか、友達や家族と一緒に取り組むとか、楽しさが伴うと続けやすくなります。
B準備を整える
運動服を前夜に用意しておく、健康的な食材をあらかじめ買っておくなど、行動をしやすい環境を作ることが大切です。
この記事をきっかけに、身近なところから健康的な行動を取り入れてみましょう。
習慣づくりは「マラソン」のようなもので、長い時間をかけ、少しずつ前進していけば、必ず成果が得られるでしょう。
まぁ、確かに習慣化するのは難しい…。
悪い習慣はすぐ身につくのにねぇ(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨
3月13日の木曜日でございます。
何でも今日は「新選組の日」なんだそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
「3週間で習慣が身につく」という言説を聞いたことがあるでしょうか?
これは、1950年代の整形外科医の著書が由来だとされ、多くの人が未だにこの説を信じています。
ですこれには注意が必要なようです。
新年を迎え、今年こそは新たな健康的習慣を身に着けようとがんばっている人も多いと思いますが、新たな研究によると、習慣を身につけるには予想以上に時間がかかることがわかったそうです。
3週間(21日)ではちょっと無理かもしれないんだとか…。
サウスオーストラリア大学は、過去の研究を集めて分析する「体系的なレビュー」を行い、更に新たな実験を行ないました。
その結果、習慣が身につくまでには平均59〜66日、人によっては1年近くかかることが判明したそうなんです。
「3週間(21日)で習慣が身につく」という考え方は、1950年代にアメリカの整形外科医マクスウェル・モルツ(Maxwell Maltz)が出版した著書『サイコ・サイバネティクス(Psycho-Cybernetics)』が由来とされています。
この本は、心理学や自己啓発分野で多くの影響を与えた一冊なんだそうです。
モルツ医師は、整形手術を受けた患者が新しい外見に「慣れる」までに21日ほどかかることを観察しました。
このことから、「人が変化に順応するのに3週間必要だ」と述べたそうなんです。
この記述が、後に「新しい習慣を作るのに21日必要だ」という誇張された形で広まったと考えられているわけです。
しかし、モルツ医師が述べたのはあくまで手術後の特定の行動や患者の心理的な変化に関する観察であり、習慣形成のプロセスについて科学的なデータを基にしたものではありませんでした。
にもかかわらず、この説は自己啓発の分野で強調され、広く信じられるようになりました。
短期間で成功を求める風潮と結びつき、「3週間」という数字は独り歩きしてしまったようなんです。
そこで、サウスオーストラリア大学の研究チームは、「習慣形成の期間」について調べるため、2つのことを行ないました。
・過去の研究を集めて分析する「体系的なレビュー」
過去に発表されたたくさんの研究結果をまとめて調べ、全体として何がわかるかを分析する「体系的レビュー」という手法を使って、新しい習慣が身につく平均期間を調べました。
・2600人以上を対象にした新たなデータ分析
さらに、2600人以上を対象に、新しい行動がどのくらいの期間で習慣として定着するかを調査しました。
その結果、習慣形成に必要な期間は平均で59〜66日(約2カ月)であることがわかりました。
ただし、個人差が大きく、最短で4日、最長で335日(約1年)かかる場合もあるそうです。
個人差が大きすぎてびっくりですが、平均的には2カ月ということで、想像以上に長い時間が必要であることが科学的に示されたことになります。
研究を主導したベン・シン博士は、「新たな習慣を作ることは多くの人にとって簡単なことではなく時間がかかります。
3週間でうまくいかなくても諦める必要はありません。
2か月以上を目安に続けることが大切です」と述べています。
また、習慣形成が成功するまでのプロセスは人によって異なるため、焦らず進めることが大切だと博士は強調しています。
シン博士たちの研究は、健康的な行動を習慣化するためのヒントも教えてくれています。
以下の3つのポイントを押さえることで、成功率を高めることができるそうです。
@行動を日常のルーティンに組み込む
朝起きたら体操をする、夜ご飯の後に散歩をするなど、行動を毎日の決まった流れに組み込むと成功しやすくなります。
A楽しみながら続ける
好きな音楽を聴きながら運動をするとか、友達や家族と一緒に取り組むとか、楽しさが伴うと続けやすくなります。
B準備を整える
運動服を前夜に用意しておく、健康的な食材をあらかじめ買っておくなど、行動をしやすい環境を作ることが大切です。
この記事をきっかけに、身近なところから健康的な行動を取り入れてみましょう。
習慣づくりは「マラソン」のようなもので、長い時間をかけ、少しずつ前進していけば、必ず成果が得られるでしょう。
まぁ、確かに習慣化するのは難しい…。
悪い習慣はすぐ身につくのにねぇ(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨