協調性の真ん中
2025年02月28日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
2月28日の金曜日でございます。
今日は「世界希少・難治性疾患の日」だそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
なんでも、兄弟姉妹の真ん中の子は、協調性が高く正直であるとする説を裏付ける最新研究が発表されたんだとか…。
真ん中の子は、昔から協調性にあふれた気配り上手と言われていたそうですが、本当なのでしょうか?
もちろん個人差はあるでしょうけど、兄弟姉妹の生まれ順と性格の関係を調べた新たな研究によれば、真ん中の子は謙虚で協力的という説は、家族の人数が多いほど正しいことがわかったそうです。
ただし、ここ最近ではこれに反する研究もたくさん発表されています。
なので、生まれ順性格影響説の真実については、まだまだ研究すべきことがあるようです。
長男長女は努力家で頑張り屋、末っ子は甘えんぼ、真ん中っ子は協調性にあふれるなど、兄弟姉妹の順番と性格には、強いつながりがあると昔からよく言われていました。
ですが、科学的にはこの説(生まれ順性格影響説)はあまり裏付けられていないようです。
ここ20年間で行われた関連調査を調べた研究によると、その結果はまちまちなんだそうです。
生まれ順性格影響説を支持する調査もあれば、生まれ順と性格にはまったく関係がないとする調査もありました。
ただこれらの調査の多くは、あまり規模の大きなものではなく、そこから一般的な答えを出すのは難しいとされています。
ではもっと大規模な研究ならどうでしょう?
2015年に大規模なサンプルを用いた2本の研究が発表されました。
1つは米国・英国・ドイツの20,000人を対象としたもので、兄弟姉妹の順番と人間の特性をした「ビッグファイブ」との関係が分析されました。
心理学におけるビッグファイブとは、性格の分類法の1つで、「外向性」「協調性」「経験への開放性」「神経症傾向」「誠実性」の5カテゴリーで分けることから、その名で呼ばれます。
この研究では生まれ順と性格に関係は見出されませんでした。
もう1つは、1960年に高校生だった27万2,000人の米国人を対象としたものでした。
この研究からは、長男長女だと知能が高くなることを示すなど、ささやかな相関が見られましたが、その理由としては、兄や姉は下の兄妹に教えることで知能が育まれている可能性が考えられるという事らしいです。
そうは言っても、10回の知能テストを行ったとしたら4回は、下の子のテスト結果が良い結果になっているので、現実にはそれほど大きな差はないだろうと思われます。
ところが、今回紹介する新たな研究は、確かに生まれ順は性格に影響すると主張しています。
ただし、大きなポイントになるのが、家族の人数です。
大家族ほど「生まれ順性格影響説」に一致した状況になりやすいのだそうです。
カナダ、ブロック大学の心理学者によるこの研究では、性格の種類を「HEXACO」という指標に基づいて分類しました。
これはビッグファイブに似ており、「正直・謙虚さ」「情緒安定性」「外向性」「協調性」「誠実性」「経験への開放性」の6カテゴリーで性格をとらえるものでした。
分析対象は、hexaco.orgに登録されている71万人以上のデータです。
なお、この研究では、一緒に住んでいる子供であれば、生物学的なつながりにかかわりなく、兄弟姉妹とみなされました。
そこから判明したのは、確かに真ん中の子は正直・謙虚さと協調性が一番高いということでした。
次に高いのが末っ子で、さらに長子、一人っ子と続きました。
ですが注目すべきは、兄弟姉妹の数が多いほど、この傾向がよく当てはまることでした。
一般的な傾向として、宗教への信仰が厚い家庭ほど、子供が多くなると言われています。
そこで子供たちの性格が宗教の影響である可能性を調べるため、この要素を加味してさらに分析が行われました。
すると確かに性格の4分の1は宗教の影響で説明できましたが、残りの部分はやはり生まれ順と家族の人数に起因するだろうことがわかったそうです。
では、なぜ大家族ほど子供たちは協調的な性格になるのでしょう?
研究チームは、大家族ほど協力せざるを得ないことが多いからだと考えています。
常識的に考えれば、兄弟姉妹が多いほど、わがままに振る舞うことはできず、みんなに合わせて生活を送らなければならなくなります。
そうした環境で育つことで、協調する力が育まれていくのかもしれません。
ですが、この研究でさえ、生まれ順性格影響仮説の決定版とはなりません。
最近でも、一人っ子と兄弟姉妹がいる子供とで自己愛の強さに違いはないとする研究や、同じく子供の性格は一人っ子だろうが兄弟がいようがほとんど差がないとした研究などがあります。
生まれ順と性格の本当の関係はどのようなものなのでしょうか?
真実を知るには、さらなる研究が必要であるようです。
まぁ、こういう研究をしてる人って、なんなんでしょうね(笑)
結局、最後は「個人差はある」ってなるのに、調べたそれに何か意味があるんでしょうかねぇ。
個人差があるなら、意味ないだろって思いますけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月28日の金曜日でございます。
今日は「世界希少・難治性疾患の日」だそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
なんでも、兄弟姉妹の真ん中の子は、協調性が高く正直であるとする説を裏付ける最新研究が発表されたんだとか…。
真ん中の子は、昔から協調性にあふれた気配り上手と言われていたそうですが、本当なのでしょうか?
もちろん個人差はあるでしょうけど、兄弟姉妹の生まれ順と性格の関係を調べた新たな研究によれば、真ん中の子は謙虚で協力的という説は、家族の人数が多いほど正しいことがわかったそうです。
ただし、ここ最近ではこれに反する研究もたくさん発表されています。
なので、生まれ順性格影響説の真実については、まだまだ研究すべきことがあるようです。
長男長女は努力家で頑張り屋、末っ子は甘えんぼ、真ん中っ子は協調性にあふれるなど、兄弟姉妹の順番と性格には、強いつながりがあると昔からよく言われていました。
ですが、科学的にはこの説(生まれ順性格影響説)はあまり裏付けられていないようです。
ここ20年間で行われた関連調査を調べた研究によると、その結果はまちまちなんだそうです。
生まれ順性格影響説を支持する調査もあれば、生まれ順と性格にはまったく関係がないとする調査もありました。
ただこれらの調査の多くは、あまり規模の大きなものではなく、そこから一般的な答えを出すのは難しいとされています。
ではもっと大規模な研究ならどうでしょう?
2015年に大規模なサンプルを用いた2本の研究が発表されました。
1つは米国・英国・ドイツの20,000人を対象としたもので、兄弟姉妹の順番と人間の特性をした「ビッグファイブ」との関係が分析されました。
心理学におけるビッグファイブとは、性格の分類法の1つで、「外向性」「協調性」「経験への開放性」「神経症傾向」「誠実性」の5カテゴリーで分けることから、その名で呼ばれます。
この研究では生まれ順と性格に関係は見出されませんでした。
もう1つは、1960年に高校生だった27万2,000人の米国人を対象としたものでした。
この研究からは、長男長女だと知能が高くなることを示すなど、ささやかな相関が見られましたが、その理由としては、兄や姉は下の兄妹に教えることで知能が育まれている可能性が考えられるという事らしいです。
そうは言っても、10回の知能テストを行ったとしたら4回は、下の子のテスト結果が良い結果になっているので、現実にはそれほど大きな差はないだろうと思われます。
ところが、今回紹介する新たな研究は、確かに生まれ順は性格に影響すると主張しています。
ただし、大きなポイントになるのが、家族の人数です。
大家族ほど「生まれ順性格影響説」に一致した状況になりやすいのだそうです。
カナダ、ブロック大学の心理学者によるこの研究では、性格の種類を「HEXACO」という指標に基づいて分類しました。
これはビッグファイブに似ており、「正直・謙虚さ」「情緒安定性」「外向性」「協調性」「誠実性」「経験への開放性」の6カテゴリーで性格をとらえるものでした。
分析対象は、hexaco.orgに登録されている71万人以上のデータです。
なお、この研究では、一緒に住んでいる子供であれば、生物学的なつながりにかかわりなく、兄弟姉妹とみなされました。
そこから判明したのは、確かに真ん中の子は正直・謙虚さと協調性が一番高いということでした。
次に高いのが末っ子で、さらに長子、一人っ子と続きました。
ですが注目すべきは、兄弟姉妹の数が多いほど、この傾向がよく当てはまることでした。
一般的な傾向として、宗教への信仰が厚い家庭ほど、子供が多くなると言われています。
そこで子供たちの性格が宗教の影響である可能性を調べるため、この要素を加味してさらに分析が行われました。
すると確かに性格の4分の1は宗教の影響で説明できましたが、残りの部分はやはり生まれ順と家族の人数に起因するだろうことがわかったそうです。
では、なぜ大家族ほど子供たちは協調的な性格になるのでしょう?
研究チームは、大家族ほど協力せざるを得ないことが多いからだと考えています。
常識的に考えれば、兄弟姉妹が多いほど、わがままに振る舞うことはできず、みんなに合わせて生活を送らなければならなくなります。
そうした環境で育つことで、協調する力が育まれていくのかもしれません。
ですが、この研究でさえ、生まれ順性格影響仮説の決定版とはなりません。
最近でも、一人っ子と兄弟姉妹がいる子供とで自己愛の強さに違いはないとする研究や、同じく子供の性格は一人っ子だろうが兄弟がいようがほとんど差がないとした研究などがあります。
生まれ順と性格の本当の関係はどのようなものなのでしょうか?
真実を知るには、さらなる研究が必要であるようです。
まぁ、こういう研究をしてる人って、なんなんでしょうね(笑)
結局、最後は「個人差はある」ってなるのに、調べたそれに何か意味があるんでしょうかねぇ。
個人差があるなら、意味ないだろって思いますけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院