アリの復讐
2025年02月12日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
2月12日の水曜日でございます。
何でも今日は「ダーウィンの日」なんだそうです。
では元気にネタいきましょう。
アリには記憶があるらしい…。
あまりアリを怒らせないほうがいいかもしれません。
敵を記憶し恨みを抱き、仕返しをするそうなんですよ。
アリの仕返し…。
絶対怖いな。
集団で来られたらお手上げですわ。
一度恨みを抱いたら、なかなか許してくれないのは人間だけではなかったようで、とても小さな存在かもしれませんが、全世界に約20京匹いるアリも同様です。
新たな研究によると、アリは嫌なことをされた相手に恨みを抱き、ずっと覚えているんだとか…。
過去の出会いで嫌な思いをしたアリは、次にその相手に出会うと、アゴで噛みついたり、蟻酸を噴射したりと、攻撃的で復讐的な態度を取るそうです。
ドイツ、フライブルク大学の昆虫学者によるこの研究は、小さなアリにも記憶があり、経験を通じて学習しているという意外な事実を伝えています。
アリが経験を通じて学習し、過去の敵対的な遭遇を記憶して行動を変化させることが、フライブルク大学の研究チームによる新たな研究で明らかになったわけです。
実験に使用されたのは、ヨーロッパ全土に分布する、ごく一般的なクロアリとして知られている、ヨーロッパトビイロケアリです。
まず最初に観察対象となるアリ(対象アリ)の群れを3つのグループにわけました。
自分の巣の仲間と遭遇するグループ
攻撃的な競争相手(巣Aのアリ)と遭遇するグループ
別の攻撃的な競争相手(巣Bのアリ)と遭遇するグループ
各グループのアリは、1日1回、1分間の短い接触を5日間繰り返しました。
残念なことに攻撃的な競争相手と遭遇した対象アリは、相手から攻撃をしかけられ嫌な思いをすることになります。
この出会いのあと、全グループの対象アリに巣Aアリと対面してもらう。
すると案の定、巣Aアリと遭遇した第2グループの対象アリだけ、激しく攻撃的な行動を取ったそうです。
どうやら最初の出会いで起きた嫌な経験をきちんと覚えていたようです。
では、もし巣Aのアリが攻撃的でなければ、次の出会いも平和なものになったのだろうか?
研究者たちは「敵意」の度合いによってアリの反応が変わるかを調べるために、別の実験を行ないました。
一部の遭遇相手のアリの触角を切り落とし、攻撃的な行動を制限しておとなしくさせた。アリは触覚を切り落とされると攻撃性が低下するそうなんです。
すると、対象アリはこのおとなしい相手に対してはその後の出会いで攻撃的な態度を示すことがなかったそうです。
一方、最初の出会いで一悶着あった対象アリは、その後の出会いで攻撃的な態度を示しました。
こうした実験からは、アリにはきちんと記憶があり、過去の出会いから学んでいることを示しています。
そのときに嫌な思いをすれば、恨みを抱いて忘れないわけです。
とういうことは、アリは目の前のアリが敵なのか、敵じゃないのかを見分けられるということになります。
過去の研究は、アリはニオイを利用して、自分の巣の仲間とよその巣の部外者とを区別していることを明らかにしています。
アリの巣にはそれぞれの独特のニオイがあり、アリはそれを嗅ぎ分けて、仲間か敵か判断しているようなんですね。
人間でもしばしば隣近所で仲が悪くなることがありますが、アリもすぐそばの巣のアリに対しては特に攻撃的になる傾向があるそうです。
フライブルク大学のフォルカー・ネーリング博士は、「アリが単なるプログラムされたロボットのように振る舞うという考えは誤りだ」と語っています。
この研究は、進化の過程でアリが競争や共存のバランスをどのように適応させてきたかを理解する上で重要な手がかりとなります。
今後の研究では、アリが嗅覚受容体をどのように適応させて、記憶を反映するのかを深く追求する予定だそうです。
アリの集団は怖いですから、道を歩くアリも避けて通ります。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
2月12日の水曜日でございます。
何でも今日は「ダーウィンの日」なんだそうです。
では元気にネタいきましょう。
アリには記憶があるらしい…。
あまりアリを怒らせないほうがいいかもしれません。
敵を記憶し恨みを抱き、仕返しをするそうなんですよ。
アリの仕返し…。
絶対怖いな。
集団で来られたらお手上げですわ。
一度恨みを抱いたら、なかなか許してくれないのは人間だけではなかったようで、とても小さな存在かもしれませんが、全世界に約20京匹いるアリも同様です。
新たな研究によると、アリは嫌なことをされた相手に恨みを抱き、ずっと覚えているんだとか…。
過去の出会いで嫌な思いをしたアリは、次にその相手に出会うと、アゴで噛みついたり、蟻酸を噴射したりと、攻撃的で復讐的な態度を取るそうです。
ドイツ、フライブルク大学の昆虫学者によるこの研究は、小さなアリにも記憶があり、経験を通じて学習しているという意外な事実を伝えています。
アリが経験を通じて学習し、過去の敵対的な遭遇を記憶して行動を変化させることが、フライブルク大学の研究チームによる新たな研究で明らかになったわけです。
実験に使用されたのは、ヨーロッパ全土に分布する、ごく一般的なクロアリとして知られている、ヨーロッパトビイロケアリです。
まず最初に観察対象となるアリ(対象アリ)の群れを3つのグループにわけました。
自分の巣の仲間と遭遇するグループ
攻撃的な競争相手(巣Aのアリ)と遭遇するグループ
別の攻撃的な競争相手(巣Bのアリ)と遭遇するグループ
各グループのアリは、1日1回、1分間の短い接触を5日間繰り返しました。
残念なことに攻撃的な競争相手と遭遇した対象アリは、相手から攻撃をしかけられ嫌な思いをすることになります。
この出会いのあと、全グループの対象アリに巣Aアリと対面してもらう。
すると案の定、巣Aアリと遭遇した第2グループの対象アリだけ、激しく攻撃的な行動を取ったそうです。
どうやら最初の出会いで起きた嫌な経験をきちんと覚えていたようです。
では、もし巣Aのアリが攻撃的でなければ、次の出会いも平和なものになったのだろうか?
研究者たちは「敵意」の度合いによってアリの反応が変わるかを調べるために、別の実験を行ないました。
一部の遭遇相手のアリの触角を切り落とし、攻撃的な行動を制限しておとなしくさせた。アリは触覚を切り落とされると攻撃性が低下するそうなんです。
すると、対象アリはこのおとなしい相手に対してはその後の出会いで攻撃的な態度を示すことがなかったそうです。
一方、最初の出会いで一悶着あった対象アリは、その後の出会いで攻撃的な態度を示しました。
こうした実験からは、アリにはきちんと記憶があり、過去の出会いから学んでいることを示しています。
そのときに嫌な思いをすれば、恨みを抱いて忘れないわけです。
とういうことは、アリは目の前のアリが敵なのか、敵じゃないのかを見分けられるということになります。
過去の研究は、アリはニオイを利用して、自分の巣の仲間とよその巣の部外者とを区別していることを明らかにしています。
アリの巣にはそれぞれの独特のニオイがあり、アリはそれを嗅ぎ分けて、仲間か敵か判断しているようなんですね。
人間でもしばしば隣近所で仲が悪くなることがありますが、アリもすぐそばの巣のアリに対しては特に攻撃的になる傾向があるそうです。
フライブルク大学のフォルカー・ネーリング博士は、「アリが単なるプログラムされたロボットのように振る舞うという考えは誤りだ」と語っています。
この研究は、進化の過程でアリが競争や共存のバランスをどのように適応させてきたかを理解する上で重要な手がかりとなります。
今後の研究では、アリが嗅覚受容体をどのように適応させて、記憶を反映するのかを深く追求する予定だそうです。
アリの集団は怖いですから、道を歩くアリも避けて通ります。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院