軍事イルカ
2025年01月07日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
1月7日の火曜日でございます。
今日は七草の日でございますな。
では元気にネタいきましょう。
なんでもアメリカでは、軍用イルカが現在も核施設の約4分の1を守っているそうなんです。
冷戦時代から各国で運用されていた「軍事イルカ」の存在は、SFのようでありながら現実のようなんですね。
イルカの学習能力の高さや模倣力、自己認識力、そして問題解決能力の高さは、科学的にも実証されてはいます。
最新の報告によると、特殊訓練を受けたイルカたちは、現在もアメリカの核兵器を守る重要な任務を果たしているらしいです。
米軍によりジョージア州のキングスベイ海軍潜水艦基地とシアトル近郊のキトサップ海軍基地に配備されたイルカが、既存の核兵器の約4分の1を防衛する任務に就いているそうです。
1959年、米海軍はアシカ、ウミガメ、海鳥、サメ、エイなどさまざまな海洋生物と共に多種類のイルカの調査を始めました。
感覚能力、身体能力、訓練能力を試験した結果、軍用に適した候補はバンドウイルカとカリフォルニアアシカ、シロクジラ(ベルーガ)に絞り込まれました。
訓練は海軍の海洋哺乳類プログラム(NMMP)によって実施され、1980年代までに全米の海軍施設に100頭以上のイルカが配備されました。
そのための軍事予算は当時で800万ドル以上だそうです。
イルカはカメラを装着され、敵のダイバーの位置を特定してメッセージを送るように訓練されました。
アシカは海底から機雷を回収し、ベルーガは海域をパトロールして脅威を探すよう訓練されたそうです。
ベトナム戦争中には、ベトナム南東部カムラン湾にもイルカが配備され、水中を監視し、敵のスパイから軍用船を守ったそうです。
1986年から88年にかけて、6頭のイルカがペルシャ湾を通ってクウェートへ向かう石油タンカーを護衛し、2003年にはイラクの都市ウンム・カスルの港で機雷除去を行う合同軍の手助けしました。
イルカがなぜこうした軍事作戦に重用されるのか?
それはイルカの知性や身体能力、社交性に加え、彼らがエコーロケーション(反響定位)という能力を進化させたところも大きいと言われています。
エコーロケーションはクリック音を発することで発生する音波が周囲のものにぶつかって跳ね返ってくる反響を解釈、周囲の環境をマッピングする能力のことで、コウモリなども同じことをして方向感覚をつかんでいます。
こうしたクリック音は口で発するのではなく、鼻腔につながっている音声唇を通して押し出される空気によって発せられています。
空気が鼻腔を抜け、音声唇を通ると周囲の組織が振動して音が出る仕組みです。
イルカはさまざまな周波数と波形をもつ複雑な音を発することができ、濁った水域など人間が活動するには難しい環境でも、かなり詳細な画像を描くことができます。
そのため、イルカは浅瀬や混雑した港でも、機雷などを見つけるのが得意です。
また、数百フィートの水深まで潜ることができ、潜水病の心配など人間が抱える身体的な制限やリスクはなどはないという利点があります。
しかし、生き物を軍用に利用することには、深刻な倫理的懸念があります。
動物愛護活動家らは、彼らがどのように飼育されているのか、自主性があるのか、潜在的な危険がある状態なのに無理やりこうした任務をやらされているのではないか、などの疑問を呈しています。
現在、米国ではバンドウイルカおよそ85頭とアシカが少数訓練されているそうです。
ロシアも同様に海洋哺乳類を軍事訓練してきた歴史があり、昨今は再び訓練プログラムを強化していると思われます。
2014年にロシアがクリミアを併合したとき、ウクライナの軍用イルカを押収し、さらにその数を増やしているという話もあります。
動物の軍事利用については意見が分かれるところですが、高い能力と実績をもつ海洋哺乳類の活用は今後も当分続きそうです。
まぁ、この手の話には賛否あって当たり前で、しかも答えは出ないでしょう。
論じるだけ無駄とまでは言いませんが、答えを求めちゃダメな事ってのが、世の中にはあるんですよね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月7日の火曜日でございます。
今日は七草の日でございますな。
では元気にネタいきましょう。
なんでもアメリカでは、軍用イルカが現在も核施設の約4分の1を守っているそうなんです。
冷戦時代から各国で運用されていた「軍事イルカ」の存在は、SFのようでありながら現実のようなんですね。
イルカの学習能力の高さや模倣力、自己認識力、そして問題解決能力の高さは、科学的にも実証されてはいます。
最新の報告によると、特殊訓練を受けたイルカたちは、現在もアメリカの核兵器を守る重要な任務を果たしているらしいです。
米軍によりジョージア州のキングスベイ海軍潜水艦基地とシアトル近郊のキトサップ海軍基地に配備されたイルカが、既存の核兵器の約4分の1を防衛する任務に就いているそうです。
1959年、米海軍はアシカ、ウミガメ、海鳥、サメ、エイなどさまざまな海洋生物と共に多種類のイルカの調査を始めました。
感覚能力、身体能力、訓練能力を試験した結果、軍用に適した候補はバンドウイルカとカリフォルニアアシカ、シロクジラ(ベルーガ)に絞り込まれました。
訓練は海軍の海洋哺乳類プログラム(NMMP)によって実施され、1980年代までに全米の海軍施設に100頭以上のイルカが配備されました。
そのための軍事予算は当時で800万ドル以上だそうです。
イルカはカメラを装着され、敵のダイバーの位置を特定してメッセージを送るように訓練されました。
アシカは海底から機雷を回収し、ベルーガは海域をパトロールして脅威を探すよう訓練されたそうです。
ベトナム戦争中には、ベトナム南東部カムラン湾にもイルカが配備され、水中を監視し、敵のスパイから軍用船を守ったそうです。
1986年から88年にかけて、6頭のイルカがペルシャ湾を通ってクウェートへ向かう石油タンカーを護衛し、2003年にはイラクの都市ウンム・カスルの港で機雷除去を行う合同軍の手助けしました。
イルカがなぜこうした軍事作戦に重用されるのか?
それはイルカの知性や身体能力、社交性に加え、彼らがエコーロケーション(反響定位)という能力を進化させたところも大きいと言われています。
エコーロケーションはクリック音を発することで発生する音波が周囲のものにぶつかって跳ね返ってくる反響を解釈、周囲の環境をマッピングする能力のことで、コウモリなども同じことをして方向感覚をつかんでいます。
こうしたクリック音は口で発するのではなく、鼻腔につながっている音声唇を通して押し出される空気によって発せられています。
空気が鼻腔を抜け、音声唇を通ると周囲の組織が振動して音が出る仕組みです。
イルカはさまざまな周波数と波形をもつ複雑な音を発することができ、濁った水域など人間が活動するには難しい環境でも、かなり詳細な画像を描くことができます。
そのため、イルカは浅瀬や混雑した港でも、機雷などを見つけるのが得意です。
また、数百フィートの水深まで潜ることができ、潜水病の心配など人間が抱える身体的な制限やリスクはなどはないという利点があります。
しかし、生き物を軍用に利用することには、深刻な倫理的懸念があります。
動物愛護活動家らは、彼らがどのように飼育されているのか、自主性があるのか、潜在的な危険がある状態なのに無理やりこうした任務をやらされているのではないか、などの疑問を呈しています。
現在、米国ではバンドウイルカおよそ85頭とアシカが少数訓練されているそうです。
ロシアも同様に海洋哺乳類を軍事訓練してきた歴史があり、昨今は再び訓練プログラムを強化していると思われます。
2014年にロシアがクリミアを併合したとき、ウクライナの軍用イルカを押収し、さらにその数を増やしているという話もあります。
動物の軍事利用については意見が分かれるところですが、高い能力と実績をもつ海洋哺乳類の活用は今後も当分続きそうです。
まぁ、この手の話には賛否あって当たり前で、しかも答えは出ないでしょう。
論じるだけ無駄とまでは言いませんが、答えを求めちゃダメな事ってのが、世の中にはあるんですよね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院