デイノコッカス・ラディオデュランス
2025年01月06日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
1月6日の月曜日でございます。
今日から仕事始めって方は多いでしょう。
当院も、今年最初の診療でございます。
死ぬほど張り切ってます(笑)
ではネタいきましょう。
地球上のほとんどの生物にとって放射線は有害で、死をもたらす破壊力を持っています。
ですがその脅威にまったく屈しない細菌が存在します。
それが「デイノコッカス・ラディオデュランス」という細菌です。
この細菌は、極限環境で生き抜く能力を持ち、高温、低温、乾燥、低圧力、酸にも耐えられるため、過酷な火星でも生き抜くことが可能だと考えられています。
科学者たちは長年、この驚異的な耐性の秘密を探ってきましたが、ついにそのメカニズムの一端が明らかになったそうなんです。
米国ノースウェスタン大学をはじめとする研究チームによると、細胞内の「マンガン」が鍵を握っているという話です。
この細菌は、かつてミクロコッカス・ラディオデュランス(Micrococcus radiodurans)と呼ばれていたそうですが、その驚異の放射線耐性により「放射線に耐える奇妙な果実」という意味のデイノコッカス・ラディオデュランス(Deinococcus radiodurans)という名前になったそうです。
その名が示す通り、通常の状態でも25,000 Gyの放射線に耐えることができるそうです。
乾燥や冷凍された状態ではさらに強力な140,000 Gyの放射線でも死ぬことがないんだとか…。
人は10Gyが致死量と言われているのでそのすごさが分かると思います。
あまりの最強っぷりに、海外では往年のアクション映画「コナン・ザ・グレート」のコナンのようだと、「コナン・ザ・バクテリア」の愛称で呼ばれているそうです。
実はこのことは宇宙の生命探しにおいて重要な意味を持ちます。
というのも、D・ラディオデュランスは、強烈な宇宙線が降り注ぐ火星でも生き抜けるだろうと考えられるからです。
ならば、不毛の地に見える火星であっても、それと同じような耐性を備えた微生物が存在したとしてもおかしくはありません。
あるいは、地球の生命の起源がじつは宇宙にあるとする説(パンスペルミア仮説)の裏付けにもなるかもしれないという意見もあります。
今回の研究で、米国ノースウェスタン大学のブライアン・ホフマン氏らは、D・ラディオデュランスの細胞に含まれているマンガンの働きについて調べています。
細胞内のマンガンは、D・ラディオデュランスの防御力の秘密だと考えられています。
マンガンは酸化を抑える抗酸化剤として機能します。
そのためこれをたくさん持つ微生物ほど、放射線にも強くなると推測されるわけです。
このマンガンの働きを解明するため、ホフマン氏らはD・ラディオデュランスをモデルにした合成抗酸抗剤「MDP」の特性を分析しました。
MDPは、「デカペプチド」(ペプチドの1種。ペプチドはアミノ酸がつながったもの)と「リン酸塩」が「マンガン」に組み合わさることで形成される三重複合体です。
今回の研究では、これがフリーラジカルを効果的に取り除き、放射線から細胞やタンパク質を守っていることが明らかになっています。
その保護力は、マンガン単体だけの時よりもずっと強力であるという事です。
このことから、D・ラディオデュランスの驚異的な防御力は、細胞内のマンガンに代謝物が結びつくことで発揮されるのだろうと考えられます。
この発見をベースにすれば、人間を放射線から守る抗酸化剤を開発できる可能性もあるとのことで、宇宙線にさらされる宇宙飛行士や、放射線事故の恐れがある現場で働く人々は、いつの日か細菌の研究から作られた放射線不活化ワクチンを常備するようになるかもしれませんね。
まぁ、わたしゃ宇宙になんぞ死んでも行かないんで関係ないですけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月6日の月曜日でございます。
今日から仕事始めって方は多いでしょう。
当院も、今年最初の診療でございます。
死ぬほど張り切ってます(笑)
ではネタいきましょう。
地球上のほとんどの生物にとって放射線は有害で、死をもたらす破壊力を持っています。
ですがその脅威にまったく屈しない細菌が存在します。
それが「デイノコッカス・ラディオデュランス」という細菌です。
この細菌は、極限環境で生き抜く能力を持ち、高温、低温、乾燥、低圧力、酸にも耐えられるため、過酷な火星でも生き抜くことが可能だと考えられています。
科学者たちは長年、この驚異的な耐性の秘密を探ってきましたが、ついにそのメカニズムの一端が明らかになったそうなんです。
米国ノースウェスタン大学をはじめとする研究チームによると、細胞内の「マンガン」が鍵を握っているという話です。
この細菌は、かつてミクロコッカス・ラディオデュランス(Micrococcus radiodurans)と呼ばれていたそうですが、その驚異の放射線耐性により「放射線に耐える奇妙な果実」という意味のデイノコッカス・ラディオデュランス(Deinococcus radiodurans)という名前になったそうです。
その名が示す通り、通常の状態でも25,000 Gyの放射線に耐えることができるそうです。
乾燥や冷凍された状態ではさらに強力な140,000 Gyの放射線でも死ぬことがないんだとか…。
人は10Gyが致死量と言われているのでそのすごさが分かると思います。
あまりの最強っぷりに、海外では往年のアクション映画「コナン・ザ・グレート」のコナンのようだと、「コナン・ザ・バクテリア」の愛称で呼ばれているそうです。
実はこのことは宇宙の生命探しにおいて重要な意味を持ちます。
というのも、D・ラディオデュランスは、強烈な宇宙線が降り注ぐ火星でも生き抜けるだろうと考えられるからです。
ならば、不毛の地に見える火星であっても、それと同じような耐性を備えた微生物が存在したとしてもおかしくはありません。
あるいは、地球の生命の起源がじつは宇宙にあるとする説(パンスペルミア仮説)の裏付けにもなるかもしれないという意見もあります。
今回の研究で、米国ノースウェスタン大学のブライアン・ホフマン氏らは、D・ラディオデュランスの細胞に含まれているマンガンの働きについて調べています。
細胞内のマンガンは、D・ラディオデュランスの防御力の秘密だと考えられています。
マンガンは酸化を抑える抗酸化剤として機能します。
そのためこれをたくさん持つ微生物ほど、放射線にも強くなると推測されるわけです。
このマンガンの働きを解明するため、ホフマン氏らはD・ラディオデュランスをモデルにした合成抗酸抗剤「MDP」の特性を分析しました。
MDPは、「デカペプチド」(ペプチドの1種。ペプチドはアミノ酸がつながったもの)と「リン酸塩」が「マンガン」に組み合わさることで形成される三重複合体です。
今回の研究では、これがフリーラジカルを効果的に取り除き、放射線から細胞やタンパク質を守っていることが明らかになっています。
その保護力は、マンガン単体だけの時よりもずっと強力であるという事です。
このことから、D・ラディオデュランスの驚異的な防御力は、細胞内のマンガンに代謝物が結びつくことで発揮されるのだろうと考えられます。
この発見をベースにすれば、人間を放射線から守る抗酸化剤を開発できる可能性もあるとのことで、宇宙線にさらされる宇宙飛行士や、放射線事故の恐れがある現場で働く人々は、いつの日か細菌の研究から作られた放射線不活化ワクチンを常備するようになるかもしれませんね。
まぁ、わたしゃ宇宙になんぞ死んでも行かないんで関係ないですけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院