霞か雲か
2024年12月31日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
12月31日の火曜日でございます。
大晦日…。
今年も一年、お疲れ様でした。
そしてこのブログも読んで下さり、ありがとうございます。
また来年も頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
て事で元気にネタいきましょう。
仙人は霞(かすみ)を食べて生きているという言い伝えが中国にはありますが、まったくのデタラメではないのかもしれません。
オーストラリア、ニューカッスル大学の環境生命学者フラヴィア・フェイエット=ムーア氏らの研究によると、人間は空気から栄養素を摂取している科学的証拠があるそうなんです。
もちろん必要な栄養全てを空気から賄うことはできませんが、少なくとも、ヨウ素や亜鉛、マンガン、ビタミン類など一部の必須栄養素が呼吸を通じて人間の体内に取り込まれているのだそうです。
特に新鮮な自然の空気にはたくさん含まれているんだそうです。
ニューカッスル大学のフェイエット=ムーア氏によると、私たちは一日に約9,000リットルの空気を吸い、一生では4億3,800万リットルにもなるんだとか…。
生きている限り常に吸い続けるわけで、そこから吸収される物質の影響は少しずつ体に蓄積していきます。
厳密に言えば、酸素だって体が基本的な機能を維持するために必要な物質です。
すなわち立派な栄養素とも考えられるわけです。
ですが、たった一度の呼吸で吸い込まれる個々の物質は、ごくごく微量なので無視されがちです。
さらに栄養素といえば、食事から摂るものという固定観念があるので、呼吸によって栄養を摂取しているとはみなされません。
フェイエット=ムーア氏は、そのような空気から摂る栄養を「エアロ栄養素」(空気の栄養の意)と呼んでいます。
これに対し、普通の食事から摂り、腸から吸収される栄養を「ガストロ栄養素」(お腹の栄養の意)というそうです。
エアロ栄養素は、鼻・肺・嗅上皮(ニオイを感じる部分)・中咽頭(ノドの中間部分)の微小な血管を通して体に吸収されます。
たとえば、肺は腸の260倍もの大きな分子を吸収できます。
それがそのままの形で血流に乗って、脳にも吸収されるわけです。
実際、タバコのニコチンや麻酔薬といった化学物質なら、数秒以内に体内に入ります。
このとき、口から摂取するよりずっと低い濃度でも、はるかに強い効果が発揮されるわけです。
一方、腸は、酵素や酸を利用することでまずは物質を小さく分解します。
それが血液に乗れば、さらに肝臓によって代謝や解毒がされるわけです。
こうしたプロセスを経る腸は、デンプン・糖・アミノ酸を吸収するのは得意だが、一部の薬を吸収するのが苦手です。
ですから経口で投与する薬を開発する際には、工夫が必要になることがある。
フェイエット=ムーア氏によると、空気から栄養を摂取することを示す証拠は昔からあったそうなんです。
たとえば1960年代の研究は、ヨウ素濃度の高い空気の中で作業をするクリーニング業界の労働者では、血液や尿にヨウ素がたくさん含まれていることを示しています。
もっと最近では、アイルランドの海藻が豊富な沿岸地域で暮らす子どもたちは、やはり尿のヨウ素レベルが高いことがわかっています。
そうした子供たちの食事はほかの地域と変わりません。
違うのは、大気のヨウ素レベルが非常に高いことです。
じつは海藻は海水からのヨウ素を濃縮している。そのために沿岸地域では、大気中のヨウ素レベルが高くなります。
このことは、海藻が豊富な地域で暮らす人々は、食事では足りないヨウ素を空気から補完している可能性を示しています。
まさしく空気から栄養が摂取されていると考えられるわけですね。
またマンガンや亜鉛は、鼻の嗅覚ニューロンを通じて脳に取り込まれます。
このことは、マンガンの濃度が高い空気を吸う溶接工で実際に確認されています。
嗅覚系や呼吸器系にある繊毛(毛のような構造)には、コリン・ビタミンC・カルシウム・マンガン・マグネシウム・鉄・アミノ酸など、さまざまなエアロ・ニュートリエントに結合できる受容体が存在することも知られています。
さらに70年以上前の研究では、ビタミンB12欠乏症の患者に、エアロゾル化したビタミンB12を吸い込ませると効果的に治療できることを明らかにしています。
ビタミンB12欠乏症は、ベジタリアンや高齢者、糖尿病患者やお酒好きに多いと言われています。
ですから、こうした人々にとっては、空気から吸い込むビタミンB12が大切になると、フェイエット=ムーア氏は指摘しています。
今後の課題は、海や山など、各種自然環境の空気にどのような成分が含まれているのか調べることであるそうです。
そうして判明した成分から、実際にエアロ栄養素になるものを特定していきます。
また、そうしたエアロ栄養の候補をどのくらい吸収すればいいのか究明することも大切です。
これは飛行機・病院・潜水艦・宇宙ステーションといった空気がろ過されている場所で特に重要になるとのことです。
こうした研究が進めば、いつの日か、空気から摂るべき栄養のガイドラインも作られることでしょう。
そのとき、バランスの取れた食事と言えば、食べ物だけでなく、美しい自然の中での深呼吸も含まれるようになるのかもしれません。
まぁ、空気を吸って生きれるのなら、こんな簡単なんことはないですけどね。
でも、普通に考えて…。
大気汚染で、悪いものも吸収してるでしょうし、多分、そっちの方が問題だと思うけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月31日の火曜日でございます。
大晦日…。
今年も一年、お疲れ様でした。
そしてこのブログも読んで下さり、ありがとうございます。
また来年も頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
て事で元気にネタいきましょう。
仙人は霞(かすみ)を食べて生きているという言い伝えが中国にはありますが、まったくのデタラメではないのかもしれません。
オーストラリア、ニューカッスル大学の環境生命学者フラヴィア・フェイエット=ムーア氏らの研究によると、人間は空気から栄養素を摂取している科学的証拠があるそうなんです。
もちろん必要な栄養全てを空気から賄うことはできませんが、少なくとも、ヨウ素や亜鉛、マンガン、ビタミン類など一部の必須栄養素が呼吸を通じて人間の体内に取り込まれているのだそうです。
特に新鮮な自然の空気にはたくさん含まれているんだそうです。
ニューカッスル大学のフェイエット=ムーア氏によると、私たちは一日に約9,000リットルの空気を吸い、一生では4億3,800万リットルにもなるんだとか…。
生きている限り常に吸い続けるわけで、そこから吸収される物質の影響は少しずつ体に蓄積していきます。
厳密に言えば、酸素だって体が基本的な機能を維持するために必要な物質です。
すなわち立派な栄養素とも考えられるわけです。
ですが、たった一度の呼吸で吸い込まれる個々の物質は、ごくごく微量なので無視されがちです。
さらに栄養素といえば、食事から摂るものという固定観念があるので、呼吸によって栄養を摂取しているとはみなされません。
フェイエット=ムーア氏は、そのような空気から摂る栄養を「エアロ栄養素」(空気の栄養の意)と呼んでいます。
これに対し、普通の食事から摂り、腸から吸収される栄養を「ガストロ栄養素」(お腹の栄養の意)というそうです。
エアロ栄養素は、鼻・肺・嗅上皮(ニオイを感じる部分)・中咽頭(ノドの中間部分)の微小な血管を通して体に吸収されます。
たとえば、肺は腸の260倍もの大きな分子を吸収できます。
それがそのままの形で血流に乗って、脳にも吸収されるわけです。
実際、タバコのニコチンや麻酔薬といった化学物質なら、数秒以内に体内に入ります。
このとき、口から摂取するよりずっと低い濃度でも、はるかに強い効果が発揮されるわけです。
一方、腸は、酵素や酸を利用することでまずは物質を小さく分解します。
それが血液に乗れば、さらに肝臓によって代謝や解毒がされるわけです。
こうしたプロセスを経る腸は、デンプン・糖・アミノ酸を吸収するのは得意だが、一部の薬を吸収するのが苦手です。
ですから経口で投与する薬を開発する際には、工夫が必要になることがある。
フェイエット=ムーア氏によると、空気から栄養を摂取することを示す証拠は昔からあったそうなんです。
たとえば1960年代の研究は、ヨウ素濃度の高い空気の中で作業をするクリーニング業界の労働者では、血液や尿にヨウ素がたくさん含まれていることを示しています。
もっと最近では、アイルランドの海藻が豊富な沿岸地域で暮らす子どもたちは、やはり尿のヨウ素レベルが高いことがわかっています。
そうした子供たちの食事はほかの地域と変わりません。
違うのは、大気のヨウ素レベルが非常に高いことです。
じつは海藻は海水からのヨウ素を濃縮している。そのために沿岸地域では、大気中のヨウ素レベルが高くなります。
このことは、海藻が豊富な地域で暮らす人々は、食事では足りないヨウ素を空気から補完している可能性を示しています。
まさしく空気から栄養が摂取されていると考えられるわけですね。
またマンガンや亜鉛は、鼻の嗅覚ニューロンを通じて脳に取り込まれます。
このことは、マンガンの濃度が高い空気を吸う溶接工で実際に確認されています。
嗅覚系や呼吸器系にある繊毛(毛のような構造)には、コリン・ビタミンC・カルシウム・マンガン・マグネシウム・鉄・アミノ酸など、さまざまなエアロ・ニュートリエントに結合できる受容体が存在することも知られています。
さらに70年以上前の研究では、ビタミンB12欠乏症の患者に、エアロゾル化したビタミンB12を吸い込ませると効果的に治療できることを明らかにしています。
ビタミンB12欠乏症は、ベジタリアンや高齢者、糖尿病患者やお酒好きに多いと言われています。
ですから、こうした人々にとっては、空気から吸い込むビタミンB12が大切になると、フェイエット=ムーア氏は指摘しています。
今後の課題は、海や山など、各種自然環境の空気にどのような成分が含まれているのか調べることであるそうです。
そうして判明した成分から、実際にエアロ栄養素になるものを特定していきます。
また、そうしたエアロ栄養の候補をどのくらい吸収すればいいのか究明することも大切です。
これは飛行機・病院・潜水艦・宇宙ステーションといった空気がろ過されている場所で特に重要になるとのことです。
こうした研究が進めば、いつの日か、空気から摂るべき栄養のガイドラインも作られることでしょう。
そのとき、バランスの取れた食事と言えば、食べ物だけでなく、美しい自然の中での深呼吸も含まれるようになるのかもしれません。
まぁ、空気を吸って生きれるのなら、こんな簡単なんことはないですけどね。
でも、普通に考えて…。
大気汚染で、悪いものも吸収してるでしょうし、多分、そっちの方が問題だと思うけどね(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院