弘泉堂鍼灸接骨院
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卵が先か鶏が先か。
2024年12月19日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。

12月19日の木曜日でございます。

今日は「日本人初飛行の日」なんだそうですよ。

では元気にネタいきましょう。

鶏が先か、卵が先か?

この哲学的な問題を単細胞生物の進化で探ってみた研究者が答えを出したそうです。

鶏と卵、どちらが先に誕生したのでしょう?

これは古代ギリシャから続く哲学的な問いであり、どちらが原因かはわからないといった、因果関係のジレンマを表現したもので、まだきちんとした決着はついていないと考えられます。

では生物学的な観点で見るとどっちが先ななでしょう?

スイス、ジュネーブ大学が発表した論文は生命の起源に迫るものでした。

研究チームが導き出した結果は「卵が先」である可能性でした。

では詳しく見ていきましょう。

「鶏が先か、卵が先か」とは、2つの関連した物事の因果関係がわからない場合に使われる言葉で、「一方が生まれるためにはもう一方が既に存在していなければならない」といった、つじつまの合わない状況を差す例えとして使用されていた問いであります。

ですが実際にどっちが先だったのかは生物学的にも非常に興味深い問題です。

この哲学的な論争に単細胞の進化の観点で謎に迫ったのは、スイス、ジュネーブ大学の研究チームでした。

研究チームは2017年に、ハワイ周辺の海底の泥から発見された「イクチオスポレア綱(Ichthyosporea)」の単細胞生物「Chromosphaera perkinsii(クロモスファエラ・パーキンシー:以下C. perkinsii)」から答えを探ることにしました。

多細胞生物の動物が誕生するプロセスは基本的にどれも同じです。

まず2つの「配偶子」(卵と精子)が融合して「受精卵」となります。

すると細胞分裂が始まり、だんだんと成長していくわけです。

ただし細胞分裂の最初の段階では、細胞の数が増えるだけで、全体の大きさはほとんど変わりません。

この細胞分裂を「卵割」といい、これを通じてラズベリーのような細胞の塊(「胞胚」)が作られます。

じつは動物ではない単細胞生物にも、この細胞分裂を利用して繁殖するものがいます。

そうした単細胞生物は、自ら複数の娘細胞に分裂し、やがてそれらが独立した生物になります。

この動物の誕生プロセスを理解するうえで重要なモデルになってくれると考えられるのが、「イクチオスポレア綱」と呼ばれる単細胞生物グループです。

このグループは、最初の動物が出現する10億年以上前から地球に存在し、動物の進化系統から分岐して多細胞生物に移行しました。

このグループは動物ではありません。

それでも近縁にあたるため、両者の共通祖先から同じ特徴を受け継いでいる可能性があります。

それゆえに動物の起源を探るためのモデル生物として期待されるわけなんです。

今回の研究でジュネーブ大学の研究チームは、C. perkinsiiを同綱の仲間と比べて、その細胞分裂と動物の細胞分裂とに何か共通する特徴がないかどうか探っています。

するとにC. perkinsiiは細胞分裂を通じて、動物の胞胚そっくりの細胞の塊を作ることがわかったそうなんです。

この胞胚状の塊の内部には、また別の細胞の集合体が長期間滞在し、やがてバラバラになって、それぞれ独立した活動を開始します。

これは動物の胚が発達するプロセスと驚くほど似ているといいます。

ならば、このプロセスは動物とイクチオスポレア綱生物の共通祖先にあった特徴かもしれないと…。

それが告げているのは、動物が誕生するよりも先に、胚を作り出すプログラムが進化していた可能性です。

つまりニワトリより先に卵があったと考えられる所以なんですね。

とは言え、しばしば自然は同じものをそれぞれ別々に作り出すものです。

実際、まったく異なる系統の生物が、それぞれ独自に同じ特性を進化させることがあります。

今回観察された胞胚状のコロニーは、C. perkinsiiだけでしか見られず、イクチオスポレア綱生物のほかの仲間でも、その他の動物の親戚グループでも確認されていません。

したがって可能性としては、動物とイクチオスポレア綱生物の共通祖先が進化させた機能ではなく、収斂進化の可能性もあるかもしれないとのことです。

「C. perkinsiiで空間的な細胞分化がどのように確立されるのかを解明するには、今後の研究が不可欠となるだろう」と研究者らは論文に記しています。

つまり結論は出てないのね(笑)

てことは、今までと同じく、「鶏が先か卵が先か」論争は続くって事ですね。

ま、どっちでもええっちゃええんですけどね(笑)

ではまた〜。





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