記憶のかなた
2024年12月18日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
12月18日の水曜日でございます。
今日は「国連加盟記念日」なんだそうです。
では元気にネタいきましょう。
なんでも、脳以外の細胞にも記憶能力があることが判明したんだとか…。
記憶は脳の神経細胞に保存されるというのが今までの常識です。
ですが新たな研究によると、脳以外の細胞にも記憶する能力があることがわかったそうなんです。
米国ニューヨーク大学の神経学者による研究では、体から採取した脳以外の細胞を、神経伝達物質を模した化学信号に繰り返しさらしたところ、「記憶遺伝子」にスイッチが入り、活性化することを発見しました。
この発見は、繰り返しによる反復学習が、すべての細胞に共通する基本的な特性である可能性を示唆しているそうです。
私たちが何かを学習する際、一夜漬けのように集中して一度に詰め込むよりも、定期的に繰り返し学習した方がよく記憶に残るのは周知の事実です。
こうした現象を「集中・分散効果(massed-spaced effect)」というそうです。
今回ニューヨーク大学のニコライ・V・ククシンキン氏らは、記憶の保存や処理を担っている脳内の神経細胞(ニューロン)ではなく、「神経組織と腎臓組織から得られた細胞」に集中・分散学習をさせてみました。
この2種類の細胞を、神経伝達物質をモデルにした化学物質にさらして、その遺伝子の反応を観察してみたわけです。
例えば、細胞を長時間ずっと化学物質にさらしたとします。
これは一夜漬けに相当する実験だそうです。
一定時間ごとに何度も化学物質にさらすなら、繰り返し学習に相当するそうです。
そしてこのときの遺伝子の反応を、遺伝子がオンになると光る「蛍光タンパク質」を利用して観察するわけです。
すると、脳細胞ではないその2種の細胞で「記憶遺伝子」のスイッチが入り、活性化することがわかったわけなんです。
この遺伝子は、脳の神経細胞が情報のパターンを検出したときスイッチが入るもので、それによって脳内のネットワーク結合がつなぎ直されます。
それと同じ働きが、脳細胞以外の細胞にもあったわけなんです。
この結果からわかることは、神経組織と腎臓組織から得られた2種の細胞が、化学物質の繰り返しを認識できるということです。
そのとき記憶遺伝子は、より強く、より長くオンになります。
これは脳内の神経細胞が、詰め込み学習と繰り返し学習を区別しているのと同じです。
ククシンキン氏は、「これは集中・分散効果が実際に作用していることを示しています」と説明しています。
間隔を置いた繰り返しから学ぶ能力は、脳細胞に特有のものではないのかもしれません。
実際には、すべての細胞に共通する基本的な特性である可能性があります(ククシンキン氏)
こうした発見は、記憶の研究を進める新たなアプローチになるだけでなく、私たちの記憶の健康をも改善してくれるかもしれません。
この発見は、記憶の仕組みを理解する新たな扉を開くかもしれません。
いずれはより効果的な学習や記憶の治療につながるかもしれません。
ククシンキン氏は、私たちは自分の身体を脳のように扱うべきなのだろうと考えています。
例えば、膵臓(すいぞう)は、過去の食事パターンを記憶して健康な血糖値を保っているのかもしれませんし、がん細胞なら、化学療法のパターンを記憶している可能性を考慮する必要があるでしょう(ククシンキン氏)
よく「考えるな!体で覚えろ」となどと言われることはありますが、あれはある意味正解だったのかもしれませんね。
脳が覚えているんじゃなく、体が覚える感覚ってなんとなくわかる気がします。
つまり、人間は体中に記憶媒体があるってことだとしたら、学習の方法も変わるでしょうね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
12月18日の水曜日でございます。
今日は「国連加盟記念日」なんだそうです。
では元気にネタいきましょう。
なんでも、脳以外の細胞にも記憶能力があることが判明したんだとか…。
記憶は脳の神経細胞に保存されるというのが今までの常識です。
ですが新たな研究によると、脳以外の細胞にも記憶する能力があることがわかったそうなんです。
米国ニューヨーク大学の神経学者による研究では、体から採取した脳以外の細胞を、神経伝達物質を模した化学信号に繰り返しさらしたところ、「記憶遺伝子」にスイッチが入り、活性化することを発見しました。
この発見は、繰り返しによる反復学習が、すべての細胞に共通する基本的な特性である可能性を示唆しているそうです。
私たちが何かを学習する際、一夜漬けのように集中して一度に詰め込むよりも、定期的に繰り返し学習した方がよく記憶に残るのは周知の事実です。
こうした現象を「集中・分散効果(massed-spaced effect)」というそうです。
今回ニューヨーク大学のニコライ・V・ククシンキン氏らは、記憶の保存や処理を担っている脳内の神経細胞(ニューロン)ではなく、「神経組織と腎臓組織から得られた細胞」に集中・分散学習をさせてみました。
この2種類の細胞を、神経伝達物質をモデルにした化学物質にさらして、その遺伝子の反応を観察してみたわけです。
例えば、細胞を長時間ずっと化学物質にさらしたとします。
これは一夜漬けに相当する実験だそうです。
一定時間ごとに何度も化学物質にさらすなら、繰り返し学習に相当するそうです。
そしてこのときの遺伝子の反応を、遺伝子がオンになると光る「蛍光タンパク質」を利用して観察するわけです。
すると、脳細胞ではないその2種の細胞で「記憶遺伝子」のスイッチが入り、活性化することがわかったわけなんです。
この遺伝子は、脳の神経細胞が情報のパターンを検出したときスイッチが入るもので、それによって脳内のネットワーク結合がつなぎ直されます。
それと同じ働きが、脳細胞以外の細胞にもあったわけなんです。
この結果からわかることは、神経組織と腎臓組織から得られた2種の細胞が、化学物質の繰り返しを認識できるということです。
そのとき記憶遺伝子は、より強く、より長くオンになります。
これは脳内の神経細胞が、詰め込み学習と繰り返し学習を区別しているのと同じです。
ククシンキン氏は、「これは集中・分散効果が実際に作用していることを示しています」と説明しています。
間隔を置いた繰り返しから学ぶ能力は、脳細胞に特有のものではないのかもしれません。
実際には、すべての細胞に共通する基本的な特性である可能性があります(ククシンキン氏)
こうした発見は、記憶の研究を進める新たなアプローチになるだけでなく、私たちの記憶の健康をも改善してくれるかもしれません。
この発見は、記憶の仕組みを理解する新たな扉を開くかもしれません。
いずれはより効果的な学習や記憶の治療につながるかもしれません。
ククシンキン氏は、私たちは自分の身体を脳のように扱うべきなのだろうと考えています。
例えば、膵臓(すいぞう)は、過去の食事パターンを記憶して健康な血糖値を保っているのかもしれませんし、がん細胞なら、化学療法のパターンを記憶している可能性を考慮する必要があるでしょう(ククシンキン氏)
よく「考えるな!体で覚えろ」となどと言われることはありますが、あれはある意味正解だったのかもしれませんね。
脳が覚えているんじゃなく、体が覚える感覚ってなんとなくわかる気がします。
つまり、人間は体中に記憶媒体があるってことだとしたら、学習の方法も変わるでしょうね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院