自己中心性
2024年11月25日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
11月25日の月曜日でございます。
今日はいいえがおの日だそうです。
では元気にネタいきましょう。
新たな研究によって、自己中心的な人がSNSを使う隠れた動機が明らかになったそうです。
これまで長いこと、自分中心に考えている人々は、自尊心を満足させるため、あるいは自己顕示欲のために、instagramやTikTok、XやFacebookなどのSNSプラットフォームを使っていると考えられてきました。
ところが、米ベイラー大学の研究によると、彼らが自己顕示欲というより、周囲から取り残される恐怖(FOMO=a fear of missing out)を怖れてSNS(ソーシャルメディア)を利用しているらしいということがわかってきたそうなんです。
ここから、自己中心的な人は実は絶えず不安にかられている人が多く、自分をアピールするというより、取り残されているという疎外感を感じないようにするためにSNSを使っているという結論が導き出されたそうです。
自己顕示欲が強い人が自分をアピールするためにSNS(ソーシャルメディア)を利用しているという従来の考え方に疑問をもったテキサス州ベイラー大学の研究者たちが、新たな研究を行ないました。
自己解釈理論など、これまでの理論では、自己中心的な人はたいてい独立心が強く、周囲とのつながりに依存している人よりも、周囲から取り残される恐怖(FOMO=a fear of missing out)を感じにくいとされていました。
しかし、今回の研究ではFOMOに焦点を当て、自己中心的な人がSNSを利用する動機としてFOMOがどれくらい影響力があるかを調べました。
SNSの過剰利用は、純粋にナルシシズムの傾向が強いだけではなく、恐怖や不安といったより深い心理的要因に根ざしている可能性があることを示す証拠が増えていることも、本研究を行う動機となったそうです。
この研究の筆頭著者、ベイラー大学のマーケティング学教授ジェームズ・A・ロバーツ氏は語ります。
これだけ多くの人々がSNSを利用する動機はなんなのでしょうか?
必ずしも自尊心を満足させるためだけではないのかもしれません(ジェームズ・A・ロバーツ氏)
これを探るため、3つの独立した研究を行ないました。
まずは、199人の米国の成人を対象に、自身の自己中心性レベル、FOMO、SNSの利用状況について質問しました。
自己中心性:人と会話をしているときに自分が中心になろうとする頻度を評価する3つの質問に答えてもらいます。
FOMO:「友だちのほうが自分よりもめぐまれた経験をしているのではないかと不安になる」といった質問10項目について、そう思う、あるいは思わないかを回答してもらいます。
ソーシャルメディアの利用:1日にどれくらいの時間をSNSにアクセスして過ごすかを見ることで、関与の強さを測ります。
これらの結果をまとめると、確かに自己中心的な人はSNSを頻繁に使用していましたが、この関連性は完全にFOMOによって媒介されていたことがわかったそうです。
つまり、自分が注目されたいためにSNSを頻繁に使っているのではなく、まわりから取り残されることを怖れてしょっちゅうSNSにアクセスしていたということのようです。
これを裏づけるために統計モデルを使用し、FOMOを考慮すると自己中心性とSNS利用の直接的な関係性はなくなることを実証しました。
2番目の研究では、自己中心性を単純に測るのではなく、少し手を加えることでこの発見を再現しようとしました。
241人の成人を対象にして、自己中心的条件群と自制された対照群とをランダムに割り当てました。
自己中心群には、最近利己的にふるまったときのことを書いてもらい、対照群のほうには普通の1日について書いてもらいました。
その後で全員に、最初の実験と同じFOMOとソーシャルメディアの使用頻度についてのアンケートに答えてもらいました。
その結果、やはり自己中心的な人ほどSNSを頻繁に使う傾向があることがわかりましたが、それはFOMOがある場合に限られました。
3番目の研究では、FOMOありきにすることで、自己中心性とSNS利用の関係性が弱まるかどうかを調べました。
102人の成人に自身の自己中心度を考えてもらい、FOMOを誘発するように仕組んだシナリオにあらかじめさらす、あるいは家にいる間に安心感を感じられるようコントロールされた条件におきました。
すると、最初からFOMOを全面に出すと、自己中心性とSNSの使用頻度の関係はなくなることがわかったそうです。
これは、SNSの使用頻度に関して、FOMOが単なる仲介者ではなく主要な推進力となっていることを示しています。
「極めて自己中心的な人が本当に自分は他人よりも優れていると考えて行動しているのかどうか、疑問をもってきました」ロバーツ氏は言います。
今回の研究結果は、自己中心的な行動の多くは、生来の弱さや不満といったもどかしい感情によるものだという説得力のある証拠をもたらしてくれたと思います(ロバーツ氏)
自己中心的な人は自分が注目されたいというエゴからではなく、むしろ取り残されることへの恐怖という弱さをなんとかしようとSNSを利用していたようなんです。
今回の研究は、ソーシャルメディアの利用を「弱さ」という観点から探りました。
これは特に重要な発見ですが、この研究に限界がないわけではありません。
さまざまなデータが収集されたのはコロナ下で、人々が孤立し社会的交流が限られていた時期だったため、取り残されてしまうというFOMOのレベルが上がっていて、これがSNS利用の大きな原因になった可能性があります。
さらに、この研究は自己申告データに依存しているため、自分を良く見せようという被験者のバイアスが多分にかかっている可能性もあります。
ほかの研究と同様、さらに深く掘り下げた研究が必要になるでしょう。
今後はより客観的な尺度を使うことで、不安や不安定などのほかの心理的要因がFOMOと相互作用してSNS利用にどのような影響を与えるかを探ることが重要だろうと…。
人はなぜSNSを使うのか、その背後にあるあらゆる動機を理解することは、SNSにがんじがらめになって自滅しないために役立つかもしれません。
不安や不満が原因でSNSを過剰に利用、中毒に陥って思考力や集中力が落ちたりすることもあれば、SNSで自己を発信し、世界中の知らない人とつながって幸福になれる場合もあります。
研究の違いによって正反対の結果が出ていることもあり、こうしたことはすべて諸刃の剣といえるでしょう。
新たな形式が次々登場するソーシャルメディアの世界に翻弄されないためにも、これを正しく利用するリテラシーをよく理解すべきでしょう。
まぁ、今やなくてはならないSNSですが、一昔前はホントになくても平気だったわけで、そこまで依存する理由が分からないんですけどねぇ…。
これは歳のせいかも(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月25日の月曜日でございます。
今日はいいえがおの日だそうです。
では元気にネタいきましょう。
新たな研究によって、自己中心的な人がSNSを使う隠れた動機が明らかになったそうです。
これまで長いこと、自分中心に考えている人々は、自尊心を満足させるため、あるいは自己顕示欲のために、instagramやTikTok、XやFacebookなどのSNSプラットフォームを使っていると考えられてきました。
ところが、米ベイラー大学の研究によると、彼らが自己顕示欲というより、周囲から取り残される恐怖(FOMO=a fear of missing out)を怖れてSNS(ソーシャルメディア)を利用しているらしいということがわかってきたそうなんです。
ここから、自己中心的な人は実は絶えず不安にかられている人が多く、自分をアピールするというより、取り残されているという疎外感を感じないようにするためにSNSを使っているという結論が導き出されたそうです。
自己顕示欲が強い人が自分をアピールするためにSNS(ソーシャルメディア)を利用しているという従来の考え方に疑問をもったテキサス州ベイラー大学の研究者たちが、新たな研究を行ないました。
自己解釈理論など、これまでの理論では、自己中心的な人はたいてい独立心が強く、周囲とのつながりに依存している人よりも、周囲から取り残される恐怖(FOMO=a fear of missing out)を感じにくいとされていました。
しかし、今回の研究ではFOMOに焦点を当て、自己中心的な人がSNSを利用する動機としてFOMOがどれくらい影響力があるかを調べました。
SNSの過剰利用は、純粋にナルシシズムの傾向が強いだけではなく、恐怖や不安といったより深い心理的要因に根ざしている可能性があることを示す証拠が増えていることも、本研究を行う動機となったそうです。
この研究の筆頭著者、ベイラー大学のマーケティング学教授ジェームズ・A・ロバーツ氏は語ります。
これだけ多くの人々がSNSを利用する動機はなんなのでしょうか?
必ずしも自尊心を満足させるためだけではないのかもしれません(ジェームズ・A・ロバーツ氏)
これを探るため、3つの独立した研究を行ないました。
まずは、199人の米国の成人を対象に、自身の自己中心性レベル、FOMO、SNSの利用状況について質問しました。
自己中心性:人と会話をしているときに自分が中心になろうとする頻度を評価する3つの質問に答えてもらいます。
FOMO:「友だちのほうが自分よりもめぐまれた経験をしているのではないかと不安になる」といった質問10項目について、そう思う、あるいは思わないかを回答してもらいます。
ソーシャルメディアの利用:1日にどれくらいの時間をSNSにアクセスして過ごすかを見ることで、関与の強さを測ります。
これらの結果をまとめると、確かに自己中心的な人はSNSを頻繁に使用していましたが、この関連性は完全にFOMOによって媒介されていたことがわかったそうです。
つまり、自分が注目されたいためにSNSを頻繁に使っているのではなく、まわりから取り残されることを怖れてしょっちゅうSNSにアクセスしていたということのようです。
これを裏づけるために統計モデルを使用し、FOMOを考慮すると自己中心性とSNS利用の直接的な関係性はなくなることを実証しました。
2番目の研究では、自己中心性を単純に測るのではなく、少し手を加えることでこの発見を再現しようとしました。
241人の成人を対象にして、自己中心的条件群と自制された対照群とをランダムに割り当てました。
自己中心群には、最近利己的にふるまったときのことを書いてもらい、対照群のほうには普通の1日について書いてもらいました。
その後で全員に、最初の実験と同じFOMOとソーシャルメディアの使用頻度についてのアンケートに答えてもらいました。
その結果、やはり自己中心的な人ほどSNSを頻繁に使う傾向があることがわかりましたが、それはFOMOがある場合に限られました。
3番目の研究では、FOMOありきにすることで、自己中心性とSNS利用の関係性が弱まるかどうかを調べました。
102人の成人に自身の自己中心度を考えてもらい、FOMOを誘発するように仕組んだシナリオにあらかじめさらす、あるいは家にいる間に安心感を感じられるようコントロールされた条件におきました。
すると、最初からFOMOを全面に出すと、自己中心性とSNSの使用頻度の関係はなくなることがわかったそうです。
これは、SNSの使用頻度に関して、FOMOが単なる仲介者ではなく主要な推進力となっていることを示しています。
「極めて自己中心的な人が本当に自分は他人よりも優れていると考えて行動しているのかどうか、疑問をもってきました」ロバーツ氏は言います。
今回の研究結果は、自己中心的な行動の多くは、生来の弱さや不満といったもどかしい感情によるものだという説得力のある証拠をもたらしてくれたと思います(ロバーツ氏)
自己中心的な人は自分が注目されたいというエゴからではなく、むしろ取り残されることへの恐怖という弱さをなんとかしようとSNSを利用していたようなんです。
今回の研究は、ソーシャルメディアの利用を「弱さ」という観点から探りました。
これは特に重要な発見ですが、この研究に限界がないわけではありません。
さまざまなデータが収集されたのはコロナ下で、人々が孤立し社会的交流が限られていた時期だったため、取り残されてしまうというFOMOのレベルが上がっていて、これがSNS利用の大きな原因になった可能性があります。
さらに、この研究は自己申告データに依存しているため、自分を良く見せようという被験者のバイアスが多分にかかっている可能性もあります。
ほかの研究と同様、さらに深く掘り下げた研究が必要になるでしょう。
今後はより客観的な尺度を使うことで、不安や不安定などのほかの心理的要因がFOMOと相互作用してSNS利用にどのような影響を与えるかを探ることが重要だろうと…。
人はなぜSNSを使うのか、その背後にあるあらゆる動機を理解することは、SNSにがんじがらめになって自滅しないために役立つかもしれません。
不安や不満が原因でSNSを過剰に利用、中毒に陥って思考力や集中力が落ちたりすることもあれば、SNSで自己を発信し、世界中の知らない人とつながって幸福になれる場合もあります。
研究の違いによって正反対の結果が出ていることもあり、こうしたことはすべて諸刃の剣といえるでしょう。
新たな形式が次々登場するソーシャルメディアの世界に翻弄されないためにも、これを正しく利用するリテラシーをよく理解すべきでしょう。
まぁ、今やなくてはならないSNSですが、一昔前はホントになくても平気だったわけで、そこまで依存する理由が分からないんですけどねぇ…。
これは歳のせいかも(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院