世界最強の男
2024年11月06日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
11月6日の水曜日でございます。
なんでも、今日はお見合い記念日なんだそうです。
では元気にネタいきましょう。
人類はどこまで強くなれるのか?
これは人間の動物的な本能に訴えかける問いかけかもしれません。
我々がどれほど力強さに魅せられているのかは、古今東西に怪力の持ち主の伝説が伝わっていることや、多くの現代人がジムできつい筋トレに励んでいることからもわかります。
では人類はどれほどのパワーを身につけられるのでしょう?
こうした疑問に答えるべくでは、「世界最強の男」と称される怪力の持ち主の筋肉が調べられました。
はたしてデッドリフトの世界記録を樹立したストロングマンの筋肉から、どんなパワーの秘密が明らかになるでしょうか。
力自慢の象徴的な存在と言えるのが、ストロングマン・コンテストに参加する選手たちでしょう。
重量挙げの選手たちも力自慢であることは間違いないですが、ストロングマン競技の選手たちはもっと野生の荒々しさを感じさせてくれます。
というのも彼ら(もちろん女性も含む)の怪力パフォーマンスは、洗練されたルール内での重量挙げではなく、ドラム缶やタルを放り投げたり、トラックを引っ張ったり、ファーマーズウォーク(オモリを持って歩く)をしたりといった野生的なものだからだです。
公式の大会もあり、その最高峰の大会「世界最強の男(World’s Strongest Man)」には世界中からとびきりの力自慢たちが集まってきます。
こうした世界最強クラスのストロングマンの怪力は、いったいどのような筋肉によって発揮されるのか?
これは科学者でなくとも気になるところです。
今回紹介する研究では、2017年に世界最強の男に輝いたイングランドのエディ・ホールの筋肉を調べています。
彼は当時500kgのデッドリフトを成功させて世界記録を樹立した怪力自慢である。
その筋肉や腱の特徴が解明されれば、我々人類がどこまで強くなれるのかという問いに対するヒントが得られるかもしれません。
調べたところ、ホールの下半身の筋肉は、トレーニングをしていない健康な若い男性のほぼ2倍もの大きさがあったそうです。
とびきり目立ったのは、薄く長い3本の筋肉で構成される「鵞足(がそく)部」だ。縫工筋・薄筋・半腱様筋で成り立つこの部位は、スネの骨と骨盤とをつないでおり、大腿部や股関節を安定させています。
そのため強靭な鵞足は、重い荷物を持ち上げたり、引っ張ったりするうえで有利に働くと考えられます。
ホールの鵞足は、トレーニングをしていない人々と比べて2.5〜3倍も大きかったそうです。
またホールの大腿四頭筋は、トレーニングをしていない人々の2倍以上ありました。
ところが意外にも、この筋肉につながる膝の腱は、ほんの30%大きい程度でしかなかったそうです。
このことは、大腿四頭筋がどれほど大きくなろうとも、そこにつながる腱はそれと同じようには成長しないだろうことを示しています。
筋肉が大きいほど、発揮できる潜在的なパワーは大きくなります。
これは明らかな事実でしょう。
ですがストロングマン競技だけでなく、階段を登る・買い物袋を運ぶ・物を持ち上げるといった日常的な動作を行うには、力を発揮する筋肉(大腿四頭筋など)のほか、体を安定させるいくつも筋肉を上手に連携させねばなりません。
そしてホールの場合、確かに大腿四頭筋が大きく発達していましたが、普通の人と一番違ったのは、ふくらはぎの部分と、腰や膝を安定させる鵞足でした。
このことから推測できるのは、人類が究極のパワーを求めるのなら、こうした小さな筋肉を鍛えるのが効果的だろうということです。
そしてそうしたトレーニングは、ストロングマンだけでなく、私たちが健康な日常生活を送るうえでも役立ちます。
またホールのような怪力の持ち主でも、その腱の大きさが普通の人とさほど変わらないという事実は、腱が筋肉ほど成長しないだろうことを告げています。
それゆえ怪力自慢のアスリートたちは、腱に怪我を負うリスクが高いと考えられます。
このことはストロングマンや重量挙げの選手たちに腱炎が多いという事実ともある程度一致していますしね。
まぁ、筋力を出すのに、筋肉がすべてではないですが、筋肉ってある程度までは、あるに越したことないんですよね。
その場合のある程度ってのは、普通の人では到底いきつかないくらいの量なんで、筋トレにやりすぎはないって思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
11月6日の水曜日でございます。
なんでも、今日はお見合い記念日なんだそうです。
では元気にネタいきましょう。
人類はどこまで強くなれるのか?
これは人間の動物的な本能に訴えかける問いかけかもしれません。
我々がどれほど力強さに魅せられているのかは、古今東西に怪力の持ち主の伝説が伝わっていることや、多くの現代人がジムできつい筋トレに励んでいることからもわかります。
では人類はどれほどのパワーを身につけられるのでしょう?
こうした疑問に答えるべくでは、「世界最強の男」と称される怪力の持ち主の筋肉が調べられました。
はたしてデッドリフトの世界記録を樹立したストロングマンの筋肉から、どんなパワーの秘密が明らかになるでしょうか。
力自慢の象徴的な存在と言えるのが、ストロングマン・コンテストに参加する選手たちでしょう。
重量挙げの選手たちも力自慢であることは間違いないですが、ストロングマン競技の選手たちはもっと野生の荒々しさを感じさせてくれます。
というのも彼ら(もちろん女性も含む)の怪力パフォーマンスは、洗練されたルール内での重量挙げではなく、ドラム缶やタルを放り投げたり、トラックを引っ張ったり、ファーマーズウォーク(オモリを持って歩く)をしたりといった野生的なものだからだです。
公式の大会もあり、その最高峰の大会「世界最強の男(World’s Strongest Man)」には世界中からとびきりの力自慢たちが集まってきます。
こうした世界最強クラスのストロングマンの怪力は、いったいどのような筋肉によって発揮されるのか?
これは科学者でなくとも気になるところです。
今回紹介する研究では、2017年に世界最強の男に輝いたイングランドのエディ・ホールの筋肉を調べています。
彼は当時500kgのデッドリフトを成功させて世界記録を樹立した怪力自慢である。
その筋肉や腱の特徴が解明されれば、我々人類がどこまで強くなれるのかという問いに対するヒントが得られるかもしれません。
調べたところ、ホールの下半身の筋肉は、トレーニングをしていない健康な若い男性のほぼ2倍もの大きさがあったそうです。
とびきり目立ったのは、薄く長い3本の筋肉で構成される「鵞足(がそく)部」だ。縫工筋・薄筋・半腱様筋で成り立つこの部位は、スネの骨と骨盤とをつないでおり、大腿部や股関節を安定させています。
そのため強靭な鵞足は、重い荷物を持ち上げたり、引っ張ったりするうえで有利に働くと考えられます。
ホールの鵞足は、トレーニングをしていない人々と比べて2.5〜3倍も大きかったそうです。
またホールの大腿四頭筋は、トレーニングをしていない人々の2倍以上ありました。
ところが意外にも、この筋肉につながる膝の腱は、ほんの30%大きい程度でしかなかったそうです。
このことは、大腿四頭筋がどれほど大きくなろうとも、そこにつながる腱はそれと同じようには成長しないだろうことを示しています。
筋肉が大きいほど、発揮できる潜在的なパワーは大きくなります。
これは明らかな事実でしょう。
ですがストロングマン競技だけでなく、階段を登る・買い物袋を運ぶ・物を持ち上げるといった日常的な動作を行うには、力を発揮する筋肉(大腿四頭筋など)のほか、体を安定させるいくつも筋肉を上手に連携させねばなりません。
そしてホールの場合、確かに大腿四頭筋が大きく発達していましたが、普通の人と一番違ったのは、ふくらはぎの部分と、腰や膝を安定させる鵞足でした。
このことから推測できるのは、人類が究極のパワーを求めるのなら、こうした小さな筋肉を鍛えるのが効果的だろうということです。
そしてそうしたトレーニングは、ストロングマンだけでなく、私たちが健康な日常生活を送るうえでも役立ちます。
またホールのような怪力の持ち主でも、その腱の大きさが普通の人とさほど変わらないという事実は、腱が筋肉ほど成長しないだろうことを告げています。
それゆえ怪力自慢のアスリートたちは、腱に怪我を負うリスクが高いと考えられます。
このことはストロングマンや重量挙げの選手たちに腱炎が多いという事実ともある程度一致していますしね。
まぁ、筋力を出すのに、筋肉がすべてではないですが、筋肉ってある程度までは、あるに越したことないんですよね。
その場合のある程度ってのは、普通の人では到底いきつかないくらいの量なんで、筋トレにやりすぎはないって思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院