コオロギの変態
2024年10月28日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
10月28日の月曜日でございます。
なんでも、今日は速記の日だそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
オーストラリアやオセアニアに生息するコオロギのオスは、お腹いっぱいエサを食べさせると、同性であるオスに求愛行動を示すようになるそうです。
この興味深い習性が確認されたのは「ナンヨウエンマコオロギ(Teleogryllus oceanicus)」です。
全てのオスがそうなるわけではないようですが、栄養がしっかり取れている時ほど、オスに性的な関心を抱く個体が多くなるそうです。
米国ミネソタ大学セントポール校の研究チームは、子孫を残せないのにも関わらず、同性に求愛する理由を説明する仮説をたてました。
最近の研究では、動物たちの間では意外なほど同性愛(両性愛)が一般的であることが明らかになりつつあります。
ですが、その理由は完全にはわかっていません。
というのも求愛や交尾は大量のエネルギーを使わなければならず、ときには自身の身を危険にさらさねばならないほど大変なことだからです。
それほど大変なことなのに、なぜ子孫を残すことができないにもかかわらず、動物界では同性同士が求愛や交尾を行うのか?
有力な仮説の一つは、出会い系アプリの条件フィルターに似ているそうなので、「出会い系アプリ・条件フィルター仮説」とします。
出会い系アプリを使ったことがある人なら、マッチングされる相手の条件を厳しくしすぎて、誰にも出会えないという経験をしたことがあるかもしれません。
これは野生の動物たちも同じで、あまりにも相手を選り好みしすぎると、パートナーを見つけられず、子孫を残せないという結果になりかねません。
ですから交尾パートナーの条件はある程度緩くしておいた方が、子孫を残せるチャンスは広がるわけです。
なので、中には性別の条件も緩くする動物もいるかもしれないと…。
とりわけ、オスとメスとで体の特徴がそれほど変わらない種ではそう考えられます。
それが結果として動物の同性愛につながる可能性があるというわけです。
この仮説を検証するために、米国ミネソタ大学セントポール校の研究チームは、ナンヨウエンマコオロギのオスにご馳走と粗食どちらかのエサを与え、メスに対する関心がどう変化するのか観察してみました。
ナンヨウエンマコオロギの姿からオスとメスの区別をすることは難しいそうですが、彼らのメスへの関心は鳴き声からわかるそうです。
メスを誘う時は、特徴的なショートレンジの歌を歌うそうで、特に魅了的な相手が周囲にいない場合はロングレンジの歌を歌うそうです。
そしてこの実験の結果、お腹いっぱい食べているオスは、オスに対しても求愛の歌を歌うケースが増えることがわかったそうです。
栄養不良のオスでは、そのようなことがずっと少なかったそうです。
つまりしっかり食べて余裕がある時なら、多少の無駄があってもいいと…。
ですからオスは交尾のチャンスを最大化するべく、パートナーの条件を緩く設定し、その結果として同性愛につながることがあるわけです。
一方、栄養に乏しい時は、マッチングフィルターを厳しくして、確実に子孫を残せる相手だけを探します。
出会い系アプリ・条件フィルター仮説の優れたところは、同性愛が何かの間違いや特殊なケースと考える必要がないところです。
むしろ状況によって変化する柔軟な対応として説明できます。
パートナーを選り好みしすぎて子孫を残すチャンスを逃すよりも、ストライクゾーンを広くして交尾のチャンスを増やすのは合理的な選択と言えます。
ですが、これで動物の同性愛のすべてが説明されたわけではありません。
この行為についてはまだまだ謎がたくさんあります。
まぁ、虫ですしね(笑)
その行動に特に理由などなく、「何となく」本能的にそうしてるだけじゃないのかと思いますけどねぇ。
だって虫ですもん(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月28日の月曜日でございます。
なんでも、今日は速記の日だそうですよ。
では元気にネタいきましょう。
オーストラリアやオセアニアに生息するコオロギのオスは、お腹いっぱいエサを食べさせると、同性であるオスに求愛行動を示すようになるそうです。
この興味深い習性が確認されたのは「ナンヨウエンマコオロギ(Teleogryllus oceanicus)」です。
全てのオスがそうなるわけではないようですが、栄養がしっかり取れている時ほど、オスに性的な関心を抱く個体が多くなるそうです。
米国ミネソタ大学セントポール校の研究チームは、子孫を残せないのにも関わらず、同性に求愛する理由を説明する仮説をたてました。
最近の研究では、動物たちの間では意外なほど同性愛(両性愛)が一般的であることが明らかになりつつあります。
ですが、その理由は完全にはわかっていません。
というのも求愛や交尾は大量のエネルギーを使わなければならず、ときには自身の身を危険にさらさねばならないほど大変なことだからです。
それほど大変なことなのに、なぜ子孫を残すことができないにもかかわらず、動物界では同性同士が求愛や交尾を行うのか?
有力な仮説の一つは、出会い系アプリの条件フィルターに似ているそうなので、「出会い系アプリ・条件フィルター仮説」とします。
出会い系アプリを使ったことがある人なら、マッチングされる相手の条件を厳しくしすぎて、誰にも出会えないという経験をしたことがあるかもしれません。
これは野生の動物たちも同じで、あまりにも相手を選り好みしすぎると、パートナーを見つけられず、子孫を残せないという結果になりかねません。
ですから交尾パートナーの条件はある程度緩くしておいた方が、子孫を残せるチャンスは広がるわけです。
なので、中には性別の条件も緩くする動物もいるかもしれないと…。
とりわけ、オスとメスとで体の特徴がそれほど変わらない種ではそう考えられます。
それが結果として動物の同性愛につながる可能性があるというわけです。
この仮説を検証するために、米国ミネソタ大学セントポール校の研究チームは、ナンヨウエンマコオロギのオスにご馳走と粗食どちらかのエサを与え、メスに対する関心がどう変化するのか観察してみました。
ナンヨウエンマコオロギの姿からオスとメスの区別をすることは難しいそうですが、彼らのメスへの関心は鳴き声からわかるそうです。
メスを誘う時は、特徴的なショートレンジの歌を歌うそうで、特に魅了的な相手が周囲にいない場合はロングレンジの歌を歌うそうです。
そしてこの実験の結果、お腹いっぱい食べているオスは、オスに対しても求愛の歌を歌うケースが増えることがわかったそうです。
栄養不良のオスでは、そのようなことがずっと少なかったそうです。
つまりしっかり食べて余裕がある時なら、多少の無駄があってもいいと…。
ですからオスは交尾のチャンスを最大化するべく、パートナーの条件を緩く設定し、その結果として同性愛につながることがあるわけです。
一方、栄養に乏しい時は、マッチングフィルターを厳しくして、確実に子孫を残せる相手だけを探します。
出会い系アプリ・条件フィルター仮説の優れたところは、同性愛が何かの間違いや特殊なケースと考える必要がないところです。
むしろ状況によって変化する柔軟な対応として説明できます。
パートナーを選り好みしすぎて子孫を残すチャンスを逃すよりも、ストライクゾーンを広くして交尾のチャンスを増やすのは合理的な選択と言えます。
ですが、これで動物の同性愛のすべてが説明されたわけではありません。
この行為についてはまだまだ謎がたくさんあります。
まぁ、虫ですしね(笑)
その行動に特に理由などなく、「何となく」本能的にそうしてるだけじゃないのかと思いますけどねぇ。
だって虫ですもん(笑)
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院