ハッカーと酪農
2024年09月26日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
9月26日の木曜日でございます。
今日は9月26日で、「くつろぎの日」だそうです。
では今日も元気にネタいきましょう。
なんでも、スイスの酪農家がサイバー攻撃を受けたんだとか…。
母牛とお腹にいた子牛が死亡するって被害が出たそうなんです。
ITだのDXだのへの取り組みが、いろんな分野で当たり前のように行われるようになってきた今日この頃ですが、これまでサイバー攻撃なんかには縁がないというイメージがあった業界にも、ハッカーたちの魔の手が迫っているのかもしれません。
スイスのとある酪農家では、オンラインを利用した搾乳ロボットや生体情報を記録するシステムがランサムウェアの攻撃を受け、実際に牛が死亡するという事件が起きたそうです。
スイスのハーゲンドルンという街で酪農家を営むヴィタル・ビルヒャー氏は、最近搾乳ロボットのオンラインシステムからデータが届かなくなったことに気づきました。
データにアクセスしようとしても、ディスプレイには何も表示されません。
通常ならそれぞれの牛の名前や体重、搾乳した乳量などが表示されるはず…。
最初は単なるシステム障害だと思ったビルヒャー氏がメーカーに連絡したところ、実は故障などではなく、外部からハッキングされていたことが判明しました。
ハッカーはランサムウェアを仕込んでおり、1万USドル(約150万円)と引き換えにロックを解除すると要求してきたそうなんです。
ビルヒャー氏は当初、この要求を受け入れることを拒みました。
以前のバージョンのソフトウェアを入れることで、前年のデータは回復できたそうですし、拒否したんですね。
もともとオンライン搾乳システムを導入するまでは、70頭以上いる牛たちの管理は手動でやっていたものでもありますし、今すぐにシステムが復旧しなくても、大きな問題はないと思われました。
ところが、この選択が深刻な結果をもたらしてしまいます。
ビルヒャー氏はシステムを通じて牛たちのリアルタイムの生体データを受け取れなくなっていたため、緊急事態をすぐに認識することができなかったわけです。
もっとも重要となる、現在どの牛が妊娠してどれくらい経過しているのかがわからなくなってしまったわけなんです。
ある日、1頭の牛が床に横たわったまま動かなくなってしまいました。
その牛は妊娠しており、胎内で子牛が死んでいたそうなんです。
母牛を救うために、あらゆる手を尽くしたが、結局、安楽死させるしかなかったそうなんです。
結果として母子2頭の命が失われ、今回の攻撃でビルヒャー氏が被った損害は6,000フラン(約102万円)を超えることになったそうです。
実は同様の事件が、2023年末にイギリスでも報告されていました。
メールで送られて来た添付ファイルをクリックしてしまいネットワークがダウン。
搾乳の順番や、トラクターによる畑の作付け状況がわからなくなってしまったそうです。
搾乳ロボットは日本でも導入するところが増えており、人手不足の解消や作業時間の短縮など、省力化に大きな効果を発揮しているようなんです。
1頭の搾乳にかかる時間は10分程度で、牛にとってもストレスが減るというメリットもあるようです。
この搾乳ロボットの機能は、搾乳を行うことだけではありません。
1頭ごとの搾乳回数はもちろん、搾乳速度や搾乳時間の偏り、乳電気伝導度といったさまざまなデータを集めてくれるんですね。
さらに体温や心拍数、反芻回数、餌を食べる頻度や量、また歩数といった牛の活動度など、個々の牛の健康に関する生体情報も集めることができ、病気の早期発見などにも役立てられているそうなんです。
農家でのIT導入が進む中、セキュリティやデータ保全への認識の甘さに付け込んだハッカーたちに、標的にされるケースも増えているそうなんですねぇ。
今後は農家と開発者が協力して、サイバー攻撃の脅威に対抗する手段を構築していく必要があるようです。
まぁ、ハッカー達はお金が取れればいいわけですから、農家であろうと企業であろうと狙うわけで、まぁ企業ならかなりセキュリティにも力入れてるでしょうし、農家ってとこが狙い目だったんでしょうね。
恐ろしい世の中になったもんです。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月26日の木曜日でございます。
今日は9月26日で、「くつろぎの日」だそうです。
では今日も元気にネタいきましょう。
なんでも、スイスの酪農家がサイバー攻撃を受けたんだとか…。
母牛とお腹にいた子牛が死亡するって被害が出たそうなんです。
ITだのDXだのへの取り組みが、いろんな分野で当たり前のように行われるようになってきた今日この頃ですが、これまでサイバー攻撃なんかには縁がないというイメージがあった業界にも、ハッカーたちの魔の手が迫っているのかもしれません。
スイスのとある酪農家では、オンラインを利用した搾乳ロボットや生体情報を記録するシステムがランサムウェアの攻撃を受け、実際に牛が死亡するという事件が起きたそうです。
スイスのハーゲンドルンという街で酪農家を営むヴィタル・ビルヒャー氏は、最近搾乳ロボットのオンラインシステムからデータが届かなくなったことに気づきました。
データにアクセスしようとしても、ディスプレイには何も表示されません。
通常ならそれぞれの牛の名前や体重、搾乳した乳量などが表示されるはず…。
最初は単なるシステム障害だと思ったビルヒャー氏がメーカーに連絡したところ、実は故障などではなく、外部からハッキングされていたことが判明しました。
ハッカーはランサムウェアを仕込んでおり、1万USドル(約150万円)と引き換えにロックを解除すると要求してきたそうなんです。
ビルヒャー氏は当初、この要求を受け入れることを拒みました。
以前のバージョンのソフトウェアを入れることで、前年のデータは回復できたそうですし、拒否したんですね。
もともとオンライン搾乳システムを導入するまでは、70頭以上いる牛たちの管理は手動でやっていたものでもありますし、今すぐにシステムが復旧しなくても、大きな問題はないと思われました。
ところが、この選択が深刻な結果をもたらしてしまいます。
ビルヒャー氏はシステムを通じて牛たちのリアルタイムの生体データを受け取れなくなっていたため、緊急事態をすぐに認識することができなかったわけです。
もっとも重要となる、現在どの牛が妊娠してどれくらい経過しているのかがわからなくなってしまったわけなんです。
ある日、1頭の牛が床に横たわったまま動かなくなってしまいました。
その牛は妊娠しており、胎内で子牛が死んでいたそうなんです。
母牛を救うために、あらゆる手を尽くしたが、結局、安楽死させるしかなかったそうなんです。
結果として母子2頭の命が失われ、今回の攻撃でビルヒャー氏が被った損害は6,000フラン(約102万円)を超えることになったそうです。
実は同様の事件が、2023年末にイギリスでも報告されていました。
メールで送られて来た添付ファイルをクリックしてしまいネットワークがダウン。
搾乳の順番や、トラクターによる畑の作付け状況がわからなくなってしまったそうです。
搾乳ロボットは日本でも導入するところが増えており、人手不足の解消や作業時間の短縮など、省力化に大きな効果を発揮しているようなんです。
1頭の搾乳にかかる時間は10分程度で、牛にとってもストレスが減るというメリットもあるようです。
この搾乳ロボットの機能は、搾乳を行うことだけではありません。
1頭ごとの搾乳回数はもちろん、搾乳速度や搾乳時間の偏り、乳電気伝導度といったさまざまなデータを集めてくれるんですね。
さらに体温や心拍数、反芻回数、餌を食べる頻度や量、また歩数といった牛の活動度など、個々の牛の健康に関する生体情報も集めることができ、病気の早期発見などにも役立てられているそうなんです。
農家でのIT導入が進む中、セキュリティやデータ保全への認識の甘さに付け込んだハッカーたちに、標的にされるケースも増えているそうなんですねぇ。
今後は農家と開発者が協力して、サイバー攻撃の脅威に対抗する手段を構築していく必要があるようです。
まぁ、ハッカー達はお金が取れればいいわけですから、農家であろうと企業であろうと狙うわけで、まぁ企業ならかなりセキュリティにも力入れてるでしょうし、農家ってとこが狙い目だったんでしょうね。
恐ろしい世の中になったもんです。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院