サソリ毒
2024年09月17日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
9月17日の火曜日でございます。
本日は、なんでもイタリア料理の日だそうですよ。
理由は、イタリア語で「料理」を意味する「クチーナ」(cucina)を「ク(9)チー(1)ナ(7)」と読む語呂合わせからだそうです。
イタリアなのに語呂合わせ(笑)
では今日も元気にネタいきましょう。
今日は毒のお話。
毒といえば、植物も含めた生き物が持ってることが多いですが、その中でも最強級のヤツ…。
サソリの毒についてのお話です。
なんでも、サソリの養殖業が世界で増え続けているそうなんですよ。
「毒にも薬にもならない」とか、「毒と薬は紙一重」という言葉があるように、毒と薬には密接な関係があります。
「すべてのものは毒であり、毒でないものはない。用量だけが毒でないことを決める」と言ったのは、16世紀スイスの医師・化学者であるパラケルススです。
実はサソリの毒も、使いようによっては健康のため、害虫駆除などに有効活用できるらしく、最近では大量のサソリを養殖して毒を抽出する業者が増えてきているんだそうです。
この繁殖業者は、サソリを飼育し、さらに毒を抽出してるらしいんですよ。
そしてここで集められたサソリの毒は、薬や化粧品を作るのに使われるのだそうです。
薬はなんとなく分かりますが、化粧品にまで変身するのね。
そしてこの毒は非常に高値で取引されており、1ガロン(約3.8リットル)が日本円にして約56億円という、とんでもない金額で取引されることもあるんだとか…。
これは高い(笑)
ハンパな金額ではありませんな。
これくらい高価なものなら、危険を承知でサソリを飼って毒を取ろうという気にもなりますわな。
ですが、そもそも1匹のサソリから一度に採取できる毒の量が極端に少ないんですよ。
大体、1,000分の数ml程度しかないそうなんです。
つまり、1ml集めるだけでも、数百匹ものサソリが必要になるわけです。
しかも一度毒を採取されたサソリが、再び体内で満杯になるまで毒を作るには、2週間ほどかかるという話ですから、なおさら貴重になりますよね。
サソリの毒には複数のペプチドが含まれており、サソリの種類によってその構成は変わってきます。
そして詳しく調べていくと、それぞれに我々人間のために役立つ作用があることがわかってきたそうなんです。
例えば一部のサソリが持つ毒には強力な抗菌作用があり、結核菌や大腸菌を死滅させることができるらしいんです。
医療の現場ではそれぞれの毒の特性を利用して、鎮痛剤や免疫抑制剤、抗マラリア剤が開発されているほか、がんの治療にも効果が期待されているという話です。
また、特定の昆虫にだけ作用する毒を抽出することで、益虫には害のない農薬を作れる可能性もあるんだとか…。
こういった研究結果が次々と発表されるようになった結果、世界では2016年頃から、サソリを養殖する業者が増えているという事のようです。
もともと漢方にはキョクトウサソリ科(ウシコロシサソリ科)のサソリを原料とする「全蝎」という生薬があり、神経麻痺や痙攣、卒中などに効果があるとされてきました。
現代科学がそのあたりに追いついて、感染症や難病の治療に使えるのでは?ということで、サソリ毒の需要は増え続けているらしいです。
ちなみにペプチドは経口摂取しても消化されてしまうので、漢方薬として摂取したり、サソリ酒を飲んだりしても大丈夫なんだそうです。
いや、なかなか日本人では、サソリを見ることも少ないんじゃないでしょうかね。
動物園的なところでならいざ知らず、野生のはそこらにいないでしょうしねぇ。
ま、ペットとして飼う人もいるようですが、ま、珍しいでしょう。
日本では稀とはいえ、サソリの毒による死者は、毎年千人以上報告されているらしいです。
サソリの毒は神経毒に分類され、体内に入ると神経伝達が阻害され、筋肉が収縮し、痙攣や呼吸困難が起きるそうです。
最近では「サソリの毒を採取するロボット」も開発されているそうですし、こういう仕事こそ、機械を頼るべきですよねぇ。
にしても、その毒を使った薬やなんかがどれだけのものなのかってことですよねぇ。
ま、日本では入手することすら難しいと思いますが、そこを知りたいですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
9月17日の火曜日でございます。
本日は、なんでもイタリア料理の日だそうですよ。
理由は、イタリア語で「料理」を意味する「クチーナ」(cucina)を「ク(9)チー(1)ナ(7)」と読む語呂合わせからだそうです。
イタリアなのに語呂合わせ(笑)
では今日も元気にネタいきましょう。
今日は毒のお話。
毒といえば、植物も含めた生き物が持ってることが多いですが、その中でも最強級のヤツ…。
サソリの毒についてのお話です。
なんでも、サソリの養殖業が世界で増え続けているそうなんですよ。
「毒にも薬にもならない」とか、「毒と薬は紙一重」という言葉があるように、毒と薬には密接な関係があります。
「すべてのものは毒であり、毒でないものはない。用量だけが毒でないことを決める」と言ったのは、16世紀スイスの医師・化学者であるパラケルススです。
実はサソリの毒も、使いようによっては健康のため、害虫駆除などに有効活用できるらしく、最近では大量のサソリを養殖して毒を抽出する業者が増えてきているんだそうです。
この繁殖業者は、サソリを飼育し、さらに毒を抽出してるらしいんですよ。
そしてここで集められたサソリの毒は、薬や化粧品を作るのに使われるのだそうです。
薬はなんとなく分かりますが、化粧品にまで変身するのね。
そしてこの毒は非常に高値で取引されており、1ガロン(約3.8リットル)が日本円にして約56億円という、とんでもない金額で取引されることもあるんだとか…。
これは高い(笑)
ハンパな金額ではありませんな。
これくらい高価なものなら、危険を承知でサソリを飼って毒を取ろうという気にもなりますわな。
ですが、そもそも1匹のサソリから一度に採取できる毒の量が極端に少ないんですよ。
大体、1,000分の数ml程度しかないそうなんです。
つまり、1ml集めるだけでも、数百匹ものサソリが必要になるわけです。
しかも一度毒を採取されたサソリが、再び体内で満杯になるまで毒を作るには、2週間ほどかかるという話ですから、なおさら貴重になりますよね。
サソリの毒には複数のペプチドが含まれており、サソリの種類によってその構成は変わってきます。
そして詳しく調べていくと、それぞれに我々人間のために役立つ作用があることがわかってきたそうなんです。
例えば一部のサソリが持つ毒には強力な抗菌作用があり、結核菌や大腸菌を死滅させることができるらしいんです。
医療の現場ではそれぞれの毒の特性を利用して、鎮痛剤や免疫抑制剤、抗マラリア剤が開発されているほか、がんの治療にも効果が期待されているという話です。
また、特定の昆虫にだけ作用する毒を抽出することで、益虫には害のない農薬を作れる可能性もあるんだとか…。
こういった研究結果が次々と発表されるようになった結果、世界では2016年頃から、サソリを養殖する業者が増えているという事のようです。
もともと漢方にはキョクトウサソリ科(ウシコロシサソリ科)のサソリを原料とする「全蝎」という生薬があり、神経麻痺や痙攣、卒中などに効果があるとされてきました。
現代科学がそのあたりに追いついて、感染症や難病の治療に使えるのでは?ということで、サソリ毒の需要は増え続けているらしいです。
ちなみにペプチドは経口摂取しても消化されてしまうので、漢方薬として摂取したり、サソリ酒を飲んだりしても大丈夫なんだそうです。
いや、なかなか日本人では、サソリを見ることも少ないんじゃないでしょうかね。
動物園的なところでならいざ知らず、野生のはそこらにいないでしょうしねぇ。
ま、ペットとして飼う人もいるようですが、ま、珍しいでしょう。
日本では稀とはいえ、サソリの毒による死者は、毎年千人以上報告されているらしいです。
サソリの毒は神経毒に分類され、体内に入ると神経伝達が阻害され、筋肉が収縮し、痙攣や呼吸困難が起きるそうです。
最近では「サソリの毒を採取するロボット」も開発されているそうですし、こういう仕事こそ、機械を頼るべきですよねぇ。
にしても、その毒を使った薬やなんかがどれだけのものなのかってことですよねぇ。
ま、日本では入手することすら難しいと思いますが、そこを知りたいですな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院