トライポフォビアと人類の進化
2024年08月22日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。
8月22日の木曜日でございます
昔は夏休みと言えば、8月31日まででしたが、最近じゃ色々みたいですね。
ボチボチ夏休みも終わりな感じでしょうか。
夏は終わらないのにねぇ(笑)
では今日も元気にネタいきましょう。
ブツブツの集合体を極端に怖がるトライポフォビアは人類の進化と関係しているかもしれないんだとか…。
小さな穴やブツブツした斑点などの集合体は多くの人が苦手なんですが、中には過剰なまでの恐怖感や嫌悪感を抱いてしまう人も少なくありません。
そういった人はトライポフォビア(集合体恐怖症)と呼ばれているんですが、いったいなぜ、人は集合体を恐れるようになったのでしょう?
トライポフォビアは科学的研究の対象になっていますが、これまで、これは恐怖症ではなく、ただの嫌悪感だとする研究もありました。
最近発表された研究によると、進化という観点から見て、トライポフォビアの起源は「危険な動物」説と「皮膚疾患の回避」説の2つの仮説で説明できるそうなんです。
フランス、ブルゴーニュ大学のガエタン・ティエボー氏ら研究チームは、トライポフォビアを広い意味で進化心理学の中に位置づけています。
進化心理学とは、人間の行動と精神プロセスは進化の圧力によって形作られるとする学問分野です。
それによると、我々の脳は、種として進化した過程で獲得した特定の精神的アルゴリズムを今も使用していると…。
我々はもはや、古代の祖先が生活していた環境や条件で暮らしているわけではありませんが、現代人の行動は、現存する特定のものへの精神的アルゴリズムにより引き起こされる可能性があるということです。
こうした考えは、クモ恐怖症や高所恐怖症が一般的なのはなぜかを説明するのに役立ちます。
毒グモや高所を避けることが、我々の先祖にとって、生存に有利に働く大切なことだったからですね。
トライポフォビアも進化における適応戦略に端を発している可能性があるというわけです。
今回の研究では一貫して、かなりの数の人がトライポフォビアであることがわかっています。
これは特定の視覚刺激に対する生来の、おそらくは生存に適応するための反応であることを示しており、2つの仮説が成り立つそうです。
危険動物説
この仮説は、トライポフォビアは危険な生き物を避けるのに適した進化の副産物だと言うものです。
特定のヘビやクモなどたくさんの有毒な生物は、穴がたくさん集まったブツブツした気味の悪い模様をもつものが多いです。
ブツブツ模様や有毒生物の画像は、気持ち悪いと嫌悪する神経反応を引き起こし、生来の回避メカニズムを発動させます。
私たちの先祖にとって、こうした危険動物をいち早く察知して回避できたことが生き残りに有利に働き、こうした能力が世代を超えて受け継がれてきたのかもしれないという説ですね。
皮膚疾患回避説
2つ目の仮説は、トライポフォビアは感染症を避けるために進化した反応だというものです。
皮膚疾患や外部寄生虫の多くは皮膚にブツブツを発生させます。
これは、病気を回避するための主要な感情である嫌悪感と密接に関係しています。
病原体に関わるものへの嫌悪感が鋭い人ほど、トライポフォビアになりやすいことがわかっていて、ブツブツの穴を気持ち悪いと思う恐怖が、病気から身を守るメカニズムと関連していることがうかがえます。
この説は、ブツブツ画像を見たときの心拍数、瞳孔拡張、皮膚伝導率といったの生理学的測定値が実際に強い反応を引き起こしていることからも裏づけられるそうです。
トライポフォビアは、嫌悪感を引き起こすことで、私たちの祖先が感染症や病気を避けるに役立ったとも言えるでしょう。
ティエボー氏らは、トライポフォビアが特定恐怖症の診断基準の多くを満たしていると考えています。
この恐怖症に苦しみ、日常生活に支障をきたすほどの人もたくさんいるため、社会的に大きな影響を及ぼしているとし、この恐怖症の位置づけをはっきりさせる必要があると主張しています。
トライポフォビアの治療には、認知行動療法、暴露療法、薬物療法などが有効だと考えられていますが、しっかりした治療法を確立するためにも、さらなる研究が必要だと指摘しています。
これは確かに研究が必要ですね。
わたくし院長もそこまでじゃないですが、当てはまる節はいくつかありますから…。
この研究も今後に期待ですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月22日の木曜日でございます
昔は夏休みと言えば、8月31日まででしたが、最近じゃ色々みたいですね。
ボチボチ夏休みも終わりな感じでしょうか。
夏は終わらないのにねぇ(笑)
では今日も元気にネタいきましょう。
ブツブツの集合体を極端に怖がるトライポフォビアは人類の進化と関係しているかもしれないんだとか…。
小さな穴やブツブツした斑点などの集合体は多くの人が苦手なんですが、中には過剰なまでの恐怖感や嫌悪感を抱いてしまう人も少なくありません。
そういった人はトライポフォビア(集合体恐怖症)と呼ばれているんですが、いったいなぜ、人は集合体を恐れるようになったのでしょう?
トライポフォビアは科学的研究の対象になっていますが、これまで、これは恐怖症ではなく、ただの嫌悪感だとする研究もありました。
最近発表された研究によると、進化という観点から見て、トライポフォビアの起源は「危険な動物」説と「皮膚疾患の回避」説の2つの仮説で説明できるそうなんです。
フランス、ブルゴーニュ大学のガエタン・ティエボー氏ら研究チームは、トライポフォビアを広い意味で進化心理学の中に位置づけています。
進化心理学とは、人間の行動と精神プロセスは進化の圧力によって形作られるとする学問分野です。
それによると、我々の脳は、種として進化した過程で獲得した特定の精神的アルゴリズムを今も使用していると…。
我々はもはや、古代の祖先が生活していた環境や条件で暮らしているわけではありませんが、現代人の行動は、現存する特定のものへの精神的アルゴリズムにより引き起こされる可能性があるということです。
こうした考えは、クモ恐怖症や高所恐怖症が一般的なのはなぜかを説明するのに役立ちます。
毒グモや高所を避けることが、我々の先祖にとって、生存に有利に働く大切なことだったからですね。
トライポフォビアも進化における適応戦略に端を発している可能性があるというわけです。
今回の研究では一貫して、かなりの数の人がトライポフォビアであることがわかっています。
これは特定の視覚刺激に対する生来の、おそらくは生存に適応するための反応であることを示しており、2つの仮説が成り立つそうです。
危険動物説
この仮説は、トライポフォビアは危険な生き物を避けるのに適した進化の副産物だと言うものです。
特定のヘビやクモなどたくさんの有毒な生物は、穴がたくさん集まったブツブツした気味の悪い模様をもつものが多いです。
ブツブツ模様や有毒生物の画像は、気持ち悪いと嫌悪する神経反応を引き起こし、生来の回避メカニズムを発動させます。
私たちの先祖にとって、こうした危険動物をいち早く察知して回避できたことが生き残りに有利に働き、こうした能力が世代を超えて受け継がれてきたのかもしれないという説ですね。
皮膚疾患回避説
2つ目の仮説は、トライポフォビアは感染症を避けるために進化した反応だというものです。
皮膚疾患や外部寄生虫の多くは皮膚にブツブツを発生させます。
これは、病気を回避するための主要な感情である嫌悪感と密接に関係しています。
病原体に関わるものへの嫌悪感が鋭い人ほど、トライポフォビアになりやすいことがわかっていて、ブツブツの穴を気持ち悪いと思う恐怖が、病気から身を守るメカニズムと関連していることがうかがえます。
この説は、ブツブツ画像を見たときの心拍数、瞳孔拡張、皮膚伝導率といったの生理学的測定値が実際に強い反応を引き起こしていることからも裏づけられるそうです。
トライポフォビアは、嫌悪感を引き起こすことで、私たちの祖先が感染症や病気を避けるに役立ったとも言えるでしょう。
ティエボー氏らは、トライポフォビアが特定恐怖症の診断基準の多くを満たしていると考えています。
この恐怖症に苦しみ、日常生活に支障をきたすほどの人もたくさんいるため、社会的に大きな影響を及ぼしているとし、この恐怖症の位置づけをはっきりさせる必要があると主張しています。
トライポフォビアの治療には、認知行動療法、暴露療法、薬物療法などが有効だと考えられていますが、しっかりした治療法を確立するためにも、さらなる研究が必要だと指摘しています。
これは確かに研究が必要ですね。
わたくし院長もそこまでじゃないですが、当てはまる節はいくつかありますから…。
この研究も今後に期待ですね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院