マイクロプラスチックと精巣
2024年07月03日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
7月3日の水曜日でございます。
7月3日…。
きっと波の日だな(笑)
しらんけど。
では今日も元気にネタいきましょう。
今日のネタは、非常に由々しき事態です。
このブログでも何度も取り上げている社会問題のひとつに、マイクロプラスチック問題があります。
これはもう、どこにでも存在し、人体からもかな検出されているというお話を前にもしましたが、今回は、ヒトの精巣からマイクロプラスチックが検出されたんだそうです。
これはもう、ダイレクトに生殖機能に影響を及ぼす可能性が示唆されます。
既にこれまでの研究で人間の血液や内臓器官、心臓から脳に至るまで、マイクロプラスチックが検出されているんですが、それは精巣も例外ではなかったようなんです。
ニューメキシコ大学が行った新たな研究によると、人間と犬の両方から採取した精巣組織内で顕著な濃度のマイクロプラスチックが検出されたという話です。
その量は、人間のほうが犬の約3倍に上ることが明らかになったそうです。
最も気がかりだったのは、精巣から検出されたマイクロプラスチック量が精子の少なさと関係していたことなんだそうです。
米国ニューメキシコ大学の研究チームは、人間23人と犬47匹の死体解剖から精巣を採取して分析を行ないました。
その結果、精巣組織1gあたり、人間では平均328.44μg、犬では平均122.63μgの有意な濃度のマイクロプラスチックが検出されました。
研究チームのユ・シャオジョン氏はマイクロプラスチックが本当に生殖器官に侵入するのか半信半疑でしたが、まず犬の結果を最初に見て驚いたと、プレスリリースで語っています。
さらに人間の精巣から犬の精巣の約3倍の量のマイクロプラスチックが検出されたことも衝撃だったと話されています。
気になるのは、それが精子に悪影響を与えている可能性があることです。
人間のサンプルは薬品で保存されたものだったため、精子の数までは不明ですが、犬の精巣の精子を数えたところ、ポリ塩化ビニル(PVC/さまざまな用途に使われるプラスチックの一種)を多く含む精巣ほど、精子の数が少ないことがわかったそうなんです。
ポリ塩化ビニルは、精子の形成を邪魔するさまざまな化学物質を出すと言われています。
内分泌かく乱作用のある化学物質も含まれているそうですからこれも厄介な問題です。
ご存じの通り、マイクロプラスチックとは、5mm以下の小さなプラスチック粒子のことで、大きなプラスチックが分解されたり、化粧品などのマイクロビーズを含む製品から発生します。
非常に小さく、自然には分解されにくいため、海や土、雨や空気にいたるまで、この地球環境の隅々まで広がっています。
そしてマイクロプラスチック汚染は今や人体にまで広がっており、マウスの実験からはこの小さな粒子があらゆる臓器に侵入できることが判明しています。
ユ・シャオジョン氏は元々、金属や農薬などの汚染物質が精子に与える影響を研究していたんだそうで、近年、男性の精子は減少の一途をたどっているらしんですが、こうした汚染がその原因とも考えられるとおっしゃってます。
そんな彼がマイクロプラスチックに注目するようになったのは、それが胎盤組織から発見されたと聞いたことがきっかけだったんだそうです。
これを聞いて、マイクロプラスチックもまた同様に、世界的に見られる精子の減少に関係しているのではと疑ったわけですな。
まだわからないことだらけです。
だからこそ、マイクロプラスチックは精子減少の要因なのか、長期的にどのような影響を及ぼすのかをしっかり調べる必要があります(ユ・シャオジョン氏)
彼の狙いは、もちろん人々を怖がらせることではありません。
ですが客観的なデータを示し、マイクロプラスチックが身の回りにあふれていることを知ってもらう必要はあると…。
その事実を知ってはじめて、悪影響から身を守り、環境を汚染しないライフスタイルを選ぶことができるからだと考えてるそうです。
にしても、精巣に入り込んでるってのはヤバいでしょ。
ひょっとすると、妊娠に影響がでるかもしれないわけで、これはヒトという種の絶滅すらあり得る話ですからねぇ。
もっと真剣に取り組むべき問題だと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
7月3日の水曜日でございます。
7月3日…。
きっと波の日だな(笑)
しらんけど。
では今日も元気にネタいきましょう。
今日のネタは、非常に由々しき事態です。
このブログでも何度も取り上げている社会問題のひとつに、マイクロプラスチック問題があります。
これはもう、どこにでも存在し、人体からもかな検出されているというお話を前にもしましたが、今回は、ヒトの精巣からマイクロプラスチックが検出されたんだそうです。
これはもう、ダイレクトに生殖機能に影響を及ぼす可能性が示唆されます。
既にこれまでの研究で人間の血液や内臓器官、心臓から脳に至るまで、マイクロプラスチックが検出されているんですが、それは精巣も例外ではなかったようなんです。
ニューメキシコ大学が行った新たな研究によると、人間と犬の両方から採取した精巣組織内で顕著な濃度のマイクロプラスチックが検出されたという話です。
その量は、人間のほうが犬の約3倍に上ることが明らかになったそうです。
最も気がかりだったのは、精巣から検出されたマイクロプラスチック量が精子の少なさと関係していたことなんだそうです。
米国ニューメキシコ大学の研究チームは、人間23人と犬47匹の死体解剖から精巣を採取して分析を行ないました。
その結果、精巣組織1gあたり、人間では平均328.44μg、犬では平均122.63μgの有意な濃度のマイクロプラスチックが検出されました。
研究チームのユ・シャオジョン氏はマイクロプラスチックが本当に生殖器官に侵入するのか半信半疑でしたが、まず犬の結果を最初に見て驚いたと、プレスリリースで語っています。
さらに人間の精巣から犬の精巣の約3倍の量のマイクロプラスチックが検出されたことも衝撃だったと話されています。
気になるのは、それが精子に悪影響を与えている可能性があることです。
人間のサンプルは薬品で保存されたものだったため、精子の数までは不明ですが、犬の精巣の精子を数えたところ、ポリ塩化ビニル(PVC/さまざまな用途に使われるプラスチックの一種)を多く含む精巣ほど、精子の数が少ないことがわかったそうなんです。
ポリ塩化ビニルは、精子の形成を邪魔するさまざまな化学物質を出すと言われています。
内分泌かく乱作用のある化学物質も含まれているそうですからこれも厄介な問題です。
ご存じの通り、マイクロプラスチックとは、5mm以下の小さなプラスチック粒子のことで、大きなプラスチックが分解されたり、化粧品などのマイクロビーズを含む製品から発生します。
非常に小さく、自然には分解されにくいため、海や土、雨や空気にいたるまで、この地球環境の隅々まで広がっています。
そしてマイクロプラスチック汚染は今や人体にまで広がっており、マウスの実験からはこの小さな粒子があらゆる臓器に侵入できることが判明しています。
ユ・シャオジョン氏は元々、金属や農薬などの汚染物質が精子に与える影響を研究していたんだそうで、近年、男性の精子は減少の一途をたどっているらしんですが、こうした汚染がその原因とも考えられるとおっしゃってます。
そんな彼がマイクロプラスチックに注目するようになったのは、それが胎盤組織から発見されたと聞いたことがきっかけだったんだそうです。
これを聞いて、マイクロプラスチックもまた同様に、世界的に見られる精子の減少に関係しているのではと疑ったわけですな。
まだわからないことだらけです。
だからこそ、マイクロプラスチックは精子減少の要因なのか、長期的にどのような影響を及ぼすのかをしっかり調べる必要があります(ユ・シャオジョン氏)
彼の狙いは、もちろん人々を怖がらせることではありません。
ですが客観的なデータを示し、マイクロプラスチックが身の回りにあふれていることを知ってもらう必要はあると…。
その事実を知ってはじめて、悪影響から身を守り、環境を汚染しないライフスタイルを選ぶことができるからだと考えてるそうです。
にしても、精巣に入り込んでるってのはヤバいでしょ。
ひょっとすると、妊娠に影響がでるかもしれないわけで、これはヒトという種の絶滅すらあり得る話ですからねぇ。
もっと真剣に取り組むべき問題だと思います。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院