弘泉堂鍼灸接骨院
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ブログ

ボイジャーの独り言4
2024年06月20日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。

6月20日の木曜日でございます。

6月も残り10日ですなぁ。

では今日も元気にネタにいきましょう。

このブログでも、もう数回ご紹介しておりましたが、47年前に打ち上げられ、様々なミッションをこなしながら太陽圏を脱出し、星間空間の航行を行っていたNASAの無人宇宙探査機、ボイジャー1号が、数ヶ月前に不具合が生じ正気を失ってしまいました。

「回復したら奇跡」とまで言われていたわけが、研究者らの諦めない心と努力が実り、ついに我に返ったそうなんです。

ボイジャーのこれまでは、過去ブログ、これこれこれを読んできてください。

1977年9月5日に打ち上げられ、47年も宇宙で一人旅を続けたボイジャー1号がぶつぶつと意味不明な言葉ばかりをつぶやくようになったのは、約5か月前の2023年末の頃でした。

不具合の原因として考えられたのは、科学機器や機体についてのデータをまとめる「フライト・データ・システム(FDS)」と、これを地球に送信する「遠隔測定変調ユニット(TMU)」との通信の不具合でした。

一体何が2つの機器の通信を阻害しているのか特定するべく、NASA ジェット推進研究所の技術チームが、普段とは違う手順で壊れたデータを迂回する特殊な呼びかけを行ったことは、前回、前々回にお伝えした通りです。

これによって老朽化したボイジャー1号がおかしくなった原因が、”物忘れ"であることが判明したわけです。

FDSのメモリが3%ほど物理的に壊れてしまっていたわけなんです。

もともと、ボイジャー1号、2号の設計寿命は5年だったことを考えると、こんなに長い間がんばってくれているのは奇跡に近い状況ですからね。

そしてボイジャー1号はすでに太陽圏を脱出しているので、壊れたメモリを交換することはできません。

そこで技術チームは起死回生の一手を考案しました。

壊れたメモリに保存されるはずのコードをいくつかに分け、FDSのまだ機能している場所にバラバラに保存するという大胆なアイデアでした。

その上で分散したコードを連携させて使用すれば、これまで通り機能してくれるはずだと…。

嬉しいことに、この勝負手は功を奏しました。

コードを移植してから、FDSにいくつかのタスクを実行させてみると、きちんと処理してくれたそうなんです。

そして4月20日にボイジャー1号から返ってきた返事は、ちゃんと理解できる言葉だったそうです。

ボイジャー1号がデータの一部を正常に送信したことを確認したNASAジェット推進研究所の技術チームは喜びに沸き返ったそうです。

研究チームの一員であるリンダ・スピルカー博士は「しばらく離れていた古い友人に再び会えた気分だ」と語ったという話です。

この復旧処理はまだすべて終わったわけではなく、まだ残されている機能していないコードもまた同じように処理する必要があります。

それでも、ボイジャー1号の健康状態とシステムをチェックすることはできるようになりました。

ほかのコードも安全な場所に移植してやれば、ボイジャー1号はまた元通りに太陽圏の外で見たものを地球に伝えてくれるはずです。

とはいえ、この作業にはかなり時間がかかります。

なにしろ地球から語りかけても、電波が届くまでに22時間(つまり光の速さで22時間)かかり、そこから返事が来るまでさらに22時間かかってしまいます。

たとえボイジャー1号が正気を取り戻したとしても、地球上での会話のようにはいかない距離なんですね。

ボイジャー1号が打ち上げられたのは、1977年9月5日のことで、1979年3月に木星を、1980年11月に土星を通過し、こうした惑星について貴重な情報を伝えてくれました。

こうしたミッションの後も宇宙の一人旅を続け、2012年にはついに太陽圏を離脱しました。

今現在は、太陽とほかの恒星との間に広がる「星間空間」を旅しているそうなんですが、太陽系の一番外側を包む「オールトの雲」にはまだ到達していないそうです。

50年以上も働き続けたボイジャー1号おじいちゃん、すでにいくつかの科学観測装置は停止しているそうです。

そしてそう遠くない未来、さらに多くの機器が動かなくなり、2030年代半ばまでには力つき、永遠の眠りにつくことになるでしょう。

これまで人間のために献身的に働いてくれた老いたボイジャー1号ですが、それでもなおミッションは続きます。

双子のボイジャー2号とともにボイジャー1号には、地球の生命や文化の存在を伝える音や画像が収めらたゴールデンレコードが搭載されています。

これを宇宙のどこかにいる地球外知的生命体や未来の人類が見つけて解読することが期待されているんです。

これは夢がありますなぁ。

未来は永遠ですから、いつか誰かが見つけてくれるでしょう。

ではまた〜。







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