ノア症候群
2024年06月18日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。
6月18日の火曜日でございます。
まだまだ梅雨ですなぁ。
では今日も元気にネタいきましょう。
なんでも、フランスのアパートで166匹の犬猫を飼っていた女性が、ノア症候群と診断され、1年の執行猶予付きの有罪判決を受けたそうです。
今後ペットの飼育は禁止されるんだとか…。
フランス南部の町ニースで、159匹の猫と7匹の犬を劣悪な環境で飼育し続けたカップルが摘発されました。
カップルのうち女性のほうは、「ノア症候群」という精神疾患の診断を受けたそうで、これは世話をしきれないほど多くの動物たちを飼ってしまう疾患で、いわゆるゴミ屋敷症候群の動物版らしいです。
裁判所はこのカップルに、今後一切、ペットの飼育を禁じる命令を出したそうです。
このカップルは、約80平方メートルの広さのアパートで、なんと159匹の猫と7匹の犬を飼育していたという。
80平方メートルと言えば、平均的な4LDKのマンション程度だと思われます。
日本じゃ、そこそこ広いマンションですが、この数の犬猫がいたらさすがに劣悪な環境と言わざるを得ないでしょうな。
今回、この事態が明るみに出たのは、多数のペットが出すニオイや汚物で隣人とトラブルになり、警察へ通報されたのがきっかけだったそうです。
そりゃ、隣近所は大迷惑でしょ。
アパートを訪れた警察は、室内の惨状を見て言葉を失ったといいますから相当なもんだったんでしょう。
家中が汚物にまみれており、悲しいことに、バスルームでは犬と猫2匹ずつが死んでいるのが発見されたそうです。
生き残った動物たちも脱水症状や栄養不良に陥っていたほか、寄生虫に感染しているものも多かったそうで、保護された後で死亡した動物もいたそうです。
どうしてこんなことになってしまったのでしょう。
もともとは2018年に、親が飼っていた犬と猫3匹ずつを引き取り、その後廃墟に住み着いていた約30匹の猫たちをアパートに連れ帰ったと、女性は捜査員に語ったそうです。
犬と猫3匹ずつがギリの線でしたね。
きちんと世話ができないとわかっているのに、なぜ飼い続けたのかと尋ねられたカップルの女性は、次のように答えたそうです。
彼らを捨てたら、自分が見捨てられたと感じてしまうから…。
この68歳の女性に対しては精神鑑定が実施され、「ノア症候群」との診断が下されました。
これは動物に執着し、次から次へと異常な数の多頭飼育をしてしまう精神疾患のことだそうです。
いわゆる汚部屋を作り出してしまう疾患に「ディオゲネス症候群(DS)」あるいは「ゴミ屋敷症候群」と呼ばれるものがあります。
こちらは物を溜め込んでしまう行動障害で、強迫性障害の一種と考えられているそうです。
ノア症候群とはこのDSが物やゴミではなく、動物たちを対象に現れたものだと考えればいいようです。
この「ノア」とは旧約聖書に登場する、たくさんの動物たちを集めた「ノアの箱舟」にちなんでつけられたものです。
不要な物を溜め込んだ場合、最悪すべて捨てればいいだけですが、これが動物となるとそう簡単にはいきません。
一匹一匹に適切な治療をしたり、信頼できる引き取り手を探したりする必要がありますし、餌代だって当然必要です。
本人は動物たちを「愛している」つもりでも、結果的に虐待を伴うケースも多いらしいですしね。
彼らが再びこんな事態を引き起こすのを避けるために、裁判所は「今後の生涯で、ペットを飼うことを永久に禁止する」という命令を出したそうです。
さらに女性とパートナーは、動物愛護団体などに15万ユーロ(約245万円)以上を支払うよう命じられました。
実はこのカップルが多頭飼いでトラブルを起こしたのは、これが初めてではなかったらしいんです。
2014年にも狭いワンルームの部屋で、1匹の犬と13匹の猫を飼育していたことで、通報されたことがあったんだとか…。
その時点で女性の精神疾患が判明していたら、さらなる不幸は生まれなかったのかもしれないですねぇ。
ノア症候群ってのは初めて聞きましたが、意外とその気のある人って多いかもね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月18日の火曜日でございます。
まだまだ梅雨ですなぁ。
では今日も元気にネタいきましょう。
なんでも、フランスのアパートで166匹の犬猫を飼っていた女性が、ノア症候群と診断され、1年の執行猶予付きの有罪判決を受けたそうです。
今後ペットの飼育は禁止されるんだとか…。
フランス南部の町ニースで、159匹の猫と7匹の犬を劣悪な環境で飼育し続けたカップルが摘発されました。
カップルのうち女性のほうは、「ノア症候群」という精神疾患の診断を受けたそうで、これは世話をしきれないほど多くの動物たちを飼ってしまう疾患で、いわゆるゴミ屋敷症候群の動物版らしいです。
裁判所はこのカップルに、今後一切、ペットの飼育を禁じる命令を出したそうです。
このカップルは、約80平方メートルの広さのアパートで、なんと159匹の猫と7匹の犬を飼育していたという。
80平方メートルと言えば、平均的な4LDKのマンション程度だと思われます。
日本じゃ、そこそこ広いマンションですが、この数の犬猫がいたらさすがに劣悪な環境と言わざるを得ないでしょうな。
今回、この事態が明るみに出たのは、多数のペットが出すニオイや汚物で隣人とトラブルになり、警察へ通報されたのがきっかけだったそうです。
そりゃ、隣近所は大迷惑でしょ。
アパートを訪れた警察は、室内の惨状を見て言葉を失ったといいますから相当なもんだったんでしょう。
家中が汚物にまみれており、悲しいことに、バスルームでは犬と猫2匹ずつが死んでいるのが発見されたそうです。
生き残った動物たちも脱水症状や栄養不良に陥っていたほか、寄生虫に感染しているものも多かったそうで、保護された後で死亡した動物もいたそうです。
どうしてこんなことになってしまったのでしょう。
もともとは2018年に、親が飼っていた犬と猫3匹ずつを引き取り、その後廃墟に住み着いていた約30匹の猫たちをアパートに連れ帰ったと、女性は捜査員に語ったそうです。
犬と猫3匹ずつがギリの線でしたね。
きちんと世話ができないとわかっているのに、なぜ飼い続けたのかと尋ねられたカップルの女性は、次のように答えたそうです。
彼らを捨てたら、自分が見捨てられたと感じてしまうから…。
この68歳の女性に対しては精神鑑定が実施され、「ノア症候群」との診断が下されました。
これは動物に執着し、次から次へと異常な数の多頭飼育をしてしまう精神疾患のことだそうです。
いわゆる汚部屋を作り出してしまう疾患に「ディオゲネス症候群(DS)」あるいは「ゴミ屋敷症候群」と呼ばれるものがあります。
こちらは物を溜め込んでしまう行動障害で、強迫性障害の一種と考えられているそうです。
ノア症候群とはこのDSが物やゴミではなく、動物たちを対象に現れたものだと考えればいいようです。
この「ノア」とは旧約聖書に登場する、たくさんの動物たちを集めた「ノアの箱舟」にちなんでつけられたものです。
不要な物を溜め込んだ場合、最悪すべて捨てればいいだけですが、これが動物となるとそう簡単にはいきません。
一匹一匹に適切な治療をしたり、信頼できる引き取り手を探したりする必要がありますし、餌代だって当然必要です。
本人は動物たちを「愛している」つもりでも、結果的に虐待を伴うケースも多いらしいですしね。
彼らが再びこんな事態を引き起こすのを避けるために、裁判所は「今後の生涯で、ペットを飼うことを永久に禁止する」という命令を出したそうです。
さらに女性とパートナーは、動物愛護団体などに15万ユーロ(約245万円)以上を支払うよう命じられました。
実はこのカップルが多頭飼いでトラブルを起こしたのは、これが初めてではなかったらしいんです。
2014年にも狭いワンルームの部屋で、1匹の犬と13匹の猫を飼育していたことで、通報されたことがあったんだとか…。
その時点で女性の精神疾患が判明していたら、さらなる不幸は生まれなかったのかもしれないですねぇ。
ノア症候群ってのは初めて聞きましたが、意外とその気のある人って多いかもね。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院