(377)サンデーイルネス(仮)腎臓の形態異常について2
2024年05月19日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。
5月19日のサンデーイルネスでございます。
5月もいつの間にか、後半戦に突入ですなぁ。
もう春っていうより、初夏って日も結構ありますが、今年ももうすぐ梅雨が来ますね。
ホント、雨が続くとテンションも下がりますが普通に体調が悪くなるんですよね。
これは気圧の関係もありますが、湿度が多すぎるのも問題かと…。
まぁ、乾燥してるのもダメですけど、湿度が高すぎるのも不快ですよねぇ。
不快指数なんて言いますけど、気温が上がるより、湿度が上がる方が不快だもんね。
これからの梅雨時は、とにかく不快ですから、なんとか乗り切りましょうね。
ま、夏になったらなったで、これはまた我慢できないくらいの暑さが来ますから、今から10月くらいまでは耐えるしかないね。
てことで本題にいきましょう。
今日は先週の続き、「腎臓の形態異常」について解説していきたいと思います。
構造(こうぞう)の異常(いじょう)(嚢胞性腎疾患(のうほうせいじんしっかん))
(1)単純性腎嚢胞(たんじゅんせいじんのうほう)
腎臓の実質内に、1個または2〜3個の比較的大きな嚢胞ができている場合をいいます。
加齢とともに発生頻度が増え、高齢者ではしばしばみられますが、小児では比較的まれです。
無症状のまま経過することが多く、腎不全に至ることはありません。
時に、嚢胞が大きくなって周囲の臓器を圧迫するような場合、また悪性化の疑いがある場合は手術をします。
(2)常染色体優性遺伝(じょうせんしょくたいゆうせいいでん)多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)
両側の腎臓全体にわたって、大小さまざまな無数の嚢胞ができ、次第に大きくなってくる病気です。
成人型とも呼ばれますが、小児でも診断されるため、この名称は使われなくなってきています。
受診理由として多いのは、肉眼でわかる血尿や腰背部痛、検診で偶然発見された、家族に多発性嚢胞腎の人がいる、などです。
嚢胞が大きくなってくると、腎機能が次第に低下して腎不全になります。
すべての人が腎不全になるわけではなく、60歳で約半数の人が末期腎不全になるとされています。
10代で腎不全に至る場合もありますが、透析(とうせき)が導入される平均年齢は50歳前半です。
他の問題としては、頭蓋内出血や高血圧、心臓の弁逆流を合併することがあります。
また、肝嚢胞(かんのうほう)を高率に合併しますが、肝機能障害を来すことはほとんどありません。
腹部超音波検査で、腎臓に多数の嚢胞を認めることにより診断されますが、若年者では発見されにくいこともあります。
根本的な治療法はなく、進行性の腎不全に対しては、食事療法や血圧の十分な管理が大切です。
(3)常染色体劣性遺伝(じょうせんしょくたいれっせいいでん)多発性嚢胞腎
幼児型と呼ばれていたもので、新生児期には高血圧や腹部の圧迫症状、腎不全の管理が極めて難しく、生後まもなく死亡することも多い病気です。
長期生存できても、肝線維化による門脈圧亢進症(もんみゃくあつこうしんしょう)や肝不全が問題となります。
(4)多嚢胞性異形成腎(たのうほうせいいけいせいじん)
胎生期の初期の発生障害により、正常な腎臓の形成が行われず、大小多数の嚢胞がみられ、ブドウの房のような外観を示す病気です。
腎臓は無機能ですが、通常は片側性のため、反対側の腎臓が正常であれば腎不全には至りません。
胎児の超音波検査が普及し、妊娠中に発見されることが多くなってきていますが、乳児期以降に腹部腫瘤(しゅりゅう)として発見されることもあります。
超音波検査やCT、腎シンチグラフィといった画像検査で診断を確定し、腎盂(じんう)造影や膀胱造影などにより、反対側の腎臓の合併症の有無を調べます。
他の臓器への圧迫症状や悪性化の所見がなければ、腎臓摘出を行うことなく、画像検査で経過を観察するのが一般的です。
成長とともに、嚢胞は小さくなることも多く、20〜30%は自然に消失します。
(5)海綿腎(かいめんじん)
腎臓の集合管が嚢胞状に拡張する先天性の病気で、嚢胞内に尿が停滞するためにしばしば尿路感染症や腎結石、血尿で発見されます。
成人に多く、大半が両側性に生じます。
特定の治療法はなく、軽症例は経過の観察となります。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
5月19日のサンデーイルネスでございます。
5月もいつの間にか、後半戦に突入ですなぁ。
もう春っていうより、初夏って日も結構ありますが、今年ももうすぐ梅雨が来ますね。
ホント、雨が続くとテンションも下がりますが普通に体調が悪くなるんですよね。
これは気圧の関係もありますが、湿度が多すぎるのも問題かと…。
まぁ、乾燥してるのもダメですけど、湿度が高すぎるのも不快ですよねぇ。
不快指数なんて言いますけど、気温が上がるより、湿度が上がる方が不快だもんね。
これからの梅雨時は、とにかく不快ですから、なんとか乗り切りましょうね。
ま、夏になったらなったで、これはまた我慢できないくらいの暑さが来ますから、今から10月くらいまでは耐えるしかないね。
てことで本題にいきましょう。
今日は先週の続き、「腎臓の形態異常」について解説していきたいと思います。
構造(こうぞう)の異常(いじょう)(嚢胞性腎疾患(のうほうせいじんしっかん))
(1)単純性腎嚢胞(たんじゅんせいじんのうほう)
腎臓の実質内に、1個または2〜3個の比較的大きな嚢胞ができている場合をいいます。
加齢とともに発生頻度が増え、高齢者ではしばしばみられますが、小児では比較的まれです。
無症状のまま経過することが多く、腎不全に至ることはありません。
時に、嚢胞が大きくなって周囲の臓器を圧迫するような場合、また悪性化の疑いがある場合は手術をします。
(2)常染色体優性遺伝(じょうせんしょくたいゆうせいいでん)多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)
両側の腎臓全体にわたって、大小さまざまな無数の嚢胞ができ、次第に大きくなってくる病気です。
成人型とも呼ばれますが、小児でも診断されるため、この名称は使われなくなってきています。
受診理由として多いのは、肉眼でわかる血尿や腰背部痛、検診で偶然発見された、家族に多発性嚢胞腎の人がいる、などです。
嚢胞が大きくなってくると、腎機能が次第に低下して腎不全になります。
すべての人が腎不全になるわけではなく、60歳で約半数の人が末期腎不全になるとされています。
10代で腎不全に至る場合もありますが、透析(とうせき)が導入される平均年齢は50歳前半です。
他の問題としては、頭蓋内出血や高血圧、心臓の弁逆流を合併することがあります。
また、肝嚢胞(かんのうほう)を高率に合併しますが、肝機能障害を来すことはほとんどありません。
腹部超音波検査で、腎臓に多数の嚢胞を認めることにより診断されますが、若年者では発見されにくいこともあります。
根本的な治療法はなく、進行性の腎不全に対しては、食事療法や血圧の十分な管理が大切です。
(3)常染色体劣性遺伝(じょうせんしょくたいれっせいいでん)多発性嚢胞腎
幼児型と呼ばれていたもので、新生児期には高血圧や腹部の圧迫症状、腎不全の管理が極めて難しく、生後まもなく死亡することも多い病気です。
長期生存できても、肝線維化による門脈圧亢進症(もんみゃくあつこうしんしょう)や肝不全が問題となります。
(4)多嚢胞性異形成腎(たのうほうせいいけいせいじん)
胎生期の初期の発生障害により、正常な腎臓の形成が行われず、大小多数の嚢胞がみられ、ブドウの房のような外観を示す病気です。
腎臓は無機能ですが、通常は片側性のため、反対側の腎臓が正常であれば腎不全には至りません。
胎児の超音波検査が普及し、妊娠中に発見されることが多くなってきていますが、乳児期以降に腹部腫瘤(しゅりゅう)として発見されることもあります。
超音波検査やCT、腎シンチグラフィといった画像検査で診断を確定し、腎盂(じんう)造影や膀胱造影などにより、反対側の腎臓の合併症の有無を調べます。
他の臓器への圧迫症状や悪性化の所見がなければ、腎臓摘出を行うことなく、画像検査で経過を観察するのが一般的です。
成長とともに、嚢胞は小さくなることも多く、20〜30%は自然に消失します。
(5)海綿腎(かいめんじん)
腎臓の集合管が嚢胞状に拡張する先天性の病気で、嚢胞内に尿が停滞するためにしばしば尿路感染症や腎結石、血尿で発見されます。
成人に多く、大半が両側性に生じます。
特定の治療法はなく、軽症例は経過の観察となります。
いかがでしたか。
では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院